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ブライダルチェックに|拡大版保因者(キャリア)787遺伝子検査女性版

ブライダルチェックに|拡大版保因者(キャリア)787遺伝子検査女性版

ブライダルチェックとして一生に一度、受けることをおすすめしたいのが拡大版保因者(キャリア)遺伝子検査。民族や人種に関わらない全ての人を対象とした最大規模の検査です。この遺伝子パネル検査は、常染色体劣性(潜性)およびX連鎖性障害の原因となることが知られている病原性バリアント遺伝子を分析するものです。

遺伝子パネル検査では、血液などの検体からDNAなどを取り出し、多数の遺伝子のセットに対して検査を行います。この遺伝子たちのセットをパネルと呼びます。

一生に一度、ご自身ならびにお子さんを作るお相手の病的遺伝子有無を知り、重い遺伝病のお子さんが生まれることを防ぐための大事な検査です。妊娠してからでも間に合いますので、是非、ご検討ください。

重い遺伝病のお子さんがうまれるのを予防する方法

アメリカでは現在、お子さんを作る前に保因者検査をして、病気のお子さんが産まれる可能性がないのかを見ることが一般的になっています。保因者とは病的遺伝子を持っているが一生涯発症しない人を言います。

米国ではすでに保因者頻度が200人に1人以上の113遺伝子を含む保因者スクリーニング検査を妊娠前にすることが推奨されています。

関連記事:キャリア(保因者)スクリーニング検査|米国人類遺伝学会の推奨内容

お子さんが先天異常をもって生まれる確率は3%。実に30人に1人と多いものです。遺伝子の異常による疾患はその2割を占める多いものです。今では遺伝子検査でその可能性を事前に知ることができます。「転ばぬ先の遺伝子検査」として是非ご検討ください。

日本では、遺伝にまつわる話を避ける人が多く、また、こうした検査を受けると破談になったらどうしようとか怖くなるお気持ちもあると思いますが、重い遺伝病のお子さんが産まれてから自分たちが保因していたことを知るよりは、はじめから知り、避ける方法があれば避けるほうが現実的で解決的ではないでしょうか?

その解決を導くための検査が保因者スクリーニング検査なのです。保因者スクリーニング検査で当該カップルがある疾患の病的遺伝子を持っていて、1/4の確率でお子さんが病気になると判った場合には、体外受精をして着床前診断をすることにより疾患のないお子さんを持つことができる時代になっています。

少子化の時代。少ないお子さんを健康に産むためにも、保因者スクリーニング遺伝子検査がおすすめです。

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ミネルバクリニックでは、以下のブライダルチェック遺伝子検査を提供しています。ミネルバクリニックでは臨床遺伝専門医が常駐しており、お二人の未来の幸せなライフスタイルの実現をサポート致します。また、この検査はオンライン診療でも可能ですので、全国どこからでもミネルバクリニックにお越しにならずに完結致します。ブライダルチェック遺伝子検査は結婚後でも妊娠後でも大丈夫です。お子さんをもとうとする前に、一生に一度しか受ける必要がない検査ですので、是非ご検討下さい。

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拡大版保因者(キャリア)スクリーニング遺伝子パネル検査とは?

拡大版保因者(キャリア)スクリーニング遺伝子パネル検査は、民族や人種に関わらない全ての人を対象とした遺伝子スクリーニングパネルとしては最大規模のものです。この遺伝子パネル検査は、常染色体劣性(潜性)およびX連鎖性障害の原因となることが知られている病原性バリアントの遺伝子を分析するものです。この包括的なパネルには、妊娠中および受胎中の常染色体劣性遺伝およびX連鎖性(XL)疾患のスクリーニングのための2021年ACMG Practice Resourceに含まれる113のTier 3遺伝子すべて、ならびに重度の症状(認知または身体障害)、幼児期の発症、または早期介入が有益であると思われるその他の疾患をカバーしています。
関連記事:キャリア(保因者)スクリーニング検査|米国人類遺伝学会の推奨内容

このパネルは、遺伝的疾患のあるお子さんを持つリスクについて、生殖を行うカップルに広範な評価を提供するためのものです。このパネルには、女性患者でしばしばスクリーニングされるX染色体を通じて遺伝する疾患の遺伝子(X連関遺伝子)が含まれています。X連関遺伝子を含まない本パネルの男性向けバージョンについては、別ページをご覧ください。

拡大版保因者(キャリア)スクリーニング遺伝子パネル検査の対象となる遺伝子と検査内容

対象遺伝子

常染色体劣性およびX連鎖性遺伝性疾患の原因となる787の遺伝子が対象となります。対象遺伝子は以下の通りです。

AAAS, ABCA12, ABCA3, ABCA4, ABCB11, ABCB4, ABCC8, ABCD1, ABCD4, ACAD9, ACADM, ACADS, ACADSB, ACADVL, ACAT1, ACOX1, ACSF3, ADA, ADAMTS2, ADGRG1, ADGRV1, ADK, AFF2, AGA, AGL, AGPAT2, AGPS, AGXT, AHCY, AHI1, AIMP1, AIPL1, AIRE, AK2, AKR1D1, ALDH3A2, ALDH4A1, ALDH7A1, ALDOB, ALG1, ALG12, ALG3, ALG6, ALMS1, ALOX12B, ALOXE3, ALPL, AMH, AMHR2, AMN, AMPD2, AMT, ANO10, ANO5, ANTXR2, AP1S1, AP1S2, AP3B1, AP3D1, APOPT1, AQP2, AR, ARG1, ARL13B, ARL6, ARSA, ARSB, ARSE, ARX, ASL, ASNS, ASPA, ASS1, ATM, ATP13A2, ATP6V0A2, ATP6V0A4, ATP6V1B1, ATP6V1E1, ATP7A, ATP7B, ATP8B1, ATRX, AVPR2, B9D1, B9D2, BBS1, BBS10, BBS12, BBS2, BBS4, BBS5, BBS7, BBS9, BCHE, BCKDHA, BCKDHB, BCS1L, BLM, BLOC1S3, BLOC1S6, BMP1, BMPER, BRIP1, BRWD3, BSND, BTD, BTK, C19orf12, C8orf37, CAD, CANT1, CAPN3, CASP14, CASQ2, CASR, CAVIN1, CBS, CC2D1A, CC2D2A, CCDC103, CCDC151, CCDC39, CCDC8, CCDC88C, CD247, CD3D, CD3E, CD3G, CD40LG, CD59, CD8A, CDAN1, CDCA7, CDH23, CEP104, CEP152, CEP290, CERKL, CERS3, CFTR, CHAT, CHM, CHMP1A, CHRNE, CHRNG, CHST6, CIB2, CIITA, CLCF1, CLCN1, CLCN5, CLCNKB, CLN3, CLN5, CLN6, CLN8, CLP1, CLRN1, CNGA1, CNGA3, CNGB1, CNGB3, CNTNAP2, COASY, COL11A2, COL17A1, COL27A1, COL4A3, COL4A4, COL4A5, COL7A1, COLQ, COQ4, CORO1A, COX10, COX15, COX20, COX6B1, CP, CPLANE1, CPS1, CPT1A, CPT2, CRADD, CRB1, CRLF1, CRTAP, CRYL1, CTC1, CTNS, CTSA, CTSC, CTSD, CTSF, CTSK, CUL4B, CUL7, CWC27, CYBA, CYBB, CYP11A1, CYP11B1, CYP11B2, CYP17A1, CYP19A1, CYP1B1, CYP21A2, CYP27A1, CYP27B1, CYP4F22, CYP7B1, DBT, DCAF17, DCLRE1C, DCX, DDB2, DDC, DDR2, DDX11, DGUOK, DHCR24, DHCR7, DHDDS, DKC1, DLAT, DLD, DLG3, DLL3, DMD, DNAH5, DNAI1, DNAI2, DNAL1, DNMT3B, DOCK8, DOK7, DOLK, DPYD, DTNBP1, DUOX2, DUOXA2, DYNC2H1, DYSF, EDA, EFEMP2, EIF2AK3, EIF2B1, EIF2B2, EIF2B3, EIF2B4, EIF2B5, ELP1, EMD, EPB42, ERBB3, ERCC2, ERCC3, ERCC4, ERCC5, ERCC6, ERCC8, ESCO2, ETFA, ETFB, ETFDH, ETHE1, EVC, EVC2, EXOSC3, EYS, F11, F2, F5, F7, F8, F9, FA2H, FAH, FAM126A, FAM161A, FANCA, FANCB, FANCC, FANCD2, FANCE, FANCF, FANCG, FANCI, FANCL, FBP1, FBXL4, FGD1, FH, FHL1, FKBP10, FKRP, FKTN, FMO3, FMR1, FOLR1, FOXN1, FOXP3, FOXRED1, FRAS1, FREM2, FTCD, FTSJ1, FUCA1, FXN, G6PC, G6PC3, G6PD, GAA, GALC, GALE, GALK1, GALNS, GALNT3, GALT, GAMT, GATM, GBA, GBE1, GCDH, GDAP1, GDF5, GFM1, GFPT1, GHR, GHRHR, GJB1, GJB2, GJB6, GLA, GLB1, GLDC, GLE1, GNE, GNPAT, GNPTAB, GNPTG, GNRHR, GNS, GORAB, GP1BA, GP9, GPR143, GRHPR, GRIP1, GSS, GUCY2D, GUSB, GYS2, HADH, HADHA, HADHB, HAMP, HAX1, HBA1, HBA2, HBB, HCFC1, HELLS, HEXA, HEXB, HFE, HGD, HGSNAT, HINT1, HJV, HLCS, HMGCL, HMGCS2, HOGA1, HPD, HPS1, HPS3, HPS4, HPS5, HPS6, HSD17B10, HSD17B3, HSD17B4, HSD3B2, HSD3B7, HYAL1, HYLS1, IDH3B, IDS, IDUA, IFT140, IGHMBP2, IGSF1, IKBKB, IL1RAPL1, IL2RA, IL2RG, IL7R, INPP5E, INVS, ITGA2B, ITGA6, ITGB3, ITGB4, ITPA, IVD, IYD, JAK3, KCNJ1, KCNJ11, KCTD7, KDM5C, KIF14, L1CAM, LAMA2, LAMA3, LAMB3, LAMC2, LARS, LCA5, LCK, LDLR, LDLRAP1, LHCGR, LHX3, LIFR, LIG4, LIPA, LIPN, LMAN1, LMBRD1, LOXHD1, LPAR6, LPL, LRAT, LRP2, LRPPRC, LTBP4, LYST, MAK, MALT1, MAN2B1, MANBA, MAT1A, MCCC1, MCCC2, MCEE, MCOLN1, MCPH1, MED17, MEFV, MEGF8, MESP2, MFSD8, MID1, MKKS, MKS1, MLC1, MLYCD, MMAA, MMAB, MMACHC, MMADHC, MPI, MPL, MPV17, MRE11, MTHFD1, MTHFR, MTM1, MTMR2, MTR, MTRR, MTTP, MUT, MVK, MYO15A, MYO7A, NAGA, NAGLU, NAGS, NBAS, NBEAL2, NBN, NCF2, NCF4, NDP, NDRG1, NDUFA11, NDUFAF2, NDUFAF5, NDUFS4, NDUFS6, NDUFS7, NDUFV1, NEB, NEU1, NGLY1, NHEJ1, NIPAL4, NONO, NPC1, NPC2, NPHP1, NPHP3, NPHS1, NPHS2, NR0B1, NR2E3, NTRK1, OAT, OBSL1, OCA2, OCRL, OPA3, OPHN1, OSTM1, OTC, OTOF, P3H1, PAH, PAK3, PANK2, PC, PCBD1, PCCA, PCCB, PCDH15, PCNT, PDE6A, PDHA1, PDHB, PDHX, PDP1, PEPD, PET100, PEX1, PEX10, PEX11B, PEX12, PEX13, PEX14, PEX16, PEX19, PEX2, PEX26, PEX3, PEX5, PEX6, PEX7, PFKM, PGK1, PGM3, PHF8, PHGDH, PHKA1, PHKA2, PHKB, PHKG2, PHYH, PIGN, PIP5K1C, PJVK, PKHD1, PLA2G6, PLEKHG5, PLOD1, PLOD2, PLP1, PMM2, PNP, PNPLA1, PNPO, POC1A, POLG, POLH, POLR1C, POMGNT1, POMT1, POMT2, POR, POU1F1, POU3F4, PPIB, PPT1, PQBP1, PRCD, PRDM5, PRF1, PRICKLE1, PRKDC, PROP1, PRPS1, PSAP, PTPRC, PTS, PUS1, PYCR1, PYGL, PYGM, QDPR, RAB23, RAG1, RAG2, RAPSN, RARS2, RAX, RD3, RDH12, RDH5, RFX5, RFXANK, RFXAP, RHAG, RLBP1, RMRP, RNASEH2A, RNASEH2B, RNASEH2C, ROGDI, RP2, RPE65, RPGR, RPGRIP1, RPGRIP1L, RS1, RSPH9, RTEL1, SACS, SAG, SAMD9, SAMHD1, SARS2, SBDS, SCO1, SCO2, SDCCAG8, SDR9C7, SEC23B, SELENON, SEPSECS, SERPINA1, SERPINF1, SGCA, SGCB, SGCD, SGCG, SGSH, SH3TC2, SKIV2L, SLC12A1, SLC12A3, SLC12A6, SLC16A2, SLC17A5, SLC19A2, SLC19A3, SLC1A4, SLC22A5, SLC25A13, SLC25A15, SLC25A20, SLC26A2, SLC26A3, SLC26A4, SLC27A4, SLC2A10, SLC2A2, SLC34A3, SLC35A3, SLC37A4, SLC39A4, SLC3A1, SLC45A2, SLC46A1, SLC4A1, SLC4A11, SLC5A5, SLC6A19, SLC6A8, SLC7A7, SLC7A9, SMARCAL1, SMN1, SMPD1, SNAP29, SNX10, SP110, SPATA7, SPG11, SPG21, SPG7, SPINK5, SPR, SRD5A2, ST3GAL5, STAR, STK4, STX11, STXBP2, SUCLA2, SUMF1, SUOX, SURF1, SYN1, SYNE4, TAT, TAZ, TBCE, TBX19, TCIRG1, TCTN1, TCTN2, TCTN3, TECPR2, TERT, TF, TFR2, TG, TGM1, TH, THOC2, TK2, TMC1, TMEM138, TMEM216, TMEM231, TMEM237, TMEM38B, TMEM67, TMEM70, TMPRSS3, TNFSF11, TNXB, TPO, TPP1, TRAPPC11, TRDN, TREX1, TRHR, TRIM32, TRIM37, TRMU, TRPM6, TSEN2, TSEN34, TSEN54, TSFM, TSHB, TSHR, TTC37, TTC7A, TTC8, TTPA, TULP1, TYMP, TYR, TYRP1, UGT1A1, UNC13D, UPF3B, USH1C, USH1G, USH2A, VDR, VLDLR, VPS13A, VPS13B, VPS45, VPS53, VRK1, VSX2, WAS, WHRN, WISP3, WNT1, WNT10A, WRN, XPA, XPC, ZAP70, ZBTB24, ZDHHC9, ZFYVE26, ZNF469, ZNF711 ( 787遺伝子 )

X連関遺伝子を除く男性用パネルについてはこちらをご覧ください:拡大版保因者スクリーニング遺伝子パネル検査男性版
各遺伝子の保因者頻度についてはこちらのリンクをクリックしてください。787遺伝子の保因者頻度

遺伝子検査内容

検査する内容は以下の通りです。

配列変異および小さな挿入/欠失
特に指定がない限り、全遺伝子配列(コード領域および隣接するイントロン/スプライス領域)は、少なくとも20個の独立した配列リード(20xのデプス)によってカバーされた塩基の99%以上で実施されます。さらに、ClinVarおよびHuman Gene Mutation Database(HGMD)で指定されたイントロンおよびプロモーター変異は、98%以上の感度で対象となります。
欠失/重複(del/dup)
コピー数バリアント(欠失/重複、略してdel/dupとも呼ばれる)は、高度なバイオインフォマティックアルゴリズムを用いて検出します。この方法で見つかった病原性バリアントは、サンガー配列決定、MLPA、定量PCRqPCR)により確認されます。

注意事項

フラジャイルX(脆弱X症候群
FMR1の5′翻訳領域におけるトリヌクレオチドリピート(CGG)拡張は、リピートプライムドPCR(rpPCR)により検出されます。プレミューテーションキャリアは、サンガー配列決定により、AGGの中断を検出します。
脊髄性筋萎縮症
SMN1遺伝子のコピー数変化をNGSでスクリーニングし、MLPAで確認します。脊髄性筋萎縮症の点変異は、配列相同性が高いため検出されません。
相同性の高い偽遺伝子/領域
独自のバイオインフォマティクスツールを採用し、類似性の高い不活性対応遺伝子を持つ疾患遺伝子(ゴーシェ病のGBA、先天性副腎過形成のCYP21A2、αサラセミアのHBA1/HBA2など)のキャリア変異を特定します。

報告オプション

ACMG(米国臨床遺伝学会)の配列バリアント解釈ガイドラインにより「Pathogenic(病的)」または「Likely Pathogenic(病的な可能性が高い)」に分類されたバリアントのみが報告されます。

検出率

最高の検出率を確保するために、最適なラボと計算ツールが採用されています。全遺伝子に対する分析的検出率は98%以上です。

検査に必要な検体

検査に必要な検体は以下の通りです。

  • 血液
  • 唾液*
  • 口腔粘膜ぬぐい液*

*唾液・口腔ぬぐい液の場合、遠隔地の方でもオンライン診療(ビデオスルーでの診察の事をいいます)で遺伝カウンセリングをしたのち、検体を当院にお送りいただく形で、当院にお越しにならずに検査が可能です。遠方の方でもお受けいただけます。

検査の限界

すべてのシーケンス技術には限界があります。本分析は次世代シーケンサー(NGS)により行われ、コーディング領域とスプライシングジャンクションを調べるように設計されています。次世代シーケンス技術およびバイオインフォマティクス解析技術により、偽遺伝子配列やその他の高相同配列の寄与は大幅に減少しますが、それでも時折、シーケンス解析および欠失・重複解析の両方で、病敵バリアントアレルを特定するアッセイの技術能力を阻害することがあります。サンガーシーケンスは、品質スコアが低いバリアントを確認し、カバレッジ基準を満たすために使用されます。欠失/重複解析は、1つの遺伝子全体を含み(頬側スワブ検体および全血検体)、2つ以上の連続したエクソンの大きさを持つゲノム領域の変化を特定できる(全血検体のみ);単一エクソンの欠失または重複が特定されることもあるが、この検査では日常的には検出されません。次世代シークエンサーで同定された推定欠失または重複は、直交法(qPCRまたはMLPA)により確認されます。本アッセイでは、転座や逆位、リピート拡大(トリヌクレオチドやヘキサヌクレオチドなど)、ほとんどの制御領域(プロモーター領域)や深いイントロン領域(エクソンから20bp以上)の変化など(ただし、これらに限らない)、疾患の原因となる特定のタイプのゲノム変化は検出できません。本アッセイは、体細胞モザイクや体細胞変異の検出のために設計または検証されたものではありません。

特記事項

遺伝子 特記事項
AFF2 現在の検査方法では、この遺伝子における三塩基反復の拡大は評価されない。上記で特に指定がない限り、この遺伝子の配列変異とコピー数の変化のみが検査される。
ALG1 相同性の高い領域による干渉のため、現在の検査法ではALG1遺伝子(NM_019109.4)のエクソン6-13の変異を検出する感度が低い。
AR 現在の検査法では、この遺伝子の三塩基反復の拡大は評価できない。
ARX 女性におけるARX遺伝子の7反復(21bp)以上のヘテロ接合性ポリアラニン拡張は、この方法では検出できない可能性がある。
BTD NM_001370658.1:c.1270G>C(p.Asp424His)が検出された場合、この変異は疾患浸透率が低く、ホモ接合体では主に酵素活性の低下に関連するため、報告されない。
CD40LG 現在の検査方法では、この遺伝子のトリヌクレオチドリピート拡張を評価することはできません。
CEP290 エクソン8-13とエクソン39-42のコピー数解析はCEP290遺伝子の感度を低下させる可能性がある。これらのエクソンの確認は、CEP290関連の病歴が陽性である個体、および/または病原性/病原性の可能性が高い配列変異を有する個体に限定される。
CFTR イントロン 8 多型領域(例:IVS8-5T 対立遺伝子)の解析は、p.Arg117His(R117H)変異が検出された場合のみ実施する。単一エクソンの欠失/重複解析は、既に報告されているエクソンの欠失に限定される:1, 2, 3, 11, 19, 20, 21.CFTR関連先天性両側精管欠損症およびCFTR関連膵炎に主に関連するCFTR変異体は、この解析には含まれない。嚢胞性線維症変異であるという証拠が不十分なCFTR変異体も報告されない。
CYP11B1 現在の検査法では、相同性の高い領域による干渉のため、この遺伝子の特定の病原性変異体を確実に検出することはできない。この解析は、コピーニュートラルなキメラCYP11B1/CYP11B2遺伝子の検出や除外を目的としたものではない。
CYP11B2 現在の検査法では、相同性の高い領域による干渉のため、この遺伝子の特定の病原性変異体を確実に検出することはできない。この解析は、コピーニュートラルなキメラCYP11B1/CYP11B2遺伝子の検出や除外を目的としたものではない。
CYP21A2 CYP21A2遺伝子とその偽遺伝子であるCYP21A1Pの間には、重大な偽遺伝子干渉および/または相互交換が起こることが知られており、結果に影響を与える可能性がある。そのため、この遺伝子で報告された変異の関連性は、各患者の臨床所見、生化学的プロファイル、および家族歴との関連において臨床的に解釈されなければならない。非クラスの先天性副腎過形成(CAH)に主に関連するCYP21A2のバリアントは本解析には含まれていない(PubMed: 23359698)。c.188A>T(p.His63Leu)、c.844G>T(p.Val282Leu)、c.1174G>A(p.Ala392Thr)、およびc.1360C>T(p.Pro454Ser)を含むがこれらに限定されない、非古典的疾患に関連する変異体は報告されない。NM_000500.9:c.955C>T(p.Gln319Ter)については、LR-PCRはルーチンでオーダーされない。c.955C>T (p.Gln319Ter)を有する個体は、LR-PCRにより変異の正確な性質が決定されておらず、変異がCYP21A2野生型遺伝子またはCYP21A1P偽遺伝子で生じる可能性があることを示すPossible Carrierとして報告される。2番目の生殖パートナーが古典的CAHに関連する変異体検査で陽性であった場合、確認検査が推奨される。
DMD 単一エクソンの欠失/重複解析は、UMDデータベース(http://www.umd.be/DMD/W_DMD/index.html)に1人以上の患者が報告されているエクソン、およびエクソン3以降のすべてのフレーム外エクソンに限定される。これにはエクソン1の欠失、エクソン2の重複、エクソン3,6~8,11,12,17~22,43~46,48,50~56,58~63,65~70,75,76,78のdel/dupが含まれる。単一エクソンの検出は血液サンプルに限定される。
DUOX2 現在の検査法では、DUOX2遺伝子(NM_014080.5)のエクソン6-8における変異は、相同性の高い遺伝子であるDUOX1による著しい干渉のため、確実に検出することができない。
F2 共通のリスク対立遺伝子NM_000506.5:c.*97G>Aはこの解析には含まれていない。
F5 一般的な第5因子 “Leiden “対立遺伝子は、疾患の浸透率が低いため、通常報告されない。
F8 現在の検査方法では、F8遺伝子のイントロン1/イントロン22逆位を検出することはできません。この検出はご希望により可能です。
FANCD2 偽遺伝子干渉のため、FANCD2遺伝子(NM _033084.4)のエクソン14-17内のコピー数多型は評価されず、この領域における一塩基変異および小さな挿入/欠失の検出は保証されない。
FMR1 200以上のCGG反復の対立遺伝子の正確なサイズは決定できない;これらの対立遺伝子はX連鎖性脆弱X症候群の病原性である。10反復未満の対立遺伝子は増幅されないことがある;これらの対立遺伝子は良性である。この遺伝子のリピート長は±1単位で変化する。メチル化は解析されていない。FMR1プロモーターのRP-PCR解析は男性では日常的に行われていない。生殖腺モザイクを含む小さなサイズのモザイクは検出されないことがある。
FXN 疾患と最もよく関連するFXN遺伝子変異は、GAA3塩基反復配列の拡張です。本検査では、特に断りがない限り、この遺伝子の配列変異とコピー数の変化のみを検査します。患者の臨床症状がこの遺伝子に関連する疾患に特異的である場合、反復拡張検査が正当化される場合があります。
GALT 通常、D2 “Duarte “対立遺伝子は検出されても報告されないが、要請があれば報告される。この対立遺伝子は新生児スクリーニングで陽性となることがあるが、どの州でも臨床症状を引き起こすことは知られていない(PubMed: 25473725, 30593450)。
GBA 現在の検査法では、偽遺伝子と機能遺伝子の間の相同組換えにより、GBA遺伝子のある種の病原性変異体を確実に検出できない可能性がある。
HBA1 HBA1遺伝子のエクソン1-2における高相同領域からの著しい干渉が起こることが認識されており、シークエンシング解析中に病原性変化を検出するアッセイの技術的能力を阻害する可能性がある。
HBA2 HBA2遺伝子のエクソン1-2における相同性の高い領域からの干渉が顕著であることが認められており、シークエンシング解析中に病原性変化を検出するアッセイの技術的能力を阻害する可能性がある。
HFE 一般的な変異であるp.Cys282Tyrおよびp.His63Aspは低浸透率であり、報告されていない。
HSD17B4 エクソン4-6のコピー数解析はHSD17B4遺伝子の感度を低下させる可能性がある。これらのエクソンの確認は、D-bifunctional protein欠損症およびPerrault症候群の病歴が陽性である個体、および/または病原性/病原性の可能性が高い配列変異を有する個体に限定される。
LMBRD1 エクソン9-12のコピー数解析はLMBRD1遺伝子の感度を低下させる可能性がある。これらのエクソンの確認は、複合型メチルマロン酸尿症およびホモシスチン尿症の陽性既往歴のある個体、および/または病原性/病原性の可能性が高い配列変異を有する個体に限定される。
MTHFR ACMGが推奨しているように、MTHFR遺伝子における2つの一般的な多型-c.1286A>C(p.Glu429Ala、c.1298A>Cとしても知られる)およびc.665C>T(p.Ala2222Val、c.677C>Tとしても知られる)-は、検査に値する十分な臨床的有用性がないため、この検査では報告されていない(PubMed: 23288205)。
NEB この遺伝子には32kbの3重鎖領域(エクソン82-105)があり、塩基配列の決定や欠失/重複解析は不可能である。
NPHS2 検出された場合、NM_014625.3:c.686G>A (p.Arg229Gln)の変異は、ホモ接合またはNPHS2のエクソン1-6の変異との複合ヘテロ接合状態では疾患と有意に関連しないため、報告されない。
RPGR このアッセイは、RPGR遺伝子の重要な “ORF15 “領域(NM_001034853.1)のほとんどの病原性バリアントを検出することができる。しかし、この遺伝子座は複雑なため、現在利用可能な検査では、この領域の一部(chrX(GRCh37):38144792-38146498)におけるバリアントの存在を完全に除外することはできません。
SERPINA1 NM_000295.5:c.863A>T(p.Glu288Val)が検出された場合、この変異は疾患浸透率が低く、重篤な早期発症疾患とは関連しないため、報告されない。
SMN1 現在の検査方法では、SMN1遺伝子(NM_022874.2)のエクソン7における配列変異およびエクソン7~8におけるコピー数の変異を検出する。この遺伝子の他の領域については、塩基配列決定および欠失/重複解析は行われない。人口の約5-8%はSMN1が1本の染色体に2コピー存在し、もう1本の染色体には欠失があり、[2+0]型として知られている(PubMed: 20301526)。現在の検査法では[2+0]のSMN1保因者を直接検出することはできないが、サイレントキャリア対立遺伝子と特定の集団特異的一塩基変化との連鎖を検出することができる。その結果、保因者検査の結果が陰性であっても、その人が保因者である可能性は大きく減少するが、排除されるわけではない。
TERT TERTプロモーター領域は、配列決定とコピー数の変異の両方について解析される。
TMEM231 相同性の高い領域による干渉のため、現在の検査法ではTMEM231遺伝子(NM_001077416.2)のエクソン2-4の変異を検出する感度が低い。
TNXB この遺伝子は、特にエクソン32-44(NM_019105.6)において、著しい偽遺伝子の干渉を受けやすい。これらのエクソンのうち、コピー数解析が可能なのはエクソン35のみである。SNV解析が可能なのはエクソン35と40のみである。
TRDN 特定のエクソン(エクソン4-5を含む)はGC含量が高いため、TRDNの部分的遺伝子欠失/重複についてはコピー数解析の感度が低下する可能性がある。部分的遺伝子欠失/重複の確認は、心臓不整脈の陽性既往歴のある個体および/または病原性/病原性の可能性が高い配列変異を有する個体に限定される。
TYR 相同性の高い領域による干渉のため、現在の検査法ではTYR遺伝子(NM_000372.5)のエクソン4-5における変異を検出する感度が低い。
UGT1A1 UGT1A1遺伝子の一般的な変異(集団対立遺伝子頻度が5%以上)は、メンデル病の原因とはならないため、通常報告されない。
WNT10A 検出されたとしても、常染色体優性選択的歯牙形成不全に関連するある種の一般的な変異体は報告されない。これらの変異体は常染色体劣性遺伝性疾患では低浸透率であり、健常対照者ではホモ接合体として一般的に認められる。
WRN WRN遺伝子内の相同性の高い領域による干渉のため、現在の検査法ではWRNのエクソン10-11(NM_000553.6)の変異を検出する感度が低い。

結果が出るまでの期間

3-5週間(2~3週間ですが検体送付なども余裕を見て)

検査費用

253,000円(税込)遺伝カウンセリング料金は別途30分16,500円(税込)かかります。カップルで同時に検査する場合には、検査費用合計で473,000円(税込)(お二人目220,000円税込み)といたします。

※カップルで検査を受けた場合の遺伝カウンセリング料金は、同じ検査を同時に同じ説明で受けた、同日検査をカップルでする場合、16500円としております。お支払総額が少しでも高くならないようにするための配慮です。それ以外の場合は、グループとして1診療とみなすことができないため、遺伝カウンセリング料金は各自30分16500円をお支払いください。また、1診療1種類のカウンセリングとさせていただいております。たとえば保因者検査の説明で、まったく関係ない「子どもが4か月たってもできないがこれからどうしたらいいか」とか、「基礎体温をきちんとつけられていない」とかいうお話をなさると、別の診療枠を設ける、または別途遺伝カウンセリング料を頂戴することとなりますので、ご注意ください。

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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