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妊娠のサインで分かりやすい症状は「生理の遅れ」です。しかし、生理は周期通りにこない人も多く、数日程度の遅れは正常範囲内です。そうすると「何日遅れたら妊娠しているの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
本記事では、生理が何日遅れたら妊娠可能性があるかについて詳しく解説しています。妊娠検査薬の使用時期や受診のタイミング、妊娠以外に生理が遅れる原因も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
妊娠が分かる6つのタイミングや症状
「もしかして妊娠したかも?」と思う瞬間は人によってさまざまです。まずは、妊娠が分かるタイミングはいつなのか、どのような症状があるのか確認してみましょう。
生理が遅れている
ある程度規則正しく毎月生理がきている人であれば、生理の遅れで妊娠が分かる可能性があります。
しかし、生理はストレスや体調不良によってずれることがあるので、生理不順ではない人でも、数日の遅れでは判断できない場合が多いでしょう。生理予定日より1週間以上遅れている場合は、妊娠が考えられます。
高温期が続いている
通常、排卵後は黄体ホルモンのプロゲステロンが分泌されることにより、基礎体温が高温になります。妊娠をしていない場合は高温期が2週間程続いたあと、プロゲステロンが減少し、生理がきて低温期に入るのです。
しかし、妊娠するとプロゲステロンは増加するため高温期が続きます。よって、3週間近く高温期を維持している場合は、妊娠が疑われるでしょう。
基礎体温は、普段から測定していないと高温期かどうか分からないものですが、高温期が続くとだるさや熱っぽさが感じられることもあります。
つわりのような症状がある
つわりは早い人で妊娠4週目あたりから始まることがあります。妊娠4週目は生理予定日あたりです。吐き気や胸焼け、胃のむかつきなど、さまざまな症状があります。
初期の症状は、体調不良のときや生理前の不調と似ているため、妊娠を意識している人でないと気付かない可能性があるでしょう。
胸が張る・乳首が痛む
妊娠すると、ホルモンバランスの変化によって胸が張ったり乳首が痛くなったりすることがあります。
生理前にも同じような症状が見られることがあるので、いつも通り生理がくる前兆だと思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、生理前の症状であればそう長くは続きません。生理予定日を過ぎても1週間以上張りや痛みが続く場合は、妊娠している可能性があります。
おりものが増える
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの作用によって、おりものが増えることがあります。妊娠したときのおりものは、水っぽくてにおいが少ないことが特徴です。
色は、乳白色・薄い茶色・黄色など、人によって異なります。
着床出血がある
受精卵が子宮内膜にもぐりこみ、妊娠が成立することを着床といいますが、このとき子宮の壁が傷付いて出血することがあります。この症状は一般的に着床出血と呼ばれるものです。
着床出血が起こる時期は生理予定日付近であるため、生理と区別がつかないことがあります。しかし、生理と大きく異なる点は出血量です。着床出血であれば、生理のような鮮血が大量に出ることはないでしょう。
また、1~2日程度で出血が止まるのも着床出血の特徴です。着床出血は妊娠した人全てに起こるわけではありません。
生理予定日から1週間経過したら妊娠検査薬を試してみよう
生理が何日遅れたら妊娠可能性があり、検査検査薬を試すべきなのでしょうか。市販されている多くの検査薬は、生理予定日の1週間後を目安に使用できるとしています。
妊娠検査薬は、尿に含まれるhCGホルモンを検出することで判断する仕組みです。hCGは妊娠しているときにしか分泌されないホルモンなので、妊娠していれば陽性反応が出ます。
hCGは、受精卵の着床後から分泌されるため、生理予定日付近でも反応が出る可能性がありますが、正しい判定ができないこともあるため使用可能日は守りましょう。
早い段階で妊娠検査薬を使って陰性が出ても、実はまだhCGの分泌量が少なくて検出されなかっただけという可能性があるからです。その場合、妊娠発覚が遅れて、知らずに薬を飲んでしまったり飲酒したりなどの恐れがあります。
妊娠検査薬は薬局やインターネットで手軽に購入できますので、「生理が1週間以上遅れている」と気が付いたら、病院に行く前に試してみても良いでしょう。
近頃は、生理予定日から検査が可能な「早期妊娠検査薬」と呼ばれるものも販売されています。
生理が大幅に遅れたら受診しよう
生理予定日から10日以上経過してるのに生理がこない場合は受診しましょう。妊娠している場合、生理が10日遅れている段階で胎嚢が確認できる可能性もあります。
胎嚢が確認できるのは早い人で妊娠4週の後半頃からです。よって、早期妊娠検査薬を使い、生理予定日付近で陽性になったとしても、その時点ではまだ胎嚢が確認できない可能性があるため注意してください。
日頃、妊娠を意識していない人は、生理の遅れがそこまで気にならないかもしれません。しかし、妊娠に限らず生理の大幅な遅れは、他の病気のサインの可能性もありますので、いずれにしても受診するようにしましょう。
妊娠以外で生理が遅れる3つの原因
生理の遅れは、妊娠の可能性を除くと他の問題が隠れているケースがあります。生理周期が乱れている人は原因を突き止めておきましょう。
月経異常による遅れ
妊娠以外でまず考えられるのは月経異常です。月経異常とは、生理周期の異常や血液量の異常がある状態のことを指します。
以下の3つは、月経異常によって生理が遅れる原因となるものです。
- ・生理不順:25~28日以内で規則的に生理がこない状態
- ・稀発月経:40~50日おきに生理がくる状態
- ・無月経:90日以上生理がこない状態
生理が不定期な人は、一度病院で相談してみましょう。
過度なストレスやダイエット
過度なストレスを受けると女性ホルモンが乱れやすくなるため、生理が遅れる原因になります。慢性的な疲れや睡眠不足も身体的ストレスになりますので、生理周期の乱れにつながる可能性があるでしょう。
また、ダイエットにより急激に体重が減少すると栄養不足となり、生理が遅れるだけでなく止まってしまうこともありますので、注意しましょう。
病気が影響していることも
甲状腺の病気にかかっている人は、生理不順が起こりやすくなります。特に甲状腺機能低下症の場合、甲状腺ホルモンが少なくなるため卵胞が育ちにくくなるのです。
甲状腺の病気にかかると、疲れやすい、息切れ、筋力の低下、記憶力の低下などの症状が現れます。
「生理が遅れているだけだと思っていたら甲状腺の病気だった」というケースも考えられますので、気になる症状がある人は受診して検査を受けましょう。
【まとめ】生理が遅れて妊娠の可能性がある場合は早めに受診しよう
生理の遅れは妊娠サインのひとつですが、2~3日程度のずれは健康な人でもよく起こることです。正確に妊娠を判断するためには、生理予定日から1週間以上経過したタイミングで検査をしましょう。
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合や、生理が大幅に遅れているときは産婦人科を受診し、超音波検査で妊娠しているかどうかを確認してもらう必要があります。
生理不順やストレスが原因で生理が遅れることもあるので、妊娠の可能性にかかわらず、生理周期が不安定な人は病院で診てもらいましょう。