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排卵日のおりものとは?チェック方法を詳しく解説

おりものは女性ホルモンの影響を受けるもので、年齢や生理周期などでその量や状態も変化します。そのため、自分の体調を知る上でも役立つものです。
また、おりものは排卵日の前後でも変化するため、妊娠を希望する人にとっては重要なカギを握るものでもあります。

そこで今回は、排卵日をはじめとするおりものの変化や、おりもののチェック方法、おりもの以外での排卵日を知るための方法などをご紹介します。

排卵日のおりものとは?

排卵日のおりものとは?チェック方法を詳しく解説

おりものは、子宮や膣からの分泌物やロ廃物などが混ざったもので、女性ホルモンの影響を受けながらその量や状態は変化します。また、量やニオイにも個人差があるものです。

そして、排卵日は卵子と精子が出会いやすく、妊娠する可能性の高いタイミングです。卵子が生きているのは排卵後24時間程度である一方、精子は1週間程度生きていることもあるため、排卵日の6日前から1日後くらいまでに性行為をすることで、妊娠の可能性が高まるといわれています。
つまり、排卵日のおりものの状態を知り、排卵日を予測することで妊娠の可能性を高めることができるというわけなのです。

おりものの役割

おりものは単なる分泌物や老廃物というわけではなく、大きく2つの役割があります。
まず1つ目の役割は膣内の自浄作用です。おりものが分泌された膣内は適度な潤いがあり、酸性の状態に保たれます。膣内が酸性の状態になることで、細菌が繁殖しにくくなるという効果があります。

2つ目の役割は、受精の手助けです。おりものは通常酸性ですが、排卵日の前になると弱酸性に変化します。これは、弱アルカリ性である精子を子宮まで届きやすくするためといわれています。おりものが潤滑油のような役割をし、精子を卵子に届きやすくしているのです。

おりものの変化や個人差

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おりものは女性ホルモンの影響を大きく受けるため、生理周期や体調、年齢によっても変化します。ここからは、排卵日前後を含めたおりものの変化をそれぞれご紹介します。

正常な状態

おりものは個人差があるうえ、人と比較することができないため正常な状態であるかの判断が難しいものですが、一般的には次のような状態であれば正常なおりものといえるでしょう。

  • 色:透明や乳白色
  • ニオイ:特にしない、もしくはやや酸っぱいニオイ
  • 量:おりものシートでショーツが汚れない程度
  • 状態:さらさら、もしくはやや粘り気がある

色は透明ややや白っぽい色で、乾くと黄色っぽくなることがあります。ニオイは基本的にはないものですが、おりものは酸性のためやや酸っぱいニオイがすることもあるでしょう。生理前になるほどニオイはきつくなる傾向があります。
量は個人差や時期によって差があり、さらさらしている状態の時は尿漏れのように下着を濡らすこともあります。粘り気のある状態の時はかたまり状になることもあるでしょう。

生理後

生理直後のおりもには血液が混じっているため茶色や褐色をしています。その後2~3日程度は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が少ないため、おりものは非常に少なくなります。この時期に出るおりものは半透明でサラッとした状態です。

排卵日前~排卵日

排卵に向けてエストロゲンの分泌量が増えることでおりものの量も増え、その量は排卵日の1~2日前後にピークを迎えます。
排卵前は通常の状態よりも水っぽく感じます。これは精子を泳ぎやすくするためです。また、排卵期になると無色と透明のゼリー状になります。この時期のおりものは弱酸性になるため酸っぱいニオイはそれほどしませんが、粘土があり、長く伸びます。

排卵日後

排卵を終えると、おりものは白やクリーム色をしたドロッとした状態に変わります。また、酸っぱいニオイも少し強くなることがあるでしょう。
エストロゲンの分泌量が減っていくのとともにおりものの量も徐々に減っていきます。

排卵出血

排卵日の前後になるとおりものに血が混じり、茶色や褐色になることがあります。これは排卵出血と呼ばれるもので、排卵の際に卵胞の膜が破れて起こるものです。
この排卵出血はたいてい1~2日程度のもので終わるものです。何日もおりものに血が混じったり、出血が続く際は病医療機関を受診しましょう。

着床出血

生理予定日の1週間前~生理予定日頃に排卵出血と同様、おりものに血が混じっていたり、少量の出血がある場合は着床出血の可能性もあります。着床出血は受精卵が着床する際に子宮内膜が傷ついて起こるごく少量の出血です。
ただし、着床出血は妊娠した人すべてに起こるわけではなく、妊娠した人の4人に1人程度の割合で起こるといわれています。

妊娠初期

通常、排卵日を過ぎるとエストロゲンの量が減っていくため、おりものの量も減ります。しかし、妊娠をしている場合はエストロゲンが増加するため、排卵日を過ぎてもおりものの量が増加します。

年齢による変化

おりものの量は年齢によっても変化します。もっともおりものの量が増えるのは、20~30代頃で、これはエストロゲンの分泌が盛んになるためです。
しかし、40歳を過ぎるとエストロゲンの分泌が減少していくため、おりものの量も次第に減少していきます。閉経後はおりものの量がかなり減るため、膣内部が乾きやすくなり、自浄作用も弱まることから感染症を起こしやすくなります。

病気の疑いがある場合

おりものが次のような状態になったり、外陰部のかゆみや下腹部痛、腰痛、発熱などを伴う時は何らかの病気の可能性があります。

  • ・白くポロポロしている
  • ・黄色や黄緑色
  • ・泡が混じっている
  • ・悪臭がする
  • ・膿状になっている

このような変化がみられる場合には医療機関を受診しましょう。

おりもののチェック方法

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おりものの状態は見た目やニオイのほか、次の方法でチェックすることもできます。

  • ・手を洗い指を清潔な状態にする
  • ・膣に軽く指を入れ、おりものを採る
  • ・2本の指の間でおりものを伸ばす

排卵日前の場合、おりものは7~10cmほどの長さに糸をひきます。そのほかの時期ではそれほど長く糸をひくことはありません。

排卵日を知るそのほかの方法

排卵日はおりものの変化だけで正確に特定できるものではありません。排卵日を知るための方法には次のようなものもあります。

排卵日予測検査薬

排卵日検査薬は、尿に含まれる女性ホルモンの濃度によって排卵日を特定するというものです。自宅で簡単に検査をすることができ、一般的に陽性判定が出てから24~36時間以内に排卵が起こるとされています。

基礎体温

基礎体温の変化によって排卵日を知ることもできます。一般的に排卵日になると基礎体温はぐっと下がり、排卵が終わると再びぐっと上がります。基礎体温では体温が上下することで「排卵があった」ということを確認するため、排卵日の予定が知りたいという場合には排卵日検査薬の方が適しているといえるでしょう。

超音波検査(エコー)

超音波検査(エコー)では、超音波で卵胞の大きさを計測することで排卵日を予測します。比較的精度の高い方法ですが、通院の手間や検査費用が発生するといったデメリットもあります。

【まとめ】おりもので体の変化をチェックしよう

生理がきそうでこないので妊娠の前触れか悩んでいる女性

おりものは意識しないとそれほど変化に気付くものではありませんが、毎日チェックをすることで自分の体の変化に気付くことができます。
特に妊娠を望んでいる方にとっては、排卵日を知るための大切な手がかりとなります。基礎体温表をつけるなど、おりもの以外変化にも注意しながら効率良く妊活を行いましょう。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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