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妊娠6週の胎児の成長や母体の変化をわかりやすく解説
妊娠6週目頃は妊娠に気づきはじめる人も多いですが、「生理が遅れている」ことがわかっているだけで、まだ妊娠に気づいていない人もいるかもしれません。ただ、お腹の中の赤ちゃんはどんどん成長しています。人によっては、体の変化を感じている人もいるでしょう。
そこで今回は、妊娠6週目の胎児の成長や母体の変化をわかりやすく解説します。陥りやすいマタニティブルーを乗り切るコツも紹介しますので、今妊娠6週を迎えている人は参考にしてみてください。
妊娠6週目の胎児の成長状況
妊娠6週目は、生理の遅れや体の変化に気づく人が多い頃です。また、妊娠検査薬で陽性反応が出て、病院を受診し、妊娠した喜びを感じている人も多いでしょう。
この時期にお腹の中の赤ちゃんは、どのような成長をしているのでしょうか。妊娠6週目の胎児の成長状況から解説します。
胎児ではなく胎芽と呼ばれる
一般的にお腹の中にいる赤ちゃんは胎児と呼ばれますが、妊娠8週目未満までは胎児ではなく胎芽と呼ばれます。受精卵が子宮に着床してから妊娠8週目未満まではまだ人間としての構造が十分ではありません。器官は形成されはじめていますが、十分に形成されていない状態です。
ちなみに妊娠6週目頃は、受精から28〜34日目頃にあたります。
妊娠6週目の胎芽の大きさ
妊娠6週目の胎芽は、15〜27mm程度の胎嚢に包まれている状態です。妊娠4週後半から5週目頃にはエコー検査で胎嚢が確認できるようになります。この胎嚢は赤ちゃんが入っている袋のような部屋のことです。
この頃の胎芽の大きさは、座高が4〜8mm程度です。まだまだ小さいように感じますが、受精したときの受精卵の大きさと比べると、1万5,000倍もの大きさです。
心臓の動きが確認できるようになる
妊娠6週目後半頃には、エコー検査で赤ちゃんの心臓の動きが確認できるようになります。まだ心臓の部屋はひとつしかありませんが、場合によっては心音が聞けることもあるでしょう。赤ちゃんがお腹にいることを実感する方も多いはずです。
ただし、心臓の動きが確認できる時期には個人差があります。6週目ではまだ確認できないケースもありますが、遅くとも7週目の後半までには確認できるようになるでしょう。
手足となる突起が形成される
妊娠5週目はまだまだ人間とは思えない形をしている赤ちゃんですが、6週目になると後ろに手足となる突起が形成されはじめます。
しかし、まだ丸みを帯びた突起ができただけなので、医師に説明されないとわからないことが多いでしょう。腕や指の、足の原型が作られはじめ、これから週数を重ねるごとに少しずつ人間らしい形になっていきます。
目や口、耳、鼻となる原型が形成される
手足となる突起だけでなく、目や口、耳、鼻の原型も作られはじめます。まだ大まかな形で、目や口、耳はくぼみがあるようにしか見えません。
ただし、目玉らしき形をしたものが入っている眼窩が形作られます。また、口の原型のくぼみには、後に舌になる組織も作られはじめる頃です。上あごや下あごも少しずつできてきます。
脳が急激に成長する
脳が急激に成長するのもこの頃です。胴体と比べて頭の形はかなり大きく、視床下部も形成されはじめます。視床下部は脳の中心にあり、食事や生殖行為、体温など、生きていくために必要な行為をコントロールする組織のことです。
妊娠6週目の母体の変化
体の変化を感じたことが妊娠のきっかけになる方も多いはずです。もちろん個人差はありますが、妊娠6週目には母体にもさまざまな変化が生まれます。どういった変化があるのか見ていきましょう。
つわりが本格的に始まる
妊娠6週目には辛いつわりに悩まされる人も多いはずです。つわりは5〜6週目頃から本格的に始まり、酷すぎて普段の生活や仕事がままならないという人もいるでしょう。
常に吐き気を感じる人もいますが、ほとんど感じないという人もいます。また、食欲が減退する人も多いですが、その反対に食欲旺盛になる人も少なくありません。
食欲が旺盛になる状態を食べづわりといい、この場合はお腹が空くことで吐き気を感じてしまいます。においを嗅ぐだけで気持ち悪くなってしまうにおいつわりに苦しむ人もいるでしょう。
妊娠悪阻になることも
さまざまな体の変化が起きる妊娠6週目頃からは、妊娠悪阻(おそ)のリスクがあることも知っておきましょう。何日も嘔吐が続くことによって脱水症状が起きたり、食事が数日間まったく摂れなかったり、激しいめまいや立ちくらみを感じたりすることを、妊娠悪阻といいます。その結果、5kg以上体重が落ちてしまうのも、妊娠悪阻の症状です。
妊娠悪阻の状態があまりに悪化してしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも影響が出てしまいます。辛い症状に悩まされている場合は、医師の診断を受けて指示に従いましょう。
疲れを感じやすくなる
体が疲れを感じやすくなるのも、妊娠6週目頃に起きはじめる症状です。だるさを感じてまったく動けなくなり、頭がぼーっとしてしまう人もいます。また、寝ても寝ても眠い状態になる人も多く、この状態を眠りつわりといいます。
情緒不安定になる
妊娠すると女性ホルモンのバランスが乱れてしまい、情緒不安定になってしまう人も多いです。
体のだるさ、終わることのない嘔吐感など、さまざまな体の変化によってイライラしたり、悲しくなったりすることもありますが、今後のことを考えたり、今までどおりの生活ができなかったりすることで不安になってしまう人もいます。情緒不安定になりやすいのは、初めて妊娠した人や久しぶりに妊娠したという人に多いです。
妊娠6週目のマタニティブルーを乗り切るコツ
体の変化や精神的な不安によって、妊娠6週目頃にマタニティブルーになってしまう人は少なくありません。マタニティブルーは妊娠6週目の初期だけでなく、妊娠中期から後期にかけても続いてしまう可能性もあります。自分なりに上手に乗り切るコツを把握しておくことが大切です。
先輩ママに相談する
妊娠・出産を経験している先輩ママに相談してみましょう。妊娠は喜ばしいことなのに、イライラしたり悲しくなったり、不安になったりしてストレスを感じると、赤ちゃんに対して罪悪感を覚えてしまうことがあります。そのため「家族や友達には話せない」と相談できない人も少なくありません。
先輩ママなら同じように妊娠中のストレスを感じた経験があります。あなたが今感じている気持ちに寄り添ってもらえるので相談してみましょう。出産経験がある母親や姉妹に相談するのもおすすめです。
周りに相談できる先輩ママがいない場合は、プレママのための集まりに参加したり、助産師さんなどに相談してみたりしてもよいでしょう。
パートナーにマタニティブルーを理解してもらう
これから一緒に親になるパートナーに、マタニティブルーを理解してもらいましょう。マタニティブルーは、妊娠中誰もが陥ってしまう可能性があります。
ただ、経験していなければ、マタニティブルーについて何も知らないという人も多いです。とくに経験することがない男性は、マタニティブルーについて理解していない人が多いでしょう。
マタニティブルーに陥ったとき、理由もわからずイライラしたり、悲しくなったりして「どうしたらよいんだろう」と本人も悩んでしまいますが、経験がないパートナーもマタニティブルーの知識がなければ「どうしてこうなっているのかわからない」と悩んでしまいます。
妊娠中はマタニティブルーになる可能性があることをしっかり伝えて理解してもらい、一緒に乗り越えてもらいましょう。病院を受診する際についてきてもらうのもおすすめです。
妊娠中でもできる気分転換方法を見つける
妊娠中でもできる自分なりの気分転換方法を見つけておきましょう。妊娠6週目頃はできることとできないことがあるため、いつもどおりの気分転換ができないかもしれません。また、今後お腹が大きくなるにつれて、今までできていた気分転換ができない可能性もあります。
そこで、妊娠中でも無理なくできる自分なりの気分転換方法を見つけておくことはとても大切です。お気に入りのカフェに行く、映画を見に行く、美容院に行くなど、なんでも構いません。あなたが楽しくなる気分転換方法を見つけておきましょう。
何もしない日を作る
何もしない一日を作ってお家でのんびり過ごしたり、家事を一切やらない日を決めたりするのもおすすめです。妊娠しても生活や仕事は続きますから「いつもどおりに頑張らないと」と思う方も少なくないでしょう。
しかし、体にさまざまな変化が生まれる妊娠中に無理に頑張ると、体だけでなくメンタルも疲れてしまいます。何もしない日を決めた日は、好きなことだけをして、食事はデリバリーを頼むなど、とことん自分が楽に過ごせるように意識してみましょう。
【まとめ】妊娠6週目は赤ちゃんにも母体にもさまざまな変化が起きる
妊娠に気づいたばかりという方も多いはずですが、妊娠初期にあたる6週目頃はお腹の中の赤ちゃんがどんどん成長し、母体にもさまざまな変化が起きます。
体の変化に戸惑ったり、突然情緒不安定になって「どうすればよいのかわからない」と悩んでしまったりする方も多いでしょう。そんなときは周りに相談したり、自分なりの気分転換方法を見つけたりすることが大切です。「妊娠すれば誰にでも起こりうること」と理解し、自分を責めないように過ごしてみてください。
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