この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)
のべ10万人以上のご家族の意思決定に伴走。2025年国際誌『Global Woman Leader』表紙抜擢、Medical Care Review APAC 2025表紙抜擢。出生前診断・臨床遺伝の専門家。
すべてを一度に、最も詳しく。 ─ 出生前診断は、ご夫婦の人生の値段です

赤ちゃんを迎えるとは、ご夫婦のこれからの人生のすべてが、お腹の小さな命とともに動き始めること。喜びも、不安も、悩みも、希望も、これからの何十年もの時間が、ひとつの命とともに紡がれていきます。だからこそ私たちは、出生前診断を単なる「検査」ではなく、ご夫婦のこれからの人生に責任をもって伴走する仕事だと考えています。
インペリアルプランは、ミネルバクリニックがご用意するもっとも包括的なNIPT検査です。全常染色体(1〜22番)の異数性、5メガベースを超える染色体構造異常、92種類の微細欠失・重複症候群、そして154遺伝子218疾患の単一遺伝子疾患を、一度の採血で網羅的にスクリーニングします。さらに、報告対象以外の染色体に異数性が見つかった場合も「偶発的所見」として誠実にお伝えします。
このプランがご提供しているのは、項目数の多さではありません。「現代の医学で見える範囲を、できる限り広く見に行く」という思想です。後悔を減らしたい、見落としたくない、最善を尽くしたい。そう願うご夫婦のために、私たちはこのプランを設計しました。

「広さ」に振り切ったプラン ─ インペリアルプランとは

ご相談にいらっしゃる多くのご夫婦が、まず「ダウン症が心配です」とおっしゃいます。けれども臨床現場の実感を率直に申し上げれば、ダウン症は私たちが扱う疾患のなかで、もっとも軽い疾患です。平均寿命は半世紀でおよそ十年から六十年まで延び、社会参画の機会も大きく広がりました。
本当にご夫婦の人生を大きく揺らすのは、トリソミーの陰に隠れた微細欠失症候群と単一遺伝子疾患です。生まれた瞬間には気づかれにくく、発達障害や精神疾患、行動異常として後年現れることが多いため、ご家族は長期間にわたって「育てにくさ」と向き合うことになります。
インペリアルプランは、この見えにくく、しかしご家族の人生に長く深く影響しうる疾患群を、できる限り広く捉えるために設計されました。ダイヤモンドプランが「精度」に振り切ったプランであるのに対して、インペリアルプランは「広さ」に振り切ったプランです。
一般的なNIPTで見えていないもの ─ トリソミー中心の限界

赤ちゃんに発生する遺伝性疾患を頻度順に並べると、興味深い事実が見えてきます。ダウン症候群(21トリソミー、約700人に1人)に続き、ヌーナン症候群(約1,000〜2,000人に1人)、22q11.2欠失症候群(約2,000〜4,000人に1人)が頻度上位に並びます。一方、エドワーズ症候群(18トリソミー、約6,000人に1人)やパトウ症候群(13トリソミー、約16,000人に1人)は、これらよりはるかに頻度の低い疾患です。
ところが、一般的なNIPT検査で調べられるのは「21・18・13の3つのトリソミー」だけ。頻度の高いヌーナン症候群と22q11.2欠失症候群が、検査の網からまるごと漏れているのです。
「ダウン症だけでも調べておけば安心」 ── そう考えてしまいがちですが、頻度の現実はもっと厳しい。本当にご家族の人生を揺らしうる疾患は、一般的なNIPTでは見えていません。
見えにくいが、ご家族の人生に深く影響する疾患群
微細欠失症候群 ─ 「丸ごと一本」ではなく、「ピンポイント」の異常

トリソミーは、染色体が「丸ごと一本多い」という、染色体全体に関わる大きな異常です。だから生まれた瞬間から特徴的な顔貌や心疾患などで気づかれます。一方、微細欠失症候群は、染色体のごく小さな領域(数百万塩基単位)が欠けることで起こる疾患群です。顕微鏡では見えないレベルの、ピンポイントな異常です。
微細欠失症候群に共通する特徴は3つあります。第一に、症状が多臓器にわたること。心疾患、腎疾患、骨格異常、内分泌異常、免疫異常など、複数の臓器に同時に問題が起こることが多く、ご家族は常に複数の専門医を渡り歩くことになります。
第二に、知的障害や発達障害を伴うことが多いこと。軽度から重度までの知的発達の遅れ、自閉スペクトラム症、ADHD、学習障害などが見られ、お子様は学校生活や対人関係でさまざまな困難に直面します。
第三に、年齢とともに新しい症状が現れてくること。22q11.2欠失症候群では、新生児期に心疾患、幼児期に発達の遅れ、成人期には約25%の方に統合失調症などの精神疾患が発症する ── 人生のさまざまな段階で新しい医療課題が現れる典型例です。
つまり微細欠失症候群は、「一度診断したら終わり」ではなく、お子様の生涯にわたってご家族が医療と向き合い続けることになる疾患群なのです。
単一遺伝子疾患 ─ デノボ変異と、父親年齢という現代的なリスク

単一遺伝子疾患とは、たった1つの遺伝子の変異によって発症する疾患群です。代表的なのは、ヌーナン症候群、骨形成不全症、軟骨無形成症、レット症候群、神経線維腫症、CHARGE症候群、コルネリア・デ・ランゲ症候群、ソトス症候群などです。
単一遺伝子疾患の特徴は、その多くが「デノボ変異」によって起こることです。デノボとは「新しく」という意味で、ご両親には何の異常もないのに、精子や卵子がつくられる過程で偶然起こる変異のこと。家族歴のないご夫婦でも、突然お子様に発症しうるのです。
とくに、お父様の年齢が高くなるほど、デノボ変異の頻度は上がります。卵子は女性が生まれたときに数が決まっているのに対し、精子は生涯にわたって作り続けられるため、年齢とともに精子のなかの遺伝子変異が蓄積していきます。父親の高年齢化が進む現代において、デノボ変異への備えは、これまで以上に重要になっています。
そして、これらの疾患の多くは、生まれたときには気づかれません。「なぜこの子は他の子と違うのだろう」と悩み続けるご家族が、診断にたどりつくまでに何年もかかることが珍しくありません。身体的特徴で気づかれにくいぶん、ご家族は社会の理解を得にくいまま、日々の困難と向き合い続けることになります。
「ダウン症が産めない方には、他の疾患はもっと産めない」
遺伝カウンセリングのなかで、こんな会話があります。「もし陽性と確定したら、産まない決断をされますか?」とお尋ねすると、「疾患の種類によって考えます」とお答えになる方がいらっしゃいます。
しかし、医師として正直に申し上げます。ダウン症を産めないと思っておられる方には、他の微細欠失症候群や単一遺伝子疾患は、もっと産めません。
これらの疾患の多くは、ダウン症よりも重い疾患です。生まれた時には健康そうに見えても、成長とともに自閉スペクトラム症・ADHD・学習障害・てんかん・行動異常・精神疾患といった発達障害として現れることが多く、ダウン症よりもはるかに育てにくいご家庭が多いのが現実です。
トリソミーの陰に隠れて見えにくい、しかしご家族の人生を大きく左右するこれらの疾患を、私たちはお伝えする責任があります。
5メガベースという解像度の意味 ─ インペリアルプランの真骨頂

インペリアルプランの本当の価値を、ここでお話しします。
人間の染色体は、顕微鏡で見ることができます。生まれてきたお子様に染色体異常が疑われる場合、従来は染色体の写真を撮って分析する「核型分析」という検査が行われてきました。
ところが、顕微鏡で見える染色体異常の限界は、5〜10メガベースなのです。これは世界的に確立された事実で、英国国民保健サービス(NHS)の遺伝子医療教育部門も、米国血液学会も、複数の権威ある教育リソースが、すべて同じ数字を示しています。5メガベース未満の欠失・重複は、顕微鏡では見えません。
つまり5メガベースという解像度は、「顕微鏡で見える境界ギリギリ」のサイズなのです。
従来NIPTの「7Mb」が、実質的に役立たなかった理由

これまでのNIPTで全染色体スクリーニングをご提供してきた経験から、率直に申し上げます。これまでのNIPTは7メガベース、つまり700万塩基の解像度でした。
7メガベースという解像度は、臨床的に意味のあるデータをほとんど提供できませんでした。
なぜなら、7メガベースを超えるサイズの異常は、本物であれば多くの場合、結果が出る頃には自然流産しているか、生まれてもすぐに亡くなる胎児致死性の異常だからです。そして本物でなければ、確定検査をしてみるとほとんどが偽陽性。「全染色体をスクリーニングできます」と謳いながら、実際には患者様のお役に立てない結果ばかり ── 臨床医として、忸怩たる思いがありました。
5Mbという解像度が、医学的に「意味のある広さ」である理由

5メガベースという解像度は、これまでとはまったく違います。5メガベースのサイズの異常は、出生に至る可能性があり、お子様が生まれた後に医療管理が必要となる、臨床的に意味のある異常を多く含みます。
心疾患の合併、発達遅滞、内分泌異常 ── 出生後に予測できる症状が多く、ご家族の心の準備や医療体制の整備に直結します。妊娠初期に知っておくことで、適切な小児循環器、神経発達、内分泌の専門医療チームを整える時間が確保できます。
そして決定的なのは、この5メガベースの解像度を、全染色体・全領域で見られるようになったことです。22q11.2や4p16.3のような「リスト化された既知の症候群」だけを調べるのではなく、染色体のどこに5Mb超の異常が起きていても、それを偶発的所見として捉えに行く ── これがインペリアルプランの設計思想です。
「リスト化された疾患」の先にある世界を捉える
インペリアルプランは、検査の構造として5階層になっています。
階層① 染色体異数性 ── 13/18/21トリソミー、性染色体異数性、9/16/22トリソミー、そして全常染色体(1〜22番)の異数性。
階層② 5Mb全染色体スキャン ── インペリアルの真骨頂。リストの内側か外側かを問わず、5Mb超の構造異常(欠失・重複)を全染色体・全領域で偶発的に検出。
階層③ 92種類の微細欠失・重複症候群 ── リスト化された既知の症候群のうち、定義された9疾患は1〜2Mbから検出可能。
階層④ 154遺伝子218疾患の単一遺伝子疾患 ── 染色体レベルでは見えない、たった1つの遺伝子の変異まで捕捉。
階層⑤ 偶発的所見の包括的報告 ── 報告対象外の染色体に異数性があれば誠実にお伝え。
つまりインペリアルプランは、「リストにある疾患を調べる」検査ではなく、「現代の医学で見える範囲をできる限り広く見に行く」検査なのです。これが、他の包括的NIPTと一線を画す本質です。
偶発的所見について ─ 見つけた後、どう支えるか

「偶発的所見」とは、検査の主目的ではないけれども、解析の過程で見つかった医学的に重要な所見のことです。インペリアルプランでは、報告対象以外の染色体に異数性が見つかった場合や、リスト化された症候群の領域外で5Mb超の構造異常が見つかった場合、これを誠実にお伝えします。
たとえば2トリソミー、7トリソミー、20トリソミーなど、稀な常染色体トリソミーは、流産や胎児発育不全などの原因となることがあり、妊娠経過の管理に有用な情報を提供します。リストに載っていない染色体領域の5Mb超の欠失・重複も、お子様の出生後の医療管理に直結する重要な情報となります。
ただし、偶発的所見について大切なのは、「見つけて終わり」ではなく、「見つけた後、どう支えるか」です。所見の臨床的意味、確定検査の必要性、出生後の医療管理の見通しまでを、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを通じて、ご夫婦に丁寧にお伝えします。情報だけお渡しして「あとはご自身で判断してください」では、医療として成立しないからです。
陽性後の伴走体制 ─ 検査で終わらせない

NIPTで陽性となり、確定検査に進まれたご夫婦の心境は、それまでとはまったく違うものになります。「我が子は、どうなのだろう」「これから、どうしたらいいのだろう」 ── その答えが出るまでの待ち時間は、人生で最もつらい時間のひとつです。
ご夫婦が眠れない夜を一つでも減らせるように ── 2025年6月から、ミネルバクリニックは産婦人科を併設し、NIPT陽性後の確定検査を自院で実施できる体制を整えました。
主要な検査項目については、3日以内に確定検査の結果をご案内可能です。通常、絨毛検査・羊水検査の結果は2〜3週間かかります。それを当院では大幅に短縮できる体制を構築しました。
ただし、誠実に申し上げます。染色体マイクロアレイなど、より詳しい解析が必要な項目では、14日程度かかる場合があります。すべての項目が3日以内ということではありません。それでも、通常の半分の時間です。
「広く調べて、陽性なら速やかに確定」 ── このサイクルを最短時間で回せる体制があるからこそ、インペリアルプランのように広範囲に調べる検査が、ご夫婦の人生にとって意味のあるものになります。陽性後の確定検査までを含めて、私たちは責任をもって伴走します。
遺伝カウンセリング ─ 検査結果の意味を、ご夫婦の人生に翻訳する
検査結果は、数字や用語の羅列です。それを、ご夫婦のこれからの人生に意味のある情報へと翻訳していくのが、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングの役割です。
陽性となった項目が、お子様の人生にどのような影響を及ぼしうるのか。確定検査の選択肢、それぞれの利点とリスク。出生後の医療管理の見通し。今後のご家族計画への影響 ── ご夫婦が次の一歩を踏み出すために必要な情報を、ご夫婦のお気持ちに寄り添いながらお伝えします。
こんなご夫婦に、インペリアルプランをご検討いただきたい
- ダウン症だけでは不安な方 ── 一般的NIPTでカバーされない、見えにくいが影響の大きい疾患群まで知っておきたい方
- できる限り広く調べたい方 ── 「ここまでなら調べられた」と納得できる検査をお望みの方
- 高齢妊娠の方 ── 母体年齢35歳以上、または父親年齢40歳以上のご夫婦
- 父親年齢が高いご夫婦 ── 精子由来のデノボ変異リスクに備えたい方
- 過去に辛い経験をされたご夫婦 ── 前回の妊娠・出産で予期せぬ疾患に直面され、次の妊娠ではできる限りの備えをされたい方
- 「最善を尽くしたい」と考えるご夫婦 ── 結果がどうであれ、「あのとき、できる限りのことはした」と思えるような選択をしたい方
- 価格より医療体制を重視される方 ── 検査会社、解析技術、陽性後の伴走、遺伝カウンセリングまで含めた医療全体の品質を評価される方
- ご家族・ご親族に遺伝性疾患の既往がある方
- 過去に異常な超音波所見があった方
検査内容詳細
検査基盤について

インペリアルプランは、欧州CE-IVD認証取得ラボ(IVDR新規制対応)で実施されます。CE-IVD認証は、欧州連合の体外診断用医療機器規則に基づく、検査試薬・機器・ソフトウェアの臨床的性能と安全性に対する認証です。
2022年5月から本格施行された新規制(IVDR)では、検査会社の自己宣言ではなく、独立した認証機関による厳密な審査が義務化されました。市販後監視システム、臨床的エビデンスの提示、患者様への情報提供とカウンセリングへのアクセス保証まで、世界水準の規制下で運営されているラボです。
解析技術は、染色体異数性・5Mb構造異常・微細欠失症候群を捉える「低深度全ゲノムシーケンシング(shallow WGS)」と、単一遺伝子疾患を捉える「ターゲット濃縮解析」のハイブリッド構成。「広く浅く」と「狭く深く」の二つの技術を、一度の採血で同時に行います。
学術的根拠
インペリアルプランの単一遺伝子疾患スクリーニング技術は、2025年に米国産婦人科学会の機関誌『American Journal of Obstetrics & Gynecology』誌に発表された臨床検証研究において、以下の検査性能が確認されています。
- 感度(Sensitivity):100%
- 特異度(Specificity):99.9%
- 陽性的中率(PPV):96.9%
- 陰性的中率(NPV):100%
出典:Chen S, et al. Am J Obstet Gynecol 2025;233:673.e1-21(155遺伝子パネルを用いた約750例の妊娠検体を対象とした臨床検証研究)
これは検査会社の自己申告ではなく、世界の臨床医・遺伝学者による厳密な検証を経て発表された、医学的事実です。
検査項目の全体像
※表は左右にスクロールして確認することができます。
92種類の微細欠失・重複症候群(染色体番号順)
以下は、インペリアルプランで検査する92種類の微細欠失・重複症候群の一覧です。すでに当院で詳細解説ページがあるものは、各疾患名からお進みいただけます。
154遺伝子218疾患の単一遺伝子疾患(臨床カテゴリ別)
父親の加齢に伴って精子形成段階で蓄積するデノボ変異により発症する単一遺伝子疾患を、154遺伝子・218疾患にわたって網羅的にスクリーニングします。臨床カテゴリ別の代表的な症候群は以下の通りです。
骨系統疾患:軟骨無形成症(FGFR3)、骨形成不全症I〜IV型(COL1A1/COL1A2)、致死性骨異形成症(FGFR3)、スティックラー症候群(COL2A1/COL11A1)ほか
頭蓋縫合早期癒合症:クルーゾン症候群、アペール症候群、ファイファー症候群、ミュンケ症候群、セートゥル・ホッツェン症候群(FGFR1/FGFR2/FGFR3/TWIST1)
ヌーナン症候群スペクトラム(RAS病):ヌーナン症候群、LEOPARD症候群、コステロ症候群、心顔皮膚症候群(PTPN11/SOS1/RAF1/KRAS/HRAS/BRAF/MAP2K1/MAP2K2)ほか
大動脈・結合組織病:マルファン症候群(FBN1)、ロイス・ディーツ症候群1〜4型(TGFBR1/TGFBR2/SMAD3/TGFB2)ほか
多発奇形症候群:CHARGE症候群(CHD7)、コルネリア・デ・ランゲ症候群、ルビンシュタイン・テイビ症候群、アラジール症候群、ソトス症候群、コフィン・シリス症候群、歌舞伎症候群(KMT2D)ほか
神経発達障害・知的障害:ピット・ホプキンス症候群(TCF4)、フェラン・マクダーミッド症候群(SHANK3)、KBG症候群(ANKRD11)、ヴィーデマン・シュタイナー症候群(KMT2A)ほか
発達性てんかん性脳症(DEE):レット症候群(MECP2)、ドラベ症候群(SCN1A)、CDKL5関連DEE、STXBP1関連DEEほか
がん易発症性症候群:神経線維腫症1型・2型(NF1/NF2)、結節性硬化症1・2型(TSC1/TSC2)
脳形成異常:巨脳症-多小脳回症候群(AKT3/PIK3CA/PIK3R2)、リッセンセファリー(TUBA1A/TUBB/TUBB2A/TUBB4A)ほか
心臓・循環器疾患:ホルト・オーラム症候群(TBX5)、ACTG2関連内臓筋疾患
X連鎖性疾患:X連鎖性軟骨形成異常症(EBP)、頭蓋前頭鼻形成異常(EFNB1)、CHILD症候群(NSDHL)ほか
早老症・代謝性疾患:ハッチンソン・ギルフォード早老症(LMNA)、アレキサンダー病(GFAP)
そのほか:マンディブロファシアル形成不全(EFTUD2)、クリーフストラ症候群(EHMT1)、モワット・ウィルソン症候群(ZEB2)、プリムローズ症候群(ZBTB20)、ヴィーアッカー・ヴォルフ症候群(ZC4H2)、オー・クライン症候群(HNRNPK)、フローティング・ハーバー症候群(SRCAP)、ピアポント症候群(TBL1XR1)、シンツェル・ギーディオン症候群(SETBP1)ほか、合計154遺伝子218疾患を網羅
※全154遺伝子・218疾患の詳細リストは、ご来院時の遺伝カウンセリングにてご提示します。
よくあるご質問
- インペリアルプランは、ダイヤモンドプランと何が違いますか?
- ダイヤモンドプランは「精度」に振り切ったプランで、リスト化された78項目を高い陽性的中率で検出することを目的としています。インペリアルプランは「広さ」に振り切ったプランで、全常染色体の異数性、5メガベースを超える染色体構造異常、92種類の微細欠失・重複症候群、154遺伝子218疾患の単一遺伝子疾患、そして偶発的所見まで、現代医学で見える範囲を可能な限り広く網羅することを目的としています。「結果を信じられる精度を最優先したい」方はダイヤモンドプラン、「PPVが下がっても、できる限り広く調べておきたい」方はインペリアルプランを、ご検討ください。
- 5メガベースという解像度は、どのような意味がありますか?
- 5メガベースは、顕微鏡で見える染色体異常の境界ギリギリの最小値です。これより大きなサイズの異常は、出生に至る可能性があり、お子様が生まれた後に医療管理が必要となる、臨床的に意味のある異常を多く含みます。これまでのNIPTは7メガベース解像度が一般的でしたが、7メガベース超の異常は胎児致死性が多く、結果が出る前に自然流産しているか、生まれてもすぐに亡くなることが少なくありません。5メガベースは「出生後の医療管理に直結するサイズ」であり、それを全染色体・全領域でスキャンできることが、インペリアルプランの大きな特徴です。
- 偶発的所見とは何ですか?
- 検査の主目的ではないものの、解析の過程で見つかった医学的に重要な所見のことです。インペリアルプランでは、報告対象以外の染色体に異数性が見つかった場合や、リスト化された症候群の領域外で5メガベース超の構造異常が見つかった場合、これを誠実にお伝えします。臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを通じて、所見の意味、確定検査の必要性、出生後の医療管理の見通しまでをご説明します。
- 陽性となった場合、確定検査はどのくらいで結果が出ますか?
- 2025年6月から、ミネルバクリニックは産婦人科を併設し、確定検査(絨毛検査・羊水検査)を院内で実施できる体制を整えました。主要な検査項目については、ほとんどが3日以内で確定検査の結果をご案内可能です。ただし、染色体マイクロアレイなど、より詳しい解析が必要な項目では14日程度かかる場合があります。すべての項目が3日以内ということではありませんが、通常2〜3週間かかる確定検査を大幅に短縮できる体制を構築しています。
- 父親の年齢が高い場合、なぜリスクが上がるのですか?
- 卵子は女性が生まれたときに数が決まっているのに対し、精子は生涯にわたって作り続けられます。そのため、父親の年齢とともに、精子のなかの遺伝子変異(デノボ変異)が蓄積していきます。父親の高年齢化が進む現代において、デノボ変異への備えは、これまで以上に重要になっています。インペリアルプランでは、こうした父親由来のデノボ変異で発症する単一遺伝子疾患を、154遺伝子218疾患にわたって広く網羅しています。
- 双胎妊娠でも受けられますか?
- インペリアルプランは単胎妊娠を対象としたプランです。双胎妊娠の方には、双子マックスプランをご案内しています。双子マックスプランも、全常染色体異数性、5メガベース超の構造異常、92種類の微細欠失・重複症候群、偶発的所見の包括的報告まで、双胎妊娠でも単胎妊娠と同等水準の包括的スクリーニングが可能なプランです。
- 妊娠何週から受けられますか?
- 妊娠9週0日から検査可能です。ご希望の方は臨床研究として6週から検査をお受けいただくこともできます。早期に検査を受けていただくことで、結果が陽性となった場合に確定検査や遺伝カウンセリングのために十分な時間を確保することができます。
- 偽陽性・偽陰性の可能性はありますか?
- NIPTはあくまでスクリーニング検査であり、確定診断ではありません。広範囲をスクリーニングする性質上、微細欠失・重複の陽性的中率は60〜70%程度にとどまる項目もあります。陽性となった場合は、絨毛検査または羊水検査による確定診断が必要です。陰性的中率は極めて高い水準ですが、検査の限界として偽陰性の可能性も完全には排除できません。これらの限界を踏まえ、検査前後の遺伝カウンセリングで丁寧にご説明します。
検査費用
— THE IMPERIAL PLAN —
インペリアルプラン
全常染色体・92微細欠失・154遺伝子218疾患を網羅
すべてを一度に、最も詳しく。
— Standard Price —
通常価格 ¥605,000(税込)
— With Same-Day Consultation —
¥550,000 (税込)
事前学習動画をご覧いただき、ご来院当日に検査を完結いただくご夫婦への感謝のご案内価格です。
◆
全常染色体(1〜22番)異数性
◆
5Mb超の染色体構造異常
◆
92種類の微細欠失・重複症候群
◆
154遺伝子218疾患の単一遺伝子疾患
◆
偶発的所見の包括的報告
◆
陽性後の確定検査も院内対応
全1〜22番
全常染色体異数性
13/18/21トリソミーに加え、9/16/22番、そして全常染色体(1〜22番)の異数性を網羅。報告対象以外の染色体に異数性が見つかった場合も偶発的所見として誠実にお伝えします。稀な染色体トリソミーは流産・胎児発育不全等の原因となることがあり、妊娠経過の管理に有用な情報となります。
全染色体・全領域
— THE CORE VALUE —
5メガベース超の染色体構造異常
顕微鏡で見える染色体異常の境界ギリギリの解像度(5Mb)で、全染色体・全領域をスキャン。リスト化された既知の症候群の領域外で発見された5Mb超の欠失・重複も、偶発的所見として報告します。「リストにある疾患を調べる検査」ではなく、「現代医学で見える範囲を、できる限り広く見に行く」 ── インペリアルプランの真骨頂です。
92種類
微細欠失・重複症候群
22q11.2欠失症候群、ウィリアムズ症候群、プラダー・ウィリ症候群、アンジェルマン症候群、猫鳴き症候群、ウォルフ・ヒルシュホーン症候群、スミス・マゲニス症候群など、92種類の微細欠失・重複症候群を網羅。代表的な9疾患は1〜2Mbの高解像度から検出可能です。
154遺伝子・218疾患
単一遺伝子疾患
骨系統疾患、頭蓋縫合早期癒合症、ヌーナン症候群スペクトラム、大動脈・結合組織病、多発奇形症候群、神経発達障害、発達性てんかん性脳症、がん易発症性症候群、脳形成異常、X連鎖性疾患、早老症など、現代医学で捕捉可能な単一遺伝子疾患を、154遺伝子218疾患にわたって広範に網羅。父親の加齢に伴って増えるデノボ変異への備えとなります。
包括的報告
偶発的所見
検査の主目的ではないものの、解析の過程で見つかった医学的に重要な所見を、誠実にお伝えします。「見つけて終わり」ではなく、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを通じて、所見の意味、確定検査の必要性、出生後の医療管理の見通しまでをお伝えする ── そこまでが医療だと、私たちは考えています。
— A CHOICE TO MINIMIZE REGRET —
最善を尽くしたあとであれば ──
たとえ予期しないことが起こっても、
「あのとき、できる限りのことはした」と
思える検査を、私たちはご提供したい。
後悔を減らすための選択として、
インペリアルプランをご検討ください。
より万全の安心を求めるご夫婦へ
お子様の未来を守る、一生に一度のオプション検査
最上位プランで赤ちゃんの疾患を網羅的に調べるなら、ご夫婦お二人の遺伝子を調べる「ファミリーセーフティ プラス(拡大版保因者スクリーニング)」の同時受検が強く推奨されます。
NIPTの技術では捉えきれない脊髄性筋萎縮症(SMA)や脆弱X症候群など、頻度の高い重要疾患まで幅広くカバー。ご夫婦の遺伝子は生涯変わらないため、一度受ければ2人目・3人目のお子様にもそのまま有効な「一生に一度の検査」です。
ご予約・ご相談はオンライン/ご来院いずれも承ります
検査をお受けいただく前に ─ 必ずご確認ください
- 本検査はスクリーニング検査であり、確定診断ではありません。陽性結果が出た場合は、確定診断のために絨毛検査または羊水検査が必要です。
- 自由診療となり、保険適用外です。
- 広範囲をスクリーニングする性質上、偽陽性・偽陰性の可能性があります。とくに微細欠失・重複や単一遺伝子疾患の項目では、項目によって陽性的中率に差があります。陽性となった場合は確定検査による診断が必要です。
- 本検査は将来発症する疾患すべてを予測するものではありません。検査対象は、現代医学で出生前にスクリーニング可能な範囲に限られます。
- 検査結果の解釈は、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングと併せて行います。結果のみのご返却ではなく、結果の意味と次のステップまでを含めてお伝えします。
- 妊娠週数・FF(胎児DNA分画)等の条件により、再採血をお願いする場合があります。検査結果の質を担保するため、世界基準の運用に準拠しています。
この記事の監修・執筆者:仲田 洋美
(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)
ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。
ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。
また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。
出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。
2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。