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妊娠13週のNIPTは適切?13週で受けられる出生前診断と母胎の様子を解説!

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妊娠13週でもNIPTは受けられるのか、NIPTの適切な受検タイミングが気になっている方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、NIPTにはいつまでに受ければいいなどの制限はありません。しかし、NIPTで陽性後には確定的検査を検討する必要があるため、早めの受検がおすすめです。

妊娠13週目は、確定的検査の種類も選べる時期です。NIPTの他にはどのような出生前診断が受けられるのか、13週の母胎の様子とともに紹介するのでチェックしてみてください。

妊娠13週で受けられる出生前診断の種類

妊娠13週で受けられる出生前診断は、非確定的検査のNIPT、コンバインド検査と、確定的検査の絨毛検査です。
NIPTなどの非確定的検査は検査結果が確定ではないため、陽性の判定が出た場合は確定的検査を受ける必要があります。13週では非確定的検査、確定的検査の両方が受検可能です。以下では、それぞれの特徴について解説していきます。

新型出生前診断(NIPT)

NIPTは、母体の採血で赤ちゃんの染色体異常の可能性を調べる出生前診断で、妊娠9週(ミネルバクリニックでは6週)から受検可能です。
お腹に針を刺す必要がないため、検査による流産のリスクがありません。

NIPTでは、赤ちゃんのダウン症候群21トリソミー)、エドワーズ症候群18トリソミー)、パトウ症候群13トリソミー)などを調べることができます。
感度病気を検出する確率)は99%であり、他の出生前診断に比べて非常に高いことが特徴です。ただし、感度の高いNIPTでも、あくまでも病気の「可能性」を調べる検査のため、NIPTで陽性の判定が出た場合には確定的検査に進む必要があります。

コンバインド検査

コンバインド検査は、妊娠11週〜13週に、エコー(超音波検査)と採血で行われる出生前診断です。NIPTと同様にお腹に針を刺さないため、流産のリスクはありません。

エコーでは、赤ちゃんの首の後ろのむくみ(NT)を測定し、ダウン症候群や、エドワーズ症候群の可能性を調べます。染色体異常の53%がダウン症候群、13%がエドワーズ症候群のため、コンバインド検査では66%の染色体異常が検査可能です。
ただ、コンバインド検査もあくまで疾患の可能性を検査するため、100%の診断はできません。
>>確定的検査と非確定的検査|出生前診断の種類とそれぞれの特徴

検査結果は確率(1/○○○)(*1)で提示されるため、どの程度の確率だったら確定的検査に進むかについて、事前にパートナーと相談しておきましょう。

*1 jams.med.or.jp/news/061_nipt_setumei_sassi.pdf

絨毛検査

絨毛検査は、妊娠11〜13週に実施される確定的検査で、赤ちゃんの染色体疾患の診断確定が可能です。同じ確定的検査である羊水検査は、妊娠15週から受検可能ですが、絨毛検査はより早い妊娠11〜13週に受検できます。
絨毛検査のメリットは、早い段階で赤ちゃんの染色体異常の有無を確定できる点です。経腹法または経膣法により、母体の絨毛細胞を採取し、その中に含まれる赤ちゃんの細胞を調べていきます。
絨毛検査は母体への侵襲を伴う検査のため、1%ほど流産のリスクがある点を承知しておきましょう。流産には至らなくても、出血や破水のリスクを伴う検査でもあります。

妊娠13週の母胎の様子

妊娠13週は、胎盤の完成が近づき、流産のリスクが低下したり、お腹がふっくらし始めたりして、母子ともに変化が生じる時期です。
以下では、お母さんと赤ちゃんの様子について、それぞれ解説します。

お母さんの様子

妊娠13週ごろのお母さんには、以下のような変化が現れます。

つわり症状が落ち着く
・心拍数が増える
・子宮が小さめのメロン程度の大きさになる
・頻尿が落ち着く

妊娠13週になると、つわりの症状が和らぎ、食事や仕事などの日常生活が楽に感じられます。そのため食欲の増す方が多いですが、急激な体重増加は妊娠糖尿病などのリスクを高めるため、体重コントロールを意識するようにしましょう。

また、妊娠13週ごろは、胎児に栄養と酸素を届けるために、血液量が増え始める時期です。それに伴い、心拍数も増えるため激しい運動や力仕事は控えましょう。子宮の位置が骨盤の上の方に移動するため、頻尿は落ち着きます。子宮の大きさは小さめのメロン程度で、薄手の服を着用していると、お腹の膨らみがやや目立つ程度です。
妊娠13週は、流産のリスクが大幅に低下する時期ですが、体重管理や適度な運動などを意識し、無理のない生活を送るようにしましょう。

赤ちゃんの様子

妊娠13週ごろの赤ちゃんは、以下のような変化が生じ、出産時の姿に近づき始めます。

・内臓器官が生成され始める
・呼吸や排尿、嚥下などを始める
・手足を動かし始める

赤ちゃんの肺や腎臓などの内臓器官が生成される時期です。赤ちゃんに栄養が行き届くよう、バランスのよい食事を意識するようにしましょう。
内蔵器官の生成に伴い、生命維持に欠かせない呼吸や、排尿、嚥下、胎便形成などが始まります。骨の発達も進み、子宮の中で手足を動かし始めますが、胎動を感じられるのはもう少し先です。
あくびをする姿や、飛び跳ねる様子がエコーで確認できることもあり、より赤ちゃんらしさを感じられるようになるでしょう。

赤ちゃんが本格的に成長するのは、胎盤が完成する15週ごろからです。
胎盤の完成が近づくにつれて、母体は貧血をはじめとしたトラブルが起こりやすくなります。
母子のトラブルを防ぎ、安心して出産に臨むために、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

参考:お母さんになるあなたへ | 厚生労働省

妊娠13週ごろの出生前診断にはNIPTがおすすめ!

NIPTは、流産のリスクがほとんどなく、オンラインでの受検も可能なことから、体調が安定しない妊娠13週におすすめな出生前診断です。
以下では、NIPTをおすすめする理由について詳しく解説します。

流産のリスクがほとんどない

NIPTは流産のリスクがないため、妊娠13週ごろにおすすめの出生前診断です。
妊娠13週は、お腹の膨らみが徐々に目立ち始め、薄手の服を着ていると、周囲にも妊娠していることが気づかれる場合があります。
流産はどの時期でも辛い出来事ですが、周囲に妊娠が伝わっている時期での流産は、精神的な辛さがより大きくなるでしょう。

NIPTは、母体の採血による検査のため、流産のリスクがほとんどありません。
確定的検査の流産リスクは、羊水検査が約0.2〜0.3%、絨毛検査が約1%となっています。
そのため、流産のリスクがほとんどないNIPTがおすすめです。

クリニックによってはオンラインで診断可能

NIPTは、クリニックによってはオンライン診断に対応しています。妊娠13週はつわりが落ち着く時期でもありますが、心拍数が増えるため激しい運動や力仕事は控えたい時期です。
そのため、近くにNIPT受検ができるクリニックがない方や、体調が悪く外出が難しい方でも、お気軽にご利用いただけるオンラインNIPTがおすすめです。
オンライン診断の利点は、「自宅で安心してカウンセリングを受けられる」「感染リスク、母体の負担が軽減できる」などです。
詳細は後述しますが、オンラインでのNIPT受検は、以下のような流れで実施されます。

・クリニックより発送された検査キットを近隣の医療機関に持参し、採血を受ける
・検体をクリニックに返送する

検査結果は自宅で確認ができるため、対面受診が難しい方でも、気軽にNIPT受検が可能です。

ミネルバクリニックではオンラインNIPTを実施中

ミネルバクリニックでは、「オンラインNIPT」を実施しています。
NIPTのオンライン受検に興味のある方は、検査対象や、検査の流れについて確認しておきましょう。

オンラインでカウンセリングから受検まで可能

ミネルバクリニックでは、カウンセリングから受検までオンラインで対応しています。
NIPTの対象は9週0日(ご希望の方は6週から)以降の方ですが、遺伝カウンセリングはそれ以前の方も対象です。オンラインNIPTのメニューは、ミネルバクリニックで提供しているすべてのNIPTです。

>>オンラインNIPTについて詳細はこちら

以下で、オンライン受検の流れを確認しましょう。

■フォームから予約
 第3希望までの日程をご入力ください
 ↓
■日時確定・お支払い
 日時確定のご案内後、基本料金のお支払いをお願いいたします
 ↓
遺伝カウンセリング
 臨床遺伝専門医の院長が、遺伝カウンセリングを担当します
 ↓
■採血
 当院より発送した検査キットを持参し、近隣の医療機関で採血を受けましょう
 ↓
■検体発送
 採血後、検体を当院までご返送ください
 ↓
■結果開示 
 10〜14日ほどで検査結果を確認できます

臨床遺伝専門医による充実した遺伝カウンセリングが強み

ミネルバクリニックでは、認定臨床遺伝専門医である院長による遺伝カウンセリングを実施しています。認定臨床遺伝専門医は、先天性疾患や生活習慣病など、幅広い遺伝疾患に関する専門知識を有する医師です。遺伝カウンセリングを受けることで、検査の意味を正しく理解し、結果が陽性だった場合の流れも正確に把握できます。

遺伝カウンセリングを実施する臨床遺伝専門医の院長は、3人の子どもの母親です。医学的な知見の枠を超え、患者様と同じ立場から妊娠・出産に向き合い、妊娠中のお悩みについても先輩ママとしてできる限りお答えしていきます。

検査結果が陽性の患者様に関してのカウンセリングは、追加費用を一切いただいておりませんので、悩みが少しでも解消できるまで安心して何度もご相談ください。

まとめ

まとめ

13週で受けられる出生前診断には、NIPTやコンバインド検査、絨毛検査があります。
なかでもNIPTは流産のリスクがほとんどなく、検査の精度も高いため、13週の方におすすめの出生前診断です。
妊娠13週は赤ちゃん、お母さんともに体に変化の生じやすい時期のため、無理は禁物です。遠方の方や、体調が安定しない方は、ミネルバクリニックのオンラインNIPTをご利用ください。
臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを実施しているため、不安や疑問を解決したうえでの受検が可能です。オンラインでも、対面受診と変わらぬ診療内容で、妊娠生活をサポートさせていただきます。

院長アイコン

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の院長のもと、東京都港区青山で、NIPT検査を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度な検査を提供してくれる検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら