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NIPTで陽性|ダウン症検出後、羊水検査せずに中絶

アラフォーで第2子を授かったAさんは、ミネルバクリニックでNIPTを受け、陽性結果でした。Aさんが陽性になった項目は殆どはずれがないものですので、Aさんご夫妻のこのまま羊水検査をせず中絶したいというお気持ちが硬かったので、中絶クリニックのご案内を差し上げました。

ミネルバクリニックを選んだ理由は、より正確な検査をしたいということと、きちんとカウンセリグを専門医から受けたいということからです。

待ちに待った2人目のお子さん。
Aさんはドキドキしながら結果を待ちました。

出た結果は21トリソミーダウン症の可能性が高いというものでした。

ミネルバクリニックでは、NIPTで陽性になった場合、必ずカウンセリングをしています。

Aさんは、陽性結果を受け取ったあと、ご夫妻でお越しになりました。

まずは、Aさんご夫妻がどういうお気持ちなのかをお伺いしましたが、確率が高いなら羊水検査は行わず、このまま早い段階で中絶したいとの意向でした。

ミネルバクリニックでは妊娠9週からNIPTを実施していますので、結果は10~14日、つまり11週には出ることになります。

妊娠12週からは中期中絶になってしまいます。

初期中絶は中期中絶に比べて費用が安く、母体の負担が少ないというメリットがあります。

全体的なAさんにかかる負担を考えると、ご夫婦ともにこのまま中絶したいという意向でした。

こういう場合、もともとかかっている産婦人科で、「NIPTの結果が陽性だったから中絶したい」という話をすると、羊水検査をするように殆ど強制されてしまいます。
手術をしてくれるかどうか鍵を握っている相手から羊水検査を義務のように言われて、断れる妊婦さんがどれくらいいるでしょうか?
ですので、患者さんの本当に希望していることが、このまま中絶するという事であるならば、違う選択肢をご提案することにしています。

日本では、「今は産みたくない」とかという単純なニーズで簡単に中絶できるのに対して、お子さんの健康状態を理由とした中絶だけが羊水検査(妊娠16週から)を強要され、結果が出るのに2~3週間かかり、中絶リミットである21週近くになり中絶、という母体にとって肉体的にも精神的にも一番つらい状況にならなければならない、と言うことに関して疑問に感じているからです。

女性であるわたしは、「女性を擁護したい」という思いが強くなり。

確率が高く、ご本人の意思が固い場合には、別に羊水検査を経なくても良いのではないか、とずっとNIPTを扱ってきて、陽性の患者さんたちのその後のフォローアップもしっかりやってきた中、そのように考えるようになりました。

このお子さんは早くあきらめて、次のお子さんを妊娠するチャンスを大きくする方向に舵を切る。ご本人たちの希望がそれなら、それでいいと思うんですよ。
その人生を生きないといけないのは本人なので。もちろん、意思決定の前にきちんと説明を十分に受けたうえでってことですが。

やはり、ご本人たちの人生ですから、ご本人たちの望む最善を実現しようとする。わたしはそういう医師でありたいと思います。

但し、的中率が低いものに関しては、羊水検査をちゃんと受けていただきたい、という思いに変わりはありません。

院長アイコン

ミネルバクリニックでは、以下のNIPT検査を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度な検査を提供してくれる検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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