逐次型(シーケンシャル)胎児スクリーニング検査は、妊娠初期(第1三半期)胎児スクリーニングを行い、その結果でリスクを算出して次に何をするのかを順次(シーケンシャル)に行っていくことをいい、二つの手順があります。

妊娠中の逐次型(シーケンシャル)胎児スクリーニング検査

逐次型(シーケンシャル)胎児スクリーニング検査とは?

逐次型(シーケンシャル)胎児スクリーニング検査は、妊娠初期(第1三半期)胎児スクリーニングを行い、その結果でリスクを算出して次に何をするのかを順次(シーケンシャル)に行っていくことをいい、二つの手順があります。

逐次段階型胎児スクリーニング検査

妊娠初期(第1三半期)妊娠初期(第1三半期)胎児スクリーニング検査ダウン症候群が基準値を超えた女性には侵襲的検査を勧め、残りの基準値未満の女性は第2三半期スクリーニング検査を受けるという方法です。 First-and Second-Trimester Evaluation of Risk (FaSTER) trialのデータを使用していて、第1三半期の基準値を約1: 30とすると全体の基準値が1: 270となり、逐次(シーケンシャル)段階型スクリーニング検査のDown症候郡検出率は5%の偽陽性率で92%となります。
スクリーニング検査でダウン症候群が基準値を超えた女性には侵襲的検査を勧め、残りの基準値未満の女性は第2三半期スクリーニング検査を受けるという方法です。 First-and Second-Trimester Evaluation of Risk (FaSTER) trialのデータを使用していて、第1三半期の基準値を約1: 30とすると全体の基準値がl: 270となり、逐次(シーケンシャル)段階型スクリーニング検査のダウン症候郡検出率は5%の偽陽性率で92%となります。

検査21トリソミー検出率%偽陽性率%陽性的中率%
クワトロテスト80~8253
第1三半期スクリーニング
NT hCG PAPP-A80~8453~4
NTのみ64~7055
統合型スクリーニング94~9655
逐次型スクリーニング
段階型925.15
条件型914.55
NIPT
結果陽性990.1別表
低胎児分画/no call4~84

逐次(シーケンシャル)条件型スクリーニング検査

第1三半期胎児スクリーニング検査でまず高リスク群、中リスク群、低リスク群の3群に分けます。 Down症候群の高リスク群(たとえばリスク>1:30)では、カウンセリングを受けて侵襲的検査が勧められます。中リスク群(1 : 30~1 :1500)は第2三半期スクリーニング検査に進み、低リスク群(<1 : 1500)はスクリーニング陰性という結果となり、その後の検査は行いません。この方法により、スクリーニング検査を受けた方の75%以上が受けてすぐに安心できる結果を受けることができ、一方で偽陽性率5%で約91%という高い検出率を得ることができます。この方法によって多くの方が第2三半期の検査が不要になるため費用対効果にも優れています。

シーケンシャル胎児スクリーニング検査の内容とは?

シーケンシャルスクリーニング検査には、血液検査と超音波検査の2つの部分があります。

血液検査

シーケンシャルスクリーニングには2回の血液検査があります。妊娠第11週目と第15~18週目に母親の血液を検査することで、より精度の高い検査を行うことができます。
1回目は妊娠11週目から13週目の間に行います。
2回目は通常、第15週から第18週の間に行われます。医師によっては、21週目になってから検査を行う場合もあります。

シーケンシャルスクリーニングの最初の血液検査

妊娠関連血漿蛋白(PAPP-A)を測定します。妊娠初期のPAPP-Aのレベルが低いと神経管障害のリスクが高くなると考えられています。

2回目の血液検査では以下の項目を測定します。

アルファフェトプロテイン(AFP)

赤ちゃんの肝臓では、ほとんどの場合このタンパク質が分泌され、母体の血液中に移行します。AFPのレベルが高すぎたり低すぎたりすると、先天異常と関連しています。

エストリオール(uE3)

エストリオールのレベルが低いと、ダウン症候群トリソミー18のリスクの増加と関連しています。

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)

「妊娠ホルモン」としても知られています。通常、妊娠初期より中期はホルモンレベルは低くなります。hCGの高レベルは、ダウン症候群に関連付けられていますが、レベルが高くなる可能性がある他の事象もあります。低レベルはトリソミー18に関連付けられています。

インヒビン

このタンパク質が妊娠中に果たす役割は正確にはわかっていいません。しかし、シーケンシャルスクリーニング検査の信頼性を高めることはわかっています。高レベルはダウン症候群と関連していますが、低レベルはトリソミー18と関連しています。

超音波検査

第11週から第13週の間に胎児の超音波検査を行います。赤ちゃんの首の後ろにある液体で満たされた空間(NT)に焦点を当てて詳細にみます。後頚部透亮像といわれる首の後ろの透き通った部分はむくみを表現しています。
ダウン症のような遺伝的異常を持つ赤ちゃんは、しばしば妊娠初期の3ヶ月の間に首に体液が溜まりやすくなることは有名です。この非侵襲的なスクリーニングは決定的な診断結果を導くものではありません。
時に、赤ちゃんがスクリーニングに適した位置にいないこともあります。このような場合は、超音波検査を再度行う必要があります。

シーケンシャルスクリーニング検査はどの程度決定的ですか?

シーケンシャル・スクリーニング検査は、常にすべての遺伝的異常を検出するわけではありません。検査の精度は、スクリーニングの結果と超音波検査を行う医師の技量に依存します。

陽性の結果が出た時

推定100人に1人の女性が、初回の血液検査で陽性(異常)になると言われています。
主治医はその結果について患者さんと話し合い、通常はより診断に直結する検査を勧めます。たとえば羊水のサンプルを採取する羊水穿刺があります。もう一つは、絨毛検査(CVS)で、これは胎盤組織の小さなサンプルを採取するものです。

最初の血液検査でスクリーニングのカットオフ値以下のタンパク質が検出された場合、第二期に再検査を受けることができます。2回目の検査後にタンパクのレベルが上昇した場合、医師は遺伝カウンセリングを勧める可能性が高いと思います。また、羊水穿刺などの更なる診断的検査を勧められることもあります。

陰性の結果が出た時

検査結果が陰性であれば、遺伝子疾患を持つ子供を産むリスクが低いことを意味します。リスクは低いですが、ゼロではないことは重要です。定期的な妊婦検診を通して、あなたの赤ちゃんをモニターし続ける必要があります。

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この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号