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横浜市でNIPT(新型出生前診断)を受けられる医院・クリニック一覧

目次

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NIPTは新型出生前診断のことで、妊娠中に21トリソミー(ダウン症)などの胎児の染色体異常を調べる検査です。NIPTは母体の採血のみで検査することができ、妊娠9週ごろから受検することができます。また、従来の出生前診断よりも高精度ですが、非確定検査の1つであるため、陽性となった場合は確定検査を受けることが一般的です。

今回は、横浜市でNIPTを提供している医院やクリニックを調査しました。認証施設と非認証施設の違いや、医院・クリニックの選び方のポイントも解説しているのでぜひ最後までお読みください。
また、東京ミネルバクリニックのNIPTは妊娠6週から受けていただくことができます。オンラインNIPTは来院不要で、ご自宅近隣で完結できる新しいNIPTのカタチです。あわせてご確認ください。

横浜市でNIPTを受けられる医院・クリニック一覧

まずは、横浜市でNIPTを実施している医院やクリニックをまとめました。

表はご自由にソートしたり、順番を並べ替えることができるのでご活用ください。

施設名認証/非認証提携先検査可能
専門分野遺伝
カウセ
費用(税込)13,18,21染色体
基本検査
全染色体微小欠失性別結果まで住所電話番号
横浜市立大学附属病院認証-10週遺伝あり13万2,238円2-3週間横浜市金沢区
福浦3-9
045-787-2692
昭和大学横浜市北部病院認証-9週遺伝あり14万4,100円2-3週間横浜市都筑区
茅ケ崎中央35-1
045-949-7000
横浜市立大学附属
市民総合医療センター
認証-10週遺伝あり約8万6,000円2-3週間横浜市南区
浦舟町4丁目57番地
045-261-5656
昭和大学藤が丘病院認証-10週遺伝あり2-3週間横浜市青葉区
藤が丘1-30
045-971-1151
川崎レディースクリニック認証-10週遺伝あり8万8,000円2-3週間川崎市川崎区
砂子2-11-20
加瀬ビル133 4階
044-245-8802
花レディースクリニック認証-10週遺伝あり2-3週間横浜市旭区
鶴ケ峰2丁目29−14
吉田ビル101
045-371-873
小田原市立病院認証-10週遺伝あり16万5,000円2週間程度小田原市久野46番地0465-34-3175
済生会横浜市南部病院認証-10週遺伝あり2-3週間横浜市港南区
港南台3丁目2番10号
045-832-8337
神奈川県立こども医療センター認証-10週遺伝あり8万2,100円2-3週間横浜市南区
六ツ川 2-138-4
045-711-2351
知産婦人科認証-10週遺伝あり15万0,300円2-3週間横浜市青葉区
美しが丘5-3-2
045-902-0303
横浜労災病院認証-10週遺伝あり2-3週間横浜市港北区
小机町3211
045-474-8111
コシ産婦人科医院認証-10週遺伝あり2-3週間横浜市神奈川区
白楽71-8
045-432-2525
プラタナス産婦人科
クリニックながつた
認証-10週遺伝あり2-3週間横浜市緑区
長津田町3162
045-985-0362
A CLINIC 横浜非認証-10週美容なし9万6,800円~
19万5,800円
10~15日
前後
横浜市北幸1-8-2
犬山西口ビル 4階
0120-76-1212
アンジュクリニック
馬車道
非認証-10週精神科なし11万8,000円~
16万2,800円
10~15日
前後
横浜市中区
尾上町5丁目69
KIT関内ビル7階
03-6823-8250
ふくし内科クリニック非認証NIPT Japan10週内科なし16万5,000円〜
19万8,000円
10日間程度横浜市鶴見区
駒岡4-18-20
0120-557-016
東京中央美容外科
横浜院
非認証DNA先端医療9週美容なし19万8,000円〜
25万3,000円
最短3日横浜市西区北幸1-8-2
犬山西口
ビルヂング6階
0120-330-987

横浜市立大学附属病院(認証)

特定機能病院として高度医療を提供しながら、地域医療連携をリードしている医療機関です。NIPT基幹施設で、経験豊富な臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングの対応をしています。遺伝カウンセリングは出生前検査を検討している全ての妊婦さんが対象で、妊娠10週より受診でき、予約は電話でします。紹介状がないと別途料金が発生するため、初回受診時には紹介状の準備が望ましいです。当施設に受診歴のある方はオンライン診療にも対応しています。

住所 横浜市金沢区福浦3-9
アクセス こちら
Tel 045-787-2692(遺伝子診療科)
予約 妊婦本人が電話
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 13万2,238円
結果まで 約2週間
URL こちら

昭和大学横浜市北部病院(認証)

昭和大学病院の分院の1つです。NIPT基幹施設で、臨床遺伝専門医および認定遺伝カウンセラーを中心に遺伝カウンセリングを実施しています。超音波検査により胎児の心拍が確認されており、分娩予定日が決定している方、もしくは受診日の妊娠週数が9週を越えている方は外来の予約ができ、予約はWebにて受け付け中です。曜日と時間限定でオンライン診療にも対応しています。

住所 横浜市都筑区茅ケ崎中央35-1\
アクセス こちら
Tel 045-949-7000(代表)
予約 Web予約システム
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 14万4,100円(+初診料・再診料)
結果まで 調査中
URL こちら

横浜市立大学附属市民総合医療センター(認証)

1874年に全国2番目の洋式病院として設立された歴史ある病院です。地域密着型の病院であると同時に、大学病院として救急医療や高度医療を提供しています。2020年4月より遺伝子診療科が新設され、NIPT基幹施設として認証されています。出生前相談外来は妊娠10週より予約することができますが、妊婦さん本人から直接の予約はできません。当施設で分娩予定の方は担当医より、他院通院中の方はかかりつけ医からの紹介による予約をする必要があります。

住所 横浜市南区浦舟町4丁目57番地
アクセス こちら
Tel 045-261-5656(代表)
予約 以下のいずれか

・通院中:担当医へ申出

・他院に通院中:かかりつけ医からFAX

検査内容 13・18・21トリソミー
料金 約8万6,000円+

遺伝カウンセリング料・初診料・再診料

結果まで 調査中
URL こちら

昭和大学藤が丘病院(認証)

昭和大学病院の分院の1つで、地域の基幹病院です。また、救急医療や高度医療を提供しています。NIPT連携施設で、経験豊富な産婦人科専門医が多数在籍しており、検査前の遺伝カウンセリングを丁寧に行っています。NIPTは妊娠10〜14週で受検可能です。最寄り駅から徒歩3分とアクセス良好です。

住所 横浜市青葉区藤が丘1-30
アクセス こちら
Tel 045-971-1151(代表)
予約 調査中
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 調査中
結果まで 調査中
URL こちら

花レディースクリニック(認証)

大学病院などで豊富な経験を積まれた医師が院長を勤めるクリニックです。女性のライフステージに合わせた安心な医療を提供しています。NIPT連携施設で、基幹施設は横浜市立大学附属病院です。検査前に必ず臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを実施しています。NIPT受検のための専門外来は完全予約制で、WebまたはCLINICSアプリより予約ができます。

住所 横浜市旭区鶴ケ峰2丁目29−14

吉田ビル101

アクセス こちら
Tel 045-371-8739
予約 Web・アプリ(CLINICS)
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 136,400円+初診料・再診料
結果まで 調査中
URL こちら

済生会横浜市南部病院(認証)

1983年に開院し、2003年には横浜で初の地域医療連携支援病院の認定を受け、地域医療の中核として高度急性期医療を提供しています。NIPT連携施設として認証されており、産婦人科医は女性医師が多いです。NIPTは妊娠10〜15週で受検できます。最寄り駅から徒歩3分とアクセスしやすい立地です。

住所 横浜市港南区港南台3丁目2番10号
アクセス こちら
Tel 045-832-1111(代表)

045-832-8337(初診予約専用)

予約 以下のいずれか

・通院中:担当医やスタッフに申出

・その他:電話・Web

検査内容 13・18・21トリソミー
料金 遺伝カウンセリング料は11,000円

その他は調査中

結果まで 2週間程度
URL こちら

神奈川県立こども医療センター(認証)

小児の高度専門医療を提供している施設です。2022年9月末よりNIPTの連携施設として認定され、基幹施設の横浜市立大学附属病院と連携しています。複数の臨床遺伝専門医や臨床遺伝カウンセラーが在籍しており、「新しい命のためのサポートセンター」にて、良質な遺伝カウンセリングのもとで出生前検査を受けることができます。

住所 横浜市南区六ツ川 2-138-4
アクセス こちら
Tel 045-711-2351 内線3160

(地域医療連携室)

予約 以下のいずれか

・当人による電話

・かかりつけ医からの連絡

検査内容 13・18・21トリソミー
料金 検査料8万2,100円

(+遺伝カウンセリング料・初診料・再診料)

結果まで 調査中
URL こちら

知産婦人科(認証)

産婦人科医のご夫婦が経営されており、思春期から老年期までの女性の健康を広くサポートしています。地域では数少ない、無痛分娩にも対応しているクリニックです。NIPT連携施設で、基幹施設は東海大学医学附属病院の遺伝子診療科です。カウンセリングを受け、その日に検査することができます。カウンセリング料は当施設で分娩予定、NIPTを実施された方は無料で、予約はWebで受け付けています。

住所 横浜市青葉区美しが丘5-3-2
アクセス こちら
Tel 045-902-0303
予約 Web
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 15万0,300円

(知産婦人科が初めてで、他院で分娩予定の場合)

結果まで 約2週間
URL こちら

横浜労災病院(認証)

地域の中核病院で、高度医療を提供している施設です。産婦人科専門医のほか、女性医師も複数在籍し、女性や母子に寄り添った診療を行っています。NIPTの対象者は当施設で分娩予定の方のみで、その中でも高年齢の方や母体血清マーカー検査で胎児が染色体数的異常の可能性を示唆された方など、対象者を限定しています。詳細はホームページをご覧ください。適切な遺伝カウンセリングを受けても不安が解消されない方は、条件に該当しなくても検査を受けることができます。

住所 横浜市港北区小机町3211
アクセス こちら
Tel 045-474-8111(代表)
予約 以下のいずれか

・横浜労災病院で分娩予定で、同病院に通院中→担当医へ申出

・横浜労災病院で分娩予定で、他院で健診通院中→電話

検査内容 13・18・21トリソミー
料金 約10万円(+初診料・再診料)
結果まで 2週間程度
URL こちら

コシ産婦人科医院(認証)

1957年に開院された、長年にわたり地域医療に貢献している産婦人科です。女性の健康全般をサポートする医療を提供しています。2022年9月末にNIPT連携施設として認証されました。遺伝カウンセリング外来は臨床遺伝専門医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医、東海大学遺伝子診療科の看護師が担当しています。完全予約制で、電話による予約が必要です。

住所 横浜市神奈川区白楽71-8
アクセス こちら
Tel 045-432-2525
予約 電話
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 遺伝カウンセリング料は3,800円

その他は調査中

結果まで 調査中
URL こちら

プラタナス産婦人科クリニックながつた(認証)

経験豊富な産婦人科医、臨床遺伝専門医である医師が院長を勤めるクリニックです。生涯にわたって女性の健康をトータルでサポートする医療を提供し、分娩にも対応しています。NIPT連携施設で、遺伝カウンセリング外来は妊娠11週までに受診することを推奨しています。外来の予約はWebまたは電話で受け付けています。

住所 横浜市緑区長津田町3162
アクセス こちら
Tel 045-985-0362
予約 Web・電話
検査内容 13・18・21トリソミー
料金 13万2,000円

(+初診料・再診料)

結果まで 調査中
URL こちら

A CLINIC 横浜(非認証)

ご案内から帰宅まで専用の個室に医師や看護師が伺い、リラックスして診察と検査を受けることができます。基本検査を低価格で提供しており、全染色体検査、性染色体検査、染色体の一部が欠ける微小欠失検査も可能です。当日予約も可能で、土日祝日も検査できます。検査結果はメールで送付され、来院の必要はありません。陽性の場合、羊水検査の費用を15万まで負担します。

住所 横浜市北幸1-8-2 犬山西口ビル 4階
アクセス こちら
Tel 0120-76-1212
予約 電話・メール・LINE
検査内容 ・13,18,21染色体基本検査

・全染色体

・微小欠失

・胎児の性別

料金 9万6,800円~19万5,800円
結果まで 10~15日前後
URL こちら

アンジュクリニック馬車道(非認証)

基本検査の他、性染色体検査、全染色体検査、微小欠失検査などを受けることができます。年齢などの受検の条件はなく、希望される方はどなたでも受検可能です。2018年から東京都中央区のクリニックでNIPTを担当していた、豊富な経験がある医師が対応しています。初回の来院で検査ができ、結果はメールで送られてくるので再来院の必要はありません。陽性となった場合、その後の羊水検査の実費を負担します。

住所 横浜市中区尾上町5丁目69 KIT関内ビル7階
アクセス こちら
Tel 03-6823-8250
予約 Web・電話
検査内容 ・13,18,21染色体基本検査

・全染色体

・微小欠失

・胎児の性別

・骨格異常病原体部位

料金 11万8,000円~16万2,800円
結果まで 10日〜15日前後(コースによる)
URL こちら

ふくし内科クリニック(非認証)

NIPT検査サービスを提供しているNIPT Japan株式会社の提携医院(採血施設)です。

住所 横浜市鶴見区駒岡4-18-20
アクセス こちら
Tel 0120-557-016
予約 電話またはWEB
検査内容 ・13,18,21染色体基本検査

・全染色体

・微小欠失

・胎児の性別

料金 (A)16万5,000円(税込)

※基本検査

(B)17万6,000円(税込)

※全染色体検査

(C)19万8,000円(税込)

全染色体+微小欠失検査

結果まで 採血後10日間程度
URL こちら

東京美容外科横浜院(非認証)

東京美容外科横浜院は、非認証施設です。DNA先端医療株式会社と提携しています。
基本検査コースには13、18、21トリソミーのみを対象としたもの(198,000円)があります。また、全染色体(1~22)トリソミー検査コース(231,000円)および全染色体トリソミー+微少欠失検査コース(253,000円)も利用できます。全てのコースでは、性染色体異常検査が同時に実施され、希望すれば性別も確認可能です。
妊娠9週から検査が可能で、検査前後には無料で遺伝カウンセラーによる電話相談が利用できます。検査結果は、日本語の通知書をメールまたは郵送となっています。

住所 横浜市西区北幸1-8-2 犬山西口ビルヂング6階
アクセス こちら
Tel 0120-330-987
予約 電話またはWEB
検査内容 ・13,18,21染色体基本検査
・全染色体
・微小欠失
・胎児の性別
料金 ・基本検査:
 19万8,000円(税込)
・全染色体検査:
 23万1,000円(税込)
・全染色体+微小欠失検査
 25万3,000円(税込)
結果まで 最短3日
URL こちら

認証施設と非認証施設の違い

認証施設とは、出生前検査認証制度等運営委員会が2022年2月に公表した「NIPT 等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」に記載されている条件を満たし、運営委員会に当該施設として認証された医療機関です。条件によって基幹施設と連携施設があります。

一方、非認証施設は運営委員会に認証されていない施設のことです。しかし、非認証施設だからといって違法ではなく、検査の精度も変わりません。

認証施設とは

認証施設は出生前検査認証制度等運営委員会に認証された医療機関で、基幹施設と連携施設があります。基幹施設は、出生前診断の支援体制を含めた十分な知識と豊富な診療経験がある産婦人科医師と小児科医が常勤していることが条件です。

産婦人科医または小児科医のどちらかは臨床遺伝専門医であることが求められます。また、医師以外の認定遺伝カウンセラーもしくは遺伝看護専門看護師が在籍していることが望ましいとされています。

一方、連携施設は十分な知識と豊富な診療経験がある産婦人科医師が常勤していることが条件です。連携施設は基幹施設とさまざまな連携を行っており、NIPTで陽性となったときに連携施設で対応できない場合は、基幹施設に紹介されて確定検査が行われることもあります。

認証施設では13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーの基本検査のみ実施しており、それ以外は調べることができません。検査前後の遺伝カウンセリングは必須とされており、NIPTの受検前、採血、NIPTの結果通知のため、基本的には計3回病院へ通う必要があります。また、夫婦揃って遺伝カウンセリングを受ける必要がある施設が多いです。施設によっては分娩予定がなければ受けられないことや、かかりつけ医の紹介状が必要となることもあります。

非認証施設とは

非認証施設とは、出生前検査認証制度等運営委員会に認証されていない医療機関のことです。認証されていないとはいえ、検査の精度にはまったく問題なく、違法の施設ということではありません。

13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーの基本検査はもちろん、その他にもさまざまな種類の染色体異常の検査を受けられる施設もあります。通常は臨床遺伝専門医が在籍しておらず、遺伝カウンセリングを受けられないことがほとんどです。検査結果もメールで送付され、その後のフォローが受けられないことが多いのですが、中にはアフターフォローの体制を整えている施設もあります。

非認証施設でNIPTを受検し陽性だった場合、その後の確定検査をする病院の紹介はないことも多いのですが、中には紹介してくれたり、羊水検査の費用を負担してくれたりすることもあります。

NIPTを受ける医院・クリニック選びのポイント

NIPTの受検を決意しても、受ける医院やクリニックが複数あり、どこで受けたらよいか迷っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。医院・クリニック選びのポイントとして、遺伝カウンセリングや陽性判定時のアフターフォローの有無、受けたい検査の種類、自宅からの距離があげられます。非認証施設では遺伝カウンセリングやアフターフォローのサービス内容が施設によって大きく異なる場合もあります。また、認証施設と非認証施設では調べられる検査の種類も異なります。ここでは、選ぶときのポイントを解説していきます。

遺伝カウンセリングを実施しているか

NIPTを受けるにあたって、遺伝カウンセリングを実施しているかどうかは大切なポイントです。検査だけ受検し、その後の遺伝カウンセリングを受けることができないと、検査が陽性だった場合に混乱してしまう可能性があります。もしくは、ショックを受けてなかなか抜け出せないかもしれません。

また、検査を受ける前に遺伝カウンセリングを受けることで、NIPTの意味を正しく理解し、自分達がNIPTを受ける意味も整理することができます。非認証施設では遺伝カウンセリングを実施していないところも多くあり、注意が必要です。

陽性判定時のアフターフォローは受けられるのか

施設選びには、陽性判定時にアフターフォローが受けられるのかどうかも重要です。

非認証施設ではアフターフォローがないところも多く、陽性判定後に相談できず、その後の正しい判断ができなくなってしまう可能性もあります。非認証施設でも、施設によっては遺伝カウンセリングの他、確定検査を受ける医療機関の紹介や、羊水検査の金額を一部補助してくれるところもあります。確定検査を受ける医療機関を探すのに苦労する方もいらっしゃるため、アフターフォローの有無によって、陽性のときの負担は変わる可能性があるでしょう。

受けたい検査を受けられるのか

認証施設では、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーの基本検査しか受けることができません。一方、非認証施設では基本検査はもちろん、全染色体や性染色体、微小欠失などさまざまな染色体異常を検査できるところがあります。基本検査のみ受けたい方、調べられるものはすべて調べたい方など、人によって検査したい範囲が異なります。自分達がどこまで調べたいのかによって、受ける医療機関の選択肢が変わってくるでしょう。

自宅から近いか

NIPTの受検時期は妊娠初期で、多くの妊婦さんはつわりの酷い時期に当たります。そこで大切になるのが自宅からの距離です。体調がよくないときに長距離の通院は負担になる可能性が大きく、自宅からの距離は近い方が望ましいでしょう。

近年では認証施設が増えているものの、自宅から離れた施設しか選択肢がないこともあるかもしれません。認証施設の場合、検査前後の遺伝カウンセリングが必須のため3回は病院へ行かなければならず、遠いと負担になる可能性があります。一方、非認証施設では特に通院回数の決まりはなく、その方の要望に応じた対応も可能です。

また、施設によってはオンライン診療に対応しているところもあり、近くに施設がない方、そうでなくても通院の負担を軽減したい方は検討してみるのもよいでしょう。

NIPTを受けるメリット

出生前診断を受けるかどうか、受けるとしてもどの出生前診断を受けるか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。検査を受けるにあたって、それぞれの検査のメリット、デメリットを知っておくことは大切です。

NIPTのメリットとして、非常に高い検査精度、早期の受検が可能、流産リスクがないことがあげられます。これらのNIPTのメリットについて、詳しく解説します。

非常に高い検査精度

・検査精度を表す指標とNIPTの精度
検査精度を表す指標として感度、特異度、的中率の3つがあり、NIPTはいずれの指標も高く、高精度です。

感度は染色体異常を持っている赤ちゃんが正しく陽性と判定される確率、特異度は染色体異常がない赤ちゃんが正しく陰性と判定される確率です。また、的中率は検査結果をあとで確認して正しかった確率で、陽性的中率と陰性的中率があります。陽性的中率は陽性と判定された結果をあとから確認して真の陽性であった確率、陰性的中率は陰性と判定された結果を確認して真の陰性だった確率です。

NIPTは21トリソミーの感度、特異度ともに99%以上、陽性的中率も高い検査ですが、100%とはならないため、陽性と出た場合は確定検査をすることが一般的です。

・NIPTの的中率とお母さんの年齢
母体の年齢が上がるとNIPTの的中率も高くなります。
母体の年齢にかかわらず、赤ちゃんには一定数染色体異常が起こります。母親の年齢が上がるとその確率は高くなり、特に40代では飛躍的に増加。NIPTの陽性的中率は疾患の頻度に左右され、頻度が低くなると低下、逆に高くなると上昇します。出生前検査認証制度等運営員会の調査によると、21トリソミーの陽性的中率は30歳で85.28%ですが、35歳で93.58%、40歳で98.20%と徐々に高くなっています。

妊娠初期に検査を受けることができる

NIPTは妊娠9〜10週から受検することが可能です。これは他の検査と比較しても早く、従来の出生前診断のコンバインド検査では妊娠11〜13週以降、母体血清マーカー検査では妊娠15週以降が受検に適している時期です。

早めに受検することで、陽性だった場合でも、その後の対応を検討する時間の余裕を持つことができます。気持ちの整理や、妊娠中の過ごし方の対策、赤ちゃんが生まれるときや生まれたあとの準備をすることもできるでしょう。今後について考える時間を長く持てることは大きなメリットです。

検査による感染・流産リスクがない

NIPTは母体の採血のみで実施でき、母体の負担が少なく、流産を引き起こすリスクがありません。一方、確定検査の羊水検査や絨毛検査は母親の腹部に針を刺すため、感染や穿刺により羊水が流出することなど、さまざまな要因により流産のリスクがあります。流産の確率は低く、絨毛検査で1%程度、羊水検査で0.2〜0.3%程度です。

また、流産の他に破水や出血、子宮内感染、早産、羊水塞栓症、穿刺による血管や腸管出血などの母体障害のリスクがあります。NIPTは採血のみで行うため、母体障害のリスクもなく、妊婦さんは安心して受けられます。

NIPTを受けるデメリット

NIPTを含め、どの検査もメリット、デメリットがあります。羊水検査ではデメリットとして、流産や破水、出血、子宮内感染、早産、羊水塞栓症、穿刺による血管や腸管出血などの母体障害のリスクがあることをお伝えしました。

NIPTにもデメリットがいくつかあります。代表的なものとして、検査のための費用が高いこと、施設によって受検できる期間が限定的であることがあげられます。検査を受けるか決める上で、デメリットを知ることは大切です。

検査のための費用が高い

NIPTは費用が高額です。下記の表から、NIPTは他の非確定的検査と比較しても検査料金が高額であることがわかります。出生前診断は保険が適用されないため全額自己負担です。

NIPTを検討するにあたって、費用面を気にされる方も多いのではないでしょうか。NIPTは高精度で早期の受検が可能、流産のリスクもないメリットの多い検査です。また、施設によっては多種類の染色体異常の検出もできます。費用面のみでなく、他の非確定検査の特徴や検査時期、NIPTのメリットも考慮して受検を検討するとよいでしょう。

検査名 検査時期 検査費用
NIPT 妊娠9〜10週以降 10万〜20万円
コンバインド検査 妊娠11〜13週以降 5,000円〜5万円
母体血清マーカー検査 妊娠15〜20週 2〜3万円

施設によっては期間が限られていることも

NIPTは妊娠9〜10週以降から受けることが可能で、妊娠15週ごろまでの受検が推奨されており、15週以降には受検できない施設もあります。早期に受検が可能といわれるNIPTですが、妊娠がわかってすぐに検査を受けられないことはデメリットの一つです。また、妊娠15週以降に妊娠がわかった場合、検査を受けることができなくなります。

コンバインド検査は11〜13週、母体血清マーカー検査は15〜20週が受検に適しています。各検査の受検時期を考慮してどの検査を受検するか、受検する時期を検討するとよいでしょう。

ミネルバクリニックではオンライン診療を実施しています

ミネルバクリニックではオンライン診療を実施しており、スーパーNIPTと言われる基本検査をはじめ、さまざまな種類の検査を受検することができます。

オンライン診療のメリットとしては、自宅でゆったりと安心してカウンセリングを受けられること、移動による母体への負担や感染リスクを大幅に減らせること、大学病院レベルのNIPT検査を全国どこからでも受けられることがあげられます。そのため、地方に住んでいて通えない、つわりがひどくて外出するのがつらい、感染症リスクに対する不安がある、小さな子供がいて遠くの病院に行くのは難しい、近くにNIPTを受検できる施設はあるが、より精度の高いNIPTを選びたい方などにはミネルバクリニックのオンライン診療がおすすめです。

ミネルバクリニックのNIPTメニュー

基本プランには、「スーパーNIPTベーシック」と「カリオセブン」があり、プランにはカウンセリング料金33,000円(税込)が含まれています。オプションに「プラス」「ジーンプラス」「デノボ」があります。

スーパーNIPTベーシックは基本検査といわれる13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーを調べることが可能です。カリオセブンは基本検査の他、全染色体検査ができ、これには9つの微小欠失症候群も含まれます。
オプションのプラスは基本検査の他、4つの微小欠失を検出可能です。ジーンプラスはプラスで検査できる項目の他、両親由来の100種類の遺伝子の病的変異がわかります。デノボは父方由来の44疾患を検出できます。

スーパーNIPTベーシック

第3世代のNIPTで、高精度です。偽陰性が報告なしの0%であり、18トリソミー、21トリソミーの陽性的中率は100%です。
第1世代や第2世代では母子のDNAをサイズでしか区別して測定できませんが、第3世代のスーパーNIPTはDNAのメチル化を指標することで、より正確に区別して測定できます。第3世代NIPTは、イルミナ社が現在行っているVeriseq2の約2.5倍の設備投資と高い技術力が必要な検査方法で、世界特許の技術が使われています。

・検査できること
基本検査:13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー、性別、性染色体の数の異常

・料金
17万6,000円(税込)

カリオセブン

母の血液から検出されるセルフリー胎児DNAを分析し、全染色体を検査します。異数性と染色体構造異常を染色体の全領域から分析するため検査可能項目が多く、9種の微小欠失症候群も検出できます。赤ちゃんが生まれるときの約99.1%の染色体異常を検出可能で、羊水検査に匹敵するといえるでしょう。

・検査できること
・基本検査:13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー、性別、性染色体の数の異常
・全染色体検査:欠失、微小欠失、重複、不均衡型染色体転座、3倍体、21、18、13トリソミー以外のトリソミー、など。9種類の微小欠失症候群も含む

・料金
26万4,000円(税込)

プラス

基本検査に加えて、4種類の微小欠失が検査可能です。微小欠失症候群は染色体の一部の小さな断片がなくなることにより起こります。ほとんどのケースで両親から遺伝するものではなく新生突然変異により起こり、年齢問わず誰にでも起こります。新生突然変異とは、精子や卵子ができる時に起こり、両親に危険因子や家族歴がないのが特徴です。この4種の微小欠失症候群は2,000人に1人の割合で起こるといわれています。

・検査できること
・基本検査:13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー、性別、性染色体の数の異常
・4種類の微小欠失:1p36欠失症候群・4p16.3欠失症候群・Smith-Magenis症候群(17p11.2)22q11.2症候群

・料金
19万8,000円(税込)

ジーンプラス

プラスで検査できることに加え、常染色体劣性遺伝をする100種類の遺伝子の病的変異について、ご両親ともに検査することが可能です。常染色体劣性遺伝をする遺伝子は、ご両親がそれぞれ持っていても病気にはならず、赤ちゃんでそろった場合に発症します。また、赤ちゃんに新しくできた突然変異も調べることができます。全染色体検査は含まれません。

・検査できること
・基本検査:13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー、性別、性染色体の数の異常
・4種類の微小欠失:1p36欠失症候群・4p16.3欠失症候群・Smith-Magenis症候群(17p11.2)22q11.2症候群
・両親由来の100種類の遺伝子の2000の病的変異

・料金
23万6,500円(税込)

デノボ

600人に1人の確率で起きる、父由来の重度の遺伝子疾患が分かる検査です。これらの疾患はこれまで妊娠後期でしかわかりませんでしたが、早期に発見することができます。
染色体異常は母から、微小欠失については母、父どちら側からも起こりえます。重い疾患となる場合は、父側に原因があることも多いです。これは、父の精子が作られるときに病的な突然変異が起こることがあり、父に危険因子はありません。精子の変異は父の高齢化でリスクが高まります。この検査では、今までのNIPTの技術では検出できなかった父方由来の44の遺伝子疾患を検出できます。

・検査できること
父方由来の44疾患

・料金
27万5,000円(税込)

オンラインNIPT受診の流れ

ミネルバクリニックのオンラインNIPTをご希望の方へ、検査の流れをご案内します。

ご予約

・WEBフォームからお申し込みはこちら

・お電話でのお申し込みはこちら:03-3408-3768
・ご予約確定後、基本検査(13、18、21トリソミー)のご入金
・問診票の記入

遺伝カウンセリング

臨床遺伝専門医である院長が遺伝カウンセリングを行います。カウンセリング内容に基づき、最終的な検査プランをご選択いただきます。
基本検査(13、18、21トリソミー)以外のオプションについて、差額が出た場合のみ追加のお支払いを戴きます。

採血

検査キットをミネルバクリニックからお送りします。採血が必要な診療内容の場合、お近くの医療機関で採血をしていただきます。医療機関のご案内、手配も対応しておりますのでご相談ください。採血が終わったら、患者さまご自身でミネルバクリニックへご返送いただきます。
※詳細は事前に資料も含めご案内いたします

検体発送〜検査結果開示

検体はミネルバクリニックから検査会社へ速やかに発送し、検査の進捗状況に応じてメールをお届けします。
検査結果が出たら、患者様マイページで検査結果をご確認いただけます。仮に陽性結果が出た場合、遺伝カウンセリングなどその後のアフターフォローを行いますので、ご安心ください。

まとめ

今回は横浜でNIPTを受けられる医院・クリニックの情報と選び方のポイント、認証施設と非認証施設について解説しました。

ミネルバクリニックでは臨床遺伝専門医の院長が遺伝カウンセリングを実施しているため、しっかりと遺伝カウンセリングを受けて安心してNIPTを受検することができます。万が一陽性だった場合には、24時間相談窓口を設置しているのでいつでも相談可能です。また、確定検査を受ける病院の紹介も可能で、費用も最大15万円補助しています。

NIPTを提供するだけでなく、充実した患者サポートで安心して検査を受けられるミネルバクリニックを検討してみてはいかがでしょうか。ミネルバクリニックはオンライン診療も実施しているため、遠方にお住まいの方や体調不良で外出が難しい方もぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の著者:仲田洋美(医師)

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ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の院長のもと、東京都港区青山で、NIPT検査を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度な検査を提供してくれる検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。

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第三世代スーパーNIPT:組織によりDNAメチル化パターンが違うことを利用して正確性を高める世界特許|基本検査/4種類の微小欠失症候群/100種遺伝子の重い劣性遺伝病
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第2世代マルチNIPTデノボ:精子の突然変異による重篤な遺伝病44疾患|合計リスクは1/600とダウン症同等に多く、妊娠後期にならないと判らない、ダウン症よりはるかに重篤
ペアレントコンプリート|母方由来の染色体異数性と父方由来のデノボをセットにしたペアレントの検査
コンプリートNIPT|第2世代マルチNIPTと第3世代スーパーNIPTジーンプラスをセットにした検査|デノボをセットにしたデノボプラスもございます

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、1995年に医師免許を取得して以来、のべ10万人以上のご家族を支え、「科学的根拠と温かなケア」を両立させる診療で信頼を得てきました。『医療は科学であると同時に、深い人間理解のアートである』という信念のもと、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医としての専門性を活かし、科学的エビデンスを重視したうえで、患者様の不安に寄り添い、希望の灯をともす医療を目指しています。

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