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NIPTの偽陽性率を従来の出生前検査と比較

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NIPTは偽陽性率が優位に低い

以下の表は、21トリソミーの場合の他の出生前検査NIPTの検出率と偽陽性率、陽性的中率です。
※ウィリアムス産科学より

検査21トリソミー検出率%偽陽性率%陽性的中率%
クワトロテスト80~8253
第1三半期スクリーニング
NT hCG PAPP-A80~8453~4
NTのみ64~7055
統合型スクリーニング94~9655
逐次型スクリーニング
段階型925.15
条件型914.55
NIPT
結果陽性990.1別表
低胎児分画/no call4~84

この表から何がわかるの?

現在、通常の産婦人科で行われてるクワトロ検査は検出率80-82%。
つまり、5人に1人は見逃している可能性があります。また、陽性(クワトロ検査の場合は
1/●●と確率で結果が出る)の疑いがあった際にもそのうちの5%は
偽陽性(本当は陰性)と判定されてしまいます。

更に陽性的中率3%。
※これは医学書に書いてあるものですので、信憑性のある数値です。

従来のスクリーニング検査は、表の通りの検出率・偽陽性率・陽性的中率という
検査精度では、これらの検査だけで安心を得るのはなかなか難しいのではと思います。
一方、NIPTはどうでしょうか。

検出率は99%。そして偽陽性率は0.1%(1,000人に1人)です。先程のクワトロ検査
1/50の数値
となります。
そして以下が別表です。NIPTを受けた際の陽性的中率を母体年齢毎に表にしたものです。

≪関連記事≫
妊娠初期(第1三半期)胎児スクリーニング
妊娠中の統合型胎児スクリーニング
妊娠中の逐次型(シーケンシャル)胎児スクリーニング検査

母体年齢によって変わる陽性的中率

母体年齢T21T18T1345,X47,XXY
20481464129
25511574129
306121104129
357939214130
409369504152
459890N/A4177

この表から何がわかるの?

検査する年齢が若いほど陽性的中率は低くなる傾向にあります。
例えば、30歳でNIPTを受けて『13トリソミーパトウ症候群)』と陽性結果が出たとしても
その陽性的中率はわずか10%。その他の例でも陽性的中率は100%ではありません。
従って確定検査として絨毛検査羊水検査を受ける必要があります。

しかしながら、先にもお示しした通り、従来の出生前検査と比較すると格段に高い検出率や
圧倒的に少ない偽陽性率、そしてNIPTの陰性的中率は99.9%。

『非侵襲的で高い検査精度』がNIPTの最も支持される特徴と言えるでしょう。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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