目次
NIPT(新型出生前診断)の「無料カウンセリング」を見て、まず話だけ聞いてみようと考える方は少なくありません。確かめておきたいのは、その場で説明するのが誰なのか、そして説明の目的が検査の案内なのか、意思決定の支援なのかという点です。美容医療では、医師ではないカウンセラーとの相談だけで内容が決まってしまうことが課題とされ、厚生労働省が通知を出しました。この記事では、無料カウンセリングのしくみと注意点、医療としての遺伝カウンセリングとの違い、ミネルバクリニックが無料をやめた理由を解説します。
Q. NIPTの「無料カウンセリング」は安心して利用できますか?
A. 誰が、何のために行う説明なのかを確かめる必要があります。無料の説明は、検査やプランの案内を目的としている場合があるためです。美容医療では、患者がいわゆるカウンセラーのみと相談して決める事例が課題とされ、厚生労働省が2025年8月に通知を出しました[1]。NIPTでも、医師ではないスタッフがプランを勧める場面には同じ注意が必要です。
- ➤国の動き → 美容医療の「カウンセラーのみとの相談」をめぐる厚生労働省の通知
- ➤寄せられた声 → 「医師ではないスタッフに高いプランを勧められて怖くなった」という声
- ➤ミネルバの決断 → お一人90分の受診枠を確保するために、無料カウンセリングをやめた理由
- ➤本来の医療 → 臨床遺伝専門医が、検査前から陽性だった場合のカウンセリングまで担当する遺伝カウンセリング
- ➤検査の選び方 → 「値段」ではなく「調べられる範囲」で選ぶ考え方(ダウン症候群だけで大丈夫?)
⏱️ 30秒でわかる要約
🩺 Q. 無料カウンセリングの何に注意すればよい?
説明するのが医師(臨床遺伝専門医)なのか、医師ではないスタッフなのかを確かめてください。無料の説明は、検査やプランの案内を目的としている場合があります。その場で決めず、持ち帰って考えて構いません。
🔎 Q. ダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?
大丈夫とは言えません。どこまで調べるかは、検査前の説明で確かめておきたい点です。子育ての負担を最も大きく左右するのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった行動の問題だと報告されています。それを伴いやすい微小欠失症候群や単一遺伝子疾患は、三大トリソミーだけの検査では調べられません。当院のNIPTは、スタンダードプランから微小欠失症候群を、ダイヤモンドプランとインペリアルプランでは単一遺伝子疾患まで調べられます。
⚖️ Q. 医師ではないスタッフが検査内容を決めてもよい?
診察や診断、検査の必要性の判断は医師が行うものです。美容医療ではカウンセラーのみとの相談で決める事例が課題とされ、厚生労働省が医師法上の考え方を通知で整理しました。
🌸 Q. ミネルバクリニックはなぜ無料ではない?
臨床遺伝専門医が常駐し、お一人につき90分の受診枠を確保して、その中で検査前の遺伝カウンセリングを行っているためです。遺伝カウンセリング料(33,000円)は検査費用に含まれ、陽性のカウンセリングは何度でも無料で受けられます。
ダウン症候群だけで大丈夫ですか?
当院のNIPTは、スタンダードプランから22q11.2欠失症候群などの微小欠失症候群を、ダイヤモンドプランとインペリアルプランでは単一遺伝子疾患まで調べられます。どこまで調べるかは、90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が行う遺伝カウンセリングで決められます。陽性の場合も、確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられます。
まだ決めていない方へ:NIPTの料金 | 施設の選び方 | 調べられる範囲の比べ方
1. 厚労省も問題視する「無資格カウンセリング」
【結論】美容医療で課題とされた「医師ではないカウンセラーとの相談だけで内容が決まってしまう」構図は、NIPTの無料カウンセリングでも起こりえます。厚生労働省は2025年8月、美容医療について、医師法などに違反するかどうかの判断基準を示す通知を出しました[1]。
自由診療で行われる美容医療については、厚生労働省の「美容医療の適切な実施に関する検討会」が2024年11月に報告書をまとめています。報告書では、患者がいわゆるカウンセラーのみと相談して決める事例が取り上げられました[1]。これを受けて出された通知「美容医療に関する取扱いについて」(令和7年8月15日)は、どのような行為が医師法などに違反するのかという考え方を、都道府県などに向けて整理したものです[1]。
🚨 NIPTでも確かめたい「誰が検査内容を決めているか」
NIPT(新型出生前診断)は採血で受けられる検査ですが、どの検査を受けるかを決めるには医学的な判断がかかわります。
本来の姿:医師が診察し、検査の必要性と内容を妊婦さんと一緒に判断する
注意したい場面:医師ではないスタッフが「このプランがおすすめです」と検査内容を決めてしまう
医師法第17条は、医師でなければ医業をしてはならないと定めています。検査の内容を実質的に決めているのが誰なのかは、確かめておきたい点です。
認証(認可)施設と非認証(無認可)施設の違いはNIPTの認可(認証)施設と無認可施設の違いで、施設選び全体のチェックポイントはNIPTはどこで受ける?施設の選び方で解説しています。認証制度がどのようにできたのかはNIPTコンソーシアムと認証制度の違いにまとめています。
2. なぜ「無料」なのか?その裏側
【結論】カウンセリングを無料にできるのは、その時間が診療としてではなく、検査やプランの案内として位置づけられている場合があるためです。専門医が時間をかけて行う面談には費用がかかるため、無料の説明では専門医が担当しないことがあります。
「タダより高いものはない」という言葉があります。無料であること自体が悪いわけではありませんが、なぜ無料にできるのかを知っておくと、説明を落ち着いて聞くことができます。
コストのカラクリ
本来、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングは、専門知識と経験を要する医療です。家族歴や妊娠の経過をうかがい、検査でわかること・わからないことを説明し、どの検査が合うかを一緒に考えるには時間がかかります。一方、施設によっては、医師ではないスタッフが事前の説明やプランの案内を担当しています。
💰 無料にできる理由(費用の構造)
① 専門医による面談には、人件費と時間がかかる
② 医師ではないスタッフが説明を担当すれば、その費用を抑えられる
③ 無料の説明で来院のきっかけをつくり、検査費用で全体をまかなう形になりやすい
このしくみでは、説明の場が検査の申し込みに向かいやすくなります。プランや追加項目が多い場合は、それぞれが自分に必要かどうかを医師に確かめてください。検査費用のほかに何がかかるのかは、NIPTの検査費用以外にかかる費用と保証制度にまとめています。費用の相場と、費用を比べるときに確かめたい点はNIPTの費用相場で解説しています。
3. 無資格者対応のリスクと患者様の声
【結論】「医師ではないスタッフに説明されて不安になった」という声があります。遺伝医学の資格をもたないスタッフの説明では、医学的な質問に十分な答えが得られなかったり、必要性のはっきりしない検査まで勧められたりするおそれがあります。
実際に寄せられる相談例
当院を受診された方から寄せられた声や、SNSなどで見られる声には、次のようなものがあります。
⚠️ 寄せられた声(例)
「医師ではなく、一般の方のようなスタッフが出てきてカウンセリングを受けました。医学的な質問をしても答えがあいまいで、『みなさんこれを受けています』と高いプランばかり勧められ、怖くなって帰ってきました。」
「無料相談と聞いて行ったところ、個室で『陽性だったらどうするんですか』と言われて不安になり、落ち着いて考えられないまま申し込んでしまいました。あとで調べると、必要のない検査まで含まれていました。」
遺伝医学の資格をもたないスタッフには、陽性だった場合の医学的な見通しや、その後の選択肢についての質問に答えることが難しい場面があります。説明を受けて不安が強くなったときは、その場で決めずに持ち帰ってください。陽性だったときに説明と確定検査まで対応してもらえるかどうかも、施設選びのチェックポイントの一つです。陽性のあとに次の医療機関を自分で探すことにならないための確認点は、NIPT陽性のあとまで対応してもらえる施設の選び方にまとめています。
4. 1人90分の受診枠。ミネルバが「無料」を廃止した理由
【結論】ミネルバクリニックでは、お一人につき90分の受診枠を確保し、その中で臨床遺伝専門医が検査前の遺伝カウンセリングを行っています。専門医が担当できる人数には限りがあるため、無料にすると、検査を真剣に検討している方の予約枠が足りなくなります。
当院でも一時期、無料カウンセリングを試験的に導入しましたが、現在は廃止しています。遺伝カウンセリング料(33,000円)は検査費用に含めており、説明だけのご予約はお受けしていません。検査費用のほかに、NIPTを受けるすべての方に必ずかかる費用は合計17,850円です(マイページ利用料550円、検査結果の作成費用3,300円、羊水検査互助会〔カトレア会〕8,000円、安心検査結果保障制度6,000円)。2つの互助会はNIPTを受ける方が全員加入するもので、収益を目的としない事業のため消費税の対象外です。料金はNIPTの料金でご確認いただけます。
🛑 なぜ「無料」ではいけないのか?
① 1日に担当できる人数に限りがある
お一人に90分の受診枠を確保するため、1日にお受けできるのは数組です。
② 必要としている方が予約できなくなる
予約が早く埋まると、年齢や家族歴などから検査を検討している方が、受けたい時期に予約を取れなくなります。
③ 確定検査(羊水検査・絨毛検査)の枠を確保する
陽性だった方のために、院内で羊水検査・絨毛検査を行う枠を空けておく必要があります。
当院が重視しているのは、手軽さよりも、検査の正確さと、結果を受け止めるための説明です。費用をいただくのは、そのための時間と責任をお一人ずつに確保するためです。
5. 本来の「遺伝カウンセリング」とは
【結論】本来の遺伝カウンセリングは、検査の案内ではありません。日本医学会のガイドラインは、遺伝カウンセリングを、病気への遺伝のかかわりについて、医学的な影響、心理的な影響、家族への影響を理解し、それに適応していくことを助けるプロセスと位置づけています[2]。十分な情報を得たうえで自分で選ぶこと(インフォームド・チョイス)を支えるのが目的です[2]。
医療としての遺伝カウンセリング
臨床遺伝専門医などの専門職が担当する
目的は、情報を理解して自分で選べるよう支えること
検査でわかること・わからないこと、陽性だった場合の選択肢まで説明する
検査の案内としての無料カウンセリング
担当者の資格は施設によって異なる
目的が検査やプランの案内に置かれている場合がある
説明の範囲や時間は施設によって異なる
ミネルバクリニックでは、常駐する臨床遺伝専門医が検査前の遺伝カウンセリングを担当し、スタンダードプランからインペリアルプランまでの各プランについて、わかること・わからないことを説明しています。遺伝カウンセリングの考え方は遺伝カウンセリングとはもあわせてご覧ください。臨床遺伝専門医のいる施設でNIPTを受ける意味は、NIPTを受けるなら臨床遺伝専門医のいる施設がいい理由で説明しています。
6. ミネルバクリニックのサポート体制
ミネルバクリニックは、臨床遺伝専門医が常駐する非認証施設です。検査前の遺伝カウンセリングから、陽性だった場合のカウンセリングと確定検査までを院内で行っています。遠方の方はオンラインNIPT(Zoomでの遺伝カウンセリング+全国110か所の提携施設で採血)も利用できます。
説明を受ける前に確かめたいことと、当院の場合
無料カウンセリングを行っている施設がよくない、ということではありません。無料か有料かにかかわらず、説明を受けるときに確かめておきたいのは次の点です。右の列には、ミネルバクリニックの場合を事実で並べました。
| 確かめたいこと | ミネルバクリニックの場合 |
|---|---|
| 検査前の説明は誰がするのか | 常駐する臨床遺伝専門医が、90分の受診枠の中で遺伝カウンセリングを行います |
| 陽性のあとの説明は誰がするのか、費用はかかるのか | 陽性のカウンセリングは、臨床遺伝専門医が担当し、何度でも無料で受けられます |
| 確定検査はどこで受けるのか、結果はいつ出るのか | 確定検査(羊水検査・絨毛検査)を院内で受けられます。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます |
| 確定検査の費用はどうなるのか | 羊水検査互助会(カトレア会)から補助されます。補助の上限はありません(入院費とマイクロアレイ検査は対象外) |
| 検査費用のほかに何がかかるのか | 全員に共通の費用として合計17,850円がかかります(内訳は4章) |
🏥 院内で確定検査まで
2025年6月から産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査を院内で行っています。陽性だった場合に、別の医療機関を探す必要がありません。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。
👩⚕️ 専門医が最後まで担当
常駐する臨床遺伝専門医が、検査前の遺伝カウンセリングから、陽性だった場合のカウンセリングまでを担当します。陽性のカウンセリングは何度でも無料で受けられます。
💰 互助会で確定検査の費用に備える
NIPTを受ける方は全員、羊水検査互助会(カトレア会)(8,000円)と安心検査結果保障制度(6,000円)に加入します。陽性だった場合の確定検査(羊水検査・絨毛検査)の費用は互助会から補助され、補助の上限はありません(入院費とマイクロアレイ検査は対象外)。
検査前の遺伝カウンセリングで決める「どこまで調べるか」
どの検査を受けるかを決めるときに、「まずはダウン症候群だけ」と考える方は少なくありません。けれども、知的障害を伴う病気のお子さんのご家族を比べた研究では、スミス・マゲニス症候群、ウィリアムズ症候群、プラダー・ウィリー症候群のご家族は、ダウン症候群のご家族より子育てのストレスが高く、それを最も強く左右していたのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷などの行動の問題と睡眠の問題でした[3]。当院のNIPTでは、スミス・マゲニス症候群とプラダー・ウィリー症候群はスタンダードプランから、ウィリアムズ症候群はインペリアルプランと双子マックスプランで調べられます。微小欠失症候群の中で最も多い22q11.2欠失症候群(妊娠中の赤ちゃんのおよそ1,000人に1人にみられ、母親の年齢とは関係なく起こります)[4]については、米国臨床遺伝・ゲノム学会(ACMG)が、年齢にかかわらずすべての妊婦さんにNIPTを提供することを提案しています[5]。当院ではスタンダードプランから22q11.2欠失症候群を調べられます。一方で、米国母体胎児医学会(SMFM)は、22q11.2欠失を調べる場合は検査前に十分な説明を受けて選ぶことを求めています[6]。微小欠失は数の異常より陽性的中率が低めで、陽性なら確定検査が必要です。どこまで調べるかを決める検査前の遺伝カウンセリングを、誰が行うのかが大切になります。
7. ダウン症候群だけで大丈夫? ― 「値段」ではなく「調べられる範囲」で選ぶ
無料の説明や費用の比較から検査を探しはじめると、「ダウン症候群だけわかればよい」と考える方は少なくありません。けれども、出生前検査で調べる病気は、どれも赤ちゃんとご家族の暮らしに大きくかかわるものです。ご家族の子育ての負担を最も大きく左右するのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった「行動の問題」だと報告されています[3]。こうした行動の問題を伴いやすい病気には、微小欠失症候群や単一遺伝子疾患が多く含まれます[3][7]。三大トリソミーだけを調べる検査では、これらの病気は調べられません。
出生前検査は、その後の人生を左右するかもしれない検査です。「無料」かどうかや「安さ」だけで選んで大丈夫でしょうか。
調べられる範囲の広さを実感するために、費用を「調べられる病気の数」で割ってみます。三大トリソミーだけを調べる検査を仮に10万円とすると、1つの病気あたりは約3万3千円です。当院のインペリアルプランは、全常染色体と性染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、202の単一遺伝子疾患を調べます。性染色体の数の異常も含めて、数えられる病気だけで320になり、1つの病気あたりは約1,700円です。5Mbを超える欠失・重複はすべての染色体が対象なので、実際にはさらに多くの変化を調べています。
| プラン | 主に調べる範囲 | 数えた病気の数 | 1つの病気あたり |
|---|---|---|---|
| 三大トリソミーだけを調べる検査 (仮に10万円とした場合) |
13・18・21トリソミー | 3 | 約33,333円 |
| スタンダード(220,000円) | 13・18・21トリソミー、性染色体の数の異常、微小欠失6種類7疾患 | 14 | 約15,714円 |
| プレミアム(264,000円) | 13・18・21・15・16・22トリソミー、性染色体の数の異常、微小欠失12種類13疾患 | 23 | 約11,478円 |
| ダイヤモンド(407,000円) | プレミアムの範囲+単一遺伝子56 | 79 | 約5,152円 |
| 双子マックス(440,000円) | 全常染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常 | 114+α | 約3,860円 |
| インペリアル(550,000円) | 全常染色体の数の異常、性染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常、単一遺伝子202疾患 | 320+α | 約1,719円 |
※価格は事前学習動画を見て来院した場合の当日割引後の税込価格です。最新の料金は料金ページをご確認ください。
※病気の数は、数の異常・微小欠失・重複・単一遺伝子疾患を1つずつ数えたものです。性染色体の数の異常は4種類(ターナー症候群・クラインフェルター症候群・トリプルX症候群・XYY症候群)として数えています(性染色体を調べるのはスタンダード・プレミアム・ダイヤモンド・インペリアル。双子マックスは調べません)。5Mbを超える構造異常は数に入れていないため、双子マックスとインペリアルは実際にはさらに多くの変化を調べています。
※「三大トリソミーだけを調べる検査」は計算のための仮の例で、特定の施設の価格ではありません。
各プランで調べられる病気は、スタンダードプラン、プレミアムプラン、ダイヤモンドプラン、双子マックスプラン、インペリアルプランの各ページでご確認いただけます。単一遺伝子疾患まで調べる2つのプランの違いはインペリアルプランとダイヤモンドプランの違いで、自閉症・発達障害とNIPTの関係は自閉症はNIPTでわかりますか?で解説しています。
病気の数が多いほど良い検査、ということではありません。調べる範囲が広がると、陽性になる可能性も、確定検査が必要になる場面も増えます。だからこそ、検査前の遺伝カウンセリングで、ご家族に合うプランを選びます。NIPTはスクリーニング検査なので、陽性なら確定検査(羊水検査・絨毛検査)で確かめます。当院では確定検査まで院内で受けられ、主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。陽性的中率と確定検査の考え方は、NIPTの検査方式と精度のページで、確定検査を受ける前に決めないでいただきたい理由はNIPT陽性のあと、確定検査を受けずに決めないためにで解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料カウンセリングに行くだけなら損はないのでは?
時間と判断の面で負担になることがあります。無料の説明は検査やプランの案内を目的としている場合があり、医学的な質問に十分な答えが得られないまま、不安な気持ちで申し込みを決めてしまうおそれがあります。説明を受けるときは、担当者が医師かどうかを確かめ、その場で決めずに持ち帰ってください。
Q2. ダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?
ダウン症候群だけを調べれば大丈夫、とは言えません。どこまで調べるかは、検査前の説明で確かめておきたい点の一つです。知的障害を伴う病気のお子さんのご家族を比べた研究では、スミス・マゲニス症候群、ウィリアムズ症候群、プラダー・ウィリー症候群のご家族は、ダウン症候群のご家族より子育てのストレスが高く、それを最も強く左右していたのは知的障害の程度よりも行動の問題でした。こうした病気は、三大トリソミーだけを調べる検査ではわかりません。当院では、スミス・マゲニス症候群、プラダー・ウィリー症候群、アンジェルマン症候群、22q11.2欠失症候群などの微小欠失をスタンダードプランから、ウィリアムズ症候群をインペリアルプランと双子マックスプランで、単一遺伝子疾患をダイヤモンドプランとインペリアルプランで調べられます。どこまで調べるかは、90分の受診枠の中で、臨床遺伝専門医が行う遺伝カウンセリングで一緒に考えます。
Q3. ミネルバクリニックはなぜカウンセリング料がかかるのですか?
臨床遺伝専門医が、お一人につき90分の受診枠を確保し、その中で検査前の遺伝カウンセリングを行っているためです。検査を検討している方の予約枠を確保するために、無料にはしていません。遺伝カウンセリング料(33,000円)は検査費用に含まれています。
Q4. 遠方で通えませんが、院長の話を聞けますか?
はい、オンラインNIPTをご利用いただけます。Zoomで臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを受け、全国110か所の提携施設で採血します。採血料は施設ごとに別にかかります。
Q5. 検査結果が陽性だった場合、どうすればいいですか?
陽性だった場合は、確定検査(羊水検査・絨毛検査)で確かめます。ミネルバクリニックでは、陽性のカウンセリングは何度でも無料で受けられ、確定検査(羊水検査・絨毛検査)もそのまま院内で受けられます。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。確定検査の費用は羊水検査互助会(カトレア会・8,000円)から補助され、補助の上限はありません(入院費とマイクロアレイ検査は対象外)。
Q6. 他院で怖い思いをしたのですが、相談に乗ってもらえますか?
当院は検査を前提とした診療を行っており、ご相談のみのご予約はお受けしていません。当院でNIPTを受ける方には、ほかの医療機関での説明で不安が残った点も含めて、検査前の遺伝カウンセリングで臨床遺伝専門医が説明します。
Q7. NIPTはいつから受けられますか?
当院のNIPTは妊娠9週から受けられます。妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。週数が早いほど血液中の赤ちゃん由来のDNAが少なく、判定できず再検査になることがあるため、受ける時期は検査前に確認します。
🏥 臨床遺伝専門医が常駐し、確定検査まで院内で受けられます
無料かどうかよりも、誰が説明し、陽性だった場合にどこまで対応してもらえるかを確かめてください。ミネルバクリニックでは、90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、どのプランが合うかを一緒に考えます。陽性のカウンセリングは何度でも無料で受けられ、確定検査(羊水検査・絨毛検査)もそのまま院内で受けられます。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。当院のNIPTは妊娠9週から受けられます。妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。来院が難しい方は、オンラインNIPT(Zoomでの遺伝カウンセリング+全国110か所の提携施設で採血)もご利用いただけます。
参考文献
- [1] 厚生労働省医政局長通知「美容医療に関する取扱いについて」(令和7年8月15日 医政発0815第21号). [通知文PDF(自治体掲載)]
- [2] 日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」(2011年2月、2022年3月改定). [日本医学会]
- [3] Fitzgerald J, Gallagher L. Parental stress and adjustment in the context of rare genetic syndromes: A scoping review. J Intellect Disabil. 2022;26(2):522-544. doi:10.1177/1744629521995378 [PMC9168905]
- [4] McDonald-McGinn DM, Sullivan KE, Marino B, et al. 22q11.2 deletion syndrome. Nat Rev Dis Primers. 2015;1:15071. doi:10.1038/nrdp.2015.71 [PubMed 27189754]
- [5] Dungan JS, Klugman S, Darilek S, et al. Noninvasive prenatal screening (NIPS) for fetal chromosome abnormalities in a general-risk population: An evidence-based clinical guideline of the American College of Medical Genetics and Genomics (ACMG). Genet Med. 2023;25(2):100336. [PubMed 36524989]
- [6] Society for Maternal-Fetal Medicine (SMFM); Rink BD, Dugoff L, Kuller JA; SMFM Publications Committee. Society for Maternal-Fetal Medicine Consult Series #74: Cell-free DNA screening for aneuploidies: Updated guidance. Pregnancy. 2025;1(6):e70139. doi:10.1002/pmf2.70139 [PMC13344640]
- [7] Arron K, Oliver C, Moss J, Berg K, Burbidge C. The prevalence and phenomenology of self-injurious and aggressive behaviour in genetic syndromes. J Intellect Disabil Res. 2011;55(2):109-120. doi:10.1111/j.1365-2788.2010.01337.x [DOI]






