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愛育クリニックNIPT体験談ブログ|結果待ちの不安とより詳しい検査へ

愛育クリニックNIPT体験談ブログ|結果待ちの不安とより詳しい検査へ

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

のべ10万人以上の意思決定に伴走。2025年国際誌『Global Woman Leader』表紙抜擢など、世界基準の出生前診断と遺伝カウンセリングを提供。

愛育クリニックNIPT体験談ブログ
結果待ちの不安とより詳しい検査へ

妊娠初期に受けるNIPT(新型出生前診断)。「有名な認証施設なら安心」と愛育クリニック(愛育病院)を受診したAさんでしたが、検査の説明を受ける中で「本当に基本の3疾患だけで大丈夫なのだろうか?」という深い不安に直面しました。本記事では、Aさんのリアルな体験談を通じて、結果を待つ間の心理や、より広範な検査を求めて当院(ミネルバクリニック)へたどり着いた理由を専門医の視点から紐解きます。

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
🤰 NIPT・体験談・遺伝カウンセリング
臨床遺伝専門医監修

Q. 愛育クリニックのNIPTでは何の病気がわかりますか?

A. 基本の3疾患のみです。
日本医学会の認証施設である愛育クリニックでは、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー(ダウン症)」の3つの染色体異常を調べることができます。微小欠失症候群や、その他の全染色体の異常については検査対象外となります。

  • Aさんの体験談 → 認証施設での予約から診察室での気づき
  • 結果待ちの恐怖 → 「もしも」を考えて検索魔になってしまう心理
  • より詳しい検査の必要性 → 年齢要因と、第3世代NIPT(ダイヤモンドプラン)
  • 陽性後のサポート → マイページでの速報と、専門医による伴走体制

1. 愛育クリニック(愛育病院)でのNIPT体験談|予約や当日の流れ

妊娠がわかり、喜びと同時に「お腹の赤ちゃんは元気に育ってくれるだろうか」という漠然とした不安を抱える妊婦さんは少なくありません。Aさんもその一人でした。

Aさんが最初の検査機関として選んだのは、産院としても格式高い「愛育クリニック」でした。「認証施設なら、ガイドラインもしっかりしていて安心だろう」と考えたからです。予約は電話やWEBで行いますが、認証施設では事前の遺伝カウンセリングが必須であり、夫婦同伴が求められるなど、受検にはいくつかのハードルがあります。

受診当日、Aさんは緊張した足取りでクリニックへ向かいました。NIPT自体は母体の腕から少量の血液を採るだけの安全な検査ですが、採血の針を刺す一瞬の痛みよりも、結果が命の選択に直結するかもしれないという「プレッシャー」の方が、はるかに重くのしかかっていたと振り返ります。

2. 遺伝カウンセリングとエコー検査|診察室での夫婦の様子

診察室に入り、医師からNIPTに関する丁寧な説明(遺伝カウンセリング)が行われました。遺伝カウンセリングの本来の目的は、単に検査の手順を教えることではなく、「検査で何がわかり、何がわからないのか(限界)」を正確に伝えることにあります。

しかし、説明を聞き進めるうちに、Aさんの心にひとつの大きな疑念が生まれました。それは、愛育クリニックのような認証施設で受けられるNIPTが、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー」の3つの染色体異常しか調べられないという事実でした。

「本当にこの3つの異常しか問題にならないの?」
Aさんは夫と顔を見合わせました。エコー検査で心拍を確認し、愛おしさが増すほど、「もし他の病気が隠れていたら…」という不安が拭えなくなってしまったのです。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【知りたいと願うのは、親としての立派な愛情です】

「認証施設で指定された検査に満足できない私は、神経質すぎるのでしょうか?」——そんな風にご自身を責める妊婦さんが後を絶ちません。決してそんなことはありません。見えないお腹の中の命を守るため、「より多くのことを知っておきたい」と願うのは、親としての当然の愛情であり、防衛本能です。

30年にわたり、のべ10万人以上のご家族の切実な意思決定に伴走してきた臨床遺伝専門医として、私はその「知りたい」というまっすぐな思いを全力で肯定し、サポートしたいと強く実感しています。検査項目が限られていることに不安を感じたご夫婦の直感は、間違っていません。

3. 結果はいつわかる?通知を待つ期間の不安な気持ち

NIPTの検体は海外の検査機関に送られ、高度なシーケンサーで解析されて戻ってくるため、結果が出るまでに数日から2週間程度かかります。この「結果待ち」の期間こそが、妊婦さんにとって最も精神的な負担が大きい時間と言っても過言ではありません。

Aさんもまた、「もしも陽性だったらどうしよう」と考え始め、夜な夜なスマートフォンで「NIPT 陽性 ブログ」「NIPT 羊水検査」などと検索を繰り返す“検索魔”になってしまいました。ネット上のネガティブな情報に触れ続けることで、心はますます疲弊していきます。

「結果が郵送で届くのか、それとも電話がかかってくるのか」——通知を待つ日々は、まさに生きた心地がしません。不安の連鎖を断ち切るためには、1日でも早く、正確な結果を知るシステムが必要不可欠なのです。

4. 13・18・21トリソミー(ダウン症)以外の疾患への不安|年齢とともに高まるリスク

Aさん夫婦が「基本の3疾患」だけでは安心できなかった最大の理由は、「年齢」にありました。母体の年齢が上がるにつれてダウン症などの染色体異常の確率が高まることはよく知られていますが、実は父親の年齢が高くなることでリスクが上昇する遺伝子変異も存在します

(父親由来の遺伝子変異が子へ伝わるイメージ)

それが「新生突然変異(しんせいとつぜんへんい)」と呼ばれるものです。これは両親からの遺伝ではなく、精子形成の過程で新たに発生する遺伝子のミスコピーであり、加齢とともにその発生率が上がることが医学的にわかっています。さらに、染色体の一部がわずかに欠け落ちる「微小欠失症候群」は、親の年齢に関係なく一定の確率で発生します。

「自分たちも年齢を重ねているのだから、もっと広範囲に調べなければ見落としがあるのではないか?」年齢という変えられない数字に怯えるのではなく、正しいリスクを知って備えたい。それがAさんの切実な願いでした。

5. 認可施設での検査後に気づいた「より詳しい出生前診断」の必要性

インターネットで検索を続けた結果、Aさんは当院(ミネルバクリニック)の「第3世代NIPT(ダイヤモンドプラン)」にたどり着きました。当院は非認証施設ですが、臨床遺伝専門医が遺伝カウンセリングから判定、陽性後のケアまでを一貫して行う極めて稀有な医療機関です。

💡 インフォボックス:ターゲット法とワイドゲノム法の違い

「検査項目が多いほど良い」と誤解されがちですが、やみくもに全染色体を浅く読む「ワイドゲノム法」は、胎盤モザイク(CPM)の影響を受けやすく、実際には異常がないのに陽性と出る「偽陽性」が多くなる傾向があります。一方、当院が採用する「ターゲット法(COATE法)」は、調べたい領域だけを深く、ピンポイントに読み込むため、微細欠失の精度が>99.9%と非常に高いのが特徴です。

Aさんが選んだダイヤモンドプランでは、基本の3疾患を含む常染色体トリソミー(13, 15, 16, 18, 21, 22)、性染色体異数性(4種)、微小欠失(12領域)、そして父親由来の新生突然変異による単一遺伝子疾患(56遺伝子)までを網羅的に調べることができます。「ただ広く調べる」のではなく「必要なものを正確に調べる」という当院のスタンスに納得し、Aさんはつわりで体調が優れない中、再検査を決意されました。

6. マイページでの速やかな結果確認と陽性時の専門医サポート

ミネルバクリニックでの検査から数日後。当院では「1日でも早く不安から解放されたい」という妊婦さんの思いに応えるため、結果が出次第、マイページ上で速やかに結果を開示するシステムを導入しています。

📊 インフォボックス:PPV(陽性的中率)とは

PPVとは「検査で陽性となった人のうち、本当にその疾患を持っている人の割合」のことです。NIPTはあくまで非確定検査(スクリーニング)であるため、陽性=確定ではありません。疾患の種類や母体の年齢によってPPVは異なり、結果を確定させるためには必ず羊水検査などの確定診断が必要です。

Aさんの結果は、基本のトリソミーは陰性でしたが、より詳しい検査の範囲で「1つの遺伝的異常」が確認されました。しかし、Aさんは取り乱すことはありませんでした。なぜなら、マイページで結果を確認した後すぐに当院へご連絡をいただき、臨床遺伝専門医である院長と直接、手厚い遺伝カウンセリングを行ったからです。

見つかった異常は妊娠の継続に直ちに影響を与えるものではありませんでしたが、将来赤ちゃんが成長した際に注意が必要なものでした。この事実を「愛育クリニックの基本検査」のまま知らずに出産を迎えていたら、後から大きな後悔を抱えていたかもしれません。Aさんは「やっぱり、最初から詳しい検査を受けておいてよかった」と、穏やかな表情で語ってくださいました。

7. 年齢や費用、羊水検査の条件を考慮した後悔しない選び方

NIPTを受ける際、どうしても「検査費用」に目が行きがちですが、本当に大切なのは「万が一、陽性だった場合の追加費用とサポート体制」です。他院で陽性判定を受け、パニックになって当院へ駆け込んでくる妊婦さんは少なくありませんが、本来こうしたケアは検査を行った施設の責任です。だからこそ、最初から責任ある医療機関を選ぶことが重要です。

当院では、金銭的な不安を取り除くため、受検者全員に自動適用される「互助会(8,000円・強制加入)」の制度を設けています。この互助会により、万が一陽性で羊水検査に進む場合の費用が全額補助(上限なし)されます。お金の心配をせずに、必要な確定診断へとスムーズに進めるセーフティネットです。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【検査結果の紙を渡すだけが医療ではありません】

「NIPTは採血だけだからどこで受けても同じ」という考えは、非常に危険です。結果をどう受け止め、どう乗り越えていくかという「心のケア」こそが、出生前診断の本質だからです。

私は、検査結果の紙を渡して「あとは自分で考えてください」と突き放すような医療は絶対にしません。当院では1.5時間の十分な枠を確保し、高度なエコーで胎児の状態を確認した上で検査に進みます。そして陽性の際は、ご夫婦が後悔のない意思決定を行えるよう、何度でも徹底的に伴走します。それが、私たちの誇りであり、責任です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 愛育クリニック(愛育病院)のNIPTでは、何の病気がわかりますか?

日本医学会の認証施設である愛育クリニックのNIPTでは、基本となる「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソミー(ダウン症)」の3つの染色体異常について調べることができます。

Q2. 基本の3疾患が「陰性」であれば、赤ちゃんは絶対に健康だと言えますか?

基本の3疾患が陰性であれば、その3つについては高い確率で安心できます。しかし、加齢に伴いリスクが上がる他の染色体異常や、微小欠失症候群などの可能性はゼロにはなりません。この点に不安を感じ、より詳しい検査を求めて当院を再受診される方は少なくありません。

Q3. NIPTの結果が届くまでの期間、不安で押しつぶされそうです。

結果を待つ数日間は、本当に生きた心地がしませんよね。そのお気持ち、よくわかります。当院では妊婦さんの精神的負担を少しでも軽くするため、結果が出次第「マイページ」ですぐに確認できる速報システムを導入しています。

Q4. 「もっと多くの疾患を調べたい」と後悔しています。他院で受けた後の再検査は可能ですか?

はい、可能です。実際に「認証施設で受けたけれど、検査項目が少なくて不安が残った」という理由で当院を受診される妊婦さんは多くいらっしゃいます。現在の妊娠週数に合わせて最適なご案内をいたします。

Q5. 検査項目が多いほど良いと聞き、ワイドゲノム法を検討していますがどうでしょうか?

やみくもに検査項目を広げる「ワイドゲノム法」は、実際には異常がないのに陽性と出てしまう「偽陽性」が多くなる傾向があり、妊婦さんに不要なパニックを引き起こす恐れがあります。当院では、本当に必要な疾患を狙い撃ちにして正確に調べる「ターゲット法」を採用し、精度の高さを重視しています。

Q6. 万が一、NIPTで陽性判定が出た場合はどうすればいいですか?

結果が陽性だった場合は、確定検査である「羊水検査」に進む必要があります。当院では、陽性結果が出た直後から臨床遺伝専門医である院長が直接カウンセリングを行い、その後の確定検査やご家族の意思決定までしっかりと伴走いたしますので、一人で抱え込まないでください。

🏥 ネットの情報に疲れたら、一度専門医の話を聞きに来ませんか?

見えない命を守るための不安は、決して一人で抱え込むものではありません。
私たちは正確な検査心の伴走で、あなたにとっての正解を見つけるサポートをします。

関連記事

参考文献

  • [1] ACOG. Screening for Fetal Chromosomal Abnormalities. Practice Bulletin No. 226. [ACOG]
  • [2] ACMG. cfDNA screening(NIPT)に関するガイダンス・立場表明。 [ACMG]
  • [3] ISPD. cfDNA Screening Position Statement. [ISPD]
  • [4] 厚生労働省「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書」 [公式サイト]
  • [5] 日本産科婦人科学会「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)に関する指針(改訂)」 [PDF]


プロフィール

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。
2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

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