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妊娠10か月の胎児と母体の特徴と陣痛を知らせる3つのしるし
臨月と呼ばれる妊娠10か月は、妊娠36週から40週までの期間のことです。そして、出産予定日の前後2週間を含む4週間に出産することを、正期産と呼びます。出産予定日が近づいてくると、いつ陣痛が来るかとソワソワしてしまいますが、ストレスを溜めないよう、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんが出てくるのを待ちましょう。
いつ訪れるかわからない出産に備え、体力づくりのためにも軽いウォーキングなどで体を動かすようにすることも大切です。しかし、過度の運動は陣痛を促進することもあるので、ひとりで遠くまでウォーキングするといった行動は控えた方がよいでしょう。
胎児は血液循環や肺機能などの心肺機能が十分に完成し、いつでもお腹から出る準備ができています。3D超音波では、胎児の顔や髪の毛まではっきりと映るので、検査を行った日は家に帰ってから「家族の誰に似ている!」などの会話が弾みます。
しかし、ふと陣痛がきたときのことを考えると、どうなるのかと怖くなってしまう妊婦さんもいるはずです。実際に陣痛がくるときには一体どのようなことが起こるのでしょうか。
この記事では、妊娠10か月の胎児と母体の特徴と、陣痛を知らせる3つのしるしについてご紹介します。
妊娠10か月の胎児
長かった子宮生活ももうすぐ終わりに近づいている妊娠10か月の胎児は、発育のラストスパートを迎え、体重はこの1か月間のあいだに約500g増えます。
一般的に、体の機能が十分に発達し、体重が2500gを超えた胎児のことを、成熟児と呼びますが、妊娠10か月の胎児にはどのような特徴があるのでしょうか。
頭位の姿勢になる
妊娠10か月の胎児は、神経系や筋肉も十分に発達し、いますぐ産まれても自力で呼吸、体温調節をできる状態です。また、自力で免疫を作る力もつき、胎盤を通して母体からもらった免疫の有効活用もできます。
妊娠36週に入ると赤ちゃんの位置が少しずつ下がってきます。これは出産が近づいている証で、個人差はありますが一般的には出産の2~4週間前に起こるといわれています。
お腹の中では、子宮の中が窮屈になってきた胎児が、頭を下にした頭位という姿勢をとり、膝で曲げた足と肘で曲げた腕を胴体にくっつけます。そしてあごを胸につけて頭を前傾させ、体全体を丸めていきます。
この姿勢は、これから通る狭い産道をすんなりと進んでいくための準備です。
羊水量が減ってくる
羊水は、お腹の中にいる胎児を守り、育てる海のようなものです。ときにはクッションのように胎児への衝撃を和らげ、赤ちゃんは羊水の中で運動をし、羊水を飲み、排出することで呼吸の練習を行ってきました。
羊水量は妊娠8か月頃に約800ml程度とピークを迎えますが、その後は徐々に減少し、出産間近になると約500ml程度になります。
妊娠10か月になり、羊水量が減少していくと胎児の運動が制限され、手の形がわかるほどお腹の一部が盛り上がったりすることがあるため、胎児の存在をしっかりと感じられます。
妊娠10か月の母体
妊娠10か月の母体は、出産が近づいているため身体にさまざまな兆候が現れる時期です。大きくなったお腹が邪魔で靴下が履けなかったり、落としたものが拾いにくかったりと、日常生活の小さなことに不便を感じることが増えます。
しかし、そんな妊娠生活ももうすぐ終わりです。今は大変ですが、その分可愛い赤ちゃんが産まれてくるので、もう少し頑張りましょう。
ここでは、妊娠10か月の母体についてご紹介します。
食欲が出てくる
妊娠10か月に入ると、赤ちゃんが入っている子宮が少しずつ下に下がってきます。妊婦さんはその分胃のつっかえが取れてスッキリするため、食欲が出て1度に食べる量が増えてきます。
この頃の胎児は膵臓が完全に成熟し、十分な量のインスリンを自分で分泌することができます。そのため、妊娠10か月以降に食べすぎが原因で高血糖になってしまうと、胎児まで高血糖になり、たくさんのインスリンを分泌してしまうため、成長促進因子の影響で胎児が一気に大きく成長してしまう可能性があります。
胎児が大きくなりすぎてしまうと、出産に時間がかかってしまいます。出産が長引くと妊婦さんも辛いですが、赤ちゃんも苦しくなり、胎児機能不全の可能性も出てくるため、食べすぎには十分注意しましょう。
骨盤が開き恥骨や股関節に痛みが生じる
妊娠10か月に入ると、妊婦さんの体も少しずつ出産準備に入ります。出産のときに胎児の頭が通りやすいよう骨盤が開き子宮が下がるため、恥骨や股関節に痛みが生じてきます。
また、出産準備としてリラキシンというホルモンを分泌されることで、関節や靭帯をゆるく柔らかくするため、動くたびに恥骨が開き、痛みが生じると考えられています。
それに加え、出産が近づくにつれて胎児もどんどん成長し、恥骨や股関節を圧迫するため、強い痛みとなってしまうこともあります。
痛みの感じ方は人それぞれですが、あまりに痛みがひどい場合はかかりつけの病院に相談してみることをおすすめします。
陣痛を知らせる3つのしるし
陣痛は予定通りにはじまるとは限りません。しかし、出産が自然とはじまるときは大体、前駆陣痛、おしるし、破水のうちのどれかが体に現れます。
3つ全てのしるしが現れる妊婦さんもいますが、2つ同時に始まったり、順番も決まっているわけではないので、どのようにはじまるかは人それぞれです。
いざというときに焦ってしまわないよう、陣痛を知らせる3つのしるしを知っておきましょう。
前駆陣痛
前駆陣痛とは、本格的な陣痛がはじまる前に不規則なお腹の張りが頻繁に起こることです。
これから始まる本陣痛の練習のようなもので、一般的にはお産の2週間~1ヶ月前から始まるといわれています。
前駆陣痛の特徴
- 1回の持続時間が短い
- 痛みはそれほど強くない
- 規則性がない
- 胃の不快感、圧迫感として感じることもある
病院へ行くタイミングについてですが、まずは前駆陣痛が始まったら入院の準備をしておくことが大切です。
そして規則性のある強い痛みがきたら、痛みの感覚をしっかりと計り、病院に相談してください。
ただし、前駆陣痛は全ての妊婦さんに起こるわけではないので、前駆陣痛を感じることなく本陣痛がきた方や、本陣痛がくる前に破水したという方も多いので、注意しましょう。
おしるし
おしるしは、胎児を包んでいる卵膜と子宮壁の間にズレが生じ、そこから少量の出血が起き、おりものと混ざって出てきたものですが、色や量には個人差があります。また、おしるしが全くなく陣痛が来ることもあります。
おしるしの特徴
- 少し粘り気がある
- 色は茶褐色からピンク色までさまざま
- 量は少量から月経くらいと幅が広い
- おしるしから数時間~数日内に出産になる
おしるしがあったとしても、陣痛がきていたり破水していなければすぐに病院へ行く必要はありませんが、出血量が多い、何度も出血する、痛みがあるなどの場合は念の為病院へ連絡するようにしましょう。
破水
破水とは、胎児を包む卵膜が破れ、羊水が流れる現象のことです。陣痛から破水という流れが多いですが、中には陣痛前にいきなり破水してしまう妊婦さんもいます。
破水の特徴
- 色は無色透明から薄い乳白色
- においは無臭のこともあれば酸っぱいにおいの場合もある
- 破裂音がする場合もあるが全く感じないこともある
- 一気に流れ出る場合と少量出る場合がある
胎児が十分に育っていれば、陣痛より前に破水しても問題ありませんが、感染症や胎児の窒息を防ぐために、早めに病院へ行くようにしましょう。
妊娠10か月の外出範囲は?
妊娠10か月になると、出産まで残りあとわずかです。仕事をしているママも産休に入っていて、出産までに済ませておきたいことに時間を使えるようになるため、産まれてくる赤ちゃんのための買い物などに出かける機会も多くなります。
しかし、妊娠10か月の妊婦さんは、どのくらいの範囲まで出かけても大丈夫なのでしょうか。
冒頭でもご紹介しましたが、出産予定日の前後2週間を含む4週間に出産することを正期産といいます。つまり妊娠10か月に入ったら、いつ赤ちゃんが産まれてもおかしくないということです。
そのため、出かけるときはひとりでの行動は避け、誰かと一緒にいるようにしましょう。
また、妊娠10か月での旅行や、かかりつけの病院から1時間以上かかるところへの外出は、急な陣痛や破水したときに迅速な対応が取れず、ママや赤ちゃんが危険な状態になる可能性もあります。
車の運転については、目的地まで長時間同じ姿勢で座っていると、お腹が圧迫されて張ってしまうこともありますので、運転を交代できる方が一緒にいないときはやめておくのが無難です。
妊娠10か月の妊婦さんが出かける際は、必ず以下のものを持ち歩いておきましょう。
- 母子手帳
- 病院の診察券
- 保険証
- 現金
- スマートフォン
そのほかにも、万が一破水してしまったときのために夜用の大きめのナプキン、ゴミ袋、タオルも持っておくと便利です。
まとめ
妊娠10か月の胎児と母体の特徴と、陣痛を知らせる3つのしるしについてご紹介しました。
妊娠10か月に入ると出産が近づくため、妊婦さんには徐々に赤ちゃんが誕生することを知らせる変化がみられるようになります。初めて出産する妊婦さんは、いつ陣痛が来るかと緊張しているのではないでしょうか。
病院で行う超音波検査でも、エコー写真に写るのは赤ちゃんの体の一部だけになるほど成長しています。
赤ちゃんに会えるまであともう少しです。お腹が張りやすかったり、出産のことが気になったりしてなかなか眠れない日もあるかもしれませんが、あまり心配せずに過ごすようにしましょう。
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