InstagramInstagram

モノソミー・トリソミーとは?21・18・13番染色体異常の違いとNIPT検査について

モノソミー・トリソミーとは?18トリソミーの寿命やダウン症との違いを臨床遺伝専門医が解説

この記事のポイント
  • モノソミー・トリソミーの基本的な違いとメカニズム
  • 18トリソミーの最高寿命と長期生存の実態
  • 18トリソミーとダウン症(21トリソミー)の違い
  • 13番・18番染色体異常の症状と特徴
  • NIPT検査での診断方法と最新のCOATE法技術
  • 染色体異常判明時の医療的・社会的サポート体制

出生前診断や遺伝子検査で耳にする「モノソミー」「トリソミー」という言葉。これらは染色体異常の種類を表す重要な専門用語です。

特に21トリソミー(ダウン症候群)18トリソミー(エドワーズ症候群)13トリソミー(パトウ症候群)は、NIPT(新型出生前診断)で検査される主要な染色体異常として知られています。「18トリソミーの寿命はどのくらいなのか」「18トリソミーの最高寿命は何歳か」「ダウン症と18トリソミーは何が違うのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

この記事では、これらの染色体異常の基本的な違い、18トリソミーの寿命や長期生存の可能性、13番・18番染色体異常の特徴、そして最新のNIPT検査技術まで、臨床遺伝専門医の視点から分かりやすく解説します。

\ 臨床遺伝専門医が直接担当します /


📅 染色体異常について専門医に相談する

※オンライン診療も対応可能です

染色体異常の基本:モノソミーとトリソミーの違い

そもそも染色体とは?

人間の体は約60兆個の細胞から構成されており、その一つひとつの細胞の核には46本の染色体が含まれています。これらの染色体は23対(44本の常染色体と2本の性染色体)で構成され、遺伝情報を次世代に伝える重要な役割を果たしています。

染色体はDNA(デオキシリボ核酸)とヒストンタンパク質から構成されており、約2万個の遺伝子が含まれています。各染色体には特定の遺伝子が配置されており、その数や構造に異常が生じると、さまざまな疾患の原因となります。

染色体の構成
  • 常染色体:1番~22番(22対44本)
  • 性染色体:X・Y染色体(1対2本)
  • 総数:46本(23対)

モノソミーとは

モノソミー(monosomy)とは、通常2本で1対となる染色体の片方が欠損し、1本になってしまった状態を指します。「Mono(1つの)」+「somy(染色体)」という意味です。染色体の総数は通常の46本ではなく、45本となります。

常染色体(1〜22番)の完全なモノソミーは、遺伝情報の不足が致命的となるため、通常は着床前あるいは妊娠ごく初期に流産となり、生まれてくることはまずありません。これは、常染色体には生存に必要な遺伝子が多数含まれているためです。

これに対し、性染色体のモノソミーは生存が可能で、最も代表的なのがXモノソミー(45,X)です。これはターナー症候群として知られ、女性にのみ発生します。

モノソミーの主な種類
  • Xモノソミー(45,X):ターナー症候群の原因。女性のみに発生し、約2,500人に1人の割合で見られます。
  • 常染色体モノソミー:ほとんどが胎児期に致死的で、出生に至ることは稀です。
  • 部分モノソミー:染色体の一部が欠ける状態(例:5pモノソミー=猫鳴き症候群)。

トリソミーとは

トリソミー(trisomy)とは、通常2本で1対となる染色体が3本になってしまった状態を指します。「Tri(3つの)」+「somy(染色体)」という意味で、染色体の総数は通常の46本ではなく、47本となります。

トリソミーは染色体不分離という現象により発生し、母体年齢の上昇とともに発生率が高くなることが知られています。これは、卵子の減数分裂時に染色体が正常に分離しないことが原因です。

正常(2本)

2本1対

モノソミー(1本)

1本のみ

トリソミー(3本)

3本

染色体不分離のメカニズム

染色体不分離(non-disjunction)とは、細胞分裂の際に染色体が正常に分離しない現象です。通常、減数分裂では染色体は均等に分配されますが、この過程で異常が起こると、一方の細胞に余分な染色体が入り、もう一方の細胞は染色体が不足することになります。

染色体不分離は主に以下の段階で発生します:

染色体不分離の発生段階
  • 減数分裂第一分裂:相同染色体が分離しない(約70-80%がこの段階で発生
  • 減数分裂第二分裂:姉妹染色分体が分離しない
  • 受精後の有糸分裂:モザイク型の原因となる

主要な染色体異常の種類と特徴

21トリソミー(ダウン症候群)

21トリソミーは、21番染色体が3本ある状態で、最も頻度の高い染色体異常です。1866年にイギリスの医師ジョン・ラングドン・ダウンによって初めて報告され、ダウン症候群と呼ばれています。

出生1000人中約1人の割合で発生し、医療技術の進歩と社会的支援の充実により、平均寿命は60歳前後まで延びています。1980年代には平均寿命が25歳程度でしたが、心臓手術や感染症治療の進歩により大幅に改善しました。

21トリソミーの特徴
  • 発生頻度:出生1000人中約1人
  • 主な症状:知的障害、特徴的な顔立ち、先天性心疾患(約50%に合併)
  • 平均寿命:約60歳
  • 社会生活:適切な支援により就学・就労が可能
  • 合併症:甲状腺機能低下症、白血病リスク上昇、早期アルツハイマー病

18トリソミー(エドワーズ症候群)

18トリソミーは、18番染色体が3本ある状態で、ダウン症候群に次いで多い常染色体異常です。1960年にイギリスの遺伝学者ジョン・エドワーズによって報告され、エドワーズ症候群とも呼ばれています。

18番染色体には約300の遺伝子が含まれており、これが3本になることで多くの臓器や器官の発達に影響を及ぼします。重篤な合併症を伴うことが多く、生命予後は厳しいとされています。

18トリソミーの特徴
  • 発生頻度:出生6000人中約1人(女児に多い傾向)
  • 主な症状:成長障害、重度の知的障害、多発奇形(手指の重なり、揺り椅子状の足底など)
  • 合併症:先天性心疾患(90%以上)、呼吸器疾患、食道閉鎖、腎奇形
  • 特徴的所見:小さな顎、後頭部突出、握りしめた手(第2・5指が第3・4指の上に重なる)

18トリソミーの寿命・最高寿命と長期生存の可能性

18トリソミーの生命予後は一般的に厳しく、統計的には約50%が生後1週間以内に、約90%が1歳までに亡くなると報告されています。しかし、これらはあくまで統計データであり、個人差が大きいのが特徴です。

近年では新生児医療や心臓外科手術の進歩により、1歳を超えて生存するお子さんも増えています。また、稀ではありますが、10代、20代と成人期まで生存される方も報告されています。18トリソミーの最高寿命については、海外では40歳を超えて生存されている方の報告もあり、積極的な治療を選択することで家族と豊かな時間を過ごすケースも少なくありません。

日本においても、18トリソミーの会などの患者会が活動しており、長期生存されているお子さんの情報共有や家族支援が行われています。生命予後は、モザイク型か完全型か、合併症の重症度、出生後の医療介入の有無などによって大きく異なります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【18トリソミーの寿命について思うこと】

18トリソミーの「寿命」や「最高寿命」について検索される方は、おそらくNIPTや出生前診断で陽性と言われた方、あるいはこれから検査を受けようとされている方ではないでしょうか。統計データはあくまで過去の集積であり、あなたのお子さんがどのような経過をたどるかは、誰にも正確に予測することはできません。私は臨床遺伝専門医として多くのご家族と向き合ってきましたが、統計上の「生存率」だけでは測れない、一人ひとりの命の重みがあります。大切なのは、正確な情報を得た上で、ご家族が納得できる選択をすることです。どのような選択をされても、私たちはサポートを続けます。

ネットの情報だけで悩んでいませんか?

18トリソミーの寿命や予後について、記事を読むよりも
臨床遺伝専門医と直接お話しするのが最も確実な解決策です。


📅 臨床遺伝専門医の診療を予約する

※オンライン診療も対応可能です

13トリソミー(パトウ症候群)

13トリソミーは、13番染色体が3本ある状態で、最も重篤な染色体異常の一つです。1960年にドイツ系アメリカ人の遺伝学者クラウス・パトウによって報告され、パトウ症候群とも呼ばれています。

13番染色体には約400の遺伝子が含まれており、これが3本になることで重篤な形態異常と臓器の発達障害を引き起こします。多発奇形を伴い、生命予後は18トリソミーよりもさらに厳しいとされています。

13トリソミーの特徴
  • 発生頻度:出生12000人中約1人
  • 主な症状:重度の知的障害、口唇口蓋裂、多指症、小眼球症
  • 生命予後:約95%が1年以内に死亡
  • 合併症:中枢神経系異常(全前脳胞症)、重度の心疾患、腎奇形
  • 特徴的所見:頭皮欠損、小頭症、眼間狭小

18トリソミーとダウン症の違い【比較表付き】

18トリソミーとダウン症(21トリソミー)は、どちらも常染色体のトリソミーですが、その症状や予後は大きく異なります。「18トリソミーとダウン症の違いは何か」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。

最も大きな違いは生命予後です。ダウン症はゆっくりながらも発達が見込まれ、長期生存が一般的で、平均寿命は60歳前後に達しています。一方、18トリソミーは重度の発達遅滞と生命予後の厳しさが特徴で、1年生存率は約10%程度とされています。

項目 21トリソミー
(ダウン症候群)
18トリソミー
(エドワーズ症候群)
13トリソミー
(パトウ症候群)
発生頻度 1/1000 1/6000 1/12000
主な症状 知的障害、心疾患、特徴的顔貌 成長障害、重度知的障害、手指奇形 重度奇形、中枢神経異常、口唇裂
心疾患合併率 約50% 90%以上 80%以上
平均寿命 約60歳 1年未満が多い(長期生存例あり) 1年未満が多い
1年生存率 90%以上 約10% 約5%
社会生活 支援により可能 困難 困難
NIPTの検出率 99%以上 97%以上 95%以上
発達の見通し ゆっくりだが発達あり 重度の発達遅滞 重度の発達遅滞

モノソミー・トリソミーの検査方法

NIPT(新型出生前診断)での検査

NIPT(Non-Invasive Prenatal genetic Testing)は、妊婦の血液中に含まれる胎児由来のDNA断片(セルフリーDNA)を解析することで、染色体異常の可能性を調べる検査です。

NIPTは非侵襲的検査であり、母体から採血するだけで検査が可能なため、羊水検査や絨毛検査のような流産リスクがありません。感度・特異度ともに99%以上と高い精度を持ち、出生前診断の第一選択肢として広く普及しています。

NIPTの特徴
  • 検査時期:妊娠9週0日~(当院では6週から可能
  • 検査方法:母体血液の採取のみ(約10-20ml)
  • 安全性:母体・胎児ともにリスクなし
  • 検査精度:感度・特異度ともに99%以上
  • 結果判明:約1~2週間

最新のCOATE法による高精度NIPT

ミネルバクリニックでは、従来のNIPTをさらに進化させたCOATE法による検査を提供しています。COATE法は、胎児由来DNA断片をより精密に解析する技術で、従来法と比較して偽陽性率が大幅に低減されています。

COATE法の特徴
  • 技術革新:胎児由来DNA断片の高精度解析
  • 検出疾患:従来法より約2.5倍向上
  • 検査範囲:13/18/21トリソミーと、その他染色体の中で多い3つのトリソミーを検出
  • 偽陽性率:大幅に低減(微細欠失症候群で従来70%台→99.9%以上)

その他の出生前診断

NIPTは非確定的検査(スクリーニング検査)であり、陽性結果が出た場合は確定診断のための検査が必要です。確定診断には、羊水検査や絨毛検査が用いられます。

確定診断のための検査
  • 羊水検査:妊娠15週以降に実施、診断精度99%以上、流産リスク約0.1-0.3%
  • 絨毛検査:妊娠10-13週に実施、診断精度99%以上、流産リスク約0.5-1%
  • 実施体制:当院では2025年6月より自院で実施可能

検査結果の解釈とその後の対応

NIPTの結果の読み方

NIPTの検査結果は、「陽性」「陰性」「判定保留」の3つで報告されます。それぞれの意味を正しく理解することが重要です。

結果の解釈
  • 陽性:染色体異常の可能性が高い(確定診断が必要
  • 陰性:染色体異常の可能性が低い(陰性的中率99%以上
  • 判定保留:胎児DNA濃度不足等で判定困難(再検査が必要)

NIPTは非確定的検査であるため、「陽性=必ず染色体異常がある」というわけではありません。陽性的中率(PPV)は母体年齢や検査項目によって異なります。例えば、21トリソミーの場合、35歳で約80%、40歳で約95%程度とされています。

陽性結果が出た場合の対応

NIPT陽性の場合、確定診断のための検査と遺伝カウンセリングが重要です。慌てて決断を急ぐ必要はありません。

1
結果の説明

臨床遺伝専門医による詳細な説明を受けます

2
遺伝カウンセリング

今後の選択肢について十分に相談します

3
確定検査

羊水検査または絨毛検査を実施します

4
継続サポート

24時間体制でのサポートを提供します

染色体異常が判明した場合のサポート

医療的サポート

染色体異常が確定した場合、適切な医療体制での対応が重要です。出生前から準備を整えることで、出生後のケアをスムーズに行うことができます。

医療サポート体制
  • 専門医との連携:小児科、心臓外科、形成外科等の専門医紹介
  • 出生前準備:NICU等の受け入れ体制整備
  • 継続的ケア:出生後の長期的な医療サポート
  • 緩和ケア:必要に応じた緩和医療の提供

心理的サポート

染色体異常の診断は、ご家族にとって大きな心理的負担となります。適切なサポートを受けることが重要です。

心理的サポート
  • 遺伝カウンセリング:臨床遺伝専門医による継続的な相談
  • 家族支援:きょうだい児や祖父母を含めた家族全体への支援
  • 患者会紹介:同じ悩みを持つ家族との交流(18トリソミーの会等)
  • グリーフケア:必要に応じた心理的サポート
仲田洋美院長

🩺 院長コラム【遺伝カウンセリングの大切さ】

染色体異常の診断を受けたとき、多くのご家族は大きなショックを受けます。インターネットで情報を調べれば調べるほど不安になる方も少なくありません。私が遺伝カウンセリングで心がけているのは、「正確な情報を、その方が受け止められるペースで」お伝えすることです。同じ診断名でも、お子さん一人ひとりの状態は異なります。統計データだけでなく、実際にどのような経過をたどる可能性があるのか、どのような支援が受けられるのか、具体的にお話しすることで、ご家族が自分たちらしい選択をするお手伝いをしています。どのような選択をされても、それはそのご家族にとっての正解です。私たちは最後まで寄り添います。

ミネルバクリニックの特徴

臨床遺伝専門医による高精度NIPT検査と手厚いサポート体制

ミネルバクリニックの特徴
  • COATE法:最新の次世代NIPT技術により高精度を実現(微細欠失症候群従来検査の陽性的中率70%台→99.9%以上
  • 臨床遺伝専門医常駐:専門医による遺伝カウンセリング
  • オンライン対応:全国どこからでも受検可能
  • 24時間サポート:陽性時の手厚いフォロー体制
  • 陽性時の確定検査を自院で可能:NIPT検査から陽性時の確定検査までワンストップで対応

一人で悩まず、専門医を頼ってください

不確かな情報で不安になる前に、
医学的根拠に基づいた「正しい選択肢」を知りましょう。


📅 臨床遺伝専門医の診療を予約する

※オンライン診療も対応可能です

よくある質問(FAQ)

Q1: モノソミー・トリソミーは予防できますか?

現在のところ、モノソミーやトリソミーを予防する方法はありません。これらは染色体不分離という偶発的な現象により発生するためです。ただし、母体年齢が高くなるにつれて発生率が上昇することが知られているため、妊娠計画の際には年齢要因を考慮することが重要です。葉酸の摂取など一般的な妊娠前のケアは推奨されますが、染色体異常そのものを予防する効果は証明されていません。

Q2: 18トリソミーの最高寿命は何歳ですか?

18トリソミーの生命予後は個人差が大きく、統計的には約90%が1歳までに亡くなるとされています。しかし、10代、20代と長期生存される方も報告されており、海外では40歳を超えて生存されている方の報告もあります。生命予後は、モザイク型か完全型か、合併症の重症度、医療介入の有無などによって大きく異なります。近年の医療技術の進歩により、長期生存の可能性は以前より高まっています。

Q3: 18トリソミーとダウン症の違いは何ですか?

18トリソミー(エドワーズ症候群)とダウン症(21トリソミー)は、異なる染色体のトリソミーです。最も大きな違いは生命予後で、ダウン症は平均寿命が約60歳と長期生存が可能ですが、18トリソミーは1年生存率が約10%と厳しい予後です。また、ダウン症は適切な支援により就学・就労が可能ですが、18トリソミーは重度の発達遅滞を伴い、社会生活は困難とされています。心疾患の合併率も、ダウン症が約50%に対し、18トリソミーは90%以上と高くなっています。

Q4: 高齢妊娠でのリスクはどの程度ですか?

母体年齢とともに染色体異常のリスクは上昇します。21トリソミー(ダウン症)の場合、25歳で約1/1250、30歳で約1/1000、35歳で約1/400、40歳で約1/100、45歳で約1/30程度とされています。18トリソミーや13トリソミーも同様に母体年齢とともに増加しますが、発生頻度はダウン症より低くなっています。ただし、これらは確率であり、高齢妊娠でも大多数は健康な赤ちゃんが生まれることを理解しておくことが大切です。

Q5: NIPTで全ての染色体異常が分かりますか?

標準的なNIPTでは、13・18・21トリソミーと性染色体異常を主な検査対象としています。ミネルバクリニックのCOATE法による検査では、これらに加えて、その他の染色体トリソミーや微細欠失症候群も検出可能です。ただし、すべての遺伝的疾患を検出できるわけではなく、単一遺伝子疾患や構造異常の一部は検出対象外となります。検査の限界についても、遺伝カウンセリングで十分に説明を受けることが重要です。

Q6: 検査結果が陽性だった場合、必ず染色体異常がありますか?

NIPTは非確定的検査(スクリーニング検査)であり、陽性結果が出ても必ず染色体異常があるとは限りません。これを「偽陽性」といいます。陽性的中率(PPV)は母体年齢や検査項目によって異なり、21トリソミーの場合、35歳で約80%、40歳で約95%程度です。正確な診断のためには、羊水検査や絨毛検査による確定診断が必要です。陽性結果が出た場合は、慌てず、まず専門医による説明と遺伝カウンセリングを受けることをお勧めします。

Q7: 検査を受けるべき時期はいつですか?

NIPTは一般的に妊娠9週0日以降に受けることができます。ミネルバクリニックでは、臨床研究として妊娠6週からの早期NIPTも実施しています。早期に検査を受けることで、その後の選択肢や考える時間を確保できるメリットがあります。ただし、検査を受けるかどうかは個人の価値観によるため、十分な遺伝カウンセリングを受けた上で決定することが重要です。検査前カウンセリングは妊娠前から受けることも可能です。

Q8: 13番染色体異常とはどのような状態ですか?

13番染色体異常で最も多いのは13トリソミー(パトウ症候群)で、13番染色体が3本ある状態です。出生12000人中約1人の割合で発生し、重度の知的障害、口唇口蓋裂、多指症、小眼球症、全前脳胞症などの中枢神経系異常を伴います。生命予後は厳しく、約95%が1年以内に亡くなるとされています。13番染色体の部分的な異常(部分トリソミーや部分モノソミー)も存在し、その場合は症状の重症度が異なることがあります。

まとめ

モノソミー・トリソミーは、染色体の数的異常により発生する遺伝的疾患です。モノソミーは染色体が1本不足した状態、トリソミーは1本過剰な状態を指します。

21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)は、それぞれ異なる症状と予後を示します。特に18トリソミーの寿命については多くの方が関心を持たれていますが、統計データはあくまで参考値であり、個々のお子さんの経過は異なります。近年の医療技術の進歩により、長期生存の可能性は以前より高まっています。

重要ポイント
  • 早期診断:NIPTにより妊娠初期から高精度な検査が可能
  • 専門医の重要性:臨床遺伝専門医による適切な遺伝カウンセリング
  • 継続的サポート:検査前後の手厚いサポート体制
  • 技術の進歩:COATE法による更なる精度向上
  • 個別化医療:一人ひとりに寄り添った対応

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医が常駐し、最新のCOATE法による高精度NIPT検査を提供しています。また、2025年6月より産婦人科を併設し、確定検査(羊水・絨毛検査)を自院で実施できるようになりました。

出生前診断は、ご夫婦にとって重要な選択の一つです。十分な情報収集と専門医との相談を通じて、ご自身にとって最適な選択をされることをお勧めします。どのような選択をされても、私たちは最後までサポートいたします。



プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科・腫瘍学を軸に、
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断・遺伝学的検査においては、検査結果そのものだけでなく
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年、国際誌『Global Woman Leader』および『Medical Care Review APAC』の2誌で立て続けに表紙(Cover Story)に抜擢。
「日本のヘルスケア女性リーダー10名」や「アジア太平洋地域のトップ出生前検査サービス」として、世界的な評価を確立しています。


▶ 仲田洋美の詳細プロフィールはこちら

関連記事