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NIPT結果が出ない原因と対処法|判定保留・再検査の全て・ミネルバクリニック

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

のべ10万人以上の意思決定に伴走。2025年国際誌『Global Woman Leader』表紙抜擢など、世界基準の出生前診断と遺伝カウンセリングを提供。

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NIPT(新型出生前診断)検査を受けた方から、「結果が出なかった」「判定保留と言われた」というご不安の声を多くいただきます。結果が出ない原因はいくつかありますが、いずれも胎児の健康状態とは無関係です。本記事では原因・対処法・当院の実績を臨床遺伝専門医がわかりやすく解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約8〜10分
📊 約4,000文字
臨床遺伝専門医監修

  • NIPT検査で「結果が出ない」状態の正確な定義
  • 胎児分画率不足・溶血・判定保留それぞれの原因と違い
  • 当院における判定保留ゼロの実績と技術革新の内容
  • 再検査が必要になったときの流れ・費用・保証制度
  • 流産で再検査ができなかった場合の返金対応について

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NIPT検査で「結果が出ない」とは?基本知識

NIPT(新型出生前診断)検査では、医学的に適切な品質基準を満たさない場合、誤った判定を避けるために結果を出さないことがあります。これは検査の失敗ではなく、患者様の安全を守るための重要な医学的判断です。

完全に結果が出ないケースとは

医学的に定義される「完全に結果が出ない」ケースは、再検査が必要と判断されたにも関わらず、流産により検体採取が不可能になった場合のみです。

当院の実績
NIPT取り扱い開始以来、該当ケースはゼロ例
・判定保留は必ず羊水検査で確定診断を実施してきた実績
・技術的問題による再検査も適切なタイミングで成功

結果が出ないケースの分類(当院実績)

大幅減少
技術的問題による再検査

0%
NEWプラン判定保留率

0例
検査実施後結果なし

保証対応
再検査必要時の流産

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「結果が出ない」は失敗ではなく、安全のための判断です】

「NIPT検査で結果が出なかった」と伝えると、多くの方が「何か悪いことが起きているのでは」と不安を感じます。でも実際は違います。結果を出さないという判断は、品質基準を下回った検体で誤った診断を出さないための、医学的に正しい行動です。

当院ではNIPT開始以来、適切に検査を実施した上で何の結果も出なかったケースはゼロ件です。判定保留が出た場合も、必ず羊水検査で確定診断まで完了しています。「結果が出なかった」は終わりではなく、次のステップへの入り口です。どうか一人で抱え込まずにご相談ください。

当院の技術革新と実績の変遷

技術的問題の劇的な減少

過去の実績(NIPT開始初期)

  • 判定保留率: 1/250例(0.4%)
  • 全例で羊水検査実施 → 全例正常であることを確認
  • この経験により検査精度向上に向けた取り組みを強化

現在の実績(2024年以降)

  • NEWプレミアムプラン: 判定保留ゼロ(2025年8月9日現在)
  • ダイヤモンドプラン: 判定保留ゼロ(2025年8月9日現在)
  • 技術的問題による再検査も大幅に減少

2024年発売の新プラン特徴

  • 最新のシーケンス技術採用
  • より高精度な解析アルゴリズム
  • 検体処理プロセスの最適化
  • 品質管理基準のさらなる厳格化
技術革新の成果

この技術革新により、従来課題となっていた判定保留を実質的にゼロにすることを実現しました。

NIPT検査で結果が出ない主な原因

重要な定義

「結果が全く出ない」とは、再検査が必要と判断されたが、再検査実施前に流産してしまい、検体採取が不可能になった場合を指します。技術的問題による再検査が必要になった場合でも、適切なタイミングで再実施すれば結果は得られます。

1. 胎児分画率(fetal fraction)不足

最も多い原因となる技術的問題です。

🔬 用語解説:胎児分画率(Fetal Fraction)とは

胎児分画率(Fetal Fraction)とは、母体血中に浮遊するDNA断片全体のうち、胎児由来のDNA断片が占める割合のことです。胎盤の細胞が壊れるたびに胎児のDNAが母血に放出されます。NIPTはこの胎児DNAを解析して染色体の過不足を調べるため、胎児分画率が一定以上(通常4%・当院基準3%以上)なければ正確な判定ができません。妊娠週数が早い・母体BMIが高い・双胎妊娠などのケースで不足しやすくなります。

胎児分画率とは

  • 母体血中に含まれる胎児由来DNA断片の割合
  • 正常値: 4%以上(当院基準: 3%以上)
  • 不足時: 正確な検査が困難になる

原因となる要因

  • 1 妊娠週数が早い:妊娠9週以前の検査
  • 2 母体BMI高値:BMI30以上で分画率低下傾向
  • 3 双胎妊娠:単胎に比べ分画率が低くなりやすい
  • 4 胎盤の状態:胎盤機能により左右される

2. 検体の溶血

💡 用語解説:溶血とは

溶血(ようけつ)とは、赤血球が何らかの理由で壊れ、内部のヘモグロビンが血液中に溶け出す現象です。採血後の振動・高温・長時間放置などが主な原因となります。溶血が起きると血液中のDNA品質が著しく低下し、NIPT検査の精度に直接影響するため、再採血が必要になります。

溶血の影響

  • 赤血球破壊によるDNA品質低下
  • 検査精度に直接影響
  • 再採血が必要

3. 検体量不足・輸送トラブル

必要条件

  • 最低必要量: 7-10ml以上
  • 適切な検体管理と輸送
仲田洋美院長

🩺 院長コラム【胎児分画率が低い=赤ちゃんに異常あり、ではありません】

「分画率が低かったと言われた。何か問題があるの?」と心配される方が多くいらっしゃいます。でも胎児分画率が低いのは、単純に血液中の胎児DNA量が少なかったというだけのことです。赤ちゃんの健康状態とはまったく関係ありません。

妊娠初期・BMI高め・双子の妊娠では分画率が低くなりやすい傾向があります。当院では妊娠6週から検査を受け入れており、再検査が必要になった場合も無料(キット代4,400円のみ)で対応しています。心配せず、次の一手を一緒に考えましょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q: 結果が出ない確率はどの程度ですか?

「適切に検査実施したが何の結果も出ない」ケースは当院ではゼロ例です。検査結果が出るまで再検査をいたしますし、判定保留の場合は羊水検査により必ず確定診断まで完了します。
ただし、技術的問題で再検査が必要になった際に流産が起きた場合は結果をお出しできませんが、元々、そういうご説明はしていて、同意書にも記載されておりました。患者様方はご納得して検査を受けられております。
現在、2025年1月からは、このようなケースに対しては検査結果保証制度により返金対応を行っています。NEWプレミアム/ダイヤモンドプランでは判定保留もゼロとなっています。

Q: 結果が出ないことで胎児に異常があるということですか?

いいえ、全く関係ありません。結果が出ないのは検査の技術的な品質基準を満たさないためであり、胎児の健康状態とは無関係です。実際、再検査で陰性(正常)となるケースが大多数を占めています。

Q: 妊娠週数が早いと結果が出にくいのですか?

妊娠9週以前では、妊娠9週以降と比べて胎児分画率が不足することがあります。当院では妊娠6週から検査を受け入れていて、妊娠8週以降での検査を推奨していますが、6~8週でも多くの場合は問題なく検査できます。週数が早い場合の再検査率等も検査のご説明時にご説明します。

Q: 再検査の費用はかかりますか?

当院では技術的理由による再検査は無料で実施しています。キット代金4400円のみをいただいております。

Q: 判定保留と結果が出ないことの違いは何ですか?

判定保留は、検査結果は得られているが陽性・陰性の判定基準を満たさない状態です。結果がでないという現象は、結果を出すための品質基準をクリアしていないときに発生します。
しかし、NEWプレミアム/ダイヤモンドプランでは技術革新により判定保留は発生していません(2025年8月9日現在)。従来プランでも判定保留時は互助会システムにより無料で羊水検査を提供していましたので、これまでに検査結果を全員にお渡ししてきました。

Q: 判定保留の場合の次のステップは?

当院では判定保留例は100%羊水検査を実施し、必ず確定診断まで完了しています。互助会システムにより無料で羊水検査を提供し、「結果が出ない」状態で終わることは一切ありません。NEWプレミアム/ダイヤモンドプランでは判定保留自体が発生しないため、この心配も不要です。

Q: 保証制度の適用条件を詳しく教えてください

技術的問題により再検査が必要と判断されたにも関わらず、流産により再検査が実施できなかった場合に適用されます。実際にそのような患者様が少ないながらもいらっしゃったため、この制度を設立いたしました。なお、判定保留の場合は羊水検査により確定診断を行うため、検査結果は必ず得ることができます。

Q: 返金手続きはどのように行いますか?

流産の診断書(原本)を当院まで郵送していただいた後、ご指定の銀行口座にお振込みいたします。診断書の確認後、通常1-2週間で返金処理を完了します。

Q: 当院の検査精度はどの程度ですか?

当院では検査実施後に結果が出ないケースはゼロ例という実績があります。2024年発売のNEWプレミアム/ダイヤモンドプランでは判定保留もゼロとなっており(2025年8月9日現在)、国際的なガイドラインに基づく品質管理を実施しています。開始初期の経験を活かした継続的な改善により、安定した検査を提供しています。

Q: 心理的サポートについて相談できますか?

はい、臨床遺伝専門医の院長による専門的なサポートを提供しています。大多数の患者様は検査会社からの技術的説明を丁寧にお伝えすることで、医学的根拠をご理解いただけます。しかし一部の方は、どのような専門的説明をしても「納得できない」「説明が不十分だ」と強く主張され、その後インターネット上で一方的な情報発信をされることがあります。このような特殊なケースは極めて稀であり、冷静で建設的な対話をお求めの患者様には、安心してご相談いただける環境を整えています。

まとめ

NIPT検査で結果が出ないケースについて、当院の実績をご報告します:

当院の優れた実績
  • 検査実施後に何も結果が出ないケース:ゼロ例
  • 判定保留時の確定診断完了率:100%(羊水検査により必ず結果提供)
  • NEWプレミアム/ダイヤモンドプラン:判定保留自体がゼロ

どのような状況でも、医学的に適切な判断臨床遺伝専門医による包括的なサポート体制経済的保証制度により、患者様に安心していただける医療を提供しています。

ミネルバクリニックの患者様への真摯な取り組み

当院では患者様と真摯に向き合い、安心して検査を受けていただけるよう、さまざまな取り組みを行っています。

🛡️ 安心検査結果保証制度

再検査が必要な際の流産に対する返金保証制度を創設し、患者様の経済的負担を軽減

🔬 自院での確定検査実施

2025年6月よりNIPT陽性後の確定検査(絨毛検査・羊水検査)を自院で実施可能に

👩‍⚕️ 専門医による継続サポート

臨床遺伝専門医が検査前から検査後まで一貫して患者様をサポート

患者様一人ひとりに寄り添い、最高の医療を提供することをお約束いたします。

NIPTについて詳しく見る

関連記事

参考文献

  1. 出生前検査認証制度等運営委員会「NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)とは」[公式サイト]
  2. 厚生労働省「出生前遺伝学的検査(NIPT)に関する指針」[PDF]
  3. 日本産科婦人科学会「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)についての見解」[PDF]
  4. Norton ME, et al. “Cell-free DNA Analysis for Noninvasive Examination of Trisomy” N Engl J Med. 2015 [DOI]
  5. Palomaki GE, et al. “DNA sequencing of maternal plasma reliably identifies trisomy 18 and trisomy 13” Genet Med. 2012 [DOI]
  6. ミネルバクリニック「NIPTトップページ」[公式サイト]

プロフィール

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。
2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

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