目次
妊娠4週目(4週0日〜4週6日)は、最終月経の初日から数えて5週目の1週間で、生理の周期が28日の方なら次の生理予定日のころにあたります。赤ちゃんは子宮に着床して間もない時期で、エコーで赤ちゃんを包む袋(胎嚢)が見え始めるのは早くても4週後半〜5週です。この記事では、妊娠4週目の赤ちゃんの様子、4週0日〜6日の日ごとの目安、妊娠検査薬の反応、つわりなどの症状、薬やお酒を飲んでしまったときの考え方を、論文と学会の資料をもとに整理します。妊娠に気づいた今から、生活で気をつけることと、いつ何を確かめればよいかが分かります。出生前検査を考え始める方に向けて、東京・北青山の当院で受けられる検査の範囲と料金は東京のNIPT(新型出生前診断)のページにまとめています。
⏱️ 30秒でわかる要約
🤰 Q. 妊娠4週目とは、いつのことですか?
最終月経の初日を0週0日として数えた4週0日〜4週6日のことです。受精は最終月経から約2週間後に起こるので、受精からはまだ2週間ほどしかたっていません。生理の周期が28日の方では、4週0日がちょうど次の生理予定日にあたります。
🔍 Q. 妊娠4週目に胎嚢はエコーで見えますか?
胎嚢がエコーで見え始めるのは早くて4.5〜5週です。4週ではまだ見えないことも多く、見えないだけで異常とは言えません。卵黄嚢は5.5週ごろ、赤ちゃん本体(胎芽)は6週ごろから見えてきます。
🧪 Q. 妊娠4週目に妊娠検査薬は反応しますか?
多くは反応しますが、生理予定日の初日には約1割の妊娠でまだ着床が起きていないと報告されています。陰性でも生理が来なければ、1週間ほどあけてもう一度調べましょう。
🤔 Q. 出生前検査はダウン症候群だけ調べれば大丈夫ですか?
大丈夫とは言い切れません。ダウン症候群のほかにも、22q11.2欠失症候群のような微小欠失症候群や単一遺伝子の病気があります。当院のNIPTは通常妊娠9週から受けられ、妊娠6〜8週は臨床研究として受けられるので、4週の今から考え始めることができます。
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まだ決めていない方は、受けられる週数から先に確かめておくと安心です。
NIPTは何週がベスト? | NIPTの費用・料金
- ➤妊娠4週目とは → 最終月経から数えて4週0日〜6日。28日周期なら生理予定日のころ
- ➤赤ちゃんの様子 → 着床したばかり。胎嚢が見え始めるのは早くて4.5〜5週
- ➤妊娠検査薬 → 予定日の初日は約1割がまだ着床前。陰性なら1週間後に再検査
- ➤薬・お酒 → 受精後20日以内は「全か無か」の時期。お酒は気づいた時点でやめる
- ➤出生前検査 → 当院のNIPTは9週から、6〜8週は臨床研究として受けられる

1. 妊娠4週目とは?いつのこと?
妊娠4週目とは、最終月経の初日を0週0日として数えた4週0日〜4週6日の7日間です。妊娠週数は、最終月経の初日から40週を出産予定日として数えるのが決まりで、受精は最終月経から約2週間後に起こるとされています[1]。つまり「妊娠4週」といっても、受精してからはまだ2週間ほどです。
妊娠週数の数え方
妊娠週数を最終月経から数えるのは、排卵や受精の日を本人が正確に知ることは難しい一方で、最終月経の初日は多くの方が覚えているためです。そのため、まだ妊娠していない「0週〜2週」も妊娠期間に含めて数えます。この数え方では、28日周期の方の場合、4週0日(最終月経の初日から28日後)がちょうど次の生理予定日にあたります。
ただし、生理の周期が長い方や不規則な方は、排卵が遅れるぶん実際の発育が週数より遅れていることがあります。この場合、あとでエコーの計測をもとに週数が修正されます。週数の修正については妊娠週数の数え方|超音波エコー検査で修正する場合で詳しく説明しています。
4週0日〜6日の目安
「4週3日」「4週0日」など、日ごとの検索も多い時期です。生理の周期が28日で、最終月経から約2週間後に排卵した場合の目安を表にまとめます。
📅 妊娠4週0日〜6日の目安(28日周期の場合)
※検査薬の割合は、米国の妊娠を希望する女性221人(136件の妊娠)を追いかけた研究で、hCGを最も感度よく測った場合の理論上の値です[2]。胎嚢の時期はStatPearls[3]による。排卵の時期がずれると、この表もずれます。
2. 妊娠4週目の赤ちゃんの様子
妊娠4週目の赤ちゃんは、子宮の内側に着床して間もない時期で、エコーではまだ赤ちゃん本体は見えません。この時期は、のちに赤ちゃんや胎盤になる細胞が増え始め、お母さんの体とのつながりがつくられていくところです。
着床したばかりの時期
受精卵は分裂をくり返しながら子宮へ運ばれ、胚盤胞(はいばんほう)という形になって子宮の壁にもぐり込みます。これが着床です。MSDマニュアルでは、胚盤胞は受精後6日目ごろに着床し、9〜10日目までに着床を終えるとされています[1]。妊娠を希望する女性の尿を毎日調べた米国の研究では、妊娠が続いた例の84%が排卵後8〜10日目に着床していました[4]。
着床すると、胎盤のもとになる細胞からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが出始めます。妊娠検査薬は、このhCGが尿に出ているかを調べるものです。着床の日が人によって数日ずれることが、次の章で説明する「予定日に検査しても反応しないことがある」理由になります。
💡 用語解説:胎嚢(たいのう)
胎嚢は、赤ちゃんと卵黄嚢を包む袋で、妊娠したときにエコーで最初に見えてくるものです。はじめは2〜3mmほどで、1日に約1.13mmずつ大きくなると説明されています[3]。子宮の中に胎嚢が見えることは、子宮の中に妊娠していることを確かめる手がかりにもなります。
胎嚢はいつ見える?4週で見えなくても
胎嚢がエコーで見え始めるのは早くて妊娠4.5〜5週で、卵黄嚢は5.5週ごろ、1〜2mmほどの赤ちゃん(胎芽)は6週ごろから見えてきます[3]。妊娠4週の受診では、まだ胎嚢が見えないことも多くあります。
4週で胎嚢が見えないとき、それだけで流産や子宮外妊娠と決まるわけではありません。排卵が遅かった方は、実際の発育が週数より遅れていることもあります。多くの場合は、1〜2週間ほどあけてもう一度エコーで確かめます。妊娠検査薬が陽性で、強い腹痛や出血があるときは、予定より早くてもかかりつけの産婦人科に連絡してください。5週目の赤ちゃんの様子は妊娠5週目の赤ちゃんの様子、胎芽の大きさの目安は妊娠6週の胎芽の大きさで説明しています。
「胎芽」「胎児」の呼び方
お腹の赤ちゃんは、育つ時期によって呼び方が変わります。受精から8週(妊娠10週)までは「胎芽(たいが)」、それ以降は「胎児」と呼ばれます[1]。妊娠4週は胎芽の時期のごく初めで、この先の数週間で心臓や脳、脊髄のもとがつくられていきます。MSDマニュアルでは、心臓は妊娠5週ごろ(受精から約3週間後)に血液を送り出し始めるとされています[1]。
3. 妊娠4週目の妊娠検査薬
妊娠4週目に使う妊娠検査薬は多くの場合反応しますが、生理予定日の初日には、妊娠していても約1割はまだ反応しません。米国の研究では、136件の妊娠のうち10%は、生理予定日の初日にはまだ着床していませんでした。そのため、hCGを調べる検査でとらえられる妊娠は理論上でも約90%にとどまり、1週間後には約97%まで上がると報告されています[2]。
陰性だったら
4週0日〜2日ごろに陰性でも、それだけで「妊娠していない」とは言い切れません。着床が遅かった場合は、hCGがまだ検査で分かる量に達していないことがあります。生理が来ないまま数日〜1週間たったら、もう一度検査しましょう。検査薬の使い方や判定の見方は妊娠検査薬はいつから使える?で詳しく説明しています。
陽性なら産婦人科を受診する
検査薬が陽性になったら、産婦人科を受診する時期を考えましょう。受診では、子宮の中に胎嚢があるかを確かめ、受精卵が子宮の外に着床する子宮外妊娠ではないかを確認します。4週ではまだ胎嚢が見えないことがあるので、5週以降に受診するよう勧める医療機関もあります。強い腹痛、出血、めまいがあるときは、週数にかかわらず早めにかかりつけの産婦人科に連絡してください。
化学流産とは
妊娠検査薬で陽性になったあと、エコーで胎嚢が見える前に生理のような出血が来て妊娠が終わることがあります。日本産科婦人科学会は、これを「生化学的妊娠(化学流産)」と呼び、通常は治療が必要なく、流産の回数には数えないとしています[5]。検査薬を早く使うようになったことで、以前なら気づかなかった妊娠に気づくようになった、という面もあります。詳しくは化学流産をご覧ください。
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4. 妊娠4週目の症状(つわり・出血・腹痛・おりもの)
妊娠4週目は、症状をまったく感じない方もいれば、胸の張り・眠気・だるさなど生理前に似た症状を感じる方もいる時期です。症状の有無や強さには個人差が大きく、症状がないことは赤ちゃんが育っていないサインではありません。
つわりはいつから?4週で始まる人もいる?
つわり(吐き気・嘔吐)は、妊娠4週で始まる方もいますが、平均するともう少し後です。妊婦さん363人に毎日の記録をつけてもらった英国の研究では、80%につわりがあり、症状は最終月経から平均39日目(妊娠5〜6週ごろ)に始まり、妊娠9週目にピークを迎え、平均84日目に終わっていました[6]。4週でつわりがなくても心配はいりません。つわりの時期や対処はつわり(悪阻)とは?始まる時期や原因で説明しています。
出血・腹痛・おりものがあるとき
妊娠4週ごろには、少量の出血が見られることがあり、着床のころの出血と生理を見分けにくいこともあります(着床出血はいつ?生理との違い)。おりものが増えたと感じる方もいます。一方で、生理の多い日のような出血が続く、強い腹痛がある、片側の下腹部が強く痛む、といったときは、子宮外妊娠や流産のサインのこともあるため、かかりつけの産婦人科に連絡してください。出血については妊娠初期の出血、腹痛については妊娠初期の腹痛の受診目安で詳しく説明しています。
5. 妊娠4週目に気をつけること
妊娠4週目は、妊娠に気づく前に薬やお酒をとってしまっていたことに気づく時期でもあります。今からできることは、気づいた時点でお酒やたばこをやめ、薬は自己判断で続けたり止めたりせずに医師・薬剤師に相談し、葉酸をとることです。
薬:受精後20日以内は「全か無か」の時期
お腹の赤ちゃんへの薬の影響は、時期によって大きく変わります。MSDマニュアルでは、受精後20日以内は「全か無か」の時期で、影響を受けた場合は胚が育たずに妊娠が終わるか、まったく影響を受けずに育つかのどちらかになるとされています。一方、受精後3〜8週は体の器官がつくられる時期で、生まれつきの病気(先天異常)が特に起こりやすいとされています[7]。最終月経から数える週数に直すと、器官がつくられる時期はおよそ妊娠5〜10週にあたります(受精が最終月経の約2週間後の場合の換算)。
つまり、妊娠4週までに気づかず飲んだ薬の多くは、この「全か無か」の時期にあたります。ただし、薬の種類や飲んだ日、排卵の時期によって考え方は変わります。飲んだ薬の名前と日付をメモして、かかりつけの産婦人科や薬剤師に相談してください。持病の薬は、自己判断で止めるとお母さんの体調が悪くなることがあるので、必ず処方した医師に確認しましょう。
💡 用語解説:「全か無か」の時期
受精後まもない時期は、胚の細胞がまだ役割を決めていないため、薬などで多くの細胞が傷つけば胚が育たず、少しなら残った細胞が補って正常に育つ、と考えられています。そのため「影響があれば妊娠が続かない、続いた場合は影響が残りにくい」という意味で「全か無か(all or none)」と呼ばれます[7]。
お酒:気づいた時点でやめる
米国疾病予防管理センター(CDC)は、妊娠中や妊娠を考えている時期に安全といえるお酒の量は分かっておらず、安全な時期もないとしています。妊娠には4〜6週ごろまで気づかないことがあるため、妊娠しているかもしれないときはお酒を避けるよう勧めています[8]。気づかずに飲んでしまったことを悔やむより、気づいた今日からやめることが大切です。胎児性アルコール症候群については胎児性アルコール症候群と喫煙・カフェインで説明しています。
たばこ
たばこも、妊娠に気づいた時点でやめましょう。周りの人のたばこの煙(受動喫煙)も避けることが大切です。自分だけでやめるのが難しいときは、かかりつけ医や禁煙外来に相談してください。妊娠中のたばこの影響や、気づく前に吸っていた場合の考え方は妊娠中のタバコ・受動喫煙の影響で詳しく説明しています。
カフェイン
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは、まったくとってはいけないわけではありません。世界保健機関(WHO)は、1日のカフェイン摂取が300mgを超える妊婦さんには、流産や低出生体重を防ぐために量を減らすよう勧めています[9]。普段からたくさん飲む方は、量を見直したり、カフェインの少ない飲み物に替えたりしましょう。
葉酸
厚生労働省は、妊娠初期の女性や妊娠を計画している女性に、食事に加えてサプリメントなどで1日あたり400μgの葉酸をとるよう勧めています。葉酸は、赤ちゃんの二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクを下げるために大切な栄養素で、受胎後およそ28日までが神経管がつくられる大切な時期とされています。ただし、サプリメントのとりすぎには注意が必要です[10]。妊娠4週は、この大切な時期のまっただ中です。まだ飲んでいない方は、気づいた今から始めましょう。詳しくは葉酸サプリメントの効果、神経管閉鎖障害とはをご覧ください。
レントゲン・感染症
妊娠に気づく前にレントゲン(X線)検査を受けていた、と心配になる方もいます。米国産科婦人科学会(ACOG)は、X線撮影・CT・核医学検査で胎児が受ける放射線の量は、胎児に害が出る量よりずっと少ないとしています[11]。受けた検査の種類と日付を、かかりつけの産婦人科に伝えて相談してください。
また、妊娠中にかかると赤ちゃんに影響が出ることがある感染症もあります。小さな子どもの唾液や尿からうつることがあるサイトメガロウイルスについては先天性サイトメガロウイルス感染症とはで説明しています。こまめな手洗いを心がけましょう。
🩺 院長コラム【「気づく前に飲んでいた」と自分を責めないで】
妊娠4週は、多くの方がまだ妊娠に気づいていない時期です。そのため、気づく前に風邪薬を飲んでいた、お酒を飲んでいた、と後から心配になるのは自然なことだと思います。受精後まもない時期には「全か無か」という考え方があり、時期によって影響の考え方が大きく変わります。
大切なのは、何を、いつ、どのくらいとったのかを整理して、専門家に具体的に相談することだと考えています。不安なまま一人で調べ続けるより、事実を並べて相談したほうが、考えるべきことがはっきりします。
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6. 妊娠4週目の流産
着床したあと、妊娠に気づく前後のごく早い時期に妊娠が終わることは、決して珍しくありません。米国の健康な女性の尿を毎日調べて198件の妊娠を見つけた研究では、着床後に妊娠が終わったのは全体の31%で、22%は臨床的に妊娠と分かる前に終わっていました[12]。着床の時期との関係を調べた研究では、着床が遅いほど早い時期に妊娠が終わる割合が高く、排卵後9日目までに着床した場合は13%、11日目では52%でした[4]。
妊娠と分かってからの流産について、日本産科婦人科学会は、妊娠の約15%が自然流産に終わり、妊娠12週未満の早期流産では、流産した組織の約80%に染色体の異常が見つかったと報告されており、そのほとんどが偶然のできごとだとしています[5]。どれも集団で見た割合で、一人ひとりの確率をそのまま表すものではありません。心拍が確認できたあとの流産の確率は週数とともに下がっていきます。9週ごろの流産率については妊娠9週の壁(魔の9週)で説明しています。
🩺 院長コラム【ごく早い時期の流産は、お母さんのせいではありません】
着床してまもない時期の妊娠は、受精卵の染色体の変化などによって、もともと続かないことが少なくありません。研究で示されている数字を見ると、検査薬が早く使えるようになった今は、以前なら気づかなかった早い時期の妊娠の終わりにも気づくようになったのだと考えています。
「あのとき走ったから」「仕事を休まなかったから」と自分を責める必要はありません。早い時期の流産の多くは赤ちゃん側の染色体の変化によるもので、偶然のできごとだと考えています。
7. 妊娠4週から考え始められる出生前検査 ― ダウン症候群だけで大丈夫?
出生前検査は、妊娠4週の今すぐに受けるものではありませんが、受けられる時期から逆算して、今から考え始めることができます。当院のNIPT(新型出生前診断)は妊娠9週から受けられます。さらに、できるだけ早い時期に結果を知りたい方のために、妊娠6〜8週から臨床研究として受けられる体制を整えています(早期NIPT(妊娠6〜8週))。受けられる時期の上限は特に設けておらず、陽性だった場合の確定検査は、絨毛検査が妊娠11〜13週、羊水検査が妊娠15週から院内で受けられます(NIPTはいつからいつまで受けられる?)。調べる範囲もプランによって違い、ダウン症候群のほか、22q11.2欠失症候群などの微小欠失症候群はスタンダードプランから、単一遺伝子の病気はダイヤモンドプランとインペリアルプランで調べられます。こうした変化の一部は自閉症・発達障害の原因にもなるため、一部の自閉症・発達障害の原因はNIPTでわかることも知ったうえで、パートナーと話し合って選んでいただきたいと考えています。
まとめ
妊娠4週目は、最終月経から数えて4週0日〜6日で、28日周期なら次の生理予定日のころです[1]。赤ちゃんは着床したばかりで、胎嚢がエコーで見え始めるのは早くて4.5〜5週です[3]。生理予定日の初日には約1割の妊娠で検査薬がまだ反応しないので、陰性でも生理が来なければ1週間ほどあけて再検査しましょう[2]。お酒とたばこは気づいた時点でやめ、葉酸をとり、薬は医師・薬剤師に相談してください。出血や強い腹痛があるときは、かかりつけの産婦人科に連絡しましょう。
🏥 妊娠9週から受けられるNIPT
当院のNIPTは通常妊娠9週から、妊娠6〜8週は臨床研究として受けられます。ダウン症候群のほかに、22q11.2欠失症候群などの微小欠失症候群や単一遺伝子の病気まで、プランに応じて調べられます。臨床遺伝専門医が常駐し、陽性なら確定検査(絨毛検査・羊水検査)まで院内で受けられます。検査を受けるかまだ決めていない方は、遺伝カウンセリングとはを先にご覧ください。
まだ決めていない方は:出生前診断(NIPT)を受けるべきか迷う方へ | 早期NIPT(妊娠6〜8週)
よくある質問(FAQ)
Q1. 妊娠4週目でもつわりはありますか?
妊娠4週で吐き気などを感じる方もいますが、平均するともう少し後です。妊婦さん363人を調べた英国の研究では、つわりは最終月経から平均39日目(妊娠5〜6週ごろ)に始まり、妊娠9週目にピークを迎えていました。4週でつわりがなくても心配はいりません。
Q2. 妊娠4週で胎嚢が見えないのは異常ですか?
異常とは言えません。胎嚢がエコーで見え始めるのは早くて妊娠4.5〜5週で、4週ではまだ見えないことも多くあります。排卵が遅かった方は発育が週数より遅れていることもあるため、多くの場合は1〜2週間ほどあけてもう一度確かめます。強い腹痛や出血があるときは、早めにかかりつけの産婦人科に連絡してください。
Q3. 生理予定日に妊娠検査薬が陰性でした。妊娠していないのでしょうか?
まだ分かりません。米国の研究では、生理予定日の初日には約1割の妊娠でまだ着床が起きておらず、検査で妊娠をとらえられる割合は約90%、1週間後には約97%でした。生理が来ないまま数日〜1週間たったら、もう一度検査しましょう。
Q4. 妊娠4週で、気づかずに薬やお酒を飲んでしまいました。
受精後20日以内は「全か無か」の時期とされ、影響を受けた場合は妊娠が続かず、続いた場合は影響が残りにくいと考えられています。ただし、薬の種類や飲んだ日によって考え方は変わるので、薬の名前と日付をメモして、かかりつけの産婦人科や薬剤師に相談してください。お酒は、妊娠中に安全といえる量が分かっていないため、気づいた時点でやめましょう。
Q5. 妊娠4週で産婦人科を受診するのは早いですか?
4週ではまだ胎嚢が見えないことが多いため、5週以降の受診を勧める医療機関もあります。ただし、強い腹痛、出血、めまいがあるときや、持病の薬を飲んでいるときは、週数にかかわらず早めにかかりつけの産婦人科に相談してください。
Q6. 妊娠4週の流産はどのくらい起こりますか?
着床後のごく早い時期に妊娠が終わることは珍しくありません。米国の研究では、着床後に妊娠が終わったのは31%で、22%は臨床的に妊娠と分かる前でした。日本産科婦人科学会は、妊娠の約15%が自然流産に終わり、早期流産の多くは赤ちゃん側の染色体の変化による偶然のできごとだとしています。
参考文献
- [1] Muñoz JL. 胎児の発育段階. MSDマニュアル家庭版. 2024. [MSDマニュアル]
- [2] Wilcox AJ, Baird DD, Dunson D, McChesney R, Weinberg CR. Natural limits of pregnancy testing in relation to the expected menstrual period. JAMA. 2001;286(14):1759-1761. [DOI 10.1001/jama.286.14.1759]
- [3] Dewald O, Hoffman JT. Gestational Sac Evaluation. StatPearls. 2023. [NCBI Bookshelf]
- [4] Wilcox AJ, Baird DD, Weinberg CR. Time of implantation of the conceptus and loss of pregnancy. N Engl J Med. 1999;340(23):1796-1799. [DOI 10.1056/NEJM199906103402304]
- [5] 日本産科婦人科学会. 流産・切迫流産. [日本産科婦人科学会]
- [6] Gadsby R, Barnie-Adshead AM, Jagger C. A prospective study of nausea and vomiting during pregnancy. Br J Gen Pract. 1993;43(371):245-248. [PubMed 8373648]
- [7] 妊娠中の薬の使用. MSDマニュアル家庭版. [MSDマニュアル]
- [8] Centers for Disease Control and Prevention. About Fetal Alcohol Spectrum Disorders (FASDs). [CDC]
- [9] World Health Organization. Restricting caffeine intake during pregnancy. e-Library of Evidence for Nutrition Actions (eLENA). [WHO]
- [10] 厚生労働省. 妊娠前からはじめよう 健やかなからだづくり 食生活Book. [厚生労働省 PDF]
- [11] American College of Obstetricians and Gynecologists. Committee Opinion No. 723: Guidelines for Diagnostic Imaging During Pregnancy and Lactation. Obstet Gynecol. 2017;130(4):e210-e216. [DOI 10.1097/AOG.0000000000002355]
- [12] Wilcox AJ, Weinberg CR, O’Connor JF, Baird DD, Schlatterer JP, Canfield RE, Armstrong EG, Nisula BC. Incidence of early loss of pregnancy. N Engl J Med. 1988;319(4):189-194. [DOI 10.1056/NEJM198807283190401]
※本記事は一般の方に向けた情報提供を目的とするもので、個別の診断を示すものではありません。妊娠中の体調や症状については、かかりつけの産婦人科医にご相談ください。





