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NIPT(新型出生前診断)の費用は、クリニックによって大きく異なります。ミネルバクリニックでは、「検査を出して終わり」ではなく、陽性後のケアや万が一の事態から患者様を守るための体制を最優先にしています。この記事では、当院の料金体系の裏側にある「患者ファーストの歴史と想い」を、臨床遺伝専門医がすべてお話しします。
Q. ミネルバクリニックのNIPTでは、基本料金以外に何がかかりますか?
A. 検査を安全・安心に受けていただくため、独自の制度を設けています。
基本の検査プラン料金に加え、以下の諸費用が検査時に一律でかかります。
① 羊水検査の互助会費用:8,000円(非課税・強制加入)
② 安心結果保証制度:6,000円(2025年2月開始・強制加入)
③ システム使用料:550円(税込)
④ 結果作成手数料:3,300円(税込)
※遺伝カウンセリング料(33,000円相当)は、NIPT検査費用の中に最初から含まれており、陽性時や妊娠中の追加相談も無料で対応しています。
- ➤なぜカウンセリングが込みなのか → 「泣いている人からお金は取れない」という思い
- ➤安心結果保証制度とは → 再検査前に流産してしまった悲しみに寄り添うための実費返金制度
- ➤互助会が強制加入の理由 → 陽性時に費用を気にせず、確定診断(羊水検査)に進めるようにするため
- ➤ミネルバのNIPTプラン → 最新のCOATE法を用いた最高精度の検査ラインナップ
1. NIPT料金の歴史と「遺伝カウンセリング料込み」の理由
ミネルバクリニックがNIPTを開始した2017年当初、検査料金は15万円のみでスタートしました。当時は海外の検査機関に検体を発送するなど手探りな部分も多く、患者様にご不便をおかけする可能性を考慮して低めの金額を設定していたのです。
しかしその後、EU圏への輸送にかかる円安の影響や、他院との価格差による「安すぎて信用できない」といった声が上がったこと、そしてシステムが安定したことを受け、数ヶ月後に18万円に改定しました。
【結論】ミネルバクリニックのNIPT費用には、33,000円の遺伝カウンセリング料金が自動的に内包されています。これは、検査当日だけでなく、結果が出た後も何度でも相談できる「心のお守り」としての意味を持っています。
なぜ再診料を取らないのか?「泣いている人からお金は取れない」
通常の医療機関では、検査結果を開示する際にも「再診料」をいただくのが一般的です。しかし、当院では現在、NIPTの再診料(結果開示やその後のご相談)を一切いただいておりません。
その理由は極めてシンプルです。結果が思わしくなく、大きなショックを受けて目の前で泣いている患者様から、追加でお金を取ることなど私にはできないからです。陽性判定のあとの遺伝カウンセリング、サイトメガロウイルス初感染など妊娠中のさまざまな不安に対しても、「お金を気にせず、何度でも」相談できる体制こそが、臨床遺伝専門医としてあるべき姿だと私は実感しています。
2. 赤字覚悟のシステム投資:マイページと通知システムの歴史
以前は検査結果が出たことを電話やショートメールでお知らせし、そのころはご来院またはオンライン診療でしか検査結果をお伝えしていなかったという背景がありました。しかし、手作業による連絡はヒューマンエラーのリスクが拭えません。何より、検査に出してから結果が出るまでの「待ち時間」は、患者様にとって気が気ではないほどのストレスです。
【結論】この不安を少しでも軽減するため、数百万円を投じて「検査ステータスモニターシステム」と「マイページ機能」を独自に開発しました。これが現在のシステム使用料(550円)と結果作成手数料(3,300円)の背景です。
- ➤システム使用料(550円):検体が今どこにあるか(発送中・検査中・検査終了など)をマイページで確認・通知できるシステムです。
- ➤結果作成手数料(3,300円):和文・英文の結果をPDF化し、パスワード保護をかけてマイページにアップロードする手数料です。郵送による数日のタイムラグと誤送リスクをゼロにしました。
毎年セキュリティの改修(二段階認証など)を行っており、システム使用料をいただいても当院としては大赤字です。しかし、「患者ファースト」の姿勢を貫き、少しでも早く、安全に結果をお届けするための必要不可欠な投資だと考えています。
3. 【2025年新設】「安心結果保証制度(6,000円)」への想い
医療の現場では、どうしても防げない悲しい出来事があります。NIPTの検査において稀に起こる「判定保留」や「再検査」の通知。その再検査のための採血をお待ちいただく間に、お腹の赤ちゃんが流産してしまうという非常に辛いケースです。
再検査が必要になったにもかかわらず、流産により検体が出せない(結果が出ない)という患者様に対し、診断書をご提出いただくことで「検査の実費をご返金する」という画期的な制度です。2025年2月より開始しました。
流産という言葉にならない悲しみの最中にある患者様に、結果も出ないまま高額な検査費用だけが重くのしかかる。そんな理不尽から患者様をお守りするために、当院でNIPTを受けられるすべての皆様に「安心結果保証制度(6,000円)」への【強制加入】をお願いしています。万が一の時に誰も孤独にさせないための、当院独自のトリプルリスクヘッジ(金銭・時間・心理)のひとつです。
4. 羊水検査の互助会(8,000円)が「強制加入」である理由
もう一つの強力な金銭的リスクヘッジが、「羊水検査の互助会」制度です。以前は2,000円でしたが、現在は8,000円の【強制加入】に変更しております。任意加入ではなく、当院でNIPTを受検される全患者様に自動適用されます。
【結論】互助会(8,000円)により、万が一NIPTで陽性判定が出た場合、その後の確定診断となる羊水検査の費用が全額補助(上限なし)されます。
NIPTはあくまで非確定検査(スクリーニング)です。陽性が出た場合、必ず「羊水検査」や「絨毛検査」で診断を確定させる必要があります。しかし、羊水検査には15万〜20万円程度の高額な費用がかかります。陽性のショックの中で「追加費用が払えないから確定検査を諦める」という事態は、医療倫理として絶対に避けなければなりません。だからこそ、互助会制度によって全員で支え合い、いざという時の費用負担をゼロにする仕組みを設けています。
5. ミネルバ独自のNIPTプランとカバー範囲について
当院では、検査の質と正確性を最優先とし、限られた医療機関でしか提供できない高度なNIPTプランをご用意しています。すべてのプランで必要最低胎児分画は3%です。どのプランを選ぶかは、ご夫婦でしっかり話し合ってお決めください。
① スーパーNIPT
6年前に私が命名した第3世代NIPTです。基本的な染色体の数的異常(トリソミー)などを検査します。
② NEWプレミアムプラン
常染色体トリソミー(6種)、性染色体異数性(4種)、微細欠失(12領域)をカバー。COATE法(SNP法+ターゲット法の融合)を採用し、微細欠失の陽性的中率は>99.9%という当院採用の中で最高精度の検査です。
③ ダイヤモンドプラン
プレミアムの全範囲に加え、単一遺伝子疾患(56遺伝子)をカバーします。頻度の高い三大疾患(ダウン症:1/700、ヌーナン症候群:1/1000〜2000、ディジョージ症候群:1/2000〜4000)のすべてを網羅できるのはこのプランのみです。
父親の高齢化と遺伝子変異のリスク
ダイヤモンドプランで検査できる56の単一遺伝子疾患は、主に父親由来の精子の新生突然変異(de novo変異)が原因で起こります。積算リスクは1/600とされており、当院でも1/60人の方が陽性となっています。一般的なダウン症(T21)のリスクが1/700(当院では1/70人が陽性)であることを考えると、決して無視できる数字ではありません。
(父親由来の遺伝子変異が子へ伝わるイメージ)
注意:症候性自閉症について
ダイヤモンドプランで検査対象となる微細欠失や56遺伝子変異の中には、行動や知的発達に重い影響を及ぼし、重度の合併症を伴う「症候性(重症)自閉症」の原因疾患が多数含まれています。
6. 妊娠中の確定診断とアフターサポート:院内完結の安心感
当院は非認証施設ですが、「非認証=質が低い」という誤解には明確に反論します。当院は、臨床遺伝専門医がカウンセリングから判定、陽性後の心理的ケア、そして確定診断(羊水・絨毛検査)までを一貫して院内で実施できる、極めて稀有(rare)な医療機関です。
2025年6月より、院内での羊水・絨毛検査が可能となりました。陽性後の大きな不安の中、自力で転院先を探す必要はありません。検査結果は多くの場合3日以内に返却されます(Gバンド法では検出困難な微細欠失を確定診断するためのマイクロアレイ法は、約2週間かかります)。
短期間で結果を出すことよりも、生涯に関わる検査だからこそ正確性が最重要です。当院のアフターサポートについては、NIPTのアフターサポートについてのページで詳しく解説していますので、必ずお目通しください。
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よくある質問(FAQ)
🏥 孤独と不安を救う、責任ある医療を
価格にはすべて、患者様をお守りするための理由があります。
お一人で抱え込まず、まずは専門医のいる当院にご相談ください。
参考文献・ガイドライン
- [1] 厚生労働省「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書」 [公式サイト]
- [2] 日本産科婦人科学会「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)に関する指針(改訂)」 [PDF]
- [3] 日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」 [PDF]

