目次
📍 クイックナビゲーション
NIPT(新型出生前診断)で「陽性」と言われたとき、多くの方がまず困るのは「次に何をすればいいのか」「確定検査はどこで受けるのか」「費用はいくらかかるのか」です。ミネルバクリニックでは、当院でNIPTを受けて陽性になった方に、陽性後の遺伝カウンセリング(何度でも無料)・院内での羊水検査/絨毛検査・互助会による確定検査費用の補助という3つを用意しています。この記事では、陽性になったら当院で何を受けられるのかを、順番に説明します。
⏱️ 30秒でわかる要約
🩺 Q. 当院のNIPTで陽性になったら、何をしてもらえますか?
臨床遺伝専門医が結果を説明し、陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料です。確定検査(羊水検査・絨毛検査)は2025年6月から院内で行っており、結果は主要項目は3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほどです。
🔎 Q. 陽性=赤ちゃんに病気がある、ということですか?
いいえ。NIPTは確定診断ではなく、陽性でも赤ちゃんに病気がないこと(偽陽性)があります。陽性なら確定検査で確かめるのが基本です。
💴 Q. 確定検査の費用はかかりますか?
当院でNIPTを受ける方は全員、羊水検査互助会(カトレア会・1回のNIPTにつき8,000円)に加入します。陽性時の確定検査の費用を補助し、補助の上限はありません。
1. NIPTで「陽性」判定を受けた時の深い孤独
NIPTは非確定的な検査(スクリーニング検査)です。「陽性」と判定された場合、赤ちゃんの染色体を直接確かめるには、確定検査である羊水検査や絨毛検査を受けるかどうかを考えることになります。
⚠️ 注意:陽性は「確定」ではありません
NIPTの陽性は、赤ちゃんに病気があると決まったという意味ではありません。陽性なら確定検査で確かめるのが基本で、当院では確定検査まで院内で受けられます。調べる項目ごとの精度はNIPTの精度(的中率と限界)で説明しています。
陽性の知らせを受けると、「なぜ私が」「赤ちゃんはどうなるの」と、ご自分に原因がないのに自分を責めてしまう方もいます。こうしたときに一人で調べ、確定検査の病院を自分で探し、費用の心配までしなければならない状況は、できるだけなくしたいと考えています。そのため当院では、結果の説明から確定検査、その後の相談までを院内で続けて受けられる体制にしています。
2. ミネルバクリニックの陽性後アフターサポート3つの詳細
当院でNIPTを受けて陽性になった方が受けられるサポートを、具体的に説明します。
① 陽性時の確定検査の費用を互助会で補助(カトレア会・補助の上限なし)
陽性のあと確定検査を受けると決めたとき、気がかりになりやすいのが検査費用です。費用が理由で確定検査をためらうことがないよう、当院でNIPTを受ける方は全員、羊水検査互助会(カトレア会)に加入していただいています。会費は1回のNIPTにつき8,000円で、陽性時の確定検査の費用を補助します。補助の上限はありません。羊水検査の費用の目安は羊水検査の費用のページで解説しています。
もう一つ、安心検査結果保障制度(1回6,000円)にも全員加入していただいています。再検査が必要になったのに、その間に流産して再検査ができず、結果が出なかった場合に、検査代金(諸費用を除く)を返金する制度です。
🤝 NIPTを受ける方が全員加入する2つの互助会
| 制度 | 会費 | こんなときに |
|---|---|---|
| 羊水検査互助会(カトレア会) | 1回のNIPTにつき8,000円 | 陽性になり確定検査を受けるとき、費用を補助(上限なし) |
| 安心検査結果保障制度 | 1回のNIPTにつき6,000円 | 再検査が必要になったのに流産して再検査ができず、結果が出なかったとき、検査代金(諸費用を除く)を返金 |
互助会の会費は収益を目的としないため、消費税の対象外です。互助会は当院でNIPTを受けた方のための制度です。制度の詳細は羊水検査互助会(カトレア会)とNIPTは検査費用以外に何がかかる?(追加費用と保証制度)をご覧ください。
② 転院不要!当院内で羊水検査・絨毛検査を実施(主要項目は3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほど)
NIPTで陽性になったあと、羊水検査を受けられる病院をご自身で一から探し、予約を取るのは大きな負担です。結果を待つ時間も、妊婦さんにとって長く感じられるものです。
当院では2025年6月から産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査とも院内で実施しています。NIPTから確定検査まで転院せずに進めることができ、結果は主要項目は3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほどです。遠方の方や、ご希望がある場合は、ご状況に合わせて提携院などをご紹介することもできます。
羊水検査と絨毛検査のどちらを選ぶかは、妊娠週数や陽性になった項目によって変わります。違いとリスクは絨毛検査と羊水検査の違いで、羊水検査でわかることは羊水検査でわかることで解説しています。なお、他院でNIPTを受けて陽性になった方の確定検査については他院でNIPT陽性「確定検査の病院が決まらない」方へをご覧ください。
③ 24時間つながる院長直通の電話相談ホットライン
もう一つのアフターサポートが、24時間いつでも院長と電話でつながるホットラインです。不安は夜や休日に突然襲ってきます。そんなときに、院長(臨床遺伝専門医)に直接相談ができます。
🩺 院長コラム【決して自分を責めないでください】
陽性の知らせのあと、「自分のせいではないか」「こんな選択をする自分はひどい親ではないか」と考えてしまうのは、とても自然な反応だと考えています。染色体の数の変化の多くは、受精のころに偶然起こるもので、お母さんの過ごし方で防げたものではありません。
病気によっては、妊娠を続けることが難しかったり、生まれたあと長く一緒に過ごすことが難しかったりすることもあります。つらい思いをできるだけ減らそうとする選択は、親として当然の気持ちから出てくるものです。どの選択をしても、責められるべきではないと考えています。
3. なぜ私たちがここまでサポートするのか?「命の選別」という批判を超えて
NIPTが広まるにつれ、「NIPTは命の選別だ」という批判も聞かれるようになりました。しかし、授かった命について重い決断をするご夫婦が、どれほど悩み抜いているかを考えると、その批判の矢面に立たされるのがいつも女性であることに、強い疑問を感じています。
家族単位での「しあわせの最大化」という合理的な決断
今の日本では、子どもを育てる責任の多くを家族、とくに親が担っています。障害のあるお子さんが大人になって自立していくための社会の支えは、まだ十分とは言えないと考えています。
- ➤ダウン症候群の方の寿命は延び、大人になってからの暮らしをどう支えるかが大切になっています(ダウン症候群の寿命)。
- ➤親御さんが年を重ねたとき、「親亡き後」の子どもの暮らしをどう守るかという不安。
- ➤きょうだいがいる場合、その子たちの将来にも関わることとして考える家族がいること。
こうした不安を前に、「育てていく自信がない」と感じてしまうのは仕方のない面があります。妊娠の早い時期に悲しい決断をし、次の妊娠に向けて準備をすることは、一つの家族としての合理的な選択でありうると考えています。これは障害のある方の生きる権利を否定するものではなく、今の日本社会で親が負う責任と葛藤の表れだと考えています。
4. リプロダクティブ・ライツ(女性の自己決定権)の尊重
出生前検査を受けたいという気持ちに否定的な声が向けられることがあります。しかし、そうした声を向ける人たちが、その後の養育を一緒に担ってくれるわけではありません。
結果をできるだけ早く知りたいという気持ちの背景には、妊娠12週という区切りもあります。妊娠4か月(12週)以上での死産(人工妊娠中絶を含む)は、労働基準法の産後休業の対象になり、出産の翌日から8週間は原則として働けません(産後6週間を過ぎて本人が請求し、医師が認めた業務は可能)[2]。また、妊娠初期の中絶の方法について、WHO(世界保健機関)の2022年のガイドラインは、掻爬法(そうはほう:D&C)を行わないよう勧め、吸引法に置き換えるよう求めています[1]。どの方法で行うかは施設によって異なるため、担当の医療機関で確認することが大切です。中絶ができる時期と法律についてはNIPT陽性時の中絶はいつまで?法律と期間で解説しています。
プロ・チョイスとプロ・ライフの間で
女性に産む・産まないを決める権利があるとする「プロ・チョイス」と、赤ちゃんの権利を擁護する「プロ・ライフ」。どなたの自己決定も尊重されてほしいと願っていますが、100%プロ・チョイスの立場でもありません。
必要な方にはきちんと確定検査を受けていただき、「実は染色体に異常がなかった」という赤ちゃんが、確認しないまま命を落とすことはあってはならないと考えているからです。NIPTで陽性になっても、偽陽性のことがあります。だからこそ、陽性なら確定検査で確かめること、そして臨床遺伝専門医による正確な遺伝カウンセリングが欠かせないと考えています。当院のプレミアムプラン・ダイヤモンドプランでは、米国の3大遺伝子検査会社の一角が提供する新技術『COATE法』(SNP法とターゲット法の組み合わせ)※を用いています(COATE法のエビデンス)。
※「3大遺伝子検査会社」は、遺伝性がんや周産期(出生前検査・保因者検査)を含む遺伝子検査全般を手がける米国の検査専業会社のうち、2025年通期の売上高が上位の3社を指します(各社の決算発表にもとづく当院調べ)。がん検診やリキッドバイオプシーに特化した会社は含みません。
🩺 院長コラム【女性の自己決定権と、命に向き合う覚悟】
「命の選別」という強い言葉で、当事者ではない人が妊婦さんを非難することがあります。しかし、女性が自らの身体と未来について決める自己決定権(リプロダクティブ・ライツ)は、他人が侵してよいものではないと考えています。
悩み抜いて家族のために下した決断に、「正解」「不正解」はありません。後悔のない選択ができるよう正確な情報をお伝えし、その決断を医療として最後まで支えること。それが臨床遺伝専門医の役割だと考えています。
5. まとめ:陽性になったときに当院でできること
当院は、日本医学会の出生前検査認証制度の認証施設ではありません。そのうえで、陽性になったときに受けられることを事実で並べると、次のとおりです。
- ➤臨床遺伝専門医が常駐し、結果の説明から遺伝カウンセリングまで行います。陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料です。
- ➤羊水検査・絨毛検査を院内で行い、結果は主要項目は3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほどです。
- ➤羊水検査互助会(カトレア会)で確定検査の費用を補助します(上限なし)。
- ➤24時間つながる院長直通の電話相談があります。
たとえ辛い結果であっても、ママの権利と赤ちゃんの権利の両方を大切にしながら、最後まで支えていきたいと考えています。陽性になったあとの対応で施設を選ぶときの考え方はNIPT陽性で後悔しない!丸投げされない施設選びとNIPTを受けるなら臨床遺伝専門医のいる施設がいい理由で解説しています。
📋 NIPTのプラン(いずれも陽性後のサポートは同じです)
スタンダードプラン(13・18・21トリソミー+性染色体の数の異常/微小欠失6種類7疾患/単胎・双胎)
プレミアムプラン(13・18・21・15・16・22トリソミー/微小欠失12種類13疾患/単胎)
ダイヤモンドプラン(プレミアムと同じ範囲+単一遺伝子〔de novo〕56遺伝子/単胎)
双子マックスプラン(全常染色体の数の異常/92種類の微小欠失・重複+5Mbを超える構造異常/単胎・双胎)
インペリアルプラン(全常染色体の数の異常/92種類の微小欠失・重複+5Mbを超える構造異常+単一遺伝子 最大155遺伝子〔202疾患〕/単胎)
🏥 陽性になったときの体制まで含めて、NIPTを選ぶ
臨床遺伝専門医が常駐し、陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料。確定検査(羊水検査・絨毛検査)まで院内で受けられ、互助会で確定検査の費用を補助します。
まだ受けるか決めていない方は:NIPTを受けるべきか迷う方へ(3つの判断基準)
よくある質問(FAQ)
NIPTで陽性だった場合、羊水検査の費用はどうなりますか?
当院でNIPTを受ける方は全員、羊水検査互助会(カトレア会・1回のNIPTにつき8,000円)に加入していただいています。陽性になって確定検査を受けるとき、その費用を互助会で補助します。補助の上限はありません。
羊水検査を受ける病院は自分で探すのですか?結果まで長く待ちますか?
ご自身で探す必要はありません。当院では2025年6月から羊水検査・絨毛検査を院内で行っており、転院せずに確定検査へ進めます。結果は、主要項目は3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほどです。ご希望に合わせて提携院などをご紹介することもできます。
陽性判定後、どうしていいか分からず辛い時は相談できますか?
はい。陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料で受けられます。また、24時間いつでも院長(臨床遺伝専門医)と直接電話で相談できるホットラインをご用意しています。ご自身を責めず、どんなお悩みでもお話しください。
NIPTは確定診断ですか?
いいえ。NIPTは非確定的な検査(スクリーニング検査)で、陽性でも赤ちゃんに病気がないこと(偽陽性)があります。陽性なら、羊水検査や絨毛検査などの確定検査で確かめるのが基本です。当院では確定検査まで院内で受けられます。
他院でNIPTを受けて陽性になった場合も、確定検査を受けられますか?
他院でNIPTを受けて陽性になった方の確定検査については、専用のページでご案内しています。なお、羊水検査互助会(カトレア会)は当院でNIPTを受けた方のための制度のため、他院でNIPTを受けた方は補助の対象になりません。
再検査が必要になったのに、流産してしまったらどうなりますか?
当院でNIPTを受ける方は全員、安心検査結果保障制度(1回6,000円)に加入していただいています。再検査が必要になったのに流産して再検査ができず、結果が出なかった場合は、検査代金(諸費用を除く)を返金します。
当日話を聞いてからNIPTを受けるか決めてもいいですか?
当院では、検査の概要やプラン選びに必要な事前説明を、ご予約時に専用動画でご覧いただいています。そのため、当日に一から説明を聞いて受けるかどうかを決める形は、基本的にとっていません。当日は90分の受診枠の中で、臨床遺伝専門医の遺伝カウンセリングと4Dエコー(料金に含まれます)で赤ちゃんの様子を確認してから採血に進みます。ご相談のみ(受検を前提としない状態)でのご来院はお断りしていますので、あらかじめご了承のうえご予約ください。
なぜ妊娠12週より前に結果を知りたいと考える人がいるのですか?
妊娠4か月(12週)以上での死産(人工妊娠中絶を含む)は、労働基準法の産後休業の対象になり、出産の翌日から8週間は原則として働けません(産後6週間を過ぎて本人が請求し、医師が認めた業務は可能)。体の負担に加えて、こうした社会的な負担も考え、早い時期に結果を知りたいと考える方がいます。
関連記事
参考文献
- [1] World Health Organization. Abortion care guideline. 2022. Chapter 3: Methods of surgical abortion (Recommendations 23–26). [WHO Abortion care guideline]
- [2] 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」産前・産後休業を取るときは(労働基準法第65条)。 [厚生労働省]
※本記事は一般の方に向けた情報提供を目的とするもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。






