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【医師監修】38歳妊娠の「壁」とは?ダウン症確率・二人目不妊のリスクとNIPT

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医として遺伝医療に携わっています。

「35歳を過ぎて高齢出産になったけれど、まだ40歳ではないから大丈夫」。38歳で妊娠を考えるとき、そう感じる方は少なくありません。けれども、妊娠のしやすさや赤ちゃんの染色体の変化は、37〜39歳群では若年群との差が大きくなることがデータで示されています。一方で、38歳で妊娠・出産する方は珍しくなく、ここで紹介する確率の多くは「大多数の方には当てはまらない」ことも意味しています。この記事では、38歳の妊娠率、ダウン症の確率、流産率、二人目不妊、そしてNIPT(新型出生前診断)で調べられることを、臨床遺伝専門医の立場から、出典のある数字で解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約13分
🧬 38歳の妊娠・出産とNIPT
★ 臨床遺伝専門医監修
  • ➤「38歳の壁」と呼ばれる背景:37〜39歳群で自然妊娠のしやすさが低下するというデータ
  • ➤38歳のダウン症の確率(出生時で約150人に1人)と、35歳・40歳との比較
  • ➤年齢と流産率、染色体が正常な胚の割合の関係
  • ➤二人目不妊と、初産婦・経産婦の違い
  • ➤ダウン症候群だけでなく、一部の自閉症・発達障害・知的障害の原因までNIPTでわかること

⏱️ 30秒でわかる要約

🧬 Q. 38歳の妊娠率(自然妊娠のしやすさ)はどのくらい?

北米の研究では、37〜39歳の1周期あたりの妊娠しやすさは21〜24歳の約6割(0.60倍)でした。ただし40〜45歳でも、12周期(約1年)のうちに半数以上が妊娠しています。難しくはなりますが、自然妊娠ができないわけではありません。

🤔 Q. ダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?

大丈夫とは言えません。子育ての負担を最も大きく左右するのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった行動の問題です。それを伴いやすいのは、ダウン症候群よりも微小欠失症候群や単一遺伝子疾患で、三大トリソミーだけの検査では調べられません。当院のNIPTはこれらの病気まで調べられます。

📊 Q. 38歳のダウン症の確率は?

出生時の頻度で約150人に1人(約0.67%)です。35歳(約350人に1人)の約2.4倍にあたります。裏を返すと、38歳で生まれる赤ちゃんの99%以上はダウン症候群ではありません。

🌸 Q. NIPTで自閉症や発達障害はわかりますか?

自閉症そのものを診断する検査ではありません。当院のNIPTでは、自閉症・発達障害・知的障害を伴うことがある一部の遺伝性疾患について、原因となる染色体・遺伝子の変化をスクリーニングできます。ただし、陰性でも自閉症や発達障害がないとは言えません。

\ ダウン症候群だけで大丈夫ですか? /

当院のNIPTは、ダウン症候群(21トリソミー)に加えて、18・13トリソミー、子育ての負担につながりやすい微小欠失症候群や単一遺伝子疾患、一部の自閉症・発達障害・知的障害の原因まで、プランに応じて調べられます。どこまで調べるかは、90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、一緒に決められます。

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38歳妊娠の現実:「35歳の延長」ではない

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【38歳妊娠の現実】

「35歳を過ぎて高齢出産になったけれど、まだ40歳ではないから大丈夫」。そう考える方は少なくありません。けれども、妊娠のしやすさを調べた研究は、37〜39歳群の1周期あたりの妊娠しやすさは21〜24歳群より低いことを示しています。

「38歳の壁」は医学的な診断名や明確な生物学的境界ではありません。年齢による妊孕性低下が連続的に進むなかで、37〜39歳群では若年群との差が大きくなるというデータを、分かりやすく表した言葉として捉えるのが適切です。

📊 「37〜39歳の変化」を示すデータ

・自然妊娠のしやすさ:21〜24歳を1としたとき、34〜36歳は0.82、37〜39歳は0.60でした(北米の妊活中カップルを追跡した研究)[1]。
・AMH(卵巣に残っている卵子の数の目安)の中央値:35〜37歳は2.60 ng/mL、38〜40歳は1.50 ng/mLでした(月経が規則的な韓国人女性1,298人)[2]。
どちらも集団の平均的な傾向で、個人差が大きい数字です。

38歳の自然妊娠率:1周期あたりの妊娠しやすさは20代前半の約6割

「38歳の妊娠率はどのくらいか」「38歳で自然妊娠は難しいのか」。この疑問に答えるには、不妊治療を受けていないカップルを、妊活の初めから追いかけた研究が参考になります。米国とカナダで妊活中のカップル2,962組を最長12周期まで追跡した研究では、女性の年齢が上がるほど、1周期(月経1回分)あたりに妊娠する確率が下がっていました[1]。

📊 女性の年齢別 自然妊娠のしやすさ(21〜24歳を1.00としたときの比)

女性の年齢 1周期あたりの妊娠しやすさ 21〜24歳と比べると
21〜24歳 1.00(基準) —
25〜27歳 0.91 約9割
28〜30歳 0.88 約9割
31〜33歳 0.87 約9割
34〜36歳 0.82 約8割
37〜39歳(38歳はここ) 0.60 約6割
40〜45歳 0.40 約4割

出典:Wesselinkら(Am J Obstet Gynecol, 2017)[1]。不妊治療を受けていない北米のカップルの数字です。学歴・喫煙・体格・性交の頻度などをそろえたうえでの比で、「妊娠率そのもの(%)」ではありません。

34〜36歳までは下がり方がゆるやかですが、37〜39歳で0.82から0.60へと下がり方が大きくなっています。ただし年齢群ごとの観察値であり、「38歳」を境に妊孕性が急に変化することを示すものではありません。

一方で、同じ研究では、12周期(約1年)のうちに妊娠した方の割合は、25〜27歳で79.3%、40〜45歳でも55.5%でした[1]。37〜39歳は別の年齢群として解析されており、38歳個人の12周期累積妊娠割合をこの55.5%から推定することはできません。38歳でも自然妊娠は十分に起こり得ますが、個人の妊娠確率として55.5%を当てはめることはできません。

💡 ポイント:受診を考える目安

不妊の検査を始める目安は、一般に「避妊せずに1年たっても妊娠しないとき」です。ただし米国産科婦人科学会(ACOG)と米国生殖医学会(ASRM)は、女性が35歳以上の場合は、6か月たっても妊娠しなければ検査を始めることを勧めています。38歳ではこの目安を意識しておくと、時間を有効に使えます。

🔬 AMH(卵巣予備能)の年齢別の目安と38歳

AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣予備能を評価する指標の一つで、血液検査で測定できます。一般に年齢とともに低下しますが、同じ年齢でも個人差が大きく、単独で自然妊娠の可否を予測する検査ではありません。

年齢 AMHの中央値
20〜31歳 4.20 ng/mL
32〜34歳 3.70 ng/mL
35〜37歳 2.60 ng/mL
38〜40歳 1.50 ng/mL
41〜43歳 1.30 ng/mL
44歳以上 0.60 ng/mL

出典:月経が規則的な韓国人女性1,298人の調査[2]。測定方法によって数値は変わります。米国の不妊治療施設を受診した17,120人の調査でも、AMHは年齢とともに下がり、同じ年齢でも個人差がとても大きいことが示されています[3]。

AMHは卵子の「数」の目安であって、「質」や自然妊娠のしやすさをそのまま表すものではありません。AMHが低いからといってダウン症候群の確率が決まるわけでもなく、染色体の数の異常の確率に最も強く関係するのは、妊娠したときの年齢です。AMH検査は婦人科や不妊治療の施設で受けられ、不妊治療の進め方を決めるときの材料になります。

ダウン症の確率は35歳の約2.4倍に:38歳は約150人に1人

卵子の年齢が上がると、染色体がうまく分かれない卵子が増え、ダウン症候群(21トリソミー)の赤ちゃんを妊娠する確率が上がります。イングランドとウェールズの登録データ(出生前検査と人工妊娠中絶の影響を除いて推定したもの)から作られた式で計算すると、38歳の出産でのダウン症の確率は約150人に1人(約0.67%)で、35歳の約2.4倍です[4]。

🧬 母体年齢別 ダウン症候群の確率(出生時の頻度)

出産時の母体年齢 ダウン症候群の確率(出生時) 35歳との比較
35歳 約350人に1人(約0.28%) 基準
37歳 約200人に1人(約0.50%) 約1.8倍
38歳 約150人に1人(約0.67%) 約2.4倍
39歳 約110人に1人(約0.89%) 約3.2倍
40歳 約85人に1人(約1.2%) 約4.1倍

出典:Morrisら(J Med Screen, 2002)の式から算出[4]。出生時(生まれた赤ちゃん)の頻度です。初産でも経産婦でも、この確率は変わりません。

この数字は「38歳の妊婦さん150人のうち149人は、ダウン症候群ではない赤ちゃんを出産する」という意味でもあります。大多数のお子さんには当てはまらない数字であることを、まず押さえてください。

また、上の表は出生時の頻度です。ダウン症候群のある赤ちゃんの妊娠は、そうでない妊娠より流産・死産になりやすく、その割合は母体年齢が高いほど上がることが分かっています[5]。そのため、NIPTを受ける妊娠初期の時点での頻度は、出生時の頻度より高くなります。ダウン症候群以外も含めた染色体の数の異常全体でみると、確率はさらに高くなります。年齢別の詳しい一覧はダウン症の確率と年齢の関係を、前後の年齢は37歳・39歳のページをご覧ください。

ダウン症以外の染色体異常も:18・13トリソミーのリスク

年齢とともに増えるのは、21番染色体のトリソミー(ダウン症候群)だけではありません。18トリソミー(エドワーズ症候群)や13トリソミー(パトウ症候群)も、母体年齢が上がるほど増えます。

この2つは、ダウン症候群とは命の見通しが大きく異なります。米国の調査では、1歳まで生きられた赤ちゃんは18トリソミーで13.4%、13トリソミーで11.5%、5歳まででは12.3%と9.7%でした[6]。

💡 NIPTで3つのトリソミーをまとめて調べられる

NIPTは、21・18・13トリソミーを1回の採血で同時に調べます。当院ではこの3つに加えて、プランに応じて性染色体の数の異常、微小欠失・重複、単一遺伝子の病気まで調べられます(プラン別の表)。

染色体が正常な胚の割合は年齢とともに低下:流産率が上がる主な理由

「なかなか妊娠しない」「妊娠しても流産してしまう」。38歳前後でこうした悩みが増える背景には、染色体の数が正常でない胚(受精卵)が増えることがあります。

体外受精でできた胚盤胞15,169個の染色体を調べた研究では、染色体の数の異常がある胚の割合は、34歳で約31%でしたが、年齢とともに上がり続け、43歳以上では80%を超えていました[7]。38歳はその途中にあり、1歳ごとに割合が上がっていく時期にあたります。体外受精を受けた方の胚の数字なので、すべての方にそのまま当てはまるわけではありません。

染色体の数に異常がある胚の多くは、着床しないか、妊娠の早い時期に流産になります。年齢とともに妊娠しにくくなることと、流産が増えることは、同じ原因から起きているのです。

📊 母体年齢別 流産率(ノルウェーの全国登録データ)

母体年齢 流産率
25〜29歳 約10%(最も低い)
30〜34歳 約11%
35〜39歳(38歳はここ) 約17%
40〜44歳 約33%
45歳以上 約53%

出典:Magnusら(BMJ, 2019)[8]。2009〜2013年のノルウェーの妊娠421,201件を調べたもので、全体の流産率は12.8%でした。医療機関で確認された妊娠が対象です。

💡 流産は「お母さんのせい」ではありません

妊娠初期の流産の原因として最も多いのは、赤ちゃん(胚)の側に偶然生じた染色体の数の異常です。通常の日常生活や適度な身体活動が、染色体数の変化による流産の原因になるわけではありません。流産をくり返す場合は、不育症の検査について産婦人科の主治医にご相談ください。

「二人目不妊」とNIPTの重要性

38歳で妊娠を考える方の中には、すでにお子さんのいる経産婦さんも多くいます。「一人目は自然にすぐできたから」と考えがちですが、年齢の影響は二人目・三人目でも同じように表れます。

先ほどの北米の研究で、妊娠したことのある女性だけをみると、37〜39歳の1周期あたりの妊娠しやすさは21〜24歳の0.70倍でした。妊娠したことのない女性(0.51倍)よりは高いものの、経産婦でも38歳前後では妊娠しにくくなることが分かります[1]。

また、上のお子さんがいる場合、「下の子に病気や障害があったら、上の子の生活はどうなるのだろう」という、初産のときとは違う心配をされる方もいます。

👶 「一人目は自然妊娠だったのに…」が起こる理由

二人目がなかなか授からないのは、ご本人の努力の問題ではありません。
・授乳中はプロラクチンというホルモンが高くなり、排卵が抑えられます。卒乳してもすぐに排卵が戻るとは限りません。
・一人目の出産から2〜3年たつと、その分だけ年齢が上がります。36歳で出産し、38〜39歳で二人目を考える方は多くいます。
・卵巣に残る卵子の数(AMH)は、年齢とともに下がります。

第一子との年齢差と、妊活開始タイミングの目安

二人目を希望する場合、「上の子が何歳になったら妊活を始めるか」は大切な判断です。出産から次の妊娠までの間隔が短すぎると、早産などのリスクが上がることが知られています。一方で、38歳以降は1年の重みが大きくなります。産後の体の回復と年齢の両方を考えて、主治医と相談して決めるのが基本です。

👶 一人目の出産年齢別 二人目の妊活を考えるときの目安

一人目の出産年齢 二人目の妊活の考え方 ポイント
35歳 卒乳して月経が戻ってから 37〜38歳での出産を視野に入れる
36〜37歳 産後の回復を確認し、月経が戻ったら早めに 妊活の前にAMHを調べておく方法もある
38歳以上 産後の回復を主治医と確認したうえで、早めに 6か月たっても妊娠しなければ不妊治療の施設へ

※あくまで考え方の目安です。帝王切開だった方や持病のある方は、次の妊娠までの期間について必ず主治医に確認してください。

💡 二人目の妊娠が分かったら

二人目・三人目の妊娠でも、染色体の数の異常の確率は年齢に応じて決まります。妊娠が確認できたら、NIPTを受けるかどうか、受けるならどこまで調べるかを、早めにご夫婦で話し合っておくと、落ち着いて決められます。

自閉症・発達障害・知的障害を伴う一部の遺伝性疾患|当院のNIPTで調べられること

38歳で調べておきたいのは、ダウン症候群だけではありません。出生前検査で調べる病気は、命の見通しや自立の見通し、自閉スペクトラム症を伴う割合が、病気によって大きく違います。ダウン症候群で自閉スペクトラム症を伴う割合は16%で、出生前検査で調べるほかの病気と比べて少ないと報告されています。一方、レット症候群(61%)、コルネリア・デ・ランゲ症候群(43%)、アンジェルマン症候群(34%)では、高い割合で伴います[9]。

ダウン症候群だけを調べればよいわけではない

知的障害を伴う病気のお子さんのご家族を比べた研究では、子育てのストレスを最も強く左右していたのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった行動の問題でした[11]。こうした問題を伴いやすいスミス・マゲニス症候群、プラダー・ウィリー症候群、アンジェルマン症候群は、当院ではスタンダードプランから調べられます[12]。また、微小欠失症候群の中で最も多い22q11.2欠失症候群(およそ1,000人に1人)は母親の年齢と関係なく起こり、米国臨床遺伝・ゲノム学会(ACMG)は年齢にかかわらずすべての妊婦さんにこの病気のNIPTを提供することを提案しています[13][14]。22q11.2欠失症候群も、スタンダードプランから調べられます。

NIPTは自閉症・発達障害・知的障害そのものを診断する検査ではありません。原因になる染色体の微小な欠失・重複や、ご両親から受け継いだものではなく新しく起こる遺伝子の変化(de novo変異)の一部を調べられるためです。

🧬 当院のNIPT プラン別に調べられること

プラン 微小欠失・重複 単一遺伝子 自閉症・発達障害・知的障害を伴うことがある主な疾患
スタンダード 6種類7疾患 — アンジェルマン症候群、プラダー・ウィリー症候群、22q11.2欠失症候群
プレミアム 12種類13疾患 — 同上
ダイヤモンド 12種類13疾患 56遺伝子 上に加えて、レット症候群、コルネリア・デ・ランゲ症候群、CHARGE症候群
インペリアル 92種類 155遺伝子202疾患 上に加えて、16p11.2欠失・重複、フェラン・マクダーミッド症候群、ピット・ホプキンス症候群

※プレミアム・ダイヤモンド・インペリアルは単胎(お一人の赤ちゃん)の妊娠が対象です。

ただし、NIPTは自閉症そのものを診断する検査ではありません。微小欠失・重複は染色体の数の異常より陽性的中率が低めなので、陽性の場合は確定検査で本当にそうかを確かめてから考えることが大切です。当院では、確定検査(絨毛検査・羊水検査)まで院内で受けられます。陰性でも自閉症・発達障害・知的障害がないとは言えず、脆弱X症候群のようにNIPTでは調べられない原因もあり、症状の程度も予測できません。また、これらの病気は大多数のお子さんには当てはまりません。

38歳の「初産」:経産婦と何が違うのか

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【38歳の「初産」:経産婦と何が違うのか】

38歳で初めての妊娠・出産を迎える方も多くいます。「まだ一度も産んでいないから体は若い」と思われる方もいますが、染色体の数の異常という点では、初産か経産かは関係ありません。

38歳の卵子は、初産でも経産でも同じ38歳です。違いが出るのは、妊娠のしやすさと、お産の経過のほうです。

📊 38歳 初産婦と経産婦の主な違い

項目 初産婦 経産婦
ダウン症の確率(出生時) 約150人に1人 約150人に1人(同じ)
自然妊娠のしやすさ(37〜39歳・21〜24歳との比) 0.51倍(妊娠したことのない女性) 0.70倍(妊娠したことのある女性)
分娩にかかる時間 長くなりやすい 比較的短い
帝王切開になる割合 高め やや低め
妊娠高血圧症候群 なりやすい 比較的なりにくい

ダウン症の確率は[4]、自然妊娠のしやすさは[1]による数字です。お産の経過は一般的な傾向で、個人差があります。

💡 38歳で初産の方に知っておいてほしいこと

・「妊娠したことがない=卵巣が若い」ではありません。出産の経験と卵子の年齢は別のものです。
・6か月たっても妊娠しなければ、不妊治療の施設へ。35歳以上では、1年待たずに検査を始めることが勧められています。
・出生前検査は選択肢の一つです。初産でも38歳のダウン症の確率は約150人に1人です。受けるかどうかは、検査で分かること・分からないことを知ったうえで決めてください。

38歳からの戦略的ロードマップ

38歳は、妊娠の可能性が十分にある年齢です。同時に、1年ごとの変化が大きくなる時期でもあります。何となく過ごすのではなく、順番を決めて動くことが、時間を味方につけることになります。

今日からできること:卵子の質を守る生活習慣

卵子の年齢を若返らせる方法はありません。ただ、妊娠しやすい体の状態を整え、赤ちゃんの病気の一部を防ぐためにできることはあります。

🌿 妊活中に意識したい生活習慣

項目 ポイント
💊 葉酸(1日400μg) 厚生労働省は、妊娠を計画している女性に、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで、食事に加えてサプリメントなどから1日400μgの葉酸をとることを勧めています。赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げるためです。妊活を始めるときから飲み始めましょう。
🚭 禁煙・お酒を控える 喫煙は妊娠しにくさや早い閉経と関係します。お酒は、妊娠を考え始めた時点から控えるのが確実です。
⚖️ 適正体重の維持 やせすぎも肥満も、排卵の乱れや妊娠中の合併症につながります。BMI 18.5以上25未満が目安です。急なダイエットは避けてください。
😴 睡眠とストレス 睡眠不足や強いストレスは月経周期を乱すことがあります。無理のないペースを保つことが大切です。
🏃 適度な運動 ウォーキングなどの軽い運動は、体重の管理や血流の面で役立ちます。激しすぎる運動は排卵に影響することがあります。
⚡ CoQ10などのサプリメント 卵子の質への効果を調べた研究はありますが、根拠はまだ十分ではありません。使う場合は主治医に相談してください。

※葉酸以外のサプリメントは補助的なものです。とりすぎが害になるものもあるため、自己判断で種類や量を増やさないでください。

🏥 ミネルバクリニックのNIPTと、陽性のときのサポート体制

常駐する臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリング:当院のNIPTは、90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行うところから始まります。料金には、遺伝カウンセリング、4Dエコー、性別判定が含まれます。検査結果の作成費用(3,300円)は料金に含まれず、別途かかります。陰性の場合は結果をマイページでお知らせし、陽性の場合は、陽性後のカウンセリングを何度でも無料で受けられます。料金はNIPTの料金ページをご覧ください。

確定検査まで院内で:2025年6月から産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査とも院内で行っています。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。NIPTを受けた施設で、そのまま確定検査まで進めます。

2つの互助会制度:NIPTを受ける方は、羊水検査互助会(カトレア会)に1回のNIPTにつき8,000円で加入します。NIPTが陽性または判定保留となり、院長とのカウンセリング後に当院の指示で羊水検査・絨毛検査を受ける場合、その費用を互助会が負担します(補助の上限はありません。規約上の対象外があります)。安心検査結果保障制度は、1回のNIPTにつき6,000円で、再検査が必要になったのに再検査ができず結果が出なかったときに、検査代金(諸費用を除く)を返金する制度です。

受けられる時期:当院のNIPTは通常妊娠9週から受けられ、妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。早い時期に結果を知ることで、考える時間を持てます。妊娠12週以降に妊娠を続けない選択をした場合は中期中絶となり、体への負担が大きくなります。また、妊娠4か月(85日)以降の流産・死産・人工妊娠中絶は、労働基準法では「出産」として扱われ、産後休業(少なくとも6週間)が必要になるため、仕事への影響を心配される方もいます。一方で、週数が早いほど、血液中の赤ちゃん由来のDNAが少なく、判定できずに再検査になることがあります。

来院が難しい方は、オンラインNIPT(Zoomでのカウンセリング+全国110か所の提携施設で採血)もご利用いただけます。

体外受精(IVF)を視野に入れる場合:38歳の成功率と選択肢

6か月妊活を続けても妊娠しない場合などには、不妊治療の施設で体外受精(IVF)を勧められることがあります。38歳での体外受精は遅すぎるわけではありませんが、年齢による変化を知ったうえで、早めに判断することが大切です。なお、当院では体外受精や人工授精は行っていません。治療については不妊治療の専門施設にご相談ください。

📊 年齢別 体外受精の成績(米国・2021年・本人の卵子を使った場合)

年齢 初めての方が、1回の採卵で出産に至った割合 出産1件あたりの平均の採卵回数
35歳未満 54.5% 2.0回
35〜37歳 40.1% 2.8回
38〜40歳 25.8% 4.3回
41歳以上 8.5% 12.7回

出典:米国疾病対策センター(CDC)2021年 生殖補助医療 全国集計[10]。米国の数字であり、日本の成績や個々の施設の成績とは異なります。

🧬 PGT-AとNIPT:何が違う?

体外受精では、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)という検査が選択肢に入ることがあります。NIPTとPGT-Aはどちらも染色体を調べる検査ですが、調べる相手と時期が違います。

  NIPT(新型出生前診断) PGT-A(着床前検査)
調べる相手 妊娠中の赤ちゃん(お母さんの血液中のDNA) 体外受精でできた胚
時期 妊娠9週から(6〜8週は臨床研究) 胚を子宮に戻す前
主な目的 赤ちゃんの染色体や遺伝子の変化を調べるスクリーニング 胚の染色体数の異常をスクリーニングし、移植胚の選択に用いる
自然妊娠の場合 受けられる 受けられない(体外受精が前提)

NIPTは、自然妊娠でも、人工授精や体外受精での妊娠でも受けられます。PGT-Aを受けた胚で妊娠した場合でも、PGT-Aは栄養外胚葉の一部の細胞を調べるスクリーニングであり、胎児そのものの確定診断ではありません。PGT-A後に妊娠した場合も、妊娠後の出生前スクリーニングや確定検査について説明を受けることが推奨されます。

まとめ:38歳の妊娠・出産で知っておきたいこと

38歳は、35歳ごろから始まった変化が大きくなり始める時期です。自然妊娠のしやすさは20代前半の約6割になり、ダウン症の確率は出生時で約150人に1人、流産率は35〜39歳で約17%です。けれども、これは「怖い」というだけの話ではありません。数字を知り、早めに動くことで、選べる道は広がります。

✅ 38歳で大切にしてほしいこと

・年齢による変化を知る:「35歳の延長」ではなく、37〜39歳で変化が大きくなることを前提に計画を立てましょう。
・出生前検査で分かること・分からないことを知る:NIPTで何を調べるかは、ご夫婦が何を知っておきたいかで決まります。
・専門家を頼る:一人で抱え込まず、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングで、ご家族に合った選び方を考えてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 38歳で自然妊娠は難しいですか?

20代より時間はかかりやすくなりますが、できないわけではありません。北米の研究では、37〜39歳の1周期あたりの妊娠しやすさは21〜24歳の約6割でした。一方、40〜45歳でも12周期(約1年)のうちに55.5%が妊娠しています。35歳以上では、6か月たっても妊娠しなければ不妊治療の施設に相談することが勧められています。

Q2. ダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?

ダウン症候群だけを調べれば大丈夫、とは言えません。知的障害を伴う病気のお子さんのご家族を比べた研究では、スミス・マゲニス症候群、ウィリアムズ症候群、プラダー・ウィリー症候群のご家族は、ダウン症候群のご家族より子育てのストレスが高く、ストレスを最も強く左右していたのは知的障害の程度よりも行動の問題でした。こうした病気は三大トリソミーだけを調べる検査ではわかりません。当院ではスタンダードプランから22q11.2欠失症候群やプラダー・ウィリー症候群、アンジェルマン症候群などの微小欠失を、ダイヤモンドプラン・インペリアルプランでは単一遺伝子疾患まで調べられます。どこまで調べるかは、検査前の遺伝カウンセリングで一緒に考えます。

Q3. NIPTの結果は信頼できますか?

NIPTは精度の高いスクリーニング検査で、38歳のように年齢が上がるほど、ダウン症候群などの陽性的中率(陽性と出たときに本当にその病気である確率)は高くなります。ただし確定検査ではないため、陽性の場合は羊水検査や絨毛検査での確認が必要です。微小欠失・重複は、染色体の数の異常より陽性的中率が低めです。また、まれですが偽陰性の可能性はあります。

Q4. 陽性が出たらどうすればいいですか?

陽性は「可能性が高い」という意味で、診断の確定には絨毛検査(妊娠11週以降)または羊水検査(妊娠15〜16週以降)が必要です。ミネルバクリニックでは、陽性後の臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを何度でも無料で受けられ、確定検査も院内で受けられます。主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。NIPTが陽性または判定保留となり、院長とのカウンセリング後に当院の指示で受ける確定検査は、互助会規約の対象となる場合に費用を互助会が負担します。

Q5. 38歳でNIPTを受けるベストなタイミングはいつですか?

当院のNIPTは通常妊娠9週から受けられ、妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。早い時期に結果を知ることで、考える時間を持てます。ただし、週数が早いほど、血液中の赤ちゃん由来のDNAが少なく、判定できずに再検査になることがあります。

Q6. 38歳での流産後、次の妊活はいつから始められますか?

再開の時期は、流産の時期や処置の内容によって変わります。月経が1〜2回戻ってからと説明されることが多いですが、体の回復を主治医に確認してから再開してください。妊娠初期流産では胎児側の染色体数の変化が重要な原因の一つです。通常の日常生活が染色体数の変化を起こすわけではありません。流産をくり返す場合は、不育症の検査について主治医に相談してください。

Q7. AMHが低い場合、NIPTを受ける意味はありますか?

あります。AMHは卵子の「数」の目安で、染色体の数が正常かどうかという「質」を表すものではありません。AMHが低いからといってダウン症候群の確率が決まるわけではなく、確率に最も強く関係するのは妊娠したときの年齢です。AMHの値にかかわらず、38歳の妊娠では年齢に応じた確率があるため、NIPTで調べる意味は変わりません。

Q8. 38歳だと双子になりやすいですか?

自然妊娠では、年齢が上がると一度に複数の卵子が排卵されやすくなり、二卵性の双子の割合がやや上がる傾向があります。不妊治療で排卵誘発剤を使う場合も、双子の可能性が上がります。双子の妊娠は母体と赤ちゃんの負担が大きくなるため、主治医とよく相談してください。当院には、双子の妊娠でも受けられるNIPTのプラン(スタンダード、双子マックス)があります。

Q9. 葉酸はいつから、どのくらい飲めばいいですか?

厚生労働省は、妊娠を計画している女性に、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで、食事に加えてサプリメントなどから1日400μgの葉酸をとることを勧めています。赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げるためです。神経管は妊娠のごく早い時期に作られるため、妊娠に気づいてからでは間に合わないことがあります。妊活を始めるときから飲み始めるのが確実です。

Q10. NIPTと確定検査(絨毛検査・羊水検査)の違いは何ですか?

NIPTは、お母さんの血液に含まれる赤ちゃん由来のDNAを調べるスクリーニング検査で、採血だけで受けられます。精度は高いものの、診断を確定する検査ではありません。確定検査には絨毛検査(妊娠11週以降)と羊水検査(妊娠15〜16週以降)があり、赤ちゃん由来の細胞の染色体を直接調べます。絨毛検査のほうが早い時期に受けられます。ミネルバクリニックでは、どちらも院内で行い、主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。

Q11. 38歳での初産と二人目、染色体リスクに差はありますか?

ありません。染色体の数の異常の確率は、初産か経産かではなく、妊娠したときの母体の年齢で決まります。38歳であれば、初産でも二人目でも、ダウン症の確率は出生時で約150人に1人です。「一度産んでいるから大丈夫」ということはありません。

ダウン症候群だけで大丈夫? ― 「値段」ではなく「調べられる範囲」で選ぶ

「ダウン症候群だけが心配」という方は少なくありません。けれども、出生前検査で調べる病気は、どれも赤ちゃんとご家族の暮らしに大きくかかわるものです。そして、ご家族の子育ての負担を最も大きく左右するのは、知的障害の程度よりも、攻撃的な行動や自傷、睡眠の問題といった「行動の問題」だと分かっています[11]。こうした行動の問題を伴いやすい病気には、ダウン症候群ではなく、微小欠失症候群や単一遺伝子疾患が多く含まれます[11][12]。三大トリソミーだけを調べる検査では、これらの病気は調べられません。

出生前検査は、その後の人生を左右するかもしれない検査です。『安さ』だけで選んで大丈夫でしょうか。

三大トリソミーだけを調べる検査を仮に10万円とすると、1つの病気あたりは約3万3千円です。当院のインペリアルプランは、全常染色体と性染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、202の単一遺伝子疾患を調べます。性染色体の数の異常も含めて、数えられる病気だけで320になり、1つの病気あたりは約1,700円です。さらに、5Mbを超える欠失・重複はすべての染色体が対象なので、数えきれないほどの変化を調べていることになります。数えられる分だけでも、これだけの範囲を調べられます。

ただし、病気の数が多いほど良い検査、というわけではありません。調べる範囲が広がると、陽性になる可能性も、確定検査が必要になる場面も増えます。だからこそ、どこまで調べるかは、検査前の遺伝カウンセリングでご家族の考えに合わせて選ぶことが大切です。

📊 調べられる病気の数で割ると(1つの病気あたり)

プラン 主に調べる範囲 数えた病気の数 1つの病気あたり
三大トリソミーだけを調べる検査
(仮に10万円とした場合)
13・18・21トリソミー 3 約33,333円
スタンダード(220,000円) 13・18・21トリソミー、性染色体の数の異常、微小欠失6種類7疾患 14 約15,714円
プレミアム(264,000円) 13・18・21・15・16・22トリソミー、性染色体の数の異常、微小欠失12種類13疾患 23 約11,478円
ダイヤモンド(407,000円) プレミアムの範囲+単一遺伝子56 79 約5,152円
双子マックス(440,000円) 全常染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常 114+α 約3,860円
インペリアル(550,000円) 全常染色体の数の異常、性染色体の数の異常、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常、単一遺伝子202疾患 320+α 約1,719円

※価格は事前学習動画を見て来院した場合の当日割引後の税込価格です。最新の料金は料金ページをご確認ください。※病気の数は、数の異常・微小欠失・重複・単一遺伝子疾患を1つずつ数えたものです。性染色体の数の異常は4種類(ターナー症候群・クラインフェルター症候群・トリプルX症候群・XYY症候群)として数えています(性染色体を調べるのはスタンダード・プレミアム・ダイヤモンド・インペリアル。双子マックスは調べません)。5Mbを超える構造異常は数に入れていないため、双子マックスとインペリアルは実際にはさらに多くの変化を調べています。※『三大トリソミーだけを調べる検査』は計算のための仮の例で、特定の施設の価格ではありません。

どこまで調べたいかは、ご家族によって違います。90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、どのプランが合うかを一緒に考えます。

🏥 38歳のNIPTを、納得して選ぶために

ダウン症候群だけでなく、18・13トリソミーや微小欠失症候群、一部の自閉症・発達障害・知的障害の原因まで、当院のNIPTでわかります。陽性でも、確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられ、主要な検査項目は3日以内に、マイクロアレイ検査は2週間ほどで結果が出ます。90分の受診枠の中で、常駐する臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングを行い、どのプランが合うかを一緒に考えます。来院が難しい方は、オンラインNIPT(Zoomでのカウンセリング+全国110か所の提携施設で採血)もご利用いただけます。

関連記事

参考文献

  • [1] Wesselink AK, et al. Age and fecundability in a North American preconception cohort study. Am J Obstet Gynecol. 2017;217(6):667.e1-667.e8. [DOI 10.1016/j.ajog.2017.09.002]
  • [2] Age specific serum anti-Müllerian hormone levels in 1,298 Korean women with regular menstruation. Clin Exp Reprod Med. 2011;38(2):93-97. [PMC3283054]
  • [3] Seifer DB, et al. Age-specific serum anti-Müllerian hormone values for 17,120 women presenting to fertility centers within the United States. Fertil Steril. 2011;95:747-750. [DOI 10.1016/j.fertnstert.2010.10.011]
  • [4] Morris JK, Mutton DE, Alberman E. Revised estimates of the maternal age specific live birth prevalence of Down’s syndrome. J Med Screen. 2002;9(1):2-6. [PubMed 11943789]
  • [5] Savva GM, Morris JK, Mutton DE, Alberman E. Maternal age-specific fetal loss rates in Down syndrome pregnancies. Prenat Diagn. 2006;26(6):499-504. [DOI 10.1002/pd.1443]
  • [6] Meyer RE, Liu G, Gilboa SM, et al. Survival of children with trisomy 13 and trisomy 18: A multi-state population-based study. Am J Med Genet A. 2016;170A(4):825-837. [DOI 10.1002/ajmg.a.37495]
  • [7] Franasiak JM, Forman EJ, Hong KH, et al. The nature of aneuploidy with increasing age of the female partner: a review of 15,169 consecutive trophectoderm biopsies evaluated with comprehensive chromosomal screening. Fertil Steril. 2014;101:656-663.e1. [DOI 10.1016/j.fertnstert.2013.11.004]
  • [8] Magnus MC, Wilcox AJ, Morken NH, Weinberg CR, Håberg SE. Role of maternal age and pregnancy history in risk of miscarriage: prospective register based study. BMJ. 2019;364:l869. [DOI 10.1136/bmj.l869]
  • [9] Richards C, Jones C, Groves L, Moss J, Oliver C. Prevalence of autism spectrum disorder phenomenology in genetic disorders: a systematic review and meta-analysis. Lancet Psychiatry. 2015;2(10):909-916. [DOI 10.1016/S2215-0366(15)00376-4]
  • [10] Centers for Disease Control and Prevention. 2021 National ART Summary. [CDC]
  • [11] Fitzgerald J, Gallagher L. Parental stress and adjustment in the context of rare genetic syndromes: A scoping review. J Intellect Disabil. 2022;26(2):522-544. [DOI 10.1177/1744629521995378]
  • [12] Arron K, Oliver C, Moss J, Berg K, Burbidge C. The prevalence and phenomenology of self-injurious and aggressive behaviour in genetic syndromes. J Intellect Disabil Res. 2011;55(2):109-120. [DOI 10.1111/j.1365-2788.2010.01337.x]
  • [13] Dungan JS, Klugman S, Darilek S, Malinowski J, Akkari YMN, Monaghan KG, Erwin A, Best RG; ACMG Board of Directors. Noninvasive prenatal screening (NIPS) for fetal chromosome abnormalities in a general-risk population: An evidence-based clinical guideline of the American College of Medical Genetics and Genomics (ACMG). Genet Med. 2023;25(2):100336. [PubMed 36524989]
  • [14] McDonald-McGinn DM, Sullivan KE, Marino B, et al. 22q11.2 deletion syndrome. Nat Rev Dis Primers. 2015;1:15071. [DOI 10.1038/nrdp.2015.71]

※本記事は一般の方に向けた情報提供を目的とするもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。妊娠・不妊治療・出生前検査については、主治医・専門医にご相談ください。

プロフィール

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仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医として遺伝医療に携わっています。

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
👶 双子妊娠・出生前診断
★ 臨床遺伝専門医監修
  • ➤双子でも検査可能:一卵性・二卵性どちらでも受検できます(結果の読み方が異なります)。
  • ➤二卵性の陽性は“どちらか不明”:確定には羊水検査が必要で、2人分になる場合があります。
  • ➤判定不能(再検査)は二卵性で増えやすい:各胎児が寄与する胎児分画の影響が大きくなります。
  • ➤バニシングツインは要注意:偽陽性や性別判定への影響が起こり得ます。
  • ➤確定検査まで院内完結:2025年6月から羊水・絨毛検査を院内で実施できる体制を整えています。
  • ➤費用の不安を減らす仕組み:互助会(カトレア会)が、陽性時の確定検査費用を上限なしで補助します。

⏱️ 30秒でわかる要約

👶 Q. 双子妊娠でもNIPTは受けられますか?

はい、双子妊娠でもNIPT(新型出生前診断)は受けられます。ただし、双子では「結果の解釈」や「判定不能(再検査)」のリスクが単胎と少し違い、バニシングツイン(双胎一児消失)がある場合は特に注意が必要です。二卵性では、陽性でも「どちらの赤ちゃんか」は血液検査だけでは分かりません。

🎀 Q. 双子の性別はNIPTでわかりますか?

一卵性では同じ性別として判定されます。二卵性では「Y染色体があるかどうか」までが基本で、どちらが男の子かは血液検査では特定できません。個別の性別は超音波(エコー)で確認します。

🧬 Q. 双子のNIPTで自閉症や発達障害はわかりますか?

一部はわかります。当院のNIPTは、自閉症・発達障害・知的障害の原因になる染色体の変化の一部(微小欠失・重複)を調べられます。双子で受けられるのは、スタンダードプランと双子マックスプランです。陰性でも、自閉症や発達障害がないとは言えません。

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ダウン症候群だけでなく、18・13トリソミーや微小欠失症候群、一部の自閉症・発達障害・知的障害の原因まで、当院のNIPTでわかります。

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1. 双子妊娠でもNIPTは受けられる?【結論と注意点】

【結論】 双子妊娠でもNIPTは受けられます。ただし、双子では胎児分画が安定しにくく「判定不能(再検査)」が増えることや、二卵性では陽性でも「どちらの胎児か」は血液検査だけでは判別できない点が重要です。

双子妊娠では、「検査は受けられるのか」「単胎と精度は違うのか」「陽性だった場合はどうなるのか」といった点が検査前の重要な確認事項になります。ここでは、“不確実性を正直に伝えながら、次の一手が見える形”で整理します。

👶 単胎妊娠と双子妊娠のNIPTの違い

比較項目 単胎妊娠 双子妊娠
検査の可否 ◎ 可能 ◎ 可能
性別判定 可能 一卵性:可能(同じ性別)
二卵性:個別判定は不可
陽性時の解釈 胎児が特定できる 二卵性では「どちらか/両方」が不明
判定不能(再検査) 一般に低い 単胎より高い(文献で1.6〜13.2%と幅あり)
確定診断(陽性時) 羊水検査など(通常1回) 二卵性では2人分が必要な場合あり

💡 用語解説:胎児分画(fetal fraction)

母体の血液中に含まれる「胎児(胎盤)由来DNA」の割合のことです。双子では、数値の揺れが大きくなりやすく、一定の割合に届かないと“判定不能(再検査)”になることがあります。

双子妊娠とcell-free DNA(cfDNA)の仕組み

【結論】 NIPTは母体血中に漂う主に胎盤由来のcell-free DNA(cfDNA)を解析する検査です。双子妊娠では2つの胎盤由来cfDNAの寄与が混在するため、単胎とは異なる解釈が必要になります。

NIPTの仕組みをひとことで言うと、「母体の血液に混じった、主に胎盤由来のDNA断片を解析する検査」です。妊娠中、胎盤細胞が壊れるたびに微量のcfDNAが母体血中に放出されます。このDNA断片を次世代シーケンサーで解析し、染色体の数的異常を検出します。

双子妊娠では、この仕組みに特有の複雑さが生まれます。

⚠️ 双子cfDNAで起きること

母体血中には2つの胎盤に由来するcfDNAの寄与が混在します。一卵性であればDNA配列はほぼ同一ですが、二卵性では遺伝情報が異なる2人のDNAが同時に検出されます。このため、「どちらの胎児のDNAが異常を示しているか」を血液だけで区別することは現時点では困難です。

💡 用語解説:cell-free DNA(cfDNA)と胎児分画

cell-free DNA(cfDNA)とは、血液中を漂う細胞外のDNA断片の総称です。妊娠中は母体由来と主に胎盤由来のcfDNAが混在しています。
このうち胎児由来の割合を胎児分画(fetal fraction)と呼びます。双子では2人分の胎盤からcfDNAが産生されるため、単胎に比べて胎児分画の合計値は高くなる傾向がある一方、個々の胎児ごとの割合が変動しやすく、判定不能(再検査)につながることがあります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【DNAが「混ざる」ことの意味】

「双子だとDNA検査の精度が下がる」という言葉を見かけることがありますが、正確には「精度が下がる」というより「結果の解釈が複雑になる」と表現すべきです。血液の中には2人分のDNAが混在しており、それを読み解くには単胎とは異なる視点が必要になります。

だからこそ、双子妊娠では、検査を受ける前にこの仕組みを知っておくことが大切だと考えています。「陽性」の意味が単胎とは違う可能性があること、それを事前に知っておくことが、結果を受け取ったときの動揺を大きく減らします。

2. 一卵性・二卵性で“結果の意味”が変わります

【結論】 双子には「一卵性」と「二卵性」があり、NIPTの結果解釈は二卵性で複雑になります。特に陽性時は、血液検査だけでは「どちらの胎児が陽性か」を切り分けられないことがあります。

二卵性では、陽性結果が「どちらか一方」なのか「両方」なのかを血液検査だけで区別できない場合があります。だからこそ、検査前に“結果の意味”を知っておくことが大切です。

👶 一卵性(Monozygotic)と二卵性(Dizygotic)の違い

項目 一卵性(Monozygotic) 二卵性(Dizygotic)
成り立ち 1つの受精卵が分裂して2人になります。遺伝情報はほぼ同じです。 2つの卵子がそれぞれ受精します。遺伝情報は異なります。
NIPT陽性 原則として両方に同じ結果が想定されます どちらか/両方が血液検査だけでは不明な場合があります
性別判定 同じ性別として判定されます 基本は「Y染色体の有無」まで(個別判定は不可)
確定検査 状況により1回で足りる場合があります 2人分が必要になる場合があります

一卵性・二卵性の違いは、NIPTを受ける前に必ず確認しておきたいポイントです。超音波検査(エコー)で絨毛膜数を確認することで、おおよその判断ができます。一絨毛膜性か二絨毛膜性かという絨毛膜性と、一卵性か二卵性かという卵性は同じ概念ではありません。絨毛膜性は超音波で確認でき、NIPTの結果解釈には卵性も重要です。受診前に担当医に確認しておくことをお勧めします。

💡 用語解説:性別判定(双子)

二卵性では「少なくとも1人にY染色体があるか」を見る形になり、“男の子が1人いる”以上は血液検査だけで確定しにくいことがあります。個別の性別は、超音波(エコー)で確認されます。

双子のNIPTで性別を知りたい場合、一卵性であれば「男の子2人」または「女の子2人」として判定されます。二卵性の場合は「少なくとも1人がY染色体を持つかどうか」まではわかりますが、「どちらが男の子か」は血液検査では特定できません。個別の性別は、妊娠週数や胎児の向きなどによって確認しやすさが変わるため、超音波検査で確認します。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【“陽性”の重みを一人にしない】

二卵性の双子で「陽性」と出たとき、心の中にいくつもの疑問が同時に立ち上がります。「どちら?」「二人とも?」「この先どうすれば?」。

大切だと考えているのは、“結果の衝撃を、一人に背負わせない”ことです。NIPTは確定診断ではありません。結果を見て終わりにせず、確定検査の選択肢・タイミング・そして心のケアまでを、一本の道筋として見通せるようにすることが重要です。

双子妊娠は、ただでさえ通院も体力も大変です。だからこそ、“次に何をすればいいかが分かる安心”を、医療としてお渡ししたいと考えています。

3. 双子NIPTの精度と判定不能(再検査)

【結論】 双子妊娠では、特に二卵性で判定不能(再検査)が起こりやすいことがあります。双子全体の合計胎児分画は単胎より高い傾向がありますが、二卵性では各胎児が寄与する胎児分画が低いことがあり、片方が判定基準を満たさない場合があります。「判定不能=陽性」ではありませんが、気持ちが揺れるのは当然です。

判定不能は“陽性”と同じ意味ではありません。ただし、再検査のタイミングや、その後の選択肢を“見える化”しておくことが心の安全につながります。

💡 判定不能になりやすい主な理由

・胎児分画が低い(妊娠週数が早い、体格要因などで変動)
・採血・輸送の条件(溶血など)
・双子特有のDNA比率の揺れ(胎盤由来DNAの割合のばらつき)

⚠️ 重要:双子で受けられる当院のプラン

当院で双子(双胎)妊娠の方が受けられるのは、スタンダードプランと双子マックスプランです。スタンダードプランは13・18・21トリソミーと性染色体の数の異常、微小欠失6種類7疾患を、双子マックスプランは全常染色体(1〜22番)の数の異常と、92種類の微小欠失・重複、5Mbを超える構造異常を調べます(プレミアム・ダイヤモンド・インペリアルの各プランは単胎のみが対象です)。判定に必要な胎児分画の基準は検査の“入口条件”の一つで、実際の数値は妊娠週数や個人差で変動します。

一般的にNIPTは妊娠10週ごろから受ける検査ですが、当院では、できるだけ早い時期に結果を知りたい方のために、妊娠6〜8週から臨床研究として受けられる体制を整えています。ただし、週数が早いほど、血液中の赤ちゃん由来のDNAが少なく、判定できずに再検査になることがあります。特に二卵性では判定不能が増えやすいため、受ける時期は臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングで確認できます。

ミネルバの考え方:速さより正確性

出生前診断は、人生の価値観に触れる検査です。だからこそミネルバクリニックは、「2日で結果が出ること」よりも「正確であること」を医療の中心に置いています。
“早く知りたい気持ち”は当然あります。そのうえで、誤った安心(偽陰性)や不要な恐怖(偽陽性)をできるだけ減らすことが、結果的に患者さんのトラウマを防ぐと考えています。

双子NIPTで判定不能になった場合の選択肢は主に2つです。①妊娠週数を進めて再採血する、②確定検査(羊水検査・絨毛検査)に移行する、のいずれかをご状況に応じて担当医と相談して決定します。当院では再検査が必要になった場合も、引き続き臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングでサポートします。

双子のNIPTでも、ダウン症候群だけでなく一部の自閉症・発達障害・知的障害の原因がわかります

「生まれてくる子に自閉症や発達障害があったら」と心配するのは自然なことです。自閉症・発達障害・知的障害の原因はさまざまですが、一部は染色体や遺伝子の変化が原因だと分かっています。知的障害の遺伝的な原因で最も多いのはダウン症候群で、発達の遅れ・知的障害・自閉症のあるお子さんでは、染色体の微細な欠失・重複が原因として見つかることがあります(マイクロアレイ検査で約15〜20%)[8]。

当院のNIPTは、こうした原因の一部を調べられます。双子妊娠の方が受けられるプランと、対象になる主な病気は次のとおりです。

🧬 双子で受けられるプランと、自閉症・発達障害・知的障害にかかわる主な疾患

プラン 微小欠失・重複 単一遺伝子 自閉症・発達障害・知的障害を伴うことがある主な疾患
スタンダード(単胎・双胎) 微小欠失6種類7疾患 対象外 アンジェルマン症候群、プラダー・ウィリー症候群、22q11.2欠失症候群、1p36欠失症候群、スミス・マゲニス症候群
双子マックス(単胎・双胎) 92種類の微小欠失・重複+5Mbを超える構造異常 対象外 上の疾患に加えて、16p11.2欠失・重複、ウィリアムズ症候群、ミラー・ディーカー症候群 など

※単一遺伝子(de novo変異)まで調べるダイヤモンドプラン(56遺伝子)とインペリアルプラン(155遺伝子・202疾患)は、単胎のみが対象です。

ただし、分かるのは「一部」です。微小欠失・重複は、染色体の数の異常より陽性的中率が低め(項目によって60〜70%程度)で、陽性なら必ず確定検査が必要です(当院は院内で実施しています)。二卵性では、どちらの赤ちゃんの結果かは血液だけでは分かりません。また、陰性でも自閉症・発達障害・知的障害がないとは言えず、脆弱X症候群などNIPTで調べられない原因もあります。症状の重さも予測できません。こうした病気は大多数のお子さんには当てはまりませんが、ダウン症候群以外まで調べられるかどうかは、検査を選ぶときのポイントの一つです。

4. バニシングツイン(双胎一児消失)とNIPT

双子のNIPTを検討している方の中には、バニシングツイン(双胎一児消失)の既往がある方も少なくありません。「片方が消えてしまったけど、検査は受けられる?」という疑問を持つ方も多くいます。結論から言えば、状況によって判断が異なります。

【結論】 バニシングツインがあると、母体血中に消失した胎児由来DNAが残り、偽陽性や性別判定への影響が起こり得ます。状況によって検査の可否やタイミングが変わるため、臨床情報の確認が必須です。

ここは“可能/不可能”の二択に落とし込むほど単純ではありません。大切なのは、いつ起きたか・現在の状態はどうかを踏まえて、リスクを説明し、選択肢を整理することです。

⚠️ バニシングツインで起こり得ること

・偽陽性:消失胎児側の異常が検出される可能性
・性別判定の混乱:消失胎児が男児だった場合など
・“どのDNAが混ざっているか”の評価が必要

バニシングツインに関する詳しい解説は、以下の関連コラムも参考にしてください:バニシングツインと染色体異常の関係

5. 双子NIPTで陽性が出たときの流れ(確定診断まで)

【結論】 NIPTはスクリーニング検査であり、陽性の場合は羊水検査・絨毛検査などの確定検査で診断します。二卵性双生児では、確定検査が2人分必要になる場合があります。

NIPTは確定診断ではありません。確定のためには、侵襲的検査(羊水検査・絨毛検査)が必要です。

🧭 陽性後の“次の一手”

・結果の意味(確率・限界)を整理する
・妊娠週数に応じて確定検査(羊水・絨毛)を検討する
・二卵性では「2人分になる可能性」を含めて計画する

確定検査については、こちらで詳しく整理しています:羊水検査・絨毛検査について

6. 費用の不安を減らす:互助会・安心検査結果保障制度

【結論】 双子で陽性になった場合、確定検査が2人分必要になることがあります。ミネルバクリニックには互助会が2つあります。羊水検査互助会(カトレア会)は1回のNIPTにつき8,000円で、陽性時の確定検査費用を補助し、補助の上限はありません。安心検査結果保障制度は1回のNIPTにつき6,000円で、再検査が必要になったのに結果が出なかった場合に備える制度です。

「陽性だったら羊水検査が2人分?」「費用が怖くて検査に踏み切れない」。双子の方ほど、この不安が現実味を帯びます。
出生前診断は、“結果そのもの”以上に、“結果が出た後の生活”を左右します。だからこそ当院は、心理面と同じくらい、金銭面の不安が意思決定を歪めないことを重視しています。

双子の“費用不安”が起きやすい場面

・二卵性で陽性→確定検査が2人分必要になる場合
・判定不能→再検査で通院・時間・心理的負担が増える
・結果を急ぎすぎて、十分な説明を受けないまま進んでしまう

🤝 ミネルバの制度(事実のみ)

制度 費用 内容
羊水検査互助会(カトレア会) 1回のNIPTにつき8,000円 陽性時の確定検査(羊水検査・絨毛検査)の費用を補助します。補助の上限はありません。
安心検査結果保障制度 1回のNIPTにつき6,000円 再検査が必要になったのに、流産して再検査ができず結果が出なかったときに、検査代金(諸費用を除く)を返金します。

制度の詳細:互助会(カトレア会)

🧾 料金に含まれるもの(事実)

当院のNIPTの料金には、1.5時間の遺伝カウンセリング、4Dエコー、性別判定、結果作成が含まれています。陰性の場合は、結果をマイページでお知らせします。陽性の場合は、陽性後のカウンセリングを何度でも無料で受けられます。プランごとの料金はNIPTの料金ページでご確認ください。

双子のNIPT費用は、選ぶプランによって異なります。また、二卵性で陽性となった場合、確定検査(羊水検査)が2人分必要になることがあり、その分の費用が追加でかかる可能性があります。当院のカトレア会はこのケースを想定して設計されており、補助に上限がないため、2人分の確定検査が必要になった場合も補助の対象です。

7. ミネルバクリニックの一貫した検査・確定診断体制

日本には、学会連携の認証施設と、民間主体の非認証施設があります。ここでよくある誤解が、「非認証=質が低い」という短絡です。医療の質は、制度のラベルだけで決まるものではありません。
ミネルバクリニックは非認証施設ですが、臨床遺伝専門医が最初から最後まで担当し、検査前後の意思決定支援まで一貫して行う体制を整えています。検査前後の説明から、必要時の確定検査まで院内でつなげられる体制を整えています。

🏥 ミネルバクリニックの3つのリスクヘッジ

リスクヘッジ 内容
👩‍⚕️ 心理的リスクヘッジ 常駐する臨床遺伝専門医が最初から最後まで担当。臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングで、結果の意味と次の一手を整理します。
⏱️ 時間的リスクヘッジ 2025年6月から産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査とも院内で実施しています。主要項目は3日以内に結果が出ます(マイクロアレイは約2週間)。
💰 金銭的リスクヘッジ 互助会(カトレア会)が、陽性時の確定検査費用を上限なしで補助。双子で2人分の確定検査が必要になった場合の追加負担も抑えられます。
仲田洋美院長

🩺 院長コラム【“速い検査”より“正しい検査”】

出生前診断は、人生に関わる検査です。私は、早さより正確性を大切にしています。短期間で結果が出ても、偽陽性でご家族を傷つけたり、偽陰性で必要な準備を奪ったりしてしまえば、医療として本末転倒です。

ミネルバクリニックは、臨床遺伝専門医が遺伝子検査を行うために開業し、世界中の検査の中から厳しく選んだものだけを採用してきました。数字は一般論ではなく、“その検査の技術と体制”で大きく変わります。だからこそ、検査そのものだけでなく、結果後の医学的・心理的フォローまで含めて、医療として責任を持ちたいのです。

8. NIPT施設選びで失敗しないために(双子こそ重要)

【結論】 双子NIPTは、検査そのものだけでなく、“陽性後に何が起きるか”まで含めて施設を選ぶことが重要です。特に二卵性・バニシングツインの可能性がある方は、説明力と確定検査への導線が結果を左右します。

出生前診断は、医学と同時に倫理の問題でもあります。どこまで調べるか、結果をどう受け止めるか、決定は常にご家族に委ねられます。医師の役割は、情報提供と意思決定支援です。
だからこそ、施設選びは「価格」や「スピード」だけで決めると、結果の後に苦しくなることがあります。

✅ 双子NIPTで確認したいチェックポイント

・双子(多胎)に関する説明が具体的か(結果の解釈、二卵性の限界など)
・バニシングツインへの対応方針があるか(可否・タイミング・注意点)
・陽性時に確定検査へ確実につながる体制があるか
・結果後の心理的フォロー(遺伝カウンセリング)が実装されているか

他院で陽性となった方の相談は可能ですが、当院は当院でNIPTを受検された方への継続支援を優先します。出生前診断は、検査前から“結果の後”まで見通して設計することが大切です。

9. 診断の考え方:出生前診断と出生後診断(混同しない)

【結論】 NIPTは出生前のスクリーニングで、確定診断ではありません。出生前の確定診断は羊水検査・絨毛検査です。出生後は、血液を用いた検査(例:CMA)が確定診断の中心になります。

出生前診断の情報は、医学的問題であると同時に倫理の問題でもあります。結果が“未来”を決めるのではなく、結果を受け取った後の意思決定を支えるために医療があります。ここでは検査の位置づけを整理します。

🔬 出生前・出生後の検査の位置づけ

区分 検査 位置づけ ポイント
出生前 NIPT スクリーニング 陽性は確定診断が必要
出生前 羊水検査・絨毛検査 確定診断 妊娠週数に応じて選択
出生後 血液によるCMA 確定診断 微小欠失の検出に有用

💡 羊水検査+CMA(染色体マイクロアレイ)について

羊水検査+CMAは出生前の確定診断の一つです。Gバンド法では検出できない微小欠失を確定診断できる点が特徴です。
※学会指針では、原則として超音波での構造異常がある場合などが対象とされています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 双子妊娠でもNIPTは受けられますか?

はい、双子妊娠でもNIPTは受けられます。一方で、双子では胎児分画が安定しにくく、判定不能(再検査)が単胎より増えることがあります。

Q2. 二卵性双生児で陽性が出たら、どちらが陽性かわかりますか?

二卵性の場合、血液検査だけでは「どちらの胎児が陽性か」を切り分けられないことがあります。確定診断は、羊水検査・絨毛検査などで行います。

Q3. 双子の性別はNIPTでわかりますか?

一卵性では同じ性別として判定されます。二卵性では「Y染色体の有無」までが基本で、個別の性別判定は難しいことがあります。最終的な確認は超音波で行われます。

Q4. バニシングツインがあるとNIPTはできませんか?

バニシングツインでは、消失胎児由来DNAの影響で偽陽性や性別判定への影響が起こり得ます。可否やタイミングは状況によって変わるため、臨床情報の確認が必要です。関連:バニシングツインと染色体異常

Q5. 双子で陽性だった場合、羊水検査は2回必要ですか?

二卵性では2人分の確定検査が必要になる場合があります。当院では互助会(カトレア会)が陽性時の確定検査費用を補助し、補助の上限はありません。制度詳細:互助会(カトレア会)

Q6. 判定不能(再検査)になったら、異常の可能性が高いですか?

判定不能は「陽性」と同じ意味ではありません。低胎児分画などの情報不足が原因になることがありますが、結果を放置せず、再検査や超音波検査、必要に応じた確定検査について相談することが重要です。

Q7. 遠方でも双子のNIPTを受けられますか?

はい。来院が難しい方は、オンラインNIPT(Zoomでのカウンセリング+全国110以上の提携施設で採血)をご利用いただけます。

🏥 双子妊娠の不安、ひとりで抱え込まないで

双子NIPTは、結果の解釈や次の一手が難しくなりやすい検査です。ダウン症候群だけでなく、18・13トリソミーや微小欠失症候群、一部の自閉症・発達障害・知的障害の原因まで、当院のNIPTでわかります。
陽性でも、確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられ、主要項目は3日以内に結果が出ます。常駐する臨床遺伝専門医が、1.5時間の遺伝カウンセリングで、どのプランが合うかを一緒に考えます。
来院が難しい方は、オンラインNIPT(Zoomでのカウンセリング+全国110以上の提携施設で採血)もご利用いただけます。

関連記事

参考文献

  • [1] Bevilacqua E, Gil MM, Nicolaides KH, et al. Performance of screening for aneuploidies by cell-free DNA analysis of maternal blood in twin pregnancies. Ultrasound Obstet Gynecol. 2015;45(1):61-66. [PubMed]
  • [2] Gil MM, et al. Cell-free DNA analysis for trisomy risk assessment in first-trimester twin pregnancies. Fetal Diagn Ther. 2014;35(3):204-211. [PubMed]
  • [3] Sarno L, et al. Prospective first-trimester screening for trisomies by cell-free DNA testing of maternal blood in twin pregnancy. Ultrasound Obstet Gynecol. 2016;47(6):705-711. [PubMed]
  • [4] Curnow KJ, Wilkins-Haug L, Ryan A, et al. Detection of triploid, molar, and vanishing twin pregnancies by a single-nucleotide polymorphism-based noninvasive prenatal test. Am J Obstet Gynecol. 2015;212(1):79.e1-79.e9. [PubMed]
  • [5] American College of Obstetricians and Gynecologists. Screening for Fetal Chromosomal Abnormalities: ACOG Practice Bulletin, Number 226. Obstet Gynecol. 2020;136(4):e48-e69. [ACOG]
  • [6] ISPD. Position statements / guidelines (prenatal screening and diagnosis). [ISPD]
  • [7] 日本産科婦人科学会「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)に関する指針」 [JSOG]
  • [8] Miller DT, Adam MP, Aradhya S, et al. Consensus statement: chromosomal microarray is a first-tier clinical diagnostic test for individuals with developmental disabilities or congenital anomalies. Am J Hum Genet. 2010;86(5):749-764. [PubMed 20466091]

※本記事は一般の方に向けた情報提供を目的とするもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。検査や妊娠経過については、主治医・専門医にご相談ください。

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“text”: “はい。来院が難しい方は、オンラインNIPT(Zoomでのカウンセリング+全国110以上の提携施設で採血)をご利用いただけます。”
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“description”: “NIPT(新型出生前診断)、遺伝子検査、遺伝カウンセリングを提供するミネルバクリニック。”,
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