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ミネルバクリニックの基本理念(コンセプト)|妥協なき遺伝医療の真髄

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ミネルバクリニックが目指すもの 〜遺伝医療の真髄と、私たちが「安売り」をしない理由〜

ミネルバクリニックが目指すもの

「実力だけで勝負してやる」— 歌舞伎町からの挑戦と、私の原体験

歌舞伎町からの挑戦と、私の原体験

ミネルバクリニックの歴史は、2014年12月、歌舞伎町(職安通りなのでほとんど歌舞伎町っぽくなくて新大久保って感じのところです)の、決して綺麗とは言えない小さなクリニックから始まりました。
なぜ、そんな場所を選んだのか? 実はこれには二つの理由があります。

一つは、高知県の田舎育ちだった私の微笑ましい「勘違い」です。田舎では「市役所と保健所がある場所=街の中心」です。新宿区役所と保健所が歌舞伎町にあるのを見て、「ここが新宿の中心街だ!」と本気で思い込んでしまったのです(笑)。

しかし、もう一つの理由は、私自身の人生を懸けた「社会への反骨心とチャレンジ」でした。
私は10代の頃、単身でベルギーの高校へ留学し、家柄や組織の看板ではなく「個人の実力」のみが評価される欧米の社会を目の当たりにしました。しかし、日本の医療現場は違いました。
私がかつて大学病院にいた頃は、研修医の1日目であっても「大学病院の先生」として崇められました。しかし、いざ民間の医療機関に出た途端、診察室に入ってきた患者さんから「なんだ、女医か。女医はダメだ」と吐き捨てられ、踵を返されるという理不尽で悔しい経験をしました。
「大学病院」という看板が外れた途端、実力すら見ようとせず、性別の偏見だけで判断される。ひるがえって日本は、個人の腕よりも「どこに所属しているか」という組織の看板ばかりが重宝される社会だったのです。

「ならば、誰も文句が言えない圧倒的な個人の実力を身につけ、証明してやる」
そう決意した私は、通常の「内科専門医」のさらに上位に位置づけられる「総合内科専門医」、そして医療界でも取得が極めて困難な難関資格として知られる「がん薬物療法専門医」と「臨床遺伝専門医」の3つをすべて取得しました。
これらはいずれも、膨大な臨床経験と血の滲むような研鑽を要する超難関資格です。普通なら、誰も好き好んで3つも取ろうなどとは思いません。しかし、だからこそ意味があったのです。私はこの3つを併せ持つ「日本でただ一人の医師」となりました。

あえて歌舞伎町で開業したのは、「立派な病院の看板や立地などなくても、この圧倒的な専門医の免状と腕(個人の実力)さえあれば必ずやっていける」という強い信念を、私自身の手で社会に証明したかったからです。

妊婦さんのために、家賃3倍の青山へ(2018年〜)

妊婦さんのために、家賃3倍の青山へ

しかし、ありがたいことにNIPTを受けに多くの妊婦さんが来てくださるようになると、「もっと環境が良く、安心して通える場所にしてあげたい」という思いが強くなりました。
本当は女の子の聖地である表参道に行きたかったのですが、家賃が高すぎて断念し(笑)、隣駅なら何とか……と、2018年3月に現在の外苑前(青山)へ移転しました。広さは2倍、家賃はなんと3倍に跳ね上がりましたが、複数の診察室を確保し、妊婦さんのプライバシーがしっかりと保たれる空間を作ることができました。その後、2019年6月には医療法人化を果たしました。

一億数千万円のエコーを「日本初納入」で導入した理由と、あえて「エコー代」を頂かない理由

一億数千万円のエコーを導入した理由

2022年11月、当院は新しいシリーズが発売されたばかりの最上位機種の4Dエコー(定価一億数千万円)を導入しました。(さすがに一括では払えないので、腹を括って巨大なリース契約を結びました!笑)
実はこの超最新機種、発売されて日本で一番最初に納入されたのが、他ならぬ当院(ミネルバクリニック)だったのです。
全国の大病院や有名産婦人科を差し置いて、なぜ遺伝子検査のクリニックがそこまでのエコーをいち早く買うのか?

それは、「検査の前に、今日この日に赤ちゃんの心拍がちゃんとあるかを確認してから検査をしてあげたい」からです。もしも心拍が止まっていれば、高額な検査費用が無駄になってしまいます。それを確実に防ぐためだけに、個人クリニックとしては目が飛び出るようなリース契約を背負ってでも、最上位機種を誰よりも早く導入する。これこそが、専門医としての私の「こだわり」でした。

結果として、このエコーは思わぬ喜びをもたらしてくれました。小さな小さな赤ちゃんが立体的に動く姿を見て、妊婦さんはもちろん、一緒に画面を見つめる旦那様も「お父さんになるんだ」という実感を持ち、深く感動してくださるのです。
さらに、当院に連携で来てくれている産婦人科の専門医すらも、「こんなに凄いエコーで診察ができるなんて!」と非常に喜んでくれています。プロの医師のモチベーションをも引き上げる高度な機材が、ここにはあります。

さらに印象的だったのは、患者様としてご来院された現役の産婦人科の先生方からも、「こんなエコー、見たことがない!」と感嘆の声をいただくことです。日々の臨床現場でエコーを使いこなしているプロフェッショナルが驚かれるという事実が、この機材のレベルを何より雄弁に物語っていると感じています。

患者さんの涙や笑顔、そして共に働く医療者の喜び。それらを見ていたら、「エコー料金を別途頂こう」という考えは吹き飛んでしまいました。喜んでくれるだけで嬉しい。私自身も、可愛い赤ちゃんをたくさん見られて幸せなのです。

他院が避ける「確定検査」を自院で完結させる覚悟と、舞い降りた奇跡(2025年〜)

当院は、単一遺伝子疾患まで広範にカバーするNIPT(ダイヤモンドプランなど)の提供を開始しました。しかし、ここで大きな壁にぶつかりました。
万が一陽性となった場合の確定検査(羊水・絨毛検査)を他の大きな医療機関に依頼しようとしても、「技術的には可能だが、前例がないため倫理委員会を通すのに半年かかる」などと言われ、対応を断られてしまったのです。
今まさに検査結果を必要とし、不安の中にいる患者さんが置き去りにされてしまう。ダイヤモンドプランを提供し始めてからの数ヶ月間、そのような非常に苦しく歯痒い時期が続きました。

しかし、患者さんを決して見捨てまいと必死にもがいていたその時、まるで天使のような産婦人科専門医との素晴らしい出会いがありました。「患者さんを救いたい」という思いで深く意気投合し、連携を深めた結果、2025年6月、ついに当院の中に産婦人科を併設することができたのです。
本当に「神様っているんですね!!」と心から思いました。この奇跡的なご縁により、他院では半年かかると言われた稀少疾患の確定検査も、当院の中で検体採取から速やかに結果を出せる揺るぎない体制が完成したのです。

「世界が認めた実力」— 国際的な評価と、ミネルバの軌跡(2025-2026年〜)

国際的な評価と、ミネルバの軌跡

私たちの「最後まで患者さんに伴走する体制づくり」と「医療インフラへの絶え間ない投資」は、ついに海を越えて評価されることとなりました。
そもそも、がん治療の最前線である「がん薬物療法専門医」と、遺伝医療のトップである「臨床遺伝専門医」の両方の資格を併せ持っている医師は、日本国内にとどまらず、世界的にも極めて稀有な存在です。その圧倒的な専門性が海外のトッププレイヤーからも高く評価され、強固な信頼関係を築いています。その実績として、2026年の米国人類遺伝学会(ACMG)においては、アメリカの巨大検査会社と共同で、COL11A1バリアントに関するポスター発表を行うという名誉ある機会にも恵まれました。

また、2025年にはアジア太平洋地域の医療専門誌『Medical Care Review APAC』において、当院が「Top New Prenatal Testing Service in APAC 2025」を受賞し、表紙(Cover Story)に掲載されました。さらに同年、国際ビジネス誌『Global Woman Leader』においても「日本のヘルスケアクリニック女性リーダートップ10」に選出され、国際誌2誌で表紙掲載の機会をいただきました。
専門医の免状ひとつで歌舞伎町の小さなクリニックから始まり、組織に頼らず実力だけで患者様お一人おひとりと真摯に向き合ってきた積み重ねが、国際的な基準で一つの評価を得られた証であると受け止めています。

「医療は安くなければならない」という日本の呪縛を超えて

日本の呪縛を超えて

私は、現在の体制がゴールだとは全く思っていません。将来的には自院の設備や解析システムをさらに進化させ、もっと多角的に、かつ迅速に患者さんをお守りできる高度なインフラを構築したいという次なるビジョンを持っています。そのためには、目の前に立ちはだかる壁を一つずつ超えていかなければなりません。

日本では「保険診療を前提とし、医療は安くないといけない」「医療機関が利益を出すのは悪だ」という考えが根強くあります。
しかし、「利益を出してはいけない」というのは、言ってしまえば共産主義的な発想であり、医療の進化を完全に止める非常に危険な考え方です。
利益や設備投資が否定され、将来をより良くしていけない環境の中で、一体誰が「もっと勉強して、患者さんにより良い診療を提供しよう」と血の滲むような努力をするでしょうか? 利益の否定は、医療者のモチベーションを削ぎ、最終的に「質の低い医療」という形で患者さん自身に牙を剥くのです。

この残酷な事実は、日本の不妊治療(体外受精)の現状を見れば一目瞭然です。
当院には海外駐在をご経験された患者様も多く来院されるため、世界のリアルな医療事情が日々耳に入ってきます。例えばシンガポールなどの海外では、体外受精1回に約300万円という非常に高額な費用がかかる一方で、高度な技術と最新設備が惜しみなく投入されており、「3回やって結果が出なければ諦める」というシビアかつ合理的な基準が示されます。
翻って日本はどうでしょうか。保険適用などで安価に受けられるようになり、若い方なら6回まで治療が認められています。しかし、実は日本の体外受精における「1回あたりの出産率(成功率)」は世界最下位レベルだと言われています。利益を削って安価に回数をこなせる反面、最先端の培養設備や技術への投資が追いつかず、結果的に「着床率が低く、患者さんが何度も辛い治療を繰り返さなければならない」という本末転倒な事態が起きているのです。

どのような医療機関であっても、設備投資を行い、将来のより良いサービスを約束するためには、適切な利益を出さなければなりません。ミネルバクリニックは、皆様からいただいた正当な利益を、定価一億数千万円の最新エコー機材(大学病院にもなかなかないそうです)や、産婦人科の併設、次世代の解析システムの構築へと、しっかりと「再投資」することで今の体制を整備してきました。
今の患者さんたちが、この素晴らしい設備と高度なバックアップ体制を享受できるのは、「昔の患者さんたちが払ってくれた対価」のおかげなのです。そして、今いただく対価が、医療者のモチベーションを高め、明日のさらに高度な遺伝医療インフラを創り出します。

だからこそ、私たちは「パッケージ」として診療を提供します

当院がご提供しているのは、「採血をして結果を返すだけ」の単なる商品ではありません。
高度な遺伝診療インフラ、専門医の頭脳へのアクセス、そして確定診断まで決して見捨てずに伴走する揺るぎない体制。これらすべてを含んだ「ミネルバクリニックという医療インフラのパッケージ」をご提供しています。

だからこそ、私たちはこの専門性と医療体制を不当に安売りすることはいたしません。
「とにかく安く採血だけしてほしい」という方のご要望にはお応えできませんが、「自分と家族の未来のために、高度な設備と、最後まで責任を持って伴走する専門医のバックアップが欲しい」と願う方は、どうか安心して当院の門を叩いてください。私たちが命懸けで構築してきたこの体制で、あなたのご家族を全力でお守りいたします。

先進医療を、全国の日常へ(ミネルバクリニックのあゆみ)

ミネルバクリニックのあゆみ

私は、がん対策基本法の理念である「がん治療の均填化(全国どこにいても同じレベルの医療を受けられるようにすること)」を現場レベルで実践するために2008年度より設置された、がんプロフェッショナル養成コースの一期生です。この「均填化」こそが、現在のミネルバクリニックのコンセプトの根底にあります。

その後、遺伝性乳がん卵巣がんを始めとする遺伝性腫瘍が、近い将来に出生前診断の対象になると予測し、2009年から本格的に遺伝の勉強を始めました。2010年にがん薬物療法専門医を、2011年に臨床遺伝専門医を取得し、日本初の「がん」と「遺伝」のダブル専門医となったのです。

地域にこそ専門医。NIPTからNIPD、そしてオンライン診療へ

地域にこそ専門医

遺伝専門医として、大学病院などハードルの高い場所でしか遺伝診療を受けられない現状をどうにかしたいと思い、当院にて新型出生前診断(NIPT)をご提供しています。近い将来、NIPTは赤ちゃんの遺伝子異常による疾患をより詳細に検出する「NIPD」へと発展していきます。

遺伝診療のハードルを下げ、誰もが当たり前に受けられるものにしたい。その想いから、当院では土日・夜間診療はもちろん、オンラインでの遺伝診療(完全予約制)をご提供しています。オンライン診療の導入により、現在では北海道から沖縄まで全国の患者様を受け入れております。

また、ミネルバクリニックでは「すべての子供たちの出ていく社会を少しでも良くしたい」という母親としての思いを背景に、院長自ら医療にまつわる問題に切り込んでいます。こうした活動も時折ご報告させていただきますので、よろしければ公式ブログもご覧ください。

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。