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鹿児島県でNIPT(新型出生前診断)を提供している医院やクリニックを調査しました。NIPTは採取した妊婦さんの血液から、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)の可能性を検査することができます。
NIPTは認証施設と非認証施設のさまざまな医院・クリニックで受けることができます。今回は、それらの違いやクリニック選びのポイントをご紹介します。
また、東京ミネルバクリニックのNIPTは妊娠6週から受けていただくことができます。オンラインNIPTは来院不要で、ご自宅近隣で完結できる新しいNIPTのカタチです。あわせてご確認ください。
NIPTとは
NIPT(新型出生前診断)とは、妊婦さんの血液を採取して赤ちゃんのDNAや染色体をスクリーニングし、ダウン症などの疾患がないか検査することです。母体への負担も少なく、安全にスクリーニングできるので全国にあるクリニックが導入しています。
現在、日本国内では出生前検査認証制度等運営委員会が認証(認可・認定)した認証施設と認証を受けていない非認証施設に分かれています。認証施設で調べられるのは、21トリソミー症候群(ダウン症候群)、18トリソミー症候群、13トリソミー症候群のみです。一方、非認証施設では先述した3つの染色体以外にも検査可能なところが多いです。ただし、認証施設では必須の遺伝カウンセリングが非認証施設では受けられないこともあります。
2021年の7月ころ、鹿児島県にはNIPTを提供している認証施設が一箇所しかありませんでしたが、2023年9月の現在は5つの認証施設で取り扱いが確認できました。
鹿児島県エリアでNIPTを実施している医院・クリニック一覧
まずは、鹿児島県でNIPTを実施している医院やクリニックをまとめました。
表はご自由にソートしたり、順番を並べ替えることができるのでご活用ください。
横にスクロールしてご覧ください。
施設名 | 認証/非認証 | 提携先 | 検査 可能週 | 専門 分野 | 遺伝 カウセ | 費用 | 13,18,21 染色体 基本検査 | 全染色体 | 微小欠失 | 性別 | 結果まで | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鹿児島大学病院 | 認証 | - | 10週 | 遺伝 | あり | 19万8,000円 | ◯ | 2-3週間 | 鹿児島県鹿児島市 桜ヶ丘8-35-1 | 099-275-5111 | |||
米盛病院 | 認証 | - | 10週 | 遺伝 | あり | 13万8,600円 | ◯ | 2-3週間 | 鹿児島市与次郎 1丁目7番1号 | 099-230-0100 | |||
竹内レディースクリニック | 認証 | - | 10週 | 産婦人科 | あり | 13万8,600円 | ◯ | 2-3週間 | 鹿児島県姶良市 東餅田502-2 | 0995-65-2296 | |||
たびらウイメンズクリニック | 認証 | - | 10週 | 産科 | あり | 13万5,000円 | ◯ | 2-3週間 | 鹿児島市西谷山 1丁目1番3号 | 099-208-0303 | |||
アトール鹿児島スキンクリニック | 非認証 | NIPT JAPN | 10週 | 美容 | あり | 16万5,000円~ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 10日間程度 | 鹿児島県鹿児島市 中央町3-1 第1NTビル4F | 120557016 |
鹿児島大学病院(認証)
県内唯一の大学病院で、日本医学会が認めた認証施設です。NIPT検査は198,000円で、遺伝カウンセリングは初回11,000円、2回目以降は5,500円です。遺伝カウンセリングは毎週月・水・金曜日の10:00、11:00、12:00の3枠のみで実施されています。カウンセリング実施後、非確定検査で陽性だった場合のみ、確定検査を受けることができます。
住所 | 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1 |
アクセス | こちら |
Tel | 099-275-5111 |
予約 | かかりつけ医から電話で予約をし、 予約日が決定したらかかりつけ医から 予約申し込み書をFAXで送付 |
検査内容 | 13,18,21トリソミー |
料金 | 19万8,000円 |
結果まで | お問い合わせください |
URL | こちら |
米盛病院(認証)
2022年9月26日に日本医学会からの認証を受けた病院です。NIPTが受けられる胎児診断外来は月・水・土曜日の9~18時、完全予約制です。遺伝カウンセリングは1万1,000円、NIPTは13万8,600円。結果は「陽性」「陰性」または「判定保留」と報告され、陽性の場合には羊水染色体検査や絨毛染色体検査を行い、確定診断へと進みます。検査結果まではおおよそ2週間です。
住所 | 鹿児島市与次郎1丁目7番1号 |
アクセス | こちら |
Tel | 099-230-0100 |
予約 | 平日8:30~17:30の間に電話で相談 |
検査内容 | 13,18,21トリソミー |
料金 | 13万8,600円 |
結果まで | 2週間 |
URL | こちら |
竹内レディースクリニック(認証)
鹿児島県内のクリニックで唯一、鹿児島大病院の連携施設として認定されています。遺伝カウンセリングは30分5,000円、NIPTは13万8,600円です。結果は「陽性」「陰性」または「判定保留」と報告され、陽性の場合には羊水染色体検査や絨毛染色体検査を行い、確定診断をおこないます。検査結果まではおおよそ2週間です。
住所 | 鹿児島県姶良市東餅田502-2 |
アクセス | こちら |
Tel | 0995-65-2296 |
予約 | 担当医へ相談 |
検査内容 | 13,18,21トリソミー |
料金 | 13万8,600円 |
結果まで | 2週間 |
URL | こちら |
たびらウイメンズクリニック(認証)
2023年8月に認証され、2023年9月よりNIPTの診療を開始したクリニックです。遺伝カウンセリング外来は平日午後のみ行っており、カウンセリング後にNIPTを実施します。NIPTの料金は13万5,000円で、遺伝カウンセリングは4,000円です。陽性の診断が出た方のみ確定検査のための羊水検査を実施します。
住所 | 鹿児島市西谷山1丁目1番3号 |
アクセス | こちら |
Tel | 099-208-0303 |
予約 | 電話またはWeb |
検査内容 | 13,18,21トリソミー |
料金 | 13万5,000円 |
結果まで | 記載なし |
URL | こちら |
アトール鹿児島スキンクリニック(非認証)
「NIPT Japan」の提携クリニックです。13,18,21染色体の基本検査以外にもさまざまな染色体異常や病気を検査することができます。NIPT(基本検査)の料金は16万5,000円で、全染色体検査が17万6,000円、全染色体+微小欠失検査が19万8,000円です。結果は採血後10日程度でわかります。
住所 | 鹿児島県鹿児島市中央町3-1 第1NTビル4F |
アクセス | こちら |
Tel | 0120557016 |
予約 | 電話またはWEB |
検査内容 | ・13,18,21染色体基本検査 ・全染色体 ・微小欠失 ・胎児の性別 |
料金 | (A)16万5,000円(税込) ※基本検査 (B)17万6,000円(税込) ※全染色体検査 (C)19万8,000円(税込) 全染色体+微小欠失検査 |
結果まで | 採血後10日間程度 |
URL | こちら |
NIPTを受けるメリット
NIPTは、妊娠中から妊婦さんの採血だけで赤ちゃんの病気を知ることができるという大きなメリットがあります。
そのほかにもたくさんのメリットがあります。
- 非常に高い検査精度
- 妊娠初期に検査を受けることができる
- 検査による感染・流産リスクがない
それぞれくわしく解説します。
検査精度が非常に高い
NIPTの検査精度は、非常に高いことが特徴的です。検査精度を表す指標に、感度・特異度・的中率の3つがあります。
感度:染色体異常を持っている赤ちゃんが正しく陽性と判定される確率 特異度:染色体異常がない赤ちゃんが正しく陰性と判定される確率 陽性的中率:陽性的中率は陽性と判定された結果をあとから確認して真の陽性であった確率 |
NIPTの感度は、99.7%、特異度は、99.9%と非常に高い検査精度です。
陽性的中率に関しては、母体の年齢が上がると、陽性的中率も高まると言われています。出生前検査認証制度等運営員会の調査によると、21トリソミーの陽性的中率は30歳で85.28%だが、35歳で93.58%、40歳で98.20%と徐々に高くなっています。
NIPTの検査精度は、他の非確定的検査と比較すると高いですが、あくまで非確定的検査であることは理解しておきましょう。結果を確定させるためには、確定検査(羊水検査・絨毛検査)が必要です。
妊娠初期に検査を受けることができる
非確定的検査の中でも、NIPTは妊娠初期に検査を受けることが可能です。出生前診断のうち非確定的検査の受検できる時期を以下に示します。
コンバインド検査 | 妊娠11〜13週以降 |
母体血清マーカー検査 | 妊娠15週以降 |
NIPT | 妊娠9〜10週以降 |
NIPTの強みとして、検査が早期に受けられるため赤ちゃんの病気がないことが早い段階からわかり安心して妊娠生活を過ごすことができます。また、万が一結果が陽性であったとしても、気持ちの整理や、赤ちゃんが生まれた後の環境や支援を整えるための時間が確保できるでしょう。
妊娠初期に検査が受けられ、早いうちから結果がわかるのはメリットと言えます。
検査による感染・流産リスクがない
NIPTは、妊婦さんからの採血だけで検査が可能であることから、感染や流産のリスクがないというメリットがあります。確定的検査である羊水検査や絨毛検査は、妊婦さんのお腹に針を刺して検査しなければなりません。
そのため、穿刺により感染したり、羊水が流出するなどさまざまな要因で流産のリスクがあります。流産のリスクは、絨毛検査で1%程度、羊水検査で0.2〜0.3%程度。
一方で、NIPTは妊婦さんからの採血のみで検査が可能であるため、赤ちゃんへの影響がないのが特徴です。
NIPTを受けるデメリット
では次にNIPTを受けるデメリットを解説します。NIPTのデメリットも理解した上で、検査を受ける方が迷いや後悔が少ないでしょう。
NIPTを受けるデメリットは以下の通りです。
- 検査のための費用が高い
- NIPTは受検できる時期が限られる
検査のための費用が高い
NIPT検査のための費用は、他の非確定的検査と比べても高いです。NIPTを含む非確定的検査の検査費用を以下に示します。
検査名 | 検査時期 | 検査費用 |
NIPT | 妊娠9〜10週以降 | 10万〜20万円 |
コンバインド検査 | 妊娠11〜13週以降 | 5,000円〜5万円 |
母体血清マーカー検査 | 妊娠15〜20週 | 2〜3万円 |
費用は、高いとはいえ、検査精度は他の非確定的検査よりも非常に高いです。また、妊娠早期から検査が可能であることも踏まえ検討していけると後悔は少ないでしょう。
NIPTは受検できる時期が限られる
NIPTは、受検可能な時期が妊娠9〜10週以降から妊娠15週ごろまでとなっている施設が多いです。
つまり、妊娠後すぐに検査を受けられないケースや妊娠がわかった時期が遅いと検査ができないケースが出てきます。
しかし、当院ミネルバクリニックでは「NIPTはいつまでに受けなければならない」という決まりはありません。どの時期でもNIPTを受けていただけます。ただし、16週以降にNIPTを受検する際の注意点があります。
▶︎NIPTの最適な受検時期についてもっとくわしく知りたい方はこちらをご覧ください。
もし、受検期間が過ぎてお困り・お悩みの方は、当院にお気軽にお問い合わせください。オンライン診療も行っておりますので、全国各地ご対応いたします。
認証施設と非認証施設の違い
認証施設とは出生前検査認証制度等運営委員会が2022年2月に公表した「NIPT 等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」に記載されている条件を満たした施設です。
非認証施設は、上記の条件を満たしておらず、出生前検査認証制度等運営委員会に認証されていない施設ということになります。非認証と聞くと違法な施設ではないかと考える方もいるようですが、違法ということではなく、検査の精度も変わりません。認証施設と非認証施設の違いは次のようになります。
認証施設とは
認証施設には基幹施設と連携施設があります。基幹施設には、出生前診断に対して十分な知識及び豊富な診療経験を有する産婦人科専門医と小児科専門医師が常時勤務していることが必要で、少なくとも一方は臨床遺伝専門医の資格を有していなければなりません。
また、医師以外の認定遺伝カウンセラーもしくは遺伝看護専門看護師が在籍していることが望ましいとされています。
連携施設には産婦人科専門医の常駐は必須であるものの小児科専門医や、医師以外のカウンセラーの在籍を定めてはいません。出産はできるように準備態勢を整えていますが、産まれた後の子どものケアができる小児科医が必ずしも常駐していないということをおさえておきましょう。
ただし、連携施設として6か月に1回程度の頻度で基幹施設が実施する遺伝診療についての会議への参加が必要であるため、基幹施設との情報共有は十分になされています。
認証施設は基本検査である13,16,21トリソミーの3つ以外はできません。さらに、遺伝カウンセリングが必須で実施されており、NIPTの受検前、採血、NIPTの結果通知の計3回病院へ通う必要があります。
遺伝カウンセリングは夫婦そろって受ける必要があり、どちらか片方のみのカウンセリングは認められていません。施設によっては該当施設での分娩予定がなければ受けられないこともあります。また、施設によってはかかりつけ医の紹介状が必要となるケースもあります。
非認証施設とは
非認証施設とは、出生前検査認証制度等運営委員会に承認されていない施設のことをいいます。とはいえ、検査の精度にはまったく問題なく、違法の施設ということもありません。13,16,21トリソミーの3つ(基本検査)以外にもさまざまな検査を受けられるため、ほかにも受けたい検査があるという場合には非認証施設の方が柔軟に対応してもらえるでしょう。
ただし、在籍する医師への規定などもないため、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラー、遺伝看護専門看護師が在籍しておらず、遺伝カウンセリングを受けられないことがほとんどです。また、結果を直接面談で伝えない医院もあり、検査結果が出た後のフォロー体制が十分ではないケースもあります。
NIPTを受ける医院・クリニック選びのポイント
NIPTを受ける医院、クリニックを選ぶ時には、自分たちのニーズに合い、なおかつ十分なフォローを受けられる施設を選ぶことが重要といえるでしょう。それぞれ施設の特徴を知ったうえで、NIPTを受ける医院・クリニックを選ぶ際に押さえていただきたいポイントをご紹介します。
遺伝カウンセリングを実施しているか
NIPTは赤ちゃんの生命の選択につながる重たい検査です。手軽さだけを求めて「理解度」をぞんざいに扱ってしまうと、陽性だったときに足元がぐらつく以上の不安や衝撃を覚えます。
ですので、やはり、出生前診断についてきちんと説明ができる臨床遺伝専門医が在籍している医院で診療を受けるのがおすすめです。
陽性判定時のアフターフォローは受けられるのか
認証施設では、陽性判定が出た場合にすみやかに羊水検査や絨毛検査などの確定検査を受けることができます。中には陽性だった場合、確定検査の費用は無料としている施設もあるでしょう。確定検査を受けるかどうかの相談も、結果告知の際に相談することができます。不安な時期にきちんと話を聞いてあげられる医院で診療されるのをおすすめします。
受けたい検査を受けられるのか
認証施設では、分析的妥当性や臨床的妥当性が現時点では十分に確立されていないという点から13,21,18トリソミーの基本検査しか受けることができません。非認証施設ではそれ以外のさまざまな染色体異常や病気のことを調べることができたり、なかには性別も早い段階から調査できる施設もあります。
しかし、そのぶん価格は高額になる場合が多いです。自分がどのような検査を受けたいのかや、予算に余裕があるのかまでを含めて検討できるとよいでしょう。
自宅から近いか
NIPT検査は、妊娠10週から受けられる検査です。妊娠22週まで受けることができますが、NIPT陽性後に確定的検査を受けることを視野に入れると早い段階で検査を受けることがおすすめです。しかし、妊娠10週にあたる時期は妊娠初期で悪阻と重なる妊婦さんが多い傾向にあります。
そのため、自宅から遠方の医院を選ぶと妊婦さんの身体に負担がかかってしまいます。できるだけ近い医院で受けられると理想的ですので、自宅から近い範囲でNIPTを実施している施設を探すとよいでしょう。
ミネルバクリニックはオンライン診療を実施しています
NIPTを受けられる施設選びにはさまざまなポイントがあり、どこを選べばいいのか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。特に、予定外の妊娠であった場合や妊娠前にNIPTを受ける施設を探せなかった場合、不安定な体調のまま施設を探したり、受診をしたりするのは大変かもしれません。
東京のミネルバクリニックではオンラインNIPTを実施しているため、最先端のNIPTをお住まいの地域から自宅で受けることができます。オンラインで受診をすることで体への負担がなく受診が可能です。
医療機関を受診するとなれば心配な感染症のリスクも減らすことができます。また、小さいお子様がいて受診が難しいという方や、地方にお住まいで近くにNIPTが受けられる施設がない、あるいは信頼できる施設がないという方も、オンライン診療を活用すれば高精度のNIPTを受けることができます。
さまざまな事情でNIPTを諦めざるを得ないという方は、ぜひミネルバクリニックのオンライン受診をご活用ください。
ミネルバクリニックのNIPTメニュー
ミネルバクリニックのNIPTの基本プランは、「スーパーNIPT ベーシック」と「カリオセブン」があります。オプションには、「プラス」と「ジーンプラス」、「デノボ」があります。
ミネルバクリニックは、医院自体は東京にありますが、オンライン診療にも対応。
オンライン診療は、オンラインで遺伝子カウンセリングを受けた後に、ご自宅近くの医療機関で採血を受けていただきます。
結果は、ご自宅で確認することができ、受検後は遺伝子専門医によるサポート体制もしっかりと整えています。
では、ミネルバクリニックのNIPTメニューをくわしく紹介していきます。
スーパーNIPTベーシック
スーパーNIPTベーシックでは、基本検査(13,18,21トリソミー)、性別、性染色体の数的異常がないかを検査します。スーパーNIPTは従来のNIPTと比べてエラー判定は0、陽性的中率は100%と検査精度が非常に高く世界特許技術の検査です。
妊娠9週0日から検査が可能で、ご希望があれば妊娠6週からも検査を受け付けています。
【検査できること】
基本検査(13,18,21トリソミー)
性別
性染色体の数の異常の有無
【料金】
17万6,000円
▶︎スーパーNIPTベーシックをもっとくわしく知りたい方は、こちらをご覧ください。
カリオセブン
「カリオセブン」は、検査可能項目が基本検査(13,18,21トリソミー)、性別、性染色体の数の異常の有無、全染色体、7Mb検査、9疾患と多いのが特徴です。染色体異常検出率は99.1%で、この値は、羊水検査、絨毛検査に匹敵します。
カリオセブンは、妊娠9週以降に受検が可能ですが、「母親の年齢が35歳以上」「母体血清スクリーニングで陽性結果が出た」など、検査を受けるための条件があるため注意が必要です。
【検査できること】
基本検査(13,18,21トリソミー)
性別
性染色体の数の異常の有無
全染色体
7Mb検査
微小欠失症候群9疾患
【料金】
26万4,000円
▶︎カリオセブンをもっとくわしく知りたい方は、こちらをご覧ください。
プラス
基本検査にプラスして、微小欠失4疾患を調べるオプション検査です。
微小欠失とは、誰にでも起こる可能性があり、遺伝子の数が通常より少なかったり一部が欠けていることにより発症します。確率は1/2000で、出生後は心臓の疾患や免疫低下による重症感染症を繰り返すことが多いといわれています。
プラスはオプションのため、スーパーNIPTと組み合わせての検査となります。
【検査できること】
基本検査(13,18,21トリソミー)
微小欠失4疾患
【料金】
スーパーNIPTプラス | 19万8,000円 |
スーパーNIPTプラスペアレントコンプリート | 33万0,000円 |
ジーンプラス
ジーンプラスは、プラスに加えて、両親由来の100種類の遺伝子における2,000の病的変異について調べることができるオプション検査です。両親が病的遺伝子を持っていて発症していないケースでも、赤ちゃんで発症することがあります。
また、突然変異で発症する場合も検査可能です。両親由来の染色体検査のため、採血は父親、母親両方に受けていただく必要があります。
【検査できること】
基本検査(13,18,21トリソミー)
微小欠失4疾患
両親由来(100疾患)
【料金】
スーパーNIPTジーンプラス | 23万6,500円 |
スーパーNIPTジーンプラスペアレントコンプリート | 35万2,000円 |
コンプリートNIPT | 38万5,000円 |
コンプリートNIPTデノボプラス | 44万0,000円 |
▶︎ジーンプラスをもっとくわしく知りたい方は、こちらをご覧ください。
デノボ
デノボは、父親由来の44種類の新生突然変異を検査します。新生突然変異の発症リスクは1/600で、男性の年齢に関係しているといわれています。
検査は、母親の採血以外に、父親の口腔粘膜の採取を行います。
現在父親側のNIPTを行っているのはミネルバクリニックのみです(2023年6月時点)。
【検査できること】
父方由来(44疾患)
【料金】
デノボプラス | 352,000円 |
ペアレントコンプリート | 308,000円 |
スーパーNIPTプラスペアレントコンプリート | 330,000円 |
スーパーNIPTジーンプラスペアレントコンプリート | 352,000円 |
コンプリートNIPTデノボプラス | 440,000円 |
▶︎デノボをもっとくわしく知りたい方は、こちらをご覧ください。
ミネルバクリニックのNIPT検査の流れ
ミネルバクリニックのオンラインNIPTをご希望の方へ、検査の流れをご案内します。
ご予約
・WEBフォームからお申し込みはこちら
・お電話でのお申し込みはこちら:03-3408-3768
・ご予約確定後、基本検査(13、18、21トリソミー)のご入金
・問診票の記入
遺伝カウンセリング
臨床遺伝専門医である院長が遺伝カウンセリングを行います。
カウンセリング内容に基づき、最終的な検査プランをご選択いただきます。基本検査(13、18、21トリソミー)以外のオプションについて、差額が出た場合のみ追加のお支払いを戴きます。
採血
検査キットをミネルバクリニックからお送りします。
採血が必要な診療内容の場合、お近くの医療機関で採血をしていただきます。医療機関のご案内、手配も対応しておりますのでご相談ください。採血が終わったら、患者さまご自身でミネルバクリニックへご返送いただきます。
※詳細は事前に資料も含めご案内いたします
検体発送〜検査結果開示
検体はミネルバクリニックから検査会社へ速やかに発送し、検査の進捗状況に応じてメールをお届けします。検査結果が出たら、患者様マイページで検査結果をご確認いただけます。仮に陽性結果が出た場合、遺伝カウンセリングなどその後のアフターフォローを行いますので、ご安心ください。
まとめ
NIPT(新型出生前診断)は昨今、いろんな病院で提供されています。
しかしながら検査前のカウンセリングが不十分だったり、検査項目が少なくて偽陽性を見抜けなかったりすることもあります。その結果、陽性という結果だけで妊婦さんが混乱し、本当は正常なお子さんなのに冷静な判断ができず、いきなり中絶してしまうこともあります。本当に陽性で中絶する場合でも、しっかりとしたサポートがなければ大きなトラウマを残すことにもなりかねません。だからこそ検査の簡便さや費用の安さだけに目を向けてしまうのは危険だといえます。
そこで、遺伝カウンセリングの体制がしっかり整っている施設で新型出生前診断を受けることをおすすめします。
東京のミネルバクリニックは、自身も3人の子どもの母親でもあり臨床遺伝専門医の院長による遺伝カウンセリングを行う体制が整っております。世界のトップレベルの検査機関と日本独占契約をして万全の体制を構築しています。
また、遠方にお住まいの方に向けてオンライン診療も始めました。ご自宅に居ながらにしてカウンセリングを受けられますし、近くの病院で採血ができる仕組みを整えております。こうして一人でも多くの妊婦さんが安心して新型出生前診断を受けていただけるようスタッフ一同日々取り組んでいますのでお気軽にお問い合わせください。
この記事の著者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の院長のもと、東京都港区青山で、NIPT検査を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度な検査を提供してくれる検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。
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