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妊娠7週目の胎児の成長は?生活上のアドバイスも詳しく紹介
妊娠7週目は妊娠の症状もはっきりと出てきて、胎児の成長も著しくなります。母体への影響も出てくるため、どのような変化があるか知っておきましょう。
本記事では妊娠7週目ごろの胎児の成長状況や、母体の変化を中心に解説します。辛い症状が出てくるこの時期のアドバイスもしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠7週目の胎児の成長状況
妊娠7週目ごろは、まだ妊娠に気づかないママもいるほど赤ちゃんが小さいです。ですが、確実に成長して変化もはっきり見られます。
二頭身になりはじめる
妊娠7週目の胎児は、頭と胴がはっきりとわかる二頭身になりはじめます。今までは丸まっていた体が少しずつ伸びて、尻尾やエラのように見えていた部分はなくなり、人の形に近くなっていく時期です。6週目ごろから見えてきた手や足の原型も、より形が鮮明になります。
身長は8mm〜16mm程度で、体重も1g〜4gほどになります。また、目の部分には将来的にレンズになる部分が形成されはじめ、耳になる前の穴もわかるようになるでしょう。
脳や脊髄が発達しはじめる
脳や脊髄が発達しはじめるのも妊娠7週目ごろからです。この時期に神経細胞のおよそ8割が形成されます。見るための視神経や聞くための聴神経など、感覚器官の発達も著しいです。
また、この時期には胎盤や臍帯になる組織も作られていきます。これから胎児が成長していくために、とても大切な時期といえるでしょう。
心拍もわかるようになる
妊娠6週目ごろから超音波検査でわかるようになる胎児の心拍は、7週目に入るとよりはっきりしはじめます。「お腹の中で生きている」と改めて実感できる時期でしょう。
まだ心臓は完成していないため、心拍がわからないこともありますが心配はありません。同じ7週目でも、7週目の初めの日と最後の日では胎児の状態に大きな差があるからです。胎児の成長には個人差があるため、少し遅れていると感じても焦らず見守りましょう。
妊娠7週目の母体の変化
妊娠7週目の母体は、まだお腹は大きくありません。しかし、妊娠の兆候がより強く出てきます。妊娠中期に入るまでの辛い時期ですので、よくある変化を知っておきましょう。
つわりの症状が強くなる
今まではつわりがほとんどなかった人でも、妊娠7週目ごろから症状が出てくることが多いです。つわりの代表的な症状は以下のとおりです。
- ・吐き気
- ・匂いに敏感になる
- ・食べないと吐き気が出る
- ・胃のムカムカ
- ・眠気やだるさ
- ・唾液がたくさん出る
これらの症状は多くの妊婦さんが経験する症状です。
しかし、あまりにも症状がひどく、うつ状態や脱水症状になるような場合は妊娠悪阻という症状かもしれません。安静に過ごすとともに、我慢はしすぎずに辛い場合は医師に相談しましょう。
頻尿になることがある
ホルモンバランスや血流量の変化によって、突然頻尿の症状が出ることがあります。
妊娠7週目ごろからは、胎児の成長も本格化するため、体がより多くの血液を作ろうとしはじめます。これによって腎機能が活発になることも、頻尿の原因です。
頻尿になると夜中に尿意で目が覚めることがありますが、それを避けるために水分を控えるのはよくありません。妊娠中は水分を十分に摂ることが大切です。
下痢をすることがある
ホルモンバランスが変化すると、腸の動きが悪くなります。生理中に下痢になる人がいるのと同じ症状です。妊娠7週目はホルモンバランスが大きく変わるため、この症状が出やすくなります。
妊娠による下痢はしばらくすると落ち着くため、心配ありません。しかし、症状がひどいと脱水症状になる恐れがあります。下痢をしはじめたら、お腹を冷やさない温かい飲み物を中心に、水分補給を意識しましょう。
少量の出血が発生する
妊娠初期〜7週目ごろは少量の出血をすることがある時期です。基本的に問題のない症状ですが、出血量が多い場合や、継続する場合はすぐに医師に相談しましょう。
また、少量であってもトラブルのサインのこともあります。出血した場合は検診時に伝えるようにしましょう。
こむら返りを経験することがある
こむら返りとは、主にふくらはぎの筋肉が痙攣することをいいます。「足が攣った」というあの痛い症状のことです。
妊娠7週目ごろからは、胎児により多くの栄養が必要になります。母体のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも胎児に移行するため、栄養バランスが崩れることでこむら返りを起こしやすくなります。
疲れやすくなる
ここまでお話したように、妊娠7週目ごろからはホルモンバランスが崩れ、栄養も足りなくなることが出てきます。頻尿やこむら返りによって寝不足になるケースもあり、眠さや倦怠感を覚えやすくなります。
何もしていないのに疲れることも増えますが、これは妊娠中なら当たり前のことです。無理はせずに体を休めて、栄養をしっかりと補給しましょう。
妊娠7週目の生活に関するアドバイス
胎児の発育に大切な妊娠7週目ごろからは、以下の点に注意して生活しましょう。赤ちゃんだけでなく、ママの健康を維持することも忘れてはいけません。
負担がかかることはしない
妊娠7週目ごろからは体が辛いと感じることも増えはじめます。「病気じゃないから」と無理はせずに、負担がかかることは極力避けましょう。
激しく体を動かしたり、強い力を入れたりする仕事や家事もよくありません。運動もウォーキングやストレッチ程度にとどめておき、体を大事にすることが何よりも重要です。
体だけでなく、メンタル面の負担にも配慮しましょう。とくにストレスや環境の変化はよくありません。リラックスできる習慣や趣味を見つけて、心身ともに元気に過ごせるようにしましょう。
生ものは避ける
妊娠中は抵抗力が弱くなりやすく、食中毒のリスクも高くなります。できるだけ非加熱の食品(生肉・刺し身・生卵・ナチュラルチーズなど)は避けましょう。
とくにトキソプラズマという寄生虫が潜んでいることがある生肉には要注意です。妊娠中にトキソプラズマ症にかかると、水頭症や神経・運動機能の障害などが赤ちゃんに出る恐れがあります。
嗜好品に注意する
煙草やお酒、カフェインは胎児の発育に悪い影響を与えます。
煙草に含まれているニコチンは、血管を収縮させる効果を持つ成分です。これによって栄養素が胎児に届かなくなり、低体重児になってしまうリスクや、流産の恐れも出てきます。
アルコールは母体から同じ濃度のまま、胎盤を通して胎児に送られてしまいます。飲酒を続けると胎児が「胎児性アルコール症候群」にかかる恐れがあるので注意が必要です。低体重や低身長になりやすく、ADHDや学習障害などのリスクも高まるため、アルコールは控えるべきでしょう。
カフェインは流産の原因や発育の妨げになるとされています。1日に2杯くらいのコーヒー程度であれば問題ありませんが、できるだけノンカフェインのものを選ぶべきです。カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶やチョコレート、栄養ドリンクなどにも含まれています。
葉酸を摂取する
葉酸は厚生労働省も摂取を推進している栄養素です。
ビタミンB群一種で、葉酸をしっかりと摂取することで二分脊椎、無脳症などの障害を予防できるとされています。
健康な胎児の成長には、1日に400μgの葉酸が必要です。(※)葉酸はさまざまな食品に含まれており、とくに緑黄色野菜に多く含まれています。
しかし、1日に400μgを食品でのみ摂取するのは難しいです。
足りない分は葉酸のサプリメントを利用して、できるだけ400μg以上を摂取するように心がけましょう。
※出典:厚生労働省. 「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」
www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf, (入手日付2023-01-23)
風邪や感染症の予防を徹底する
免疫が下がっている体は、風邪やさまざまな感染症にかかるリスクが高いです。ママが辛いだけでなく、胎児にも悪影響が出る恐れがあるため、予防を徹底しましょう。
マスク・手洗い・うがいは、短時間の外出でも必ずしてください。
インフルエンザをはじめとした予防接種は、妊娠中でも受けられるものが多いです。流行しはじめる前に確認し、積極的に接種しましょう。
薬の服用は必ず医師に相談する
薬の中には胎児に悪影響を与えるものも存在します。妊娠前から飲んでいる薬だとしても、胎児にはよくない可能性があります。薬を飲むときは必ず医師に確認しましょう。
市販薬や栄養ドリンクなども自己判断で服用してはいけません。妊娠中でも飲める薬はあるため、必要になったら医師に相談して処方してもらってください。
パートナーにも協力してもらう
不調や強い眠気で動けないときは、パートナーにも協力してもらいましょう。物理的に手伝ってもらえればベストですが、不調を理解してもらうだけでもとても楽になります。
検診に付き添ってもらったり、胎児の写真を見せたりすると、パートナーにパパとしての意識が芽生えやすいです。妊娠中の症状を伝えるとともに、情報を共有して協力を得ましょう。
妊娠はママ1人でなく、夫婦で支え合いながら赤ちゃんを見守るものです。
【まとめ】妊娠7週目は胎児も母体も変化が大きい時期
胎児の成長が目に見えてわかりはじめる妊娠7週目は、母体の変化も大きい時期です。
つわりの症状やホルモンバランスの崩れによる不調も出てきて、辛いと感じることも増えます。
でも、それらはすべて赤ちゃんが成長している証拠です。栄養も今までよりも多く必要になるため、体を休めて栄養補給をしながら見守りましょう。ママが摂取するものはすべて赤ちゃんにも吸収されます。そのことを考えて、食生活にも気をつけながら過ごしてください。
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