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NIPT(新型出生前診断)の費用相場は?10万〜20万円の内訳と選び方を専門医が解説

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医・総合内科専門医・がん薬物療法専門医。1995年に医師免許を取得し、遺伝医療と出生前診断に携わっています。

NIPT(新型出生前診断)の費用相場は、おおむね10万〜20万円です。3つのトリソミーだけを調べる検査なら10万円前後から、全染色体や微小欠失、単一遺伝子疾患まで調べる検査では20万円を超えることもあります。価格は、検査項目の数、検査会社の技術、遺伝カウンセリングの体制、陽性時のフォローの4つで決まります。NIPTは健康保険の対象外で、国税庁の見解では医療費控除の対象にもなりません。この記事では、相場の内訳と価格差の理由、安いNIPTを選ぶときの注意点、そして「値段」ではなく「調べられる範囲」で検査を選ぶ考え方を解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約13分
💰 NIPTの費用相場・価格差・選び方
★ 臨床遺伝専門医監修

Q. NIPTの費用相場はいくらですか?

A. おおむね10万〜20万円です。認証施設(3つのトリソミーのみ)では10万〜20万円前後、非認証施設では検査範囲によって数万円台から30万円前後まで幅があります。表示価格だけでなく、カウンセリング料や陽性時の確定検査の費用まで含めた総額で比べることが大切です。

  • ➤費用相場 → おおむね10万〜20万円。検査範囲が広いほど高くなる
  • ➤価格差の理由 → 検査項目・検査会社の技術・カウンセリング体制・陽性時のフォロー
  • ➤安いNIPTの注意点 → 陽性時のカウンセリングや確定検査で追加費用が出ることがある
  • ➤選び方 → 値段ではなく、どの病気まで調べられるかで選ぶ
  • ➤保険・税金 → 保険適用外。NIPTの費用は医療費控除の対象外(妊婦健診などは対象)

⏱️ 30秒でわかる要約

💰 Q. NIPTはいくらくらいかかる?

相場はおおむね10万〜20万円です。3つのトリソミーだけなら10万円前後から、全染色体・微小欠失・単一遺伝子疾患まで広げると20万円を超えることがあります。

🧩 Q. ダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?

大丈夫とは言えません。子育ての負担を最も大きく左右するのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった行動の問題です。それを伴いやすいのは、ダウン症候群よりも微小欠失症候群や単一遺伝子疾患で、三大トリソミーだけの検査では調べられません。当院のNIPTはこれらの病気まで調べられます。

🔍 Q. 安いNIPTを選んでも大丈夫?

検査料が安くても、陽性時の再カウンセリングや羊水検査が別料金だと、総額はかえって高くなることがあります。比べるのは表示価格ではなく、陽性だった場合まで含めた総額と、調べられる病気の範囲です。

🧾 Q. 保険や医療費控除は使える?

NIPTは自費診療で、国税庁はNIPTの費用は医療費控除の対象にならないとの見解を示しています。一方、妊婦健診や分娩の費用、通院の交通費などは控除の対象になります。

ダウン症候群だけで大丈夫ですか?

当院のNIPTは、子育ての負担につながりやすい微小欠失症候群や単一遺伝子疾患まで調べられます。どこまで調べるかは、90分の受診枠の中で臨床遺伝専門医と一緒に決められます。

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調べられる範囲で選ぶ考え方 | 当院のNIPTの料金

1. NIPTの費用相場はいくら?10万〜20万円の内訳

NIPTの費用相場は、おおむね10万〜20万円です。NIPTは健康保険が使えない自費診療のため、医療機関がそれぞれ料金を決めています。同じ「NIPT」でも、何を調べるか、どこで受けるかによって、数万円台から30万円前後まで開きがあります。

「費用がいくらかかるのか心配」「施設によって料金が違いすぎて、何を選べばいいかわからない」と感じている方は多いと思います。まずは相場の目安を押さえたうえで、何にお金を払うのかを確認していきましょう。

💰 NIPTの費用相場の目安

施設・検査の範囲 費用の目安 調べる範囲
認証施設 10万〜20万円前後 3つのトリソミー(21・18・13)
非認証施設(基本) 数万円台〜12万円前後 3つのトリソミー(性染色体を含むことも)
非認証施設(全染色体・微小欠失) 15万〜20万円前後 全染色体の数の変化、一部の微小欠失
非認証施設(単一遺伝子疾患まで) 20万〜30万円前後 上記に加えて、単一遺伝子疾患

※各施設の公開価格をもとにした目安です。料金は改定されることがあるため、受ける前に各施設の最新の料金を確認してください。調べる病気の数が多い検査では、この目安を超えるものもあります。当院の料金はNIPTの料金のページにまとめています。

💡 用語解説:3つのトリソミー

NIPTで基本的に調べる3つの染色体の数の変化です。21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーを指し、認証施設で調べるのはこの3つです[6]。

費用に含まれるもの・含まれないもの

NIPTの料金に何が含まれているかは、施設によって大きく違います。表示価格だけで比べると、あとから追加の費用がかかることがあります。次の項目が料金に含まれているかを確かめてください。

🧾 料金に含まれているかを確かめたい項目

項目 含まれていることが多いか 別料金の場合の目安
採血・検査料 含まれる ―
検査前の遺伝カウンセリング 施設による 5,000〜15,000円程度
結果の説明 含まれることが多い ―
陽性時の再カウンセリング 施設による 10,000〜30,000円程度
確定検査(羊水検査・絨毛検査) 通常は別料金 15万〜25万円程度

※陽性時の確定検査の費用を補助する制度を設けている施設もあります。羊水検査・絨毛検査そのものの費用は出生前診断の費用(検査の種類別)で詳しく解説しています。

2. 認証施設と非認証施設の費用・サービスの違い

認証施設は検査項目が3つのトリソミーに限られ、非認証施設は検査項目を広げたプランを用意していることが多い、というのが大きな違いです。「認可」「無認可」と呼ばれることもありますが、正しくは日本医学会の出生前検査認証制度等運営委員会による認証を受けているかどうかの違いです[6]。認証を受けていない施設でNIPTを行うことは、違法ではありません。

🏥 認証施設

費用はおおむね10万〜20万円前後。検査項目は3つのトリソミーのみです。検査前後の遺伝カウンセリングと、陽性時の確定検査への連携が求められています。施設によっては、紹介状や夫婦での来院などの受検条件があります。

🔬 非認証施設

費用は検査範囲によって数万円台〜30万円前後。全染色体、微小欠失、単一遺伝子疾患まで調べるプランがあります。カウンセリングや陽性時のフォローの体制は、施設によって大きな差があります。

💡 用語解説:微小欠失

染色体の一部がごく小さく欠けている状態です。代表的なものに22q11.2欠失症候群があり、心臓の病気や免疫の弱さ、発達の遅れなどにつながることがあります。NIPTで微小欠失をどこまで正確に見つけられるかは、検査の方法によって大きく異なります。

認証施設と非認証施設のどちらが合うかは、何を調べたいか、どのくらいの説明やサポートを求めるかで変わります。制度の詳しい違いは出生前診断でわかることでも整理しています。

\ 臨床遺伝専門医が常駐。どの検査が合うか、費用も含めて相談できます /

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当院のNIPTの料金 | オンラインNIPT

3. なぜ施設によって価格差があるのか?4つの理由

NIPTの価格差は、①検査項目の数、②検査会社の技術、③遺伝カウンセリングの体制、④陽性時のフォロー、の4つで生まれます。「同じNIPTなのに、なぜこんなに料金が違うの?」と思われるかもしれませんが、NIPTと一口に言っても、検査の中身とサポートの範囲は施設によって大きく異なります。

① 検査項目の数

3つのトリソミーだけを調べる検査は比較的安く、全染色体、微小欠失、単一遺伝子疾患まで範囲を広げるほど高くなります。調べる範囲が広いほど、解析に使う技術やデータの量が増えるためです。当院のダイヤモンドプランのように、単一遺伝子疾患まで含む検査もあります。範囲の広さを料金と並べてどう考えるかは、5章「ダウン症候群だけで大丈夫?」で説明します。

② 検査会社の技術

同じ「NIPT」でも、検査会社によって解析の方法や判定の基準が異なり、偽陽性(実際には異常がないのに陽性と出ること)の起こりやすさにも差があります。特に微小欠失は、全ゲノムを浅く読む従来の方法では偽陽性が多いことが知られています。標的の領域を深く読む方法など、精度を上げる工夫をしている検査ほど、費用は高くなる傾向があります。

③ 遺伝カウンセリングの体制

検査の意味や限界、陽性だった場合の選択肢を、検査の前に理解しておくことはとても大切です。米国産婦人科学会(ACOG)や米国臨床遺伝・ゲノム学会(ACMG)も、検査の前後に十分な説明と遺伝カウンセリングを行うことを求めています[1][3]。臨床遺伝専門医による十分なカウンセリングには時間と費用がかかるため、カウンセリングを省いたり短くしたりしている施設ほど安くなる傾向があります。

④ 陽性時のフォロー

NIPTは確定診断ではなく、陽性の場合は羊水検査などの確定検査が必要です[4]。陽性時の再カウンセリング、確定検査の手配、その後の相談まで料金に含めている施設は、そのぶん価格が上がります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【NIPTは「どこで受けても同じ」ではありません】

NIPTの結果の正確さは、検査会社が採用している解析の方法に左右されます。同じメーカーのシーケンサーを使っていても、どの領域をどれだけ深く読むか、どこで陽性と判定するかは検査会社ごとに違います。

当院のダイヤモンドプランでは、米国の3大遺伝子検査会社の一角が提供する新技術COATE法(SNP法とターゲット法の組み合わせ)※を採用しています。一生に関わる検査だからこそ、費用だけでなく、精度と結果のあとの体制で選んでいただきたいと考えています。

※「3大遺伝子検査会社」は、遺伝性がんや周産期(出生前検査・保因者検査)を含む遺伝子検査全般を手がける米国の検査専業会社のうち、2025年通期の売上高が上位の3社を指します(各社の決算発表にもとづく当院調べ)。がん検診やリキッドバイオプシーに特化した会社は含みません。

4. 安いNIPTを選ぶときの注意点

検査料が安いNIPTを選ぶときは、陽性だった場合に何が起こり、いくらかかるのかを先に確認することが大切です。安い検査がすべて悪いわけではありません。ただ、安さの理由がカウンセリングやフォローを省いていることにある場合は、陽性になったときに困ることがあります。

⚠️ 安いNIPTで起こりやすい5つのこと

① 遺伝カウンセリングが不十分で、検査の意味や結果の解釈を理解しないまま受けてしまう
② 検査の精度について、検査会社や判定方法が公開されておらず確かめられない
③ 陽性の結果を伝えられるだけで、その後の相談先がない
④ 羊水検査などの確定検査を受けられる施設を自分で探す必要がある
⑤ 陽性時のカウンセリングや確定検査で追加費用がかかり、総額が高くなる

NIPTで陽性が出た場合、診断を確かめるには羊水検査・絨毛検査などの確定検査が必要です[4]。陽性の連絡だけを受けて、その後の支援がない場合、不安な気持ちのまま確定検査を受けられる施設を探すことになります。確定検査には受けられる週数の目安があるため、時間の余裕もあまりありません。

「安物買いの銭失い」にならないために

検査料が安くても、陽性時の再カウンセリングと確定検査がすべて別料金だと、総額が30万円を超えることもあります。比べるべきなのは、検査料ではなく「陽性だった場合まで含めた総額」です。

また、「無料カウンセリング」をうたう施設では、医師ではないスタッフが説明やプランの案内をしているケースがあります。詳しくはNIPTの「無料カウンセリング」にご注意くださいで解説しています。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【検査料ではなく「総額」で考えてほしい理由】

NIPTは結果が出てからが本番だと考えています。陰性ならそこで終わりますが、陽性だった場合は、確定検査を受けるかどうか、結果をどう受け止めるかを、限られた時間の中で決めていかなければなりません。

そのときに必要になるのが、検査の意味をよく知る専門医の説明と、確定検査までの道筋です。検査を選ぶときは、目先の検査料だけでなく、精度の高さ、事前の説明、陽性時の次のステップまで含めて判断していただきたいと考えています。

5. ダウン症候群だけで大丈夫? ― 「値段」ではなく「調べられる範囲」で選ぶ

「ダウン症候群だけが心配」という方は少なくありません。けれども、出生前検査で調べる病気は、どれも赤ちゃんとご家族の暮らしに大きくかかわるものです。そして、ご家族の子育ての負担を最も大きく左右するのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった「行動の問題」だと分かっています[9]。こうした行動の問題を伴いやすい病気には、ダウン症候群ではなく、微小欠失症候群や単一遺伝子疾患が多く含まれます[9][10]。三大トリソミーだけを調べる検査では、これらの病気は調べられません。

出生前検査は、その後の人生を左右するかもしれない検査です。『安さ』だけで選んで大丈夫でしょうか。

子育ての負担を左右する「行動の問題」

知的障害を伴う病気のお子さんのご家族を比べた研究では、スミス・マゲニス症候群、ウィリアムズ症候群、プラダー・ウィリー症候群のご家族は、ダウン症候群のご家族より子育てのストレスが高いと報告されています[9]。ストレスを最も強く左右していたのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷などの行動の問題、睡眠の問題でした[9]。アンジェルマン症候群やスミス・マゲニス症候群では他人への攻撃的な行動が、コルネリア・デ・ランゲ症候群やスミス・マゲニス症候群、プラダー・ウィリー症候群では自傷が多いことが分かっています[10]。

こうした病気はどれも当院のNIPTで調べられます。スミス・マゲニス症候群、プラダー・ウィリー症候群、アンジェルマン症候群はすべてのプランで、コルネリア・デ・ランゲ症候群はダイヤモンドプランとインペリアルプランで、ウィリアムズ症候群はインペリアルプランと双子マックスプランで調べられます。ダウン症候群だけを調べればよいのか、検査を選ぶ前に考えていただきたい点です。

22q11.2欠失症候群を調べる意味

22q11.2欠失症候群は、妊娠中の赤ちゃんのおよそ1,000人に1人にみられ、微小欠失症候群の中で最も多い病気です[12]。多くは親から受け継いだものではなく新しく起こる変化で、母親の年齢とは関係がありません[12]。心臓の病気、免疫の働きの低下、低カルシウム血症、口蓋裂、発達の遅れなどを伴うことがあり、自閉スペクトラム症を伴う割合も一般より高いと報告されています[12][13]。

米国臨床遺伝・ゲノム学会(ACMG)は、年齢にかかわらずすべての妊婦さんに、22q11.2欠失症候群のNIPTを提供することを提案しています[11]。一方、米国母体胎児医学会(SMFM)は、22q11.2欠失を調べる場合は検査前に十分な説明を受けて選ぶことを求めています。学会によって考え方が分かれている項目だからこそ、検査前の遺伝カウンセリングが大切です。

生まれる前に分かっていれば、出産する施設の選び方や、生まれてすぐの心臓・カルシウム・免疫の検査など、赤ちゃんを迎える準備ができます。当院では、スタンダードプランから22q11.2欠失症候群を調べられます。

微小欠失は、数の異常に比べて陽性的中率が低めです。陽性の場合は、確定検査で本当にそうかを確かめることが前提になります。当院では確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられ、主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。精度の考え方はNIPTの精度(臨床データ)で解説しています。

1つの病気あたりで考えると

三大トリソミーだけを調べる検査を仮に10万円とすると、1つの病気あたりは約3万3千円です。

当院のインペリアルプランは、全常染色体と性染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、202の単一遺伝子疾患を調べます。性染色体の数の異常も含めて、数えられる病気だけで320になり、1つの病気あたりは約1,700円です。さらに、5Mbを超える欠失・重複はすべての染色体が対象なので、数えきれないほどの変化を調べていることになります。数えられる分だけでも、これだけの範囲を調べられます。

プラン 主に調べる範囲 数えた病気の数 1つの病気あたり
三大トリソミーだけを調べる検査
(仮に10万円とした場合)
13・18・21トリソミー 3 約33,333円
スタンダード
(220,000円)
13・18・21トリソミー、性染色体の数の異常、微小欠失6種類7疾患 14 約15,714円
プレミアム
(264,000円)
13・18・21・15・16・22トリソミー、性染色体の数の異常、微小欠失12種類13疾患 23 約11,478円
ダイヤモンド
(407,000円)
プレミアムの範囲+単一遺伝子56 79 約5,152円
双子マックス
(440,000円)
全常染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常 114+α 約3,860円
インペリアル
(550,000円)
全常染色体の数の異常、性染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常、単一遺伝子202疾患 320+α 約1,719円

※価格は事前学習動画を見て来院した場合の当日割引後の税込価格です。最新の料金は料金ページをご確認ください。
※病気の数は、数の異常・微小欠失・重複・単一遺伝子疾患を1つずつ数えたものです。性染色体の数の異常は4種類(ターナー症候群・クラインフェルター症候群・トリプルX症候群・XYY症候群)として数えています(性染色体を調べるのはスタンダード・プレミアム・ダイヤモンド・インペリアル。双子マックスは調べません)。5Mbを超える構造異常は数に入れていないため、双子マックスとインペリアルは実際にはさらに多くの変化を調べています。
※『三大トリソミーだけを調べる検査』は計算のための仮の例で、特定の施設の価格ではありません。

ただし、病気の数が多いほど良い検査、というわけではありません。調べる範囲が広がると、陽性になる可能性も、確定検査が必要になる場面も増えます。だからこそ、どこまで調べるかは検査前の遺伝カウンセリングで、ご家族の考えに合わせて選ぶことが大切です。

どこまで調べたいかは、ご家族によって違います。90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、どのプランが合うかを一緒に考えます。

📌 各プランの詳しい内容

\ どこまで調べるか、臨床遺伝専門医と一緒に決められます /

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6. NIPTに保険は使える?医療費控除の対象になる?

NIPTは健康保険の対象外(自費診療)で、国税庁の見解では医療費控除の対象にもなりません。ただし、妊娠・出産にかかる他の医療費は医療費控除の対象になるものが多く、出産のあった年は控除を受けられる方が多くいます。

❌ NIPTの費用

健康保険は使えず、全額自己負担です。国税庁は「母体血を用いた出生前遺伝学的検査の費用」について、治療に先立って行われる診断とは言えないため、医療費控除の対象にならないとの見解を示しています[7]。陽性のあとに確定検査へ進んでも、NIPTの費用がさかのぼって対象になるわけではありません。

✓ 控除の対象になる費用

妊娠と診断されてからの定期健診や検査の費用、通院のための公共交通機関の運賃、分娩・入院の費用などは、医療費控除の対象になります[8]。出産育児一時金を受け取った場合は、その分を医療費から差し引いて計算します。

「NIPTも医療費控除の対象になる」と書かれた情報も見かけますが、国税庁の見解とは食い違います。申告の際は、税務署や税理士に確認してください。計算方法や還付の目安はNIPTは医療費控除の対象になる?で詳しく解説しています。

7. ミネルバクリニックの料金の考え方と「トリプルリスクヘッジ」

当院では、陽性だった場合に必要になる確定検査の費用と時間の負担を減らす仕組みを、NIPTの料金と一体で用意しています。プランごとの料金、料金に含まれるもの、追加でかかるものはNIPTの料金のページに一覧でまとめていますので、ここでは考え方だけをご紹介します。

臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリング

当院には臨床遺伝専門医が常駐しています。90分の受診枠の中で、臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、検査前の説明から陽性時の相談までを担当します。陽性のカウンセリングは何度でも無料で受けられます。当院は「無料カウンセリング」による集客は行っていません。その理由はこちらのコラムで説明しています。

受けられる時期・結果が出るまで・料金のほかにかかる費用

当院のNIPTは妊娠9週から受けられます。妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。結果が出るまでの目安は基本10〜14日で、インペリアルプランの単一遺伝子の結果だけは3〜4週間かかります(ダイヤモンドプランは単一遺伝子も10〜14日)。

プランの料金には遺伝カウンセリング・4Dエコー・性別判定が含まれます。検査結果の作成費用(3,300円)と2つの互助会の会費は料金とは別にかかり、プラン料金のほかに必ずかかる費用は合計17,850円です。

トリプルリスクヘッジ

🛡️ 陽性時の負担を減らす3つの備え

備え 内容
① 経済的な備え 当院でNIPTを受ける方は全員、羊水検査互助会(カトレア会)に加入します(1回のNIPTにつき8,000円)。陽性などの結果を受けて院長とのカウンセリングのあと羊水検査・絨毛検査を受けた場合、その検査費用の実費を互助会が負担します(補助の上限はありません)。あわせて、流産で再検査ができず結果が出ない場合に備える安心検査結果保障制度(6,000円)にも全員が加入します。どちらも収益を目的としない事業のため、会費は消費税の対象外です。
② 時間の備え 2025年6月から産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査を院内で行えるようになりました。転院の必要がなく、確定検査の主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。
③ 心の備え 臨床遺伝専門医が、検査前から確定検査の結果まで一貫して相談に乗ります。陽性のカウンセリングは何度でも無料です。

※互助会は、入院費とマイクロアレイ検査、性染色体の数の変化の陽性などは負担の対象外です。対象の条件はカトレア会の規約でご確認ください。陽性後の流れはNIPT陽性後の費用負担と院内確定検査で解説しています。

\ 料金に含まれるものも、事前にご説明します /

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8. NIPT施設の選び方|費用以外に確認したいポイント

NIPTの施設を選ぶときは、費用に加えて、①調べられる範囲、②検査会社と精度、③遺伝カウンセリングの体制、④陽性時のフォロー、⑤確定検査への連携を確認してください。NIPTは受けて終わりではなく、結果が出てからが本当のスタートです。

✅ 施設選びのチェックポイント

チェック項目 確認すること 注意したいサイン
調べられる範囲 三大トリソミーのほか、微小欠失・単一遺伝子疾患まで調べられるか 何を調べるのか、具体的な病気の名前が示されていない
検査会社 どの検査会社・どの方法で解析するか 検査会社や解析方法を公開していない
遺伝カウンセリング 誰が担当するか、時間、内容 医師の説明がなく、動画を見るだけで終わる
陽性時の対応 再カウンセリングの有無と費用 結果を伝えるだけで終わる
確定検査 院内で受けられるか、連携先があるか 「ご自身で探してください」
費用の内訳 総額と、追加費用の有無 カウンセリング別料金、再検査有料

💡 施設選びでいちばん大切な質問

「陽性だった場合、どうなりますか?」と聞いてみてください。再カウンセリング、確定検査の場所、費用まで具体的に答えられる施設は、陽性時の体制が整っていると考えられます。答えがあいまいな場合は、ほかの施設と比べてから決めることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q1. NIPTの費用相場はいくらですか?

おおむね10万〜20万円です。認証施設(3つのトリソミーのみ)では10万〜20万円前後、非認証施設では検査範囲によって数万円台から30万円前後まで幅があります。表示価格だけでなく、カウンセリング料や陽性時の確定検査の費用を含めた総額で比べることが大切です。

Q2. ダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?

ダウン症候群だけを調べれば大丈夫、とは言えません。知的障害を伴う病気のお子さんのご家族を比べた研究では、スミス・マゲニス症候群、ウィリアムズ症候群、プラダー・ウィリー症候群のご家族は、ダウン症候群のご家族より子育てのストレスが高く、ストレスを最も強く左右していたのは知的障害の程度よりも行動の問題でした[9]。こうした病気は三大トリソミーだけを調べる検査ではわかりません。当院ではスタンダードプランから22q11.2欠失症候群やプラダー・ウィリー症候群、アンジェルマン症候群などの微小欠失を、ダイヤモンドプラン・インペリアルプランでは単一遺伝子疾患まで調べられます。どこまで調べるかは、検査前の遺伝カウンセリングで一緒に考えます。

Q3. NIPTに保険は使えますか?医療費控除の対象になりますか?

NIPTは健康保険の対象外で、全額自己負担です。また、国税庁はNIPTの費用は医療費控除の対象にならないとの見解を示しています。一方、妊婦健診や分娩の費用、通院の交通費などは医療費控除の対象になります。

Q4. 認証施設と非認証施設の違いは何ですか?

日本医学会の出生前検査認証制度等運営委員会による認証を受けているかどうかの違いです。認証施設で調べるのは3つのトリソミーのみで、非認証施設では全染色体や微小欠失などを調べるプランを用意していることが多くあります。非認証施設でNIPTを行うことは違法ではありませんが、カウンセリングやフォローの体制は施設によって大きく異なります。

Q5. 安いNIPTを選んでも大丈夫ですか?

安い検査がすべて悪いわけではありませんが、カウンセリングや陽性時のフォローが別料金だったり、なかったりすることがあります。陽性だった場合に何が起こり、いくらかかるのか、そしてどの病気まで調べられるのかを、受ける前に確認してください。

Q6. NIPTで陽性の場合、確定検査の費用はいくらですか?

羊水検査などの確定検査は、一般に15万〜25万円程度かかり、どこまで解析するか(染色体の数だけか、マイクロアレイまで行うかなど)によって大きく異なります。当院でNIPTを受ける方は全員が羊水検査互助会(カトレア会、1回のNIPTにつき8,000円)に加入し、規約の条件を満たす羊水検査・絨毛検査の費用は互助会が実費を負担します(上限なし)。確定検査は院内で受けられ、主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。

Q7. ミネルバクリニックのNIPTの料金はいくらですか?

事前学習動画を見て来院した場合の当日割引後の税込価格で、スタンダードプラン220,000円、プレミアムプラン264,000円、ダイヤモンドプラン407,000円、双子マックスプラン440,000円、インペリアルプラン550,000円です。料金に含まれるもの・追加でかかるものは、NIPTの料金のページに一覧でまとめています。

Q8. 遠方に住んでいますが受けられますか?

はい。オンラインNIPTで、全国から受けていただけます。遺伝カウンセリングはオンラインで行い、採血は全国110か所の提携施設で受けられます(採血料は施設ごとに別にかかります)。

まとめ

NIPTの費用相場はおおむね10万〜20万円で、検査項目の数、検査会社の技術、遺伝カウンセリングの体制、陽性時のフォローによって価格が変わります。NIPTは保険の対象外で、医療費控除の対象にもなりません。だからこそ、表示価格ではなく、陽性だった場合の確定検査まで含めた総額と、結果のあとの体制で施設を選ぶことが大切です。そして、ダウン症候群だけでなく、子育ての負担につながりやすい微小欠失症候群や単一遺伝子疾患まで調べるかどうかも、検査を選ぶ前に考えておきたい点です。

🏥 NIPTの費用と検査の選び方、専門医に相談しませんか

臨床遺伝専門医が常駐し、陽性なら確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられます。陽性のカウンセリングは何度でも無料です。どこまで調べるか、費用も含めてご相談ください。

参考文献

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プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

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