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中絶後は不妊になる?手術の妊娠への影響とリスクを臨床遺伝専門医が解説

仲田洋美 医師

この記事の監修・執筆:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医・総合内科専門医・がん薬物療法専門医。1995年に医師免許を取得し、遺伝医療と出生前診断に携わっています。

記事の作り方(編集方針)

「過去に中絶手術を受けたから、もう赤ちゃんは授かれないのではないか」と、一人で不安を抱えていませんか。自分を責める気持ちから、ネットの怖い情報ばかりを集めてしまう方もいます。この記事では、中絶後の妊娠について、海外の大規模な登録研究や学会・公的機関の資料をもとに、臨床遺伝専門医の立場から順に整理します。

⏱️ 30秒でわかる要約

🌸 Q. 中絶後の妊娠、不妊になりませんか?

合併症のない中絶で、その後妊娠しにくくなることはまれです。米国産科婦人科学会は「中絶は不妊のリスクを上げない」としており、フィンランドで中絶を受けた約8万8千人を追った研究でも、のちに体外受精を受けた人は0.4%でした。

📅 Q. 中絶後すぐ妊娠することはある?

あります。生理はふつう術後4〜6週で戻りますが、排卵は生理より先に戻ることがあり、生理が来る前でも妊娠します。「妊娠しやすい体になる」のではなく、「すぐ妊娠できる状態に戻る」と考えてください。

🧬 Q. 次の妊娠で赤ちゃんのことが心配なときは?

中絶の経験が、次の赤ちゃんの染色体を変えるわけではありません。それでも気になる方は、NIPTで調べられます。当院のNIPTは妊娠9週から(6〜8週は臨床研究として)受けられ、陽性なら羊水検査・絨毛検査まで院内で受けられます。

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結論:安全な中絶手術が「不妊」の直接的な原因になることはほぼありません

医学的な結論からお伝えすると、合併症を伴わない適切な環境での人工妊娠中絶が、その後の妊娠のしやすさを下げることはほとんどありません。米国産科婦人科学会(ACOG)は一般向けの資料で「中絶は不妊のリスクを上げない」と明記しています[1]。英国の国民保健サービス(NHS)も、中絶後の妊娠のしやすさは「中絶前の状態に戻る」と説明しています[6]。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【自分を責め続ける必要はありません】

「あの時の決断のせいでバチが当たったのではないか」。なかなか妊娠しないとき、そう思い詰めてしまう気持ちは自然なものだと思います。けれども、それは医学的には根拠のない思い込みです。

当時のあなたは、さまざまな事情の中で悩み抜き、苦しい決断をしたはずです。その決断が、未来の赤ちゃんとの出会いを閉ざすことはない、というのが医学のデータから言えることだと考えています。どうか、心に重い石を抱えたままにしないでください。

データも見ておきましょう。フィンランドで2000〜2009年に人工妊娠中絶を受けた88,522人を国の登録データで追った研究では、のちに体外受精(IVF)を受けた人は379人、全体の0.4%でした。体外受精が必要になった人に多かったのは、年齢が高いことなど一般的な不妊の要因で、中絶の方法(薬か手術か)はその後の体外受精の利用と関係がありませんでした[2]。著者らは「中絶後に体外受精が必要になる不妊はまれ」と結論づけています。

もちろん「どんな状況でもリスクがゼロ」というわけではありません。感染などの合併症が起きて治療されないまま進んだ場合には、影響が残ることがあります(次の章で説明します)。それでも、基本的には「妊娠する力」が失われるわけではない、という事実をまず知っておいてください。

なぜ「中絶=不妊・妊娠しにくい」という噂が広まっているの?

では、なぜ「中絶すると不妊になる」という話がこれほど広まっているのでしょうか。背景には、子宮の中を強くかき出す昔ながらの手術で起こりうる合併症と、医療体制の整っていない環境での中絶のデータという、2つの理由があると考えられます。

🚨 注意:アッシャーマン症候群とは

妊娠に伴って子宮の中をかき出す処置(掻爬:そうは)で、子宮内膜の深い層(基底層)まで傷つくと、子宮の壁どうしがくっつく「子宮腔の癒着」が起こることがあります。これをアッシャーマン症候群と呼びます。癒着の程度が中等度〜重度だと、妊娠しにくくなったり流産をくり返したりする原因になります[5]。こうした合併症が知られていることが、「中絶で不妊になる」という噂の背景の一つと考えられます。

もう一つの理由は、世界で問題になっている「安全でない中絶(Unsafe Abortion)」のデータとの混同です。不衛生な器具や環境での処置で細菌が入ると、骨盤の中に炎症が広がる骨盤内炎症性疾患(PID)を起こすことがあります。NHSは、治療されない感染がPIDにつながると、不妊や子宮外妊娠のリスクが上がると説明しています[6]。

ただし、NHSはこのPIDに至る可能性を「小さい」としています[6]。術後に発熱・強い腹痛・においの強いおりものがあればすぐ受診するという基本を守れば、過度に怯える必要はありません[1]。

現代の安全な中絶アプローチと、知っておくべき合併症リスク

噂の元になった処置を避けるため、世界保健機関(WHO)の中絶ケアのガイドライン(2022年)は、妊娠14週未満の手術による中絶では吸引法(真空吸引)を勧め、鋭利な器具でかき出す掻爬法(D&C)は行わないよう勧めています[4]。妊娠初期の中絶には、主に次の2つの方法があります。

  • ➤薬による中絶(経口中絶薬):お薬で妊娠組織の排出を促します。器具を子宮の中に入れないため、子宮内膜を器具で傷つける心配がありません。
  • ➤吸引法(MVA/EVA):細い管を入れて陰圧で吸い出す方法です。WHOのガイドラインが勧める手術の方法です[4]。

前述のフィンランドの研究では、薬による中絶か手術による中絶かで、のちに体外受精が必要になる割合に差はありませんでした[2]。なお、ミネルバクリニックは出生前検査と遺伝カウンセリングを行うクリニックで、中絶の処置は行っていません。方法や時期の相談は、人工妊娠中絶を行う医療機関(母体保護法指定医のいる施設)でお尋ねください。

中絶は何回まで?回数が増えたときの次の妊娠への影響

「中絶は何回までなら大丈夫か」という線を引けるデータはありません。分かっているのは、1回の中絶では次の出産への影響がはっきりしない一方で、回数が増えると、次の出産で早産が増えるという傾向です。

フィンランドで初めて出産した女性300,858人を調べた研究では、妊娠28週未満の早い早産は、中絶の経験がない人に比べ、1回の人では統計的に意味のある差がなく、2回の人で約1.7倍、3回以上の人で約2.8倍でした。3回以上の人では、37週未満の早産(約1.35倍)や2,500g未満の低出生体重(約1.43倍)も増えていました[3]。この研究の中絶の88%は手術によるもので、方法ごとの違いは示されていません。また、数字は「倍率」であり、3回以上の人でも大多数の赤ちゃんは早産ではなく生まれています。

こうした理由から、次に述べる「術後の確実な避妊」が、ご自身の体を守るうえでとても大切になります。早産について詳しくは早産とはいつから?原因や兆候で、子宮の入り口(子宮頸管)と早産の関係は子宮頸管の基礎知識と早産との関係で解説しています。

中絶後になりやすい病気・合併症はある?

術後しばらくの間に起こりうる合併症として、ACOGやNHSは、妊娠組織が残る(不全中絶)、感染、多い出血、子宮やまわりの臓器の損傷を挙げています。一方で、入院が必要になる大きな合併症はまれとされています[1][6]。長い目で見た影響としては、上で述べたアッシャーマン症候群や、治療されない感染によるPIDがあります。また、ACOGは中絶が乳がん・うつ病・不妊のリスクを上げることはないとしています[1]。気持ちの落ち込みや涙が止まらないといった心の反応については、中絶後の心の反応|涙・罪悪感・安堵は普通?で解説しています。

術後の生理再開と、確実な避妊の大切さ

中絶後の生理はいつ来る?

ACOGによると、中絶後の生理はふつう4〜6週で戻ります[1]。少し遅れることもありますが、6週を過ぎても来ない、強い腹痛や発熱がある、出血が多いといったときは、処置を受けた医療機関に相談してください。「生理が来ないから不妊になったのでは」と結びつける必要はありません。

中絶後は妊娠しやすい?すぐ妊娠する理由

ここでぜひ知っておいていただきたいのは、生理が戻る前に、すでに排卵が戻っていることがあるということです。ACOGは「生理が戻る前でも妊娠することがある」と注意しており、NHSも「中絶の直後から妊娠しうる」としています[1][6]。

「中絶後は妊娠しやすい」と言われるのは、このためです。体が特別に妊娠しやすく変わるのではなく、排卵が早く戻るので、避妊をしなければすぐ妊娠できる状態に戻ると考えるのが正確です。日数ごとの確率を一つの数字で示すことはできませんが、「次の生理が来るまでは妊娠しない」とは考えないでください。

WHOのガイドラインは、ピルなどのホルモンによる避妊や子宮内避妊具を、中絶の直後から始めてよいとしています[4]。低用量ピルや子宮内に入れる黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)など、女性自身がコントロールできる避妊方法を、処置を受けた医療機関や婦人科で相談しておくことをお勧めします。もしすでに中絶後すぐに妊娠していると分かった場合も、あわてずに早めに産婦人科を受診し、妊娠の経過を確かめてもらってください。

過去を責めないで。これからの妊娠に向けてできることとNIPTの選択肢

ストレスと妊娠のしやすさの関係には分かっていないことも多いのですが、過去の自分を責め続けることは、心にも体にも大きな負担になります。どうか、これからの心と体の健康に目を向けてあげてください。

米国生殖医学会(ASRM)は、避妊をせずに性交渉があるのに妊娠しない場合、35歳未満なら12か月、35歳以上なら6か月で検査を始めるよう勧めています[7]。この期間を過ぎても妊娠しないときは、過去の中絶とは関係のない一般的な不妊の原因が隠れていることもあるので、ためらわずに不妊症の検査を受けてください。一度妊娠したあとに妊娠しにくくなる状態については二人目不妊とは?原因と治療方法で解説しています。

次の妊娠で「赤ちゃんに何かあったら」と不安になったら

新しい命を授かったとき、「過去の中絶のせいで赤ちゃんに異常があったらどうしよう」と不安になる方もいます。赤ちゃんの染色体の数の変化に最も大きくかかわる要因として知られているのは、お母さんの年齢です[8]。中絶の処置は子宮に対して行うもので、卵巣の中にある卵子の染色体を変えるものではありません。年齢と染色体の関係はなぜ卵子で染色体異常(異数性)が起こるのか?母体の加齢との関係で詳しく解説しています。

それでも気になる方には、お母さんの血液で赤ちゃんの染色体の変化を調べるNIPT(新型出生前診断)という選択肢があります。次の妊娠で受けるときに知っておいていただきたい事実は、次のとおりです。

  • ➤受けられる時期:当院のNIPTは妊娠9週から受けられ、妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。当院のおすすめは8週です。週数が早いほど赤ちゃん由来のDNAが少なく、再検査(再採血)になることがあります(8週で受けた場合の再検査率は当院のデータで約5%)。陽性だったときに確定検査を受け、これからのことを考える時間をとるためにも、早めの検査には意味があります。
  • ➤陽性だったとき:NIPTはスクリーニング検査なので、陽性なら確定検査で確かめます。当院では2025年6月から産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査まで院内で受けられます。結果は主要な項目が3日以内、マイクロアレイ検査は2週間ほどです。精度についてはNIPTの精度・陽性的中率と限界をご覧ください。
  • ➤陽性後の支え:陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料です。NIPTを受ける方は全員、羊水検査互助会(カトレア会)(1回のNIPTにつき8,000円・陽性時の確定検査の費用を上限なく補助)と、安心検査結果保障制度(1回6,000円・再検査が必要になったのに流産して結果が出なかったとき、諸費用を除く検査代金を返金)に加入します。

調べる範囲はプランによって違います。13・18・21トリソミーと性染色体の数の変化、微小欠失6種類7疾患を調べるスタンダードプラン、15・16・22トリソミーと微小欠失12種類13疾患まで広げたプレミアムプラン、そこに新しく起こる単一遺伝子の変化(56遺伝子)を加えたダイヤモンドプラン、全常染色体の数の変化と92種類の微小欠失・重複を調べる双子マックスプラン(単胎・双胎)、さらに単一遺伝子最大155遺伝子(202疾患)まで調べるインペリアルプランがあります。料金に含まれるもの(臨床遺伝専門医の遺伝カウンセリング・4Dエコー・性別判定)はNIPTの費用・料金のページにまとめています。遠方の方は、Zoomでのカウンセリングと全国110か所の提携施設での採血によるオンラインNIPTもご利用いただけます。

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仲田洋美院長

🩺 院長コラム【ネットの情報に疲れたら、顔を上げてみてください】

夜中に一人で「中絶 不妊」「妊娠できない 過去」と検索し続けるのは、今日で終わりにしてほしいと思っています。医学のデータは、あなたの味方です。合併症のない中絶で妊娠する力が失われることがまれなのは、約8万8千人を追った国の登録データからも裏づけられています。

臨床遺伝専門医として大切にしているのは、不安の正体を「何が分かっていて、何が分かっていないか」に分けてお伝えすることです。過去の中絶と、これからの赤ちゃんの健康とを、事実で切り分けて考えていただければ、次の一歩はきっと選びやすくなると考えています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 中絶すると不妊になりますか?一度の中絶で妊娠しにくくなりますか?

合併症のない中絶で、その後妊娠しにくくなることはまれです。米国産科婦人科学会は中絶が不妊のリスクを上げないとしており、フィンランドで中絶を受けた88,522人を追った研究でも、のちに体外受精を受けた人は0.4%で、中絶の方法(薬か手術か)とは関係がありませんでした。

Q2. 中絶後は妊娠しやすいって本当?すぐ妊娠することはありますか?

体が特別に妊娠しやすくなるわけではありませんが、排卵は生理より先に戻ることがあるため、生理が来る前でも妊娠することがあります。妊娠を望まない場合は、術後すぐから避妊を始めてください。ピルなどのホルモンによる避妊は中絶の直後から始められます。

Q3. 中絶後、生理はいつ来ますか?

ふつうは術後4〜6週で生理が戻ります。6週を過ぎても来ない、強い腹痛や発熱がある、出血が多いといったときは、処置を受けた医療機関に相談してください。

Q4. 中絶は何回までなら大丈夫ですか?

「何回までなら大丈夫」という線を引けるデータはありません。フィンランドの研究では、1回の中絶では次の出産の妊娠28週未満の早産に統計的に意味のある差はありませんでしたが、2回で約1.7倍、3回以上で約2.8倍に増えていました。回数を重ねないために、術後の確実な避妊が大切です。

Q5. 中絶後になりやすい病気はありますか?

術後しばらくの間は、組織が残る、感染、多い出血などの合併症が起こることがありますが、入院が必要になる大きな合併症はまれです。治療されない感染が骨盤内炎症性疾患につながると、不妊や子宮外妊娠のリスクが上がることがあるため、発熱や強い腹痛があればすぐ受診してください。米国産科婦人科学会は、中絶が乳がん・うつ病・不妊のリスクを上げることはないとしています。

Q6. 昔の手術方法と今の方法は違うのですか?

違います。子宮の中を鋭利な器具でかき出す掻爬法は、子宮内膜を深く傷つけて癒着(アッシャーマン症候群)を起こすことがあります。WHOのガイドラインは、妊娠14週未満の手術では吸引法を勧め、掻爬法は行わないよう勧めています。器具を子宮に入れない薬による中絶もあります。

Q7. 次の妊娠で、赤ちゃんに異常が出やすくなりませんか?

赤ちゃんの染色体の数の変化に最も大きくかかわる要因として知られているのは、お母さんの年齢です。中絶の処置は子宮に対して行うもので、卵子の染色体を変えるものではありません。それでも気になる場合は、NIPTで赤ちゃんの染色体の変化を調べることができます。

Q8. 次の妊娠でNIPTを受けるなら、何週から受けられますか?

ミネルバクリニックのNIPTは妊娠9週から受けられ、妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。おすすめは8週です。陽性の場合は、羊水検査・絨毛検査まで院内で受けられ、陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料です。

Q9. 妊娠を望んでいますが、不安で胸が苦しいです。

合併症のない中絶で妊娠する力が失われることはまれです。避妊をせずに35歳未満なら12か月、35歳以上なら6か月妊娠しない場合は、過去の中絶とは関係のない原因も含めて不妊症の検査を受けることが勧められています。一人で抱え込まず、不安の中身を一つずつ確かめていきましょう。

🏥 過去の不安を、次の妊娠の確かな情報に変えるために

ミネルバクリニックは臨床遺伝専門医が常駐し、NIPTは妊娠9週から(6〜8週は臨床研究として)。陽性なら羊水検査・絨毛検査まで院内で受けられ、陽性後の遺伝カウンセリングは何度でも無料です。

関連記事

参考文献

  • [1] American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG). Induced Abortion (Patient FAQ). [ACOG]
  • [2] Männistö J, Mentula M, Bloigu A, Gissler M, Heikinheimo O, Niinimäki M. Induced abortion and future use of IVF treatment; A nationwide register study. PLoS One. 2019;14(11):e0225162. [DOI 10.1371/journal.pone.0225162]
  • [3] Klemetti R, Gissler M, Niinimäki M, Hemminki E. Birth outcomes after induced abortion: a nationwide register-based study of first births in Finland. Hum Reprod. 2012;27(11):3315-3320. [DOI 10.1093/humrep/des294]
  • [4] World Health Organization. Abortion care guideline. Geneva: WHO; 2022. [WHO]
  • [5] Smikle C, Yarrarapu SNS, Khetarpal S. Asherman Syndrome. In: StatPearls. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; updated 2023 Jul 24. [NCBI Bookshelf NBK448088]
  • [6] NHS. Abortion: Recovery / Risks. [NHS 回復] [NHS リスク]
  • [7] Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine. Definition of infertility: a committee opinion. 2023. [ASRM]
  • [8] Hassold T, Hunt P. To err (meiotically) is human: the genesis of human aneuploidy. Nat Rev Genet. 2001;2(4):280-291. [DOI 10.1038/35066065]

※本記事は一般の方に向けた情報提供を目的とするもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。術後の体調や次の妊娠については、主治医・専門医にご相談ください。

プロフィール

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

Google公認:仲田洋美 公式プロフィール

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続け、遺伝医療と出生前診断に携わっています。当サイトの記事は、院長が自ら執筆し、医学的な内容を確認してから公開しています。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、検査結果の数値そのものだけでなく、「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、日本人として異文化の中で生活した経験があります。価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。この経験は現在の診療においても、「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、36週6日で一人を死産した経験があります。その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、家族の未来に関わる重要な意思決定です。年齢や統計だけで判断するのではなく、医学的根拠と心理的支援の両面から、ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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