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妊娠超初期の症状は思い込み?生理がこないなどYahoo!知恵袋の体験談3つを紹介

「妊娠超初期の症状は思い込みなの?」そんな疑問を抱えている方もいるはずです。実際のところ、妊娠超初期症状の思い込みは起こるのでしょうか?

実際に「Yahoo知恵」で調査した結果、妊娠超初期症状と似ているだけで妊娠だと思い込んでいるケースが少なからずありました。なかには妊娠の勘違いによりショックを受けている方も。

そういった思い込みを避けるためにも、本記事では妊娠超初期に現れる症状を解説するとともに、妊娠が思い込みであった3つの事例をご紹介します。いまの時点で妊娠の疑いがある方はぜひ最後までご覧ください。

妊娠超初期とは?

穏やかな表情の女性

そもそも妊娠超初期とはどの期間を指すのでしょうか?妊娠超初期とは、妊娠0(妊娠前の最終月経)から3週までのことを指します。妊娠疑いが高まる症状の発生時期には個人差があり、早い人であれば妊娠超初期の段階で現れ始めます。

しかし、妊娠超初期症状が現れたとしても妊娠を確定させるわけではありません。該当する症状が出た場合でも、妊娠の有無を確定させるまでは参考程度に考えておきましょう。

なお、妊娠超初期の時点で妊娠検査薬を使用しても、正確な検査結果が期待できないため注意が必要です。このことから、妊娠検査薬は妊娠4週以降に使用しましょう。妊娠4〜15週の「妊娠初期」であれば高い精度で検査可能です。

妊娠超初期で現れる症状とは?

なんとなく憂鬱な女性

妊娠超初期については理解できたと思います。続いて、妊娠超初期で現れる代表的な症状を3つ解説していきます。妊娠の兆候となるためチェックしておきましょう。

生理が来ない

生理が来ないのは最もわかりやすい妊娠の兆候です。生理開始予定日を1週間以上過ぎても来ない場合は妊娠を疑いましょう。(本当は4週目に来るのが生理なので超初期症状に入れることはできないのですが。妊娠と最もかかわりがあるのが生理の遅れなのであえて入れておきます。)

ただし、生理の周期は大きく乱れることが多々あります。そのことから、生理が遅れているからといって、妊娠が確定したわけではないため注意が必要です。妊娠検査薬などで調べるまでは参考程度に考えておきましょう。

下半身の痛み

妊娠超初期には、お腹や子宮のあたりにチクチクとした痛みを感じる人もいます。痛みの原因には、女性ホルモンの影響、妊娠して子宮が大きくなることなどが考えられます。

・女性ホルモンの影響による痛み

妊娠の影響で女性ホルモンのバランスが変化し、子宮が収縮することでチクチクとした痛みを感じることがあります。また、胃腸が膨らみやすくなるため、下腹部の張りに痛みを感じる人もいます。

・子宮が大きくなることでの痛み

妊娠超初期を迎えると、日ごとに子宮が大きくなっていきます。子宮が大きくなる過程で、子宮が引っ張られギューとした痛みを感じたり、周辺の臓器が圧迫されて下腹部に痛みを感じたりすることがあります。
妊娠超初期の痛みは、いずれも普段の生理痛や軽い腹痛に似たものであり、本格的な痛みは妊娠中期以降に出現します。
ただし、我慢できないほどの激痛を感じる場合は、重篤な症状のサインかもしれないため、早めに診察を受けましょう。

着床出血が起こる

妊娠をすると着床出血が起こることがあります。着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる出血のことです。出血量は生理よりも少ない傾向があり、出血の期間は1〜3日程度です。

この着床出血は妊娠した人全員に起こるわけではなく、4人に1人ほどの割合で発生します。また、発生時期が生理予定日の前後であるため、生理と区別しづらいという特徴があります。

そのため、妊娠の兆候とされている着床出血は、生理やほかの原因で発生する出血と勘違いされる事例が多々あります。さらに着床出血の量や色は個人差が大きいことから、出血が発生したからといって妊娠を確信すべきではありません。

おりものの状態が変化する

妊娠超初期では、おりものの状態が変化しやすくなります。変化の度合いには個人差があるものの、多くの方がおりものの変化に気づいています。具体的な変化としては、量が増加する、サラサラと水っぽくなる、ニオイが酸っぱくなるなどがあげられます。

ただし、おりものは一定の周期ごとに変化しているため、「おりものの変化=妊娠」ではありません。なお、チーズのような白くてポロポロしたおりものや、ニオイが強い黄緑色のおりものが発生した場合は要注意です。感染症などの疑いが強く持たれるため、病院やクリニックで受診しましょう。

情緒が不安定になる

妊娠超初期は女性ホルモンのバランスが変化するため、情緒不安定になりやすいと言われています。落ち込みやすくなる、イライラしやすくなるなど、症状の種類や度合いには個人差があります。
時期や期間には個人差があるため、できるだけストレスを溜めないよう、自分なりの気分転換方法を用意しておくとよいかもしれません。
適度な運動や十分な睡眠、人に話を聞いてもらうといった試みも有効です。

妊娠超初期の症状が出たら?

妊娠超初期のような症状が見られた場合は、感覚で判断するのではなく、まずは妊娠検査薬を使って妊娠の有無を確認することからはじめましょう。
そして、もし妊娠をしていた時のために、バランスのとれた食事を心がけ、禁忌とされる習慣を避けます。
それぞれの対応で注意していただきたい点もいくつかあるため、以下でもう少し詳しく解説していきます。

まずは妊娠検査薬を試そう

妊娠検査薬を使って早めに妊娠していることがわかれば、今後すべき対応が明確になりますし、赤ちゃんに必要な栄養を適切に届け、悪影響になる行為を避けることもできます。
ただし、妊娠検査薬は妊娠3〜4週以降でないと正確な判定ができない可能性があります。生理予定日の1週間以降から使用するようにしましょう。
早すぎるタイミングで妊娠検査薬を使っても、検査薬が反応せず本当は妊娠していても陰性が出る可能性があります。

妊娠検査薬のしくみ
妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピンhCG)というホルモンを感知することで陽性か陰性かを判断します。hCGの量が25IU/L以上で陽性反応がでます。
hCGは妊娠直後から分泌されますが、妊娠3週で20〜50IU/L、妊娠4週で50〜200IU/Lとなるため、検査は妊娠3〜4週以降(生理予定日1週間後以降)におこないます。

バランスのとれた食事を

妊娠すると、お母さんが摂取した食べ物に含まれるエネルギーや栄養素は、胎盤を通して胎児に届けられます。
お母さんの食事が胎児の健やかな成長を左右するといっても過言ではないため、妊娠を意識し始めた時点で、バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
妊娠中には、赤身肉や大豆食品に含まれる良質なたんぱく質を中心に、ビタミンやミネラルをバランスよく摂取します。また、妊娠中は貧血になりやすいため、レバーや海藻類に含まれる鉄分をより意識して摂ることも大切です。

妊娠初期の胎児の発育や神経管閉鎖障害の予防には葉酸の働きが有効であるため、葉酸を豊富に含んだ葉野菜や果物を積極的にとるほか、葉酸サプリを摂取するのもおすすめです。
ただし、妊娠中に適さない食べ物がある点には十分注意しましょう。
具体的な食事内容、避けるべき食品については、厚生労働省が配布している次のサイトが参考になります。

【妊娠中の具体的な食事に関する資料】
妊娠前からはじめよう!健やかなからだづくりと食生活BOOK-厚生労働省 子ども子育て支援推進調査研究事業
妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針
妊娠中・産後ママのための食事BOOK-厚生労働省 子ども子育て支援推進調査研究事業

アルコールの摂取には注意して

妊娠中のアルコール摂取は胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性が高いため、必ずやめるようにしてください。
胎児へのアルコールは、先天性異常を持って生まれてきてしまう胎児性アルコール症候群の発症、ADHDや成人後の依存症のリスクを高めるといった、さまざまな悪影響が懸念されています。また、流産の確率が高くなることも指摘されています。
「少しだけなら大丈夫」と考えてしまうかもしれませんが、妊娠に影響のないアルコール数値というのは確立されておらず、少量でも胎児に影響をあたえてしまう恐れがあるため、油断は禁物です。
アルコールと同様に、喫煙やカフェイン、薬も赤ちゃんに悪い影響を及ぼす可能性があるため、摂取には十分注意しましょう。

妊娠超初期症状は思い込みなの?

いら立っている妻とにこやかな夫

妊娠を望んでいるママにとっては、妊娠超初期症状が現れているかがとても気になるはずです。ネットなどで妊娠超初期の症状をついつい調べてしまう方も多いでしょう。この妊娠超初期症状には思い込みというケースがあるのでしょうか?

結論、妊娠を気にするあまり、妊娠超初期症状と似ている症状が身体にみられただけで、「妊娠している」と思い込んでしまっているケースが少なからずあります。妊娠超初期症状にどれだけ似ていたとしても、実際に検査してみるまでは妊娠の有無はわかりません。自身だけで妊娠の有無を判断することは非常に難しいのです。

このことから、仮に妊娠超初期症状が現れたとしても、妊娠検査薬か産婦人科で調べるまでは過度な思い込みをするのは控えましょう。陰性であった場合の反動が大きいため、人によってはショックを受けてしまいます。

想像妊娠とは?

想像妊娠とは[1] 、本当は妊娠していないのにもかかわらず、妊娠しているような兆候がみられることをいいます。
具体的には、月経の停止、お腹や胸のふくらみ、つわり、体重増加などがみられます。中には女性ホルモン上昇や母乳の分泌などがみられたケースもありますが、医師の診断によって妊娠の事実がないことが判明すると、妊娠のような症状は治まっていくとされています。
精神的な状態が身体に影響をあたえることで起こるのではないかと考えられており、心身症のひとつとして扱われるケースもあります。

どのような人が想像妊娠になりやすい?

想像妊娠は、強いストレスを感じている方や強く妊娠を望んでいる方、妊娠することを過度に恐れている方におこりやすいのではないかと考えられています。
妊娠に非常に高い価値がおかれている環境下にいる女性や、稀ではありますがトランス女性に起こることもあります。
しかし、現代では妊娠検査薬や超音波検査などで早期から妊娠の有無を明確に確認できるようになったことや、子どもを産まなければならないという女性への社会的重圧も軽減されたことなどもあり、想像妊娠の報告は激減しています。

妊娠超初期症状が思い込みであった「Yahoo!知恵袋」の体験談事例3選

言い争っている夫婦

ここまで、妊娠超初期症状は思い込みのケースがあることをお話しました。最後に、実際に思い込みをしていた「Yahoo!知恵袋」の事例を3つみていきましょう。

「Yahoo!知恵袋」の事例1つ目

こちらの事例をまずご紹介します。

質問者:「妊娠超初期です。来週くらいに妊娠検査薬ではっきり出れば良いな、という段階です。逆流性食道炎で体調を崩してパートを1ヶ月ほど休んでいました。体調がなかなか回復しないと思っていたら妊娠初期症状が出始めました。

着床していたら今回で2回目ですが1回目は7週で流産してしまったので、今度こそ無事に生みたいです。眠気や疲労をいまの時点で感じており、仕事に復帰しようと考えていたので複雑な心境です。

職場が片道自転車で20分ほどかかるため、今後仕事をどうしたら良いか悩んでいます。もし今回も流産してしまった場合は仕事に復帰したいのですが、すでに胃の不調で1ヶ月ほど仕事を休んでいるため、職場にどう説明したら良いのかわかりません。とても疲れやすい体調になっており、前回は仕事をしていないときに着床したので気楽でしたが今回は複雑な心境です。

妊娠して数ヶ月間、仕事をお休みした経験などがありましたら教えて下さい。」

回答者:「検査薬に反応しない時期であれば、妊娠初期症状とは判断できないですよ。排卵後なら黄体期の症状です。

初期の流産は赤ちゃん側の遺伝子異常なので、お仕事をしているから流産ということにはならないです。ただ当然無理は厳禁ですけど。精神的にストレスになるのであれば、思い切ってスパッと退職されたほうが精神的に楽になるのではないでしょうか。

妊娠初期症状と黄体期の症状は似ており、陽性反応が出なければ区別はつきませんから焦らないでください。」

質問者:「皆さん回答ありがとうございました。4日遅れて生理が来てしまいました。逆流性食道炎がまだ回復していないため、内科で追加の薬をもらってきました。」

上記のような妊娠の思い込みがありました。質問者は妊娠を信じて疑っていませんでしたが、数日後に生理が来てしまい、妊娠超初期症状はただの勘違いであったケースです。

「Yahoo!知恵袋」の事例2つ目

質問者:「妊娠超初期症状、前回生理前(排卵日、着床付近など)にいつもとは違う痛みなどの症状があり、妊娠超初期症状や着床痛であると確信しました。しかし、普通に生理がきてしまい、妊娠超初期症状はまったくの思い込みであると知りました。

今回普段の生理前の骨盤の痛みなどがありますが、どうせこのまま生理が来るんだろうなと思いますが、妊娠していてもしていなくても、生理前の症状はまったく同じものなのでしょうか?」

回答者:「人それぞれです。私の場合でお話しますが、着床したであろう時期から吐き気とムカムカした胃痛があり、その後微熱からふらふらした感覚や立ちくらみがありました。私の場合は生理前の症状とはまったくの別物でした。」

質問者はいつもと違う痛みが発生したため妊娠を確信。しかし、妊娠はまさかの思い込みでした。やはり、妊娠超初期症状と似た症状が現れても、妊娠検査薬や産婦人科で検査してみるまでは不明確だといえます。

「Yahoo!知恵袋」の事例3つ目

質問者:「妊娠初期・超初期に着床出血や妊娠していて、それに関する出血が見られた場合に検査薬が反応しないということはありますか?

まれにホルモンバランスの増加が遅く、最後の性行為の3週間後(生理予定日1週間以降)でも陰性です。陰性の場合でも、実は妊娠していたという方を「Yahoo!知恵袋」で以前お見かけしました。

もし妊娠に関する出血があったとしてもホルモンバランスの増加がしておらず、陰性が出るということはあるのでしょうか?血が出るなら陽性判定が必ず示されるのではないかと個人的には思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

出血して1週間以上経過しても妊娠検査薬にまったく反応しない場合、これは生理と考えて良いのでしょうか?疑問に思ったので質問させていただきます。」

回答者:「一般的にはないですね。基本着床出血でしたら着床はしているため、1週間たっても真っ白はおかしいです。1〜2日でも反応します。

お見かけした方みたいなケースが、自分に当てはまっているとはあまり考えないほうが良いです。周りで実際にそういったケースは聞いたことがありません。

たまたまそういった方がネットに書き込みをしただけで、世界中の妊婦のなかで考えた場合はほとんどないと思います。それよりも99%くらい確信が持てる妊娠検査薬のほうが私は信頼性があると思います。」

妊娠していると本人は思っていたものの、妊娠検査薬で陰性が明らかになったケースです。回答者のいうとおり、やはり妊娠検査薬で調べてみなければ妊娠の判断はできません。

まとめ

本記事では、妊娠超初期症状を解説し、「Yahoo!知恵袋」の事例を3つ紹介しました。

妊娠超初期とは妊娠0〜3週までのことであり、早い人であればこの段階で症状が現れ始めます。しかし、妊娠超初期症状と似ているだけで、妊娠していると思い込んでしまうケースが多々あります。

このことから、妊娠超初期にどれだけ似ている症状が現れても、実際に検査するまでは参考程度に考えておきましょう。妊娠疑いがあっても過度な期待は持たず、妊娠検査薬や産婦人科で検査することをおすすめします。

東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。ミネルバクリニックでは、妊娠9週から受けられる赤ちゃんの健康診断である「NIPT」を業界最新の技術と業界随一の対象疾患の広さで行っております。遺伝のエキスパートである臨床遺伝専門医が出生前診断を提供しておりますので、是非、お気軽にご相談ください。妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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