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妊娠中のつわりはいつから?先輩ママの体験談、症状、対処法を紹介

赤ちゃんを授かったばかりの妊婦さんの体はとてもデリケートで、お腹が大きくなるにつれて妊娠特有のつわりも徐々に現れてくるようになります。
つわりの症状に対して不安を抱く妊婦さんは多く、まずは「いつから始まるんだろう?」という疑問が生じるものです。この記事ではつわりの種類や対策と、いつから始まりいつまで続くかをご説明します。妊婦さんのつわり体験談もご紹介します。

つわりはいつから始まるのか?

妊娠検査薬で陽性が出たあとに産婦人科でめでたく妊娠していることが伝えられます。では、一体いつからつわりが始まるのかを詳しくご説明していきます。

つわりが始まるのは妊娠5週頃

妊娠したと判明した後は、喜びといっしょに妊娠中の生活や出産に対して不安を覚える方もいます。最初に気をつけなければいけないのが、突如現れるつわりです。

一般的に、つわりは妊娠5週頃から現れ始めて妊娠9週頃には症状のピークを迎えます。

つわりはいつまで続く?

症状が治まるのは妊娠11週頃といわれています。週数はあくまで妊娠全体の平均であるため、早い人では妊娠4週頃に吐きづわりや食べづわりが現れ、妊娠20週頃までつわりが長引いてしまうケースもあります。

また、いったん収まったつわりがぶり返す人もいるそうです。症状の重さも人によって全然違うため、自分の体にどの程度の負担がかかるかは未知数だといえます。症状が耐えきれないほど重い、平均よりも長い週数重いつわりが続いている場合は、妊娠中の病気である「妊娠悪阻」が疑われるので、すぐに医師に相談をするようにしましょう。

つわりの初期によくみられる症状 モーニング・シックス

数あるつわりの症状の中でも、つわりの始まりによくみられる症状があります。それはお腹が空いている時に気持ち悪さを感じるという症状です。胃の中に何も入っていない状態の朝は特に気持ち悪さを感じることがあり、「モーニング・シックス」とも呼ばれています。

つわり特有の症状である吐きづわりが発生する原因はひとつではなく、さまざまなにおいに対して敏感になるにおいづわりなどからも誘発されます。消化器症状からつわりが始まったという妊婦さんは多く、眠気、だるさ、イライラするなどの症状が複合的に現れることもあります。

日によって症状が現れるかどうか、症状が軽いか重いかもだいぶ違うため、比較的元気な日に買い出しをしたり家事を済ませたりしておくことで、症状が重い日にゆっくり休む時間をつくれるようになります。つわりのピークは何もできないほど辛い日もあるため、パートナーや家族の手を借りながら十分に体を休める時間をつくっていきましょう。

妊婦さんの体験談「つわりはいつから始まった?」

妊娠中の母と娘

ここからは、妊娠初期につわりを経験した妊婦さんの体験談をご紹介していきます。

人それぞれつわりが始まった時期や症状も異なるので是非参考にしてみてください。

【食べづわり→胃もたれ】朝起きたら胃に違和感を感じた

つわりが現れ始めた頃は、明らかにいつもとは違う体調の変化を感じることがあります。朝起きたときの違和感でつわりだと確信するケースはたくさんあります。

「妊娠4週目くらいから食欲が旺盛になり、夕飯をいっぱい食べてから寝るようになりました。4週目半ばのある日の朝、ヨーグルトすら喉を通らないほどの胃もたれが起こってずっと横になっていました。昼くらいにゼリーを食べて少し楽になったんですが、次の日も同じように朝起きたときに胃のムカムカがすごくて。夕飯の油もので翌朝に胃もたれが起きていたのだと思っていましたが、先生から『それは典型的なつわりの症状です』といわれました。柑橘系ゼリーやフルーツなら食べられたので、なんとか耐えきることはできました」

【眠気】仕事中の居眠りで怒られてしまった

つわりの症状のひとつである眠気。たっぷり寝た翌日であっても突然の睡魔に襲われて仕事に支障をきたすこともあります。

「赤ちゃんが出来たと分かってから心身ともに元気な日が続いていたんですが、妊娠5週になったばかりの頃に仕事中うとうとしてしまって上司に注意されたことがありました。仕事中に居眠りをするなんて今までなかったので、私だけではなく同僚もびっくりしていたんです。強烈な眠気に襲われたのは1日だけではなくて、週に何回も眠くなる日もありました。同僚から、『それって眠づわりっていうんだよ』と指摘され、眠づわり対策で仕事中にたくさんの人が声をかけてくれるようになってちょっと恥ずかしい思いをしました」

【二人目】【においづわり】人生二度目のつわりを経験

一人目妊娠時のつわりが楽だったため「二人目もきっと大丈夫」と思っていたところ、想像以上の症状に悩まされた妊婦さんもいます。

「一人目の妊娠のときは妊娠5週くらいに少し気分が悪い日があったくらいで、ほとんど症状がないまま出産を迎えられました。そして二人目の赤ちゃんを授かりました。妊娠5週に入ってもつわりがなかったので、『ほら、やっぱり大丈夫だ!』と思っていたんですが、6週目に入る頃に炊飯器からの猛烈な臭いに耐えきれなくなって吐いてしまったんです。『炊飯器の故障かな?』と思っていたんですが、どうやら『においづわり』という症状だったみたいです。その日から生活の中で度々吐き気がする機会が増えてきて、『これがつわりなんだ』と妊婦の大変さを改めて実感しました」

つわりの症状と対処法

つわりの種類・症状・対処法をなどをまとめました。家事やお仕事でなかなか思うように休めない方もいらっしゃると思いますが、一番の対策方法は「無理をしない」ということを心に留めておいてください。

つわりの種類 症状と対処法
吐きづわり 突然、血の気が引くような気持ち悪さを感じます。無理な活動を自粛してしっかり体を休めましょう。
嘔吐 吐きづわりが酷い時は嘔吐を伴います。普段から水・スポーツドリンク・スープ類などでしっかり水分補給をしておきましょう。
食べづわり 空腹時に何かを食べていないと胃や胸がムカムカして落ち着かなくなります。摂取カロリーが増えすぎない程度に、低カロリーの間食を挟んで対策していきましょう。
食欲不振 食欲がなくなって食事が全然喉を通らなくなります。体重減少や栄養不足にならないようにビタミンをしっかり摂り、食べやすいアイス・フルーツ・ゼリーを用意しておくのがおすすめです。
においづわり 特定のにおいが急に苦手になって気分が悪くなってしまいます。においの原因を排除するか遠ざけて、好きな匂いのアロマを焚くなどして対策しましょう。
頭痛 ときどき軽度から重度の頭痛が発生します。安静が第一ですが、酷い場合はすぐに医師に相談しましょう。
眠気 十分に睡眠をとったにもかかわらず、まだ明るいうちに急激に眠くなってしまいます。コーヒーなどでカフェインを摂りすぎることに注意して、眠気覚ましに人と会話をする、外の空気を吸う、ときどき体を動かすなどの対策をしましょう。
だるさ 何も手につかないほどのだるさを感じます。無理やり体を動かすのはストレスにも繋がるため、家事をパートナーや家族にお願いすることも対策のひとつとなります。
イライラする いつもよりストレスが溜まりやすくなり、ちょっとしたことでもイライラします。妊娠初期はまだ体を動かせる時期なので、友人とお出かけをしたり、オンライン通話でおしゃべりをしたりしてストレスを発散しましょう。

つわりひとつだけでもこれほど多くの症状があります。特によくみられるのが吐きづわりや食べづわりですが、妊婦さんによっては症状自体が現れない方もいます。

妊婦さん全体でみた場合、7割につわりが現れ、残り3割は無症状や軽度の症状のつわりが現れます。不公平だと思うかもしれませんが、つわりの発生自体を防止することはできないため、妊娠が判明してからはいつつわりがきてもいいように身構えておくことが必要です。

また、体調が悪いからと閉じこもりぎみになると余計に気分が塞ぎ込んでしまい悪循環になりかねません。そこで少しでも体調がいいときには気分転換として外出してみるのもいいでしょう。妊婦だから身体を休めないとと自分に制限をかけることなく友人に会ったり、映画を見に行ったりと普段と違う環境で過ごすとつわりが軽くなるかもしれません。ご飯も食べられない場合はサプリメントを摂って栄養補給をするのも一つの手です。その際は葉酸など妊娠初期の摂取が大切な栄養素が含まれているものを選ぶようにしましょう。

もし下記のような状態になったらすぐに主治医の診察を受けてください。

  • 一日に何度も吐いて脱水状態
  • 数日間ほとんどなにも食べられない
  • 妊娠前より体重が5kg以上減った
  • 体力が落ちてフラフラする

 

個人差はあるものの治療の方法は、点滴で水分や栄養分の補給、葉酸を中心としたビタミン剤の投与、場合によっては精神安定剤や制吐剤の投与になります。

つわりに関して知っておきたいこと

あかちゃん

つらいつわりを乗り切るためには旦那さんの理解が必要です。特につわりは男性が理解するのは難しいものです。そのため奥さんの側から「今はこんな状態だからこうしてほしい」と言葉にして伝えることが大切になってきます。

一方、旦那さんのほうは妊婦さんに対して心がけてほしいことがあります。それは以下の4つです。

  • 心配しすぎない
  • 他の人と比べない
  • 今、妻が何をして欲しいかを聞く
  • 親や外野からの堤防になる

 

つわりの時期は個人差があるものの精神的に不安定な時期です。そんな時期に周りと比較されたり、心配しすぎると精神的な負担をかける要因となってしまいます。特に「会社の人妊娠初期でも休まずに仕事をしていた」なんて言ってはいけません。つわりには個人差が大きいため軽くて普段と変わらない人もいれば、妊娠15週目を過ぎてもつわりが残っている人もいるくらいです。そうした理解のない言葉が不快感によるストレスとなり胎児に影響を与えてしまうかもしれません。そして体調も不安定な時期なので相手に寄り添って夫の方から何をしたいのか聞くようにしましょう。これは赤ちゃんが生まれて育児を始めても同様です。言葉にすることで相手の気持ちに楽になります。

まとめ

妊娠5週頃から現れるつわりですが、最初の頃は吐きづわり、食べづわり、においづわりなどが主にみられます。早くて妊娠4週からつわりを経験する妊婦さんもおり、「朝起きた時の胃もたれがすごかった」「仕事中に耐えられないほどの眠気に襲われた」などその症状はさまざまです。どのような症状が起こる可能性があるのかを事前に把握しておき、対処法も考えておきましょう。また、つわりだと思ったときは無理せずに体を休めることももちろん重要です。

つわりはホルモンバランスが崩れたことで生じるマタニティブルーの時期とも重なります。初めて妊娠される方はきっと、体調の変化に不安になるでしょう。

またすでに上にお子さんのいる方は、そんな症状と戦いながら育児を行わなくてはいけないことを考えると、本当に大変なことだと思います。さらに妊娠中はご自身の健康だけでなく、生まれてくる赤ちゃんの健康状態も心配されているのではないでしょうか。

東京の「ミネルバクリニック」では、赤ちゃんに発生する可能性がある染色体異常を高精度で調べることができるNIPTを実施しております。NIPTは母体採血のみで染色体異常を100%に近い確率で調べられる安全な検査で、ミネルバクリニックでは、知識・経験・実績が全て揃った臨床遺伝専門医が診察やカウンセリングを行っております。妊娠初期に赤ちゃんの染色体異常を安全に調べたいという方は、この機会に是非「ミネルバクリニック」までご相談ください。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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