InstagramInstagram

【受診前】妊娠が早くわかる方法|初期症状と妊娠確認後の流れ

「自分が妊娠しているかを1日も早く知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

妊娠が早くわかる方法は、以下の3つです。

  • ・妊娠初期症状を観察する
  • ・妊娠検査薬を使う
  • ・産婦人科を受診する

ただし、確定診断を受けるなら産婦人科の受診が必須です。

そこで記事では以下の内容について詳しく解説します。

  • ・妊娠が早くわかる方法
  • ・妊娠確認から妊娠届を提出するまでの流れ
  • ・妊娠初期の妊婦が注意すべきこと

最後まで読むことで、あなたが妊娠しているかの確認やその後にすべき行動まですべてわかります。

妊娠しているかわからないまま過ごすのはとても不安だと思うので、この記事で解説する内容を活用していただけると幸いです。

【受診前】妊娠が早くわかる方法|妊娠を疑っている女性へ

妊娠検査薬で陽性を発見した女性

妊娠がわかる方法は、以下の2つです。

  • ・非確定的:妊娠初期症状や妊娠検査薬で確認する
  • ・確定的:産婦人科で確認をする

つまり、産婦人科で確定診断を受けるまでは妊娠したかを確信できないことになります。

しかし「妊娠したか根拠もないのに産婦人科を受診するのはハードルが高い」と感じる方もいるのではないでしょうか?

特に初産婦は全てが初めての経験で、何から始めて良いかもわかりませんよね。

そんな時は、妊娠初期症状の観察と妊娠検査薬の使用がおすすめです。次章以降で「妊娠初期症状」や「妊娠検査薬」について解説しますので、ぜひご覧ください。

妊娠初期症状とは、次の生理予定日の1週間前あたりから現れる妊娠兆候のことです。

受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が確定すると、妊娠期に向けて体の中で様々な変化が起こり、妊娠初期症状が現れます。

そこでこの章では、妊娠初期症状に関する以下の内容をお伝えします。

  • ・妊娠初期症状が現れる理由
  • ・性行為後いつから妊娠初期症状は始まるか
  • ・妊娠初期症状と生理の違い
  • ・【チェックリスト】妊娠超初期の代表的な症状20選

妊娠しているかを探るためのヒントになりますので、ぜひご活用ください。

妊娠初期症状が現れる理由

妊娠期に向けて以下の3つのホルモンが大量に分泌されて、ホルモンバランスが乱れることで妊娠初期症状が現れます。

  • ・hCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)
  • ・卵胞ホルモン(エストロゲン)
  • ・黄体ホルモン(プロゲステロン)

hCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)とは、妊娠が成立すると分泌されるホルモンです。妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンを検知して、妊娠判定を行います。妊娠5〜6週に分泌量がピークを迎え、以降は徐々に低下します。

卵胞ホルモン(エストロゲン)とは妊娠前に分泌量が増え、排卵を促すホルモンです。また、女性らしさを保つホルモンとしても知られており、生殖機能の維持をする働きもあります。妊娠が成立すると徐々に分泌量が減ります。

黄体ホルモン(プロゲステロン)とは、妊娠を継続するために体を変化させるホルモンです。受精卵が着床して育つために子宮内膜を厚くしたり、基礎体温を上げて温かい環境を作ったりします。妊娠後も継続的に分泌され、妊娠全期をサポートする働きがあります。

このように妊娠には様々なホルモンが関わっており、非妊娠期よりも大量に分泌されることでホルモンバランスが乱れ、妊娠初期症状として現れるのです。

性行為後いつから妊娠初期症状は始まるか

妊娠初期症状が現れるのは、早い方で性行為後4〜5週間です。つまり、次回の生理予定日の1週間前あたりから始まることになります。

ただし、妊娠初期症状が全くない方もいるため、絶対に現れるわけではありません。

具体的には、最終月経の始まった日を妊娠0週0日として、その後は「7日=1週間」「4週間=1ヶ月」としてカウントします。妊娠2週で排卵や受精があり、1週間かけて妊娠3〜4週目に子宮内膜に着床します。

つまり、妊娠が成立したことになります。

基礎体温
厚生労働省研修班監修/ヘルスケアラボより画像引用)

妊娠が成立した後から妊娠初期症状が始まるため、結果として妊娠4〜5週目となるのです。多くの方はこの時点で妊娠を疑い、妊娠検査薬を使ったり、産婦人科を受診したりします。

参考資料:厚生労働省研修班監修/ヘルスケアラボ

妊娠初期症状と生理の違い

妊娠初期症状と生理の違いは、以下の通りです。

  • ・症状が続く期間
  • ・痛みの感じ方
  • ・基礎体温
  • ・おりもの
  • ・生理の有無

特に生理は一週間程度で症状が落ち着きますが、妊娠初期症状は悪化しないものの長い間症状が続く特徴があります。また、生理痛は月経が近づくにつれて痛みが強くなるのに対して、妊娠初期症状は一定の痛みが続くイメージです。

一方で以下のような類似点もあるので、あわせて確認しておきましょう。

  • ・胸が張り
  • ・腰痛
  • ・眠気・体のだるさが続く
  • ・お腹の違和感や痛み
  • ・めまいや立ちくらみ
  • ・情緒不安定

妊娠初期と生理はどちらも妊娠に関するホルモンの分泌が盛んになり、体内環境が大きく変化する時期です。そのため、ホルモンバランスの乱れから上記のような共通した症状も現れます。

もし妊娠か生理かで悩んでいるなら、市販の妊娠検査薬で確認してみると良いでしょう。妊娠検査薬で陰性だとしても月経がなく、症状が続くようなら産婦人科に相談することもできます。

【チェックリスト】妊娠超初期の代表的な症状20選

妊娠初期症状と一口に言っても症状の出方や程度は人それぞれです。そのため、妊娠初期症状だけで妊娠しているかを判断するのは難しいと言えます。

ただし、妊娠している可能性を探るために妊娠初期症状を観察することは、有効な手段です。

そこで、妊娠超初期の代表的な20症状について「【チェックリスト】妊娠超初期症状20選と生理前症状との違い・注意点を解説」の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

妊娠確認から妊娠届を提出するまでの流れ|確実なタイミングを紹介

幸せな医者と患者の握手。 彼女の新しい女性患者に挨拶するフレンドリーな医師。 OB GYN ナースプラクティショナーに会う美しい若い女性。 元気な女性と産婦人科医が握手を交わす

「妊娠かも?」と感じても、具体的に何をどのように行動すれば良いかわかりませんよね?

特に初産婦の方は「妊娠検査薬を試す時期」や「産婦人科へ受診するタイミング」がわからないという話をよく耳にします。

そこでこの章では、妊娠確認から妊娠届を提出するまでの流れについて、以下の順で解説します。

  • ・妊娠関連症状を確認
  • ・妊娠検査薬
  • ・産婦人科を受診(1回目)
  • ・産婦人科を受診(2回目)
  • ・妊娠届を提出

安心して妊娠生活を送るための参考にしていただけると幸いです。

妊娠関連症状を確認

まずは妊娠関連症状を確認しましょう。

具体的な症状については、前章の「妊娠初期症状とは?」で詳しく解説しています。

例えば、いつもの生理前とは違い風邪っぽい症状が続いたり、食欲がなく時折つわりのような吐き気を感じたりする方は、妊娠の可能性があります。

他にも妊娠したことのある方は、下記のような症状があったと話していました。

  • ・夜しっかり寝ても日中眠くなる
  • ・なんとなく体が重だるい感じが続く
  • ・食欲増進・不振
  • ・生理とは違う少量出血
  • ・下腹部にチクチクした痛みがある

これらの症状に加えて、妊娠しているなら生理(月経)はきません。生理がないものの体調不良が続くなら、妊娠の可能性も考えて妊娠検査薬を試してみましょう。

妊娠検査薬

妊娠関連症状で妊娠を疑った方は、次に妊娠検査薬を使ってみましょう。

検査時期は「今回の生理開始予定日の1週間後」です。

なぜなら、妊娠検査薬で検知するhCGホルモン(ヒト絨毛生ゴナドトロピン)の分泌が、ピークを迎えている時期だからです。誤判定を防いで1回で確実な結果が得られるように、焦りは禁物です。

妊娠検査薬は確定診断にはならないものの、市販の妊娠検査薬は判定精度が高く、信頼できます。

使用方法やその際の注意点については「妊娠検査薬以外で妊娠は見抜ける?初期症状や妊娠の予感がしたら注意するべきこと」の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

尿検査のみであり、10分程度で終わるため、簡易的でもすぐに妊娠しているか知りたい方におすすめです。検査キットはドラッグストアで販売されており、1000円前後と比較的安く手に入ります。

妊娠検査薬で陽性判定が出た場合は、すぐに産婦人科を受診しましょう。

産婦人科を受診(1回目)

妊娠検査薬で陽性判定なら、迷わず産婦人科を受診(1回目)しましょう。

産婦人科を受診する時期は「妊娠5〜6週目」、つまり最終月経初日から35〜42日目の間が良いでしょう。

というのも、この時期になると妊娠判定に重要なhCGホルモン(ヒト絨毛生ゴナドトロピン)の分泌がピークを迎えており、正確な妊娠判定がしやすいからです。

1回目の受診では、以下の検査を行います。

  • ・エコー検査(超音波検査)
  • ・尿検査
  • ・問診

エコー検査で赤ちゃんのもととなる胎嚢を確認できる場合があります。胎嚢が確認できれば「妊娠確定」です。

妊娠2〜3週目のように時期が早すぎると確認できず、再受診の可能性もあるため注意が必要です。適切な時期に受診して、確実な診断をしてもらうためにも焦りは禁物ですよ。

そして、妊娠届を出すまでにはもう一度受診しなければいけません。その理由については、次に解説しますので、続きもご覧ください。

産婦人科を受診(2回目)

エコー検査にて胎嚢が確認されたら、次に確認したいのは「胎児心拍」です。

妊娠が確定しても、心拍が確認できないことには、胎児(一つの命が宿っている)として成立しないからです。

胎児心拍はエコー検査で確認します。胎児の成長具合やエコー検査の見る角度によっては、1回の受診で確認できないこともあるため、1週間後に再受診になるケースも少なくありません。

胎児心拍が確認できたら、いよいよ妊娠届の提出です。

妊娠届を提出

胎児心拍が確認できたら、お住まいの市役所に妊娠届を提出しましょう。

提出時に以下のものを持参すると手続きがスムーズに行えます。

  • ・身分証明書
  • ・医師の診断書
  • ・委任状(同一世帯以外の方が申請する場合)

妊娠届に必要な書類は市区町村により異なりますが、およそ以下の様式で行われます。当日は不備なく記入できるように、生年月日や住所が確認できるものを持参しておくと安心です。

低体重児出生届
母子保健法施行細則より画像引用)

無事妊娠届を提出し終えると、母子手帳が発行され、妊娠期の始まりです。

参考資料:母子保健法施行細則

【知らないと危険】妊娠が分かったら注意すべき7つのこと

ロビーでオンライン会議を行う幸せな若いビジネスウーマン

妊娠中は胎児に健康被害が及ばないように様々なことに注意しなければいけません。

そこでこの章では、妊娠初期から注意すべき以下の7つについて解説します。

  • ・注意①:禁煙・禁酒をする
  • ・注意②:カフェインは摂取しない
  • ・注意③:安易に薬を使わない
  • ・注意④:レントゲンは必要に応じて受ける
  • ・注意⑤:感染症対策を行う
  • ・注意⑥:早めに歯科治療は済ませる
  • ・注意⑦:葉酸を摂取する

あなたや赤ちゃんの健康を守るのに押さえておくべき内容ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。

注意①:禁酒・禁煙をする

妊娠中、できれば妊娠前から禁酒・禁煙をしておくことが望ましいでしょう。

なぜなら、アルコールは「胎児性アルコール症候群」を誘発する上に、喫煙で助長されるからです。

胎児性アルコール症候群とは、お酒に含まれるアルデヒド(アルコール代謝物)が胎盤を通して胎児に届くと「胎児脳の発育不全」や「知的・発達障害」など生まれつきの障害を招いてしまいかねない症状です。

出生後は成長とともに「学習・記憶・コミュニケーション障害」や「注意力が続かない」などの問題を抱えることもあります。また、中には「心臓・腎臓・骨・聴覚」などの臓器や骨へ異常を与えたという報告もされています。

喫煙習慣は、胎児性アルコール症候群の発症率を高めます。そしてタバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、子宮内胎児発育遅延の原因になる可能性も否定できません。

そのため、少なくとも妊娠しているかが分かるまでは禁酒・禁煙をしておくべきです。

参考資料
公益社団法人 日本産婦人科医会/飲酒、喫煙と先天異常
横浜市/胎児性アルコール症候群(FAS)について

注意②:カフェインは摂取しない

妊娠中にカフェインを摂取すると、以下のリスクを高めることが分かっています。

  • ・胎児の発育不良
  • ・低出生体重児
  • ・早産や死産

カフェインとはコーヒーや紅茶などの食品に含まれる成分の一種です。コーヒーや紅茶だけでなく、苦味成分としてコーラなどの炭酸飲料にも使われています。

(参考)食品中のカフェイン濃度

食品名 カフェイン濃度 備考
カフェインを多く添加した清涼飲料水 32 ~300mg/100mL 製品によって、カフェイン濃度、
内容量が異なる。
インスタントコーヒー(顆粒製品) 1杯当たり80mg 2g使用した場合
コーヒー(浸出液) 60mg/100mL 浸出法:コーヒー粉末10g、熱湯150mL
紅茶(浸出液) 15週目〜16週目 15週目〜16週目
羊水検査 30mg/100mL 浸出法:茶5g、熱湯360mL、1.5~4分
せん茶(浸出液) 20mg/100mL 浸出法:茶10g、90℃430 mL、1分
ほうじ茶(浸出液) 20mg/100mL 浸出法:茶15g、90℃650 mL、0.5分
ウーロン茶(浸出液) 20mg/100mL 浸出法:茶15g、90℃650 mL、0.5分
玄米茶(浸出液) 10mg/100mL 浸出法:茶15g、90℃650 mL、0.5分

眠気防止や頭痛を和らげる目的から好んで飲んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで、妊娠中はカフェインの摂取を可能な限り避けるとともに、ノンカフェイン商品に置き換えるように心がけましょう。最近ではコーヒーやカフェオレだけでなく、ノンカフェインのお茶まで販売されています。

少しの工夫でストレスなく胎児への健康被害を予防できるため、ぜひご活用ください。

参考資料
厚生労働省/食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
食品安全委員会/食品中のカフェイン P2
東京都福祉保健局/【食品安全FAQ】

注意③:安易に薬を使わない

服薬はかかりつけ医に相談してからにしましょう。

薬の種類によっては、胎児への健康被害や重篤な障害を残す場合もあるからです。

例えば、妊娠初期に誤って内服をすると薬の種類によっては着床できず流産になることもわかっています。脳梗塞などで内服することが多いワーファリンは、胎児の「軟骨形成不全」や「中枢神経の異常」などの原因になります。

持病で止むを得ず薬を続けなければいけないなら、早急にかかりつけ医に相談することをおすすめします。場合によっては、減薬や影響の少ない薬へ変更してもらうこともできます。

妊娠初期は胎児も非常に敏感な時期です。そのため、健康被害を最小限に抑えるための行動が取れると良いですね。

参考資料:公益社団法人 日本産婦人科医会/妊婦の薬物服用

注意④:レントゲンは必要に応じて受ける

胎児被曝を考慮して一般的に妊婦さんのレントゲン検査は禁止されています。

ただし、連続や長時間撮影するなどにならない限り、1回の被曝線量は胎児に影響しないと考えられています。

例えば、1回の胸部レントゲンにおける胎児の被曝線量は「0.01ミリシーベルト未満」であり、妊娠全期のいつ撮影しても胎児への健康被害は出ません。

そのため、治療のため止むを得ずレントゲンが必要であれば、医師の判断で撮影することもあります。また、撮影場所によってはプロテクターで胎児の被曝を予防することも可能です。

健康診断や持病の観察目的でのレントゲンが必要であれば、妊娠の可能性があることを医師へ説明して、必要に応じて対応してもらえるようにしましょう。

参考資料
福山市医師会/【トピック】妊娠中のレントゲン検査による胎児への影響「通常の検査であれば心配ありません」
ましもと内科呼吸器科/妊婦です。肺炎が疑われ、胸部レントゲンを撮りました。本当に大丈夫だったのでしょうか。

注意⑤:感染症対策を行う

「手洗い」「うがい」「マスク着用」など基本的な感染症対策に努めましょう。

感染症になるリスクは、以下の通りです。

  • ・胎児も同じように感染症になる
  • ・治療で薬が使えない

特に風疹に感染すると胎児は「先天性風疹症候群」となり、以下の障害を抱えて生まれてくる確率が高まります。

  • ・心疾患
  • ・緑内障
  • ・難聴…etc

風疹は予防接種で対策できるため、妊婦健診の際に抗体検査と予防接種について相談しましょう。

この他にも性感染症などの対策も必要です。

例えば、女性の陰部が溶血性連鎖球菌に感染していると、出生時に胎児が産道感染となり、髄膜炎や敗血症などの命を危険に晒すことになりかねません。

溶血性連鎖球菌は妊婦の約20%が感染していると言われており、珍しい感染症ではないのです。一方で無症状であることも多く、妊婦健診で発覚することもあります。産婦人科医の指示に従い、適切な治療が受けられるようにしましょう。

参考資料:厚生労働省/先天性風しん症候群

注意⑥:早めに歯科治療は済ませる

身体的負担や胎児への健康被害を考えて、歯科治療はできるだけ早く済ませておきましょう。

例えば、つわりなどの妊娠初期症状がある中での歯科治療は、お母さんにとって大きな負担になります。 また、痛み止めや抗生剤などを使う治療であれば、胎児への健康被害も否定できません。

妊娠中期以降は急激に胎児が成長するためお腹も大きくなり、仰向けでの治療が難しくなります。仰向けで長い時間治療をすると、大きくなったお腹に下大静脈が圧迫され、貧血や低血圧などのリスクも考えられます。

これらのことから、歯科治療は妊娠初期のうちに済ませておくことをおすすめします。

注意⑦:葉酸を摂取する

「貧血」や「胎児の先天性異常」を予防するなら、葉酸の摂取がおすすめです。

葉酸の働きは、主に以下の2つです。

  • ・赤血球の産生を促す
  • ・DNA合成のサポート

妊娠中は胎児に酸素や栄養素を送るために大量の血液が必要です。日頃から生理で大量に出血している女性は、男性に比べて少なからず鉄分を失う機会が多く、貧血傾向であることは間違いありません。

葉酸は赤血球の産生を促す働きがあり、貧血予防に有効です。酸素や栄養素を胎児に届けたり、あなた自身が妊娠期を健康に乗り切ったりするためにも、鉄分とあわせて摂取しましょう。

また、葉酸にはDNA合成をサポートする働きもあります。脳や脊髄などの神経が不十分な状態で生まれてしまう「神経管閉鎖障害」という先天性異常の予防効果も期待できます。

そして、葉酸サプリメントはドラッグストアなどで簡単に手に入るため、妊娠初期のうちから初めてみましょう。葉酸や鉄分を補える食品や摂取方法については、厚生労働省のサイトが参考になりますので、ご覧ください。

参考資料:厚生労働省/妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~解説要領 P11

産婦人科を初めて受診する際に必要なもの

診察を受ける妊婦 産婦人科 レディースクリニック

妊娠の可能性があり、初めて産婦人科を受診する方は、以下を持参するとスムーズに妊娠検査ができます。

  • ・お金
  • ・保険証
  • ・基礎体温表(あれば)

初診だからといって特別必要なものはありませんので、ご安心ください。

問診時に以下の質問をされるため、答えられるようにしておくとスムーズに妊娠検査が行えます。

  • ・妊娠検査薬を使ったかどうか?
  • ・現在の症状(普段の生理前とは違う症状)
  • ・生理について(最終生理日、生理周期、生理開始年齢)
  • ・出産希望について
  • ・パートナーの有無(既婚 or 未婚)
  • ・これまでの妊娠・出産・流産歴
  • ・既往歴
  • ・飲酒・喫煙習慣
  • ・基礎体温
  • ・妊娠・出産について不安なこと

特に初産婦の方は、これからどのような妊娠期を過ごすのか不安が大きいと思います。不安なことは医師や助産師、看護師などの専門家に聞いて、安心して過ごせるようにしましょう。

まとめ: 確定診断を受けるまでは妊娠はわからない

男と女のカップルが家に戻って妊娠検査を保持している驚き

以上、妊娠を早く確認する方法について詳しく解説しました。

妊娠を最短で確認するなら「妊娠初期症状」や「妊娠検査薬」を活用する方法がありましたね。特に妊娠検査薬は自宅で簡単にできる上に非常に精度が高く、妊娠判定によく用いられます。

ただし妊娠初期症状や妊娠検査薬は、あくまで非確定的検査(妊娠の確定診断にはならない)です。確定診断を受けるためには、産婦人科で胎児心拍を確認する必要があるため、ご注意ください。

エコー検査にて胎児心拍を確認して確定診断をしてもらえたら、妊娠届を提出して晴れて妊婦となります。

妊娠初期はホルモンバランスの乱れで妊娠初期症状や情緒不安定であるため、しんどい時期です。体調が良い日を狙って、妊娠検査や産婦人科を受診するようにしましょう。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

関連記事