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ターナー症候群の顔つき・知能・NIPTを専門医が解説|東京・ミネルバクリニック

ターナー症候群の顔つき・知能・NIPTを専門医が解説|東京・ミネルバクリニック

ターナー症候群の顔つき・知能・NIPTを
臨床遺伝専門医が解説

この記事でわかること
📖 読了時間:約15分
🩺 性染色体異常・出生前診断
臨床遺伝専門医監修

Q. ターナー症候群の顔つきや知能に特徴はありますか?

A. 翼状頸や低位耳などの特徴がみられることがありますが、知能は約90%が正常範囲です。
ターナー症候群(45,X)は女性のみに起こる性染色体異常ですが、適切な治療と管理により、多くの方が自立した生活を送っています。約半数がモザイク型であり、症状には大きな個人差があります。

  • 知能約90%が正常範囲、空間認知に弱さがある傾向
  • 顔つきの特徴翼状頸、低位耳、内眼角贅皮など(個人差あり)
  • モザイク型全体の約50%を占め、症状が軽いことが多い
  • Y染色体混入リスク → 約5〜6%に認め、性腺腫瘍リスクの早期発見が重要
  • 出生前診断NIPT妊娠10週から検査可能、COATE法ならモザイク型も高精度で検出

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1. ターナー症候群とは?基本情報

【結論】 ターナー症候群は女性のみに起こる性染色体異常で、X染色体が1本しかない(45,X)か、一部が欠けている状態です。女児2,000〜2,500人に1人の割合で発生し、適切な治療により多くの方が自立した生活を送っています。

「ターナー症候群と診断されたけど、どんな病気なの?」「将来どうなるの?」そんな不安を抱えてこのページをご覧になっている方も多いでしょう。まずは深呼吸して、一緒に正しい情報を確認していきましょう。

💡 ターナー症候群とは

通常、女性はX染色体を2本(XX)持っていますが、ターナー症候群ではX染色体が1本しかない(45,X)、またはX染色体の一部が欠けている状態です。1938年にアメリカの内分泌学者ヘンリー・ターナー博士が報告したことから、この名前がつきました。

📊 ターナー症候群の基本データ
  • 発生頻度:女児2,000〜2,500人に1人
  • 染色体核型:45,X(完全型)が約50%、モザイク型が約50%
  • 主な特徴:低身長(成人平均身長 約138〜142cm)、卵巣機能不全
  • 知能:約90%が正常範囲(空間認知に弱さがある傾向)

ターナー症候群のタイプ

ターナー症候群には複数のタイプがあり、それぞれ症状の程度が異なります。

タイプ 染色体核型 割合 特徴
完全型(モノソミーX) 45,X 約50% 全細胞でX染色体が1本、典型的な症状が出やすい
モザイク型 45,X/46,XX など 約30〜40% 症状が軽いことが多い、自然妊娠の可能性も
構造異常型 46,X,i(Xq) など 約10〜20% X染色体の一部が欠けている・重複している
Y染色体混入型 45,X/46,XY など 約5〜6% 性腺腫瘍リスクあり、予防的な対応が必要

2. ターナー症候群の顔つきの特徴

【結論】 ターナー症候群には翼状頸(よくじょうけい)、低位耳、内眼角贅皮などの特徴的な顔つきがみられることがありますが、すべての方に当てはまるわけではなく、個人差が大きいのが特徴です。特にモザイク型では外見上の特徴が目立たないことも多いです。

「ターナー症候群の顔つきってどんな特徴があるの?」「見た目でわかるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。確かに特徴的な所見はありますが、それは診断の「手がかり」であり、確定診断は必ず染色体検査で行われます

ターナー症候群にみられる身体的特徴

💡 翼状頸(よくじょうけい)とは

首の両側に余分な皮膚のひだがあり、首が短く、太く見える状態です。英語では「webbed neck(ウェブドネック)」と呼ばれます。ターナー症候群の約25〜40%にみられる特徴ですが、形成外科的な手術で改善することも可能です。

顔・首の特徴

👤 顔・首の特徴
  • 翼状頸(よくじょうけい):首の両側に余分な皮膚のひだがある状態(約25〜40%)
  • 低位耳:耳の位置が通常より低い
  • 内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ):目頭を覆う皮膚のひだ(蒙古ひだ)
  • 後頭部の毛髪線が低い:うなじの生え際が低い位置にある
  • 小顎症:下あごが小さい
  • 眼瞼下垂:まぶたが下がっている

体の特徴

骨格・体型の特徴

  • 低身長(最も特徴的)
  • 盾状胸(胸が広く平ら)
  • 乳頭間距離の拡大
  • 外反肘(肘が外側に曲がる)

手足の特徴

  • 短い第4中手骨(薬指の付け根の骨)
  • 手足の甲のむくみ(新生児期)
  • 爪が小さい・反り返っている
  • マーデルング変形(手首の変形)

⚠️ 重要:これらの特徴はすべてが現れるわけではありません。特にモザイク型では外見上の特徴がほとんど目立たないことも多く、低身長や不妊の検査で初めて診断されるケースもあります。外見だけでターナー症候群と判断することはできません。

3. ターナー症候群の知能と発達について

【結論】 ターナー症候群の方の約90%は知能が正常範囲です。ただし、空間認知や数学的処理に弱さがある傾向があります。適切なサポートにより、多くの方が大学進学や就職を果たし、自立した生活を送っています。

「ターナー症候群だと知的障害があるの?」「学校の勉強についていけるかな?」そんな心配を抱えている方も多いでしょう。安心してください。ターナー症候群は知的障害を伴う疾患ではありません

🧠 知能・学習に関するデータ
  • 全体的なIQ:約90%が正常範囲(IQ 85以上)
  • 言語能力:平均的〜やや高い傾向
  • 読解力・記憶力:平均的〜やや高い傾向
  • 空間認知能力:やや弱い傾向(地図を読む、図形を理解するなど)
  • 数学的処理:やや弱い傾向(計算、数の概念など)

学習面での特徴と対策

苦手な傾向がある分野

  • 算数・数学(特に図形問題)
  • 地図の読み取り
  • 方向感覚
  • 視覚的な情報処理

得意な傾向がある分野

  • 国語・読解
  • 言語表現
  • 暗記・記憶
  • 文字情報の処理

💡 学習サポートのポイント

空間認知の弱さは言語的な説明に置き換えることで補えることが多いです。例えば、地図を読むときは「北に進む」ではなく「セブンイレブンを右に曲がる」のように具体的なランドマークを使う方法が有効です。得意な言語能力を活かした学習法を取り入れることで、苦手分野も克服しやすくなります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【ターナー症候群と知能について正しく理解してほしいこと】

「ターナー症候群=知的障害」という誤解をお持ちの方がいらっしゃいますが、これは完全な間違いです。私のクリニックにも多くのターナー症候群の方が相談に来られますが、大学を卒業し、専門職として活躍されている方も数多くいらっしゃいます

確かに空間認知に弱さがある傾向はありますが、それは「苦手分野がある」というだけで、人間誰しも得意不得意はあるものです。言語能力が高い傾向があるターナー症候群の方は、むしろ文系分野で才能を発揮される方が多いのです。

大切なのは、その子の特性を理解し、得意を伸ばしながら苦手をサポートする環境を整えること。早期からの適切な支援により、お子さんの可能性は大きく広がります

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4. モザイク型ターナー症候群について

【結論】 ターナー症候群の約50%はモザイク型です。モザイク型は正常な細胞(46,XX)と異常な細胞(45,X)が混在している状態で、症状が軽いことが多く、自然妊娠の可能性もあります

「モザイク型ってどういう意味?」「完全型とは何が違うの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。モザイク型は予後が比較的良好であることが多く、正しく理解することで将来への見通しが持てるようになります。

💡 モザイク型とは

モザイク型とは、正常な染色体を持つ細胞と異常な染色体を持つ細胞が体内に混在している状態です。「モザイク」という名前は、異なる色のタイルを組み合わせたモザイク画のように、異なる細胞が混ざり合っていることに由来します。正常細胞の割合が高いほど、症状が軽くなる傾向があります。

🔬 モザイク型の特徴
  • 発生頻度:ターナー症候群全体の約50%を占める
  • 身長:完全型より高くなることが多い
  • 外見的特徴:目立たないことが多い
  • 卵巣機能:一部保たれていることがあり、自然妊娠の可能性も
  • 診断時期:症状が軽いため、思春期以降や不妊検査で発見されることも

完全型とモザイク型の比較

項目 完全型(45,X) モザイク型(45,X/46,XX など)
割合 約50% 約50%
低身長の程度 顕著(平均 約138cm) 軽度〜中等度
外見的特徴 典型的な特徴が出やすい 目立たないことが多い
卵巣機能 ほぼ機能しない 一部機能することも
自然妊娠 非常に稀 可能性あり(約5%)

⚠️ NIPTでのモザイク型検出について:従来のNIPTではモザイク型の検出精度が低いことがありましたが、当院が採用するCOATE法SNP法とターゲット法の融合技術により、モザイク型も高精度で検出することが可能です。

5. Y染色体混入リスクと性腺腫瘍

【結論】 ターナー症候群の約5〜6%にY染色体の混入が認められます。Y染色体がある場合、性腺芽腫(ゴナドブラストーマ)という腫瘍のリスクがあるため、早期に発見し、予防的な対応を検討することが重要です。

「Y染色体混入」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは早期に発見できれば適切に対処できる問題です。当院のNIPTでは、このY染色体混入も検出できるため、早期からの対策が可能になります。

💡 Y染色体混入(45,X/46,XY モザイク)とは

ターナー症候群と診断された方の一部に、Y染色体を持つ細胞が混在しているケースがあります。これは受精卵の分裂過程で起こるもので、外見上は女性として成長しますが、痕跡的な精巣組織(性腺芽細胞)が残っている可能性があり、これが腫瘍化するリスクがあります。

⚠️ Y染色体混入に関する重要事項
  • 発生頻度:ターナー症候群全体の約5〜6%
  • 腫瘍リスク:性腺芽腫(ゴナドブラストーマ)の発生リスクが約15〜30%
  • 推奨される対応:予防的な性腺摘出手術が国際的なガイドラインで推奨
  • 早期発見の重要性:出生前診断で検出できれば早期から対策可能

💡 当院のNIPTでY染色体混入を検出できる理由

当院が採用するCOATE法は、SNP法の技術により母体DNAと胎児DNAを明確に識別できるため、Y染色体の有無を高精度で判定できます。これにより、ターナー症候群と診断された場合でも、Y染色体混入の有無まで出生前に把握でき、出産後の早期対応につなげることが可能です。

6. ターナー症候群の症状と合併症

【結論】 ターナー症候群の主な症状は低身長と卵巣機能不全です。また、先天性心疾患(約30%)、腎臓の異常(約30%)などの合併症が見られることがあります。ただし、適切な治療と定期的なフォローアップにより、多くの症状は管理可能です。

「どんな症状が出るの?」「治療法はあるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。ターナー症候群には様々な症状がありますが、医学の進歩により多くの症状に対応可能です。早期発見・早期治療で、お子さんの成長を最大限サポートできます。

主な症状一覧

症状・合併症 頻度 治療・対応
低身長 約95% 成長ホルモン療法で改善可能
卵巣機能不全 約90% 女性ホルモン補充療法
先天性心疾患 約30% 定期的な心臓検査、必要に応じて手術
腎臓の構造異常 約30% 定期的な腎機能検査、必要に応じて治療
甲状腺機能低下症 約15〜30% 甲状腺ホルモン補充療法
難聴 約30〜50% 定期的な聴力検査、補聴器など

7. ターナー症候群の寿命について

【結論】 ターナー症候群の方の寿命は、適切な医療管理により、一般人口と大きく変わらなくなってきています。かつては平均寿命が短いとされていましたが、医学の進歩により心疾患の早期発見・治療が可能になり、予後は大幅に改善しています。

「ターナー症候群の寿命は短いの?」そんな不安をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。確かに過去の統計では寿命が短い傾向がありましたが、それは主に心疾患が見逃されていたことが原因でした。現代では状況が大きく変わっています。

💚 寿命に関する最新の知見
  • 過去の統計:一般人口より10〜15年短いとされていた
  • 主な原因:心疾患の見逃し、大動脈解離など
  • 現代の改善点:早期診断、定期的な心臓検査、適切な血圧管理
  • 最新の見解:適切な医療管理下では、一般人口に近い寿命が期待できる

8. ターナー症候群は遺伝するのか

【結論】 ターナー症候群は遺伝ではなく、受精卵の分裂過程で偶然起こる染色体異常です。ご両親の責任ではありません。また、次のお子さんが同じ状態になるリスクも一般と同程度です。

「私のせいでこうなったの?」「次の子も同じになる?」そんな自責の念を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。でも、ターナー症候群はご両親の責任ではありません。これは科学的な事実です。

🧬 遺伝に関する正しい理解
  • 発生原因:受精卵の分裂過程での偶発的なエラー
  • 遺伝性:遺伝しない(親から子へは伝わらない)
  • 両親の責任:全くない(生活習慣や行動とは無関係)
  • 再発リスク:一般と同程度(約1〜2%以下)
  • 母体年齢との関係:ダウン症候群と異なり、母体年齢との関連は低い

💡 補足:出生前診断と倫理的観点について
出生前診断の対象となる疾患は、基本的に自立した生活に支障が出るレベルの重篤な疾患に限られています。ターナー症候群は知能が正常範囲であり、適切な治療により自立した生活が可能なケースがほとんどです。NIPTはあくまで「知ること」で準備ができるという選択肢であり、検査を受けるかどうかは各ご家庭の判断に委ねられています。

9. NIPTでターナー症候群を検査する

【結論】 NIPT(新型出生前診断)でターナー症候群(45,X)の可能性を妊娠10週から検査可能です。当院のCOATE法は、モザイク型やY染色体混入も高精度で検出できるため、より詳細な情報を得ることができます。

「ターナー症候群はNIPTでわかるの?」「どの検査プランを選べばいいの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。ターナー症候群は性染色体異常に分類されるため、性染色体検査を含むプランで検査可能です。

NIPTでの検出と注意点

項目 内容
検査時期 妊娠10週以降(当院では妊娠6週から対応)
検査方法 採血のみ(流産リスクなし)
COATE法の優位性 モザイク型、Y染色体混入も高精度で検出可能
陽性時の対応 羊水検査・絨毛検査による確定診断

⚠️ 重要:NIPTはスクリーニング検査です
NIPTで陽性(ターナー症候群の可能性あり)と出た場合でも、確定診断ではありません。特に性染色体異常は偽陽性が比較的多いため、必ず羊水検査・絨毛検査で確定診断を受ける必要があります。

🔬 SNP法の技術

母体DNAと胎児DNAを明確に識別できるため、Y染色体混入の有無も正確に判定可能です。

🎯 ターゲット法の精度

検出したい領域を深く読み込むため、モザイク型でも高精度で検出できます。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【ターナー症候群のNIPTで大切にしてほしいこと】

ターナー症候群の出生前診断では、「モザイク型」と「Y染色体混入」の情報が極めて重要です。モザイク型は症状が軽く、将来の見通しも良好なことが多い。一方、Y染色体混入がある場合は性腺腫瘍のリスクがあり、予防的な対応が必要になります。

しかし、従来のNIPTではこれらの詳細な情報を得ることが難しいケースがありました。当院のCOATE法はSNP法とターゲット法の融合技術により、これらの情報をより正確に把握できます。

私がお伝えしたいのは、「ターナー症候群=大変なこと」ではないということです。知能は90%が正常範囲であり、適切な治療で多くの方が自立した生活を送っています。出生前に知ることは、お子さんを迎える準備を整え、最善のスタートを切るためのものだと考えています。

10. ミネルバクリニックのサポート体制

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の専門性を活かした診療体制を整えています。ターナー症候群を含む性染色体異常の検査から、陽性時のフォローまで一貫してサポートいたします。

🔬 高精度な検査技術

スーパーNIPT(第3世代)とCOATE法を採用。モザイク型やY染色体混入も高精度で検出可能です。

🏥 院内で確定検査まで対応

2025年6月より産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査も院内で実施可能に。転院の必要がなく、心理的負担を軽減できます。

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検査前後の遺伝カウンセリングを担当。結果の説明から今後の選択肢まで、専門家が寄り添います。検査費用には遺伝カウンセリング料33,000円分が含まれています。

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よくある質問(FAQ)

Q1. ターナー症候群の顔つきには必ず特徴がありますか?

いいえ、すべての方に特徴的な顔つきが現れるわけではありません。翼状頸や低位耳などの特徴は約25〜40%にみられますが、特にモザイク型では外見上の特徴がほとんど目立たないことも多いです。外見だけでターナー症候群を診断することはできず、染色体検査が必要です。

Q2. ターナー症候群だと知的障害がありますか?

いいえ、約90%の方が正常範囲の知能を持っています。ターナー症候群は知的障害を伴う疾患ではありません。空間認知や数学的処理にやや弱さがある傾向はありますが、言語能力は平均以上のことが多く、大学進学や就職をしている方も多くいらっしゃいます。

Q3. ターナー症候群の寿命は短いですか?

かつては寿命が短いとされていましたが、現代の医療では一般人口に近い寿命が期待できます。過去の短命の主な原因は心疾患の見逃しでしたが、現在は早期診断と定期的な心臓検査により、リスクを大幅に低減できます。

Q4. ターナー症候群は遺伝しますか?

ターナー症候群は遺伝しません。受精卵の分裂過程で偶然起こる染色体異常であり、ご両親の責任ではありません。次のお子さんが同じ状態になるリスクも一般と同程度(1〜2%以下)です。

Q5. モザイク型ターナー症候群とは何ですか?

モザイク型とは、正常な細胞(46,XX)と異常な細胞(45,X)が混在している状態です。ターナー症候群全体の約50%を占めます。完全型より症状が軽いことが多く自然妊娠の可能性もあります(約5%)。

Q6. Y染色体混入とは何ですか?

ターナー症候群の約5〜6%に、Y染色体を持つ細胞が混在しているケースがあります。Y染色体がある場合、性腺芽腫(ゴナドブラストーマ)という腫瘍のリスクが約15〜30%あるため、予防的な性腺摘出手術が推奨されます。当院のCOATE法ではY染色体混入も検出可能です。

Q7. ターナー症候群の女性は妊娠できますか?

完全型(45,X)では自然妊娠は難しいですが、モザイク型では約5%の方が自然妊娠しています。また、卵子提供による体外受精で妊娠・出産することも可能です。ただし、心疾患のリスクがあるため、妊娠前に詳細な心臓評価が必要です。

Q8. NIPTでターナー症候群は検出できますか?

はい、NIPTでターナー症候群(45,X)の可能性を妊娠10週から検査可能です。当院のCOATE法モザイク型やY染色体混入も高精度で検出できます。陽性の場合は羊水検査で確定診断が必要です。

Q9. ターナー症候群の治療法はありますか?

はい、複数の治療法があります。低身長に対しては成長ホルモン療法(平均5〜8cm身長が伸びる)、卵巣機能不全に対しては女性ホルモン補充療法で二次性徴を促します。心疾患や甲状腺機能低下症などの合併症に対しても、それぞれ適切な治療が可能です。

Q10. 遠方ですが検査を受けられますか?

はい、オンラインNIPTにより全国どこからでも受検可能です。臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングもオンラインで受けていただけます。詳しくはお問い合わせください。

🏥 一人で悩まないでください

ターナー症候群について心配なこと、検査を受けるかどうか迷っていること、
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臨床遺伝専門医があなたとご家族に寄り添います。

参考文献

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プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科・腫瘍学を軸に、
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断・遺伝学的検査においては、検査結果そのものだけでなく
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年、国際誌『Global Woman Leader』および『Medical Care Review APAC』の2誌で立て続けに表紙(Cover Story)に抜擢。
「日本のヘルスケア女性リーダー10名」や「アジア太平洋地域のトップ出生前検査サービス」として、世界的な評価を確立しています。


▶ 仲田洋美の詳細プロフィールはこちら

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