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妊娠超初期とは?
妊娠超初期と呼ばれる時期は妊娠してから0週〜3週頃を指し、以下のように初期・中期・後期と続いていきます。
妊娠期間 | |
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超初期 | 妊娠0週〜3週頃 |
初期 | 妊娠4週〜15週(2ヶ月〜4ヶ月) |
中期 | 妊娠16週〜27週(5ヶ月〜7ヶ月) |
後期 | 妊娠28週〜39週(8ヶ月〜10ヶ月) |
妊娠する前の最後の生理日の初日が妊娠超初期0日目となり、その日以降、体にはさまざまな変化が起こります。妊娠超初期では、妊娠検査薬で正しい反応が出ない場合があるため妊娠したかどうかは体調の変化などで見極めたい時期です。
妊娠超初期の症状と思い込みの見分け方
ここからは妊娠超初期の症状と思い込みの違いを表にしています。違いは以下の通りになるので確認してみてください。
妊娠超初期症状 | 思い込み妊娠のパターン |
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・予定日になっても生理がこない ・生理とは違う少量の出血がある ・おりものの量が増えた ・身体のだるさや強い眠気が起こる ・食欲の変化が激しくなる ・腹痛が起こる(お腹の痛み)) ・胸に張りがある ・お腹に張りがある(腸がごろごろする、痛い) ・乳頭の違和感がある ・頭痛や立ちくらみを起こす ・普段よりもストレスを感じる ・普段よりおならが出る ・トイレの回数が増える ・便秘がちになる ・風邪っぽい ・気持ちの浮き沈みがある ・基礎体温で高温期が続く |
・予定日から遅れても生理がくる ・出血をする ・つわりのような吐き気を催す ・数日のみ体温が上がる ・下痢・便秘になる ・体がほてる感じがする ・お腹が痛くなる |
日常生活でいつもと違う体の違和感を感じたら、お腹に新たな生命を宿した大切なサインという可能性があります。医学の世界では女性を見たら妊娠と思えという格言もあるのですが、実際に女性の皆さんは妊娠を意識して生活しないと、妊娠していないと思い込んだり、ひどい人になると長らく生理も来ていないのに「早いけど更年期だ」とか「もう閉経するんだ」と勝手に思い込み、実は妊娠だったという実話もあります。
妊娠初期症状が出るのはいつ?
早い人では着床する時期に症状が発生します。着床の目安は妊娠3週目前後です。
もし妊娠していたら最後に性交したときから、1週間~10日間前後となります。
妊娠するまでの流れは以下の通りですので確認をしておいてください。
- 1.性行為
- 2.受精(性行為後72時間以内)※精子と卵子が出会い、赤ちゃんのもとになります。
- 3.着床(受精から数えて5~6日ごろ)※赤ちゃんの元が子宮に根を下ろし、本格的に育ち始めます。
- 4.妊娠検査薬反応(着床から14日以降)
- 5.心拍確認(着床から数えて26日ごろ)
妊娠していると思ったときに自分で確認できる方法
生理が予定日になってもこない場合は、生理予定日から1週間以降を目安に妊娠検査薬を使い、妊娠しているかどうかを確かめてみましょう。長く不妊治療をしてなかなか子供を授からず、諦めたところ生理が遅れたのですが「妊娠しているはずがない」と思い込んでいたところ、実は妊娠していたという妊婦さんもいらっしゃいます。妊娠反応は子宮外妊娠などの異所性妊娠やhCG産生腫瘍でも陽性になるため、妊娠検査薬で陽性になったら必ず早めに産婦人科病院を受診しましょう。
もう一つの確認方法は基礎体温をチェックすることです。妊娠をすると基礎体温が平熱よりも0.3~0.5度上昇します。もし1週間以上続くならば産婦人科で検査を受けたほうがいいでしょう。
妊娠超初期症状の思い込みの横綱といえば想像妊娠
想像妊娠とは、実際には妊娠していないのに、妊娠のいろんな症状がみられる心身症、つまり心の状態から臓器症状を引き起こす症候群をいいます。妊娠を強く望んだり、過度に妊娠を恐れたりする女性に認められた症状で、医師が「想像妊娠です」と伝えるとそれらの症状がなくなるのが特徴です。
想像妊娠の症状
想像妊娠の症状は主に以下の4つです。
- ・生理の遅れ
- ・少量の出血
- ・吐き気と食欲不振
- ・体温が高いまま
生理の遅れは、その前の排卵が遅れている場合が多いです。生理周期が28日ならば、生理初日を1日目と数えて14日目です。生理周期が32日だと排卵日は18日後になります。このように生理日数がずれてしまうと排卵日にまで影響を及ぼしてしまうのです。特に生理が規則的に来る人が勘違いしやすくなります。
着床出血と同じ症状のため勘違いしてしまいがちです。ただ、生理前症状でも出血はしますので判断が難しいといえます。目安としては出血が4日以上続くならば何かしらありますので病院へ診察を受けるようにしましょう。ちなみに着床出血が起きる確率は約25%です。起きる可能性のほうが低い症状です。
いわゆる「つわり」に似た症状です。匂いにも敏感になったりするので勘違いしてしまいます。吐き気や食欲不振は妊娠していなくても起きる症状です。一方、つわりは必ずにも起きるわけではなくまったく起きない人もいます。吐き気や食欲不振が起きたら医師に診てもらって原因を探るのが確実です。
体温がいつもよりも高いままの場合、いくつかの原因が考えられます。一つ目は排卵日がずれてしまった。二つ目は無精卵の周期で高温期がガタガタになっている。三つ目は体調不良による高温です。もし高温が続くようなら妊娠検査薬を使ってみてください。妊娠の判定がでたら産婦人科へ行きましょう。
想像妊娠しやすい人とは
想像妊娠しやすい人は2つのパターンが見受けられます。1つ目は「・「どうしても赤ちゃんが欲しい!」「周囲から子どもを期待されている」と妊娠を強く望んでいる人です。特に前回の妊娠で流産してしまったり、子どもが欲しいと強く望んでいたりする人が想像妊娠しやすくなります。
もう一つは、「絶対に妊娠したくない!」「避妊に失敗したかもしれない……」と妊娠に対して恐怖心がある人です。こうした思いを抱いている人は、妊娠に対するトラウマ(心的外傷)が見られます。そのため望まない妊娠に対して強い不安感が出て、想像妊娠してしまうのです。
双方に共通しているのは「排卵期に避妊せずにセックスした」「避妊に失敗したかも」と、身に覚えがあるからです。妊娠への願望やその逆の恐怖心が引き金となり、心身症の一種である“偽妊娠”が起こりやすくなるといえるでしょう。
想像妊娠の原因
原因としては、月経に関係する性腺刺激ホルモンは脳下垂体や視床下部から分泌されるのですが、心身症における精神的負荷がこうした中枢性のホルモンの分泌異常をきたし、そのために月経がなくなったりします。ホルモンの作用で皮下脂肪が増えてしまったり、便秘になったりして腹部が膨満したり、蠕動運動を強く感じたりして胎動と勘違いすることにより想像妊娠がもたらされます。
昨今、hCGという受精胚からしか分泌されないホルモンの有無を調べることで正確な妊娠判定ができるようになったことや、超音波検査の普及により、思い込みで妊娠、ということは殆どみられなくなりました。
また、近年では家長制度の崩壊により、跡継ぎを産むようにという圧力を女性が感じることも少なくなったことも想像妊娠がほとんど見られなくなった背景として考えられます。
妊娠超初期に下痢は起きるのか
妊娠超初期に下痢に悩まされる方がいらっしゃいます。主な原因としては以下の2つが考えられます。
- ・ホルモンバランスの変化
- ・自律神経の乱れ
妊娠をすると女性ホルモンの1つ「プロゲステロン」の量が増加します。そのせいで胃腸のぜん動運動を担う平滑筋がゆるくなってしまい、胃腸の働きは不安定になります。そのため下痢に悩まされてしまうのです。
そして女性ホルモンの分泌が変わると、自律神経のバランスも乱れてしまい下痢になりやすくなります。
下痢が流産の原因になることはありません。
お腹の調子が良くないときは冷たいものや辛いものを避けて胃に優しいものを食べるようにしてください。
下痢以外に上記で紹介した妊娠超初期症状が出ていたら、生理予定日の1週間前になったら妊娠検査薬で確かめてみましょう。
先輩ママの体験談・私が妊娠に気づいたきっかけ
ここでは、先輩ママさんに妊娠に気づいたきっかけを体験談として紹介します。人によって全然違うので驚かれるかもしれませんね。
わけもなく些細なことで言い争いになった
結婚式の打ち合わせをしているときのことでした。その日は引き出物か何かを誰に渡そうか?という話をしていたんです。特におかしな会話もないのに涙が止まりませんでした。そうしたら旦那が「妊娠しているのでは?」と言ってくれたので、妊娠検査薬で調べてみたらその通りでした。実は1週間くらい前に着床出血していたんです。そのときは遅れていた生理が始まったのだおうという思い込みをしていました。でも兆候はあったんですね。まさか妊娠しているなんて。あとで考えると笑えましたが、そのころは妊娠なんてしていないという思い込みがあったのか、考えたこともありませんでした
妊娠したときは気持ちが不安定なりやすいですからね。気づいて指摘してくれた旦那さんが素晴らしいですね。
風邪っぽい症状があった
多分、着床したくらいの時期に鼻水が出たり、少しだけ熱っぽかったりしていたんです。身体のだるくて風邪みたいな症状があったけど明日は家族と温泉旅行に行ってきました。温泉のお湯をつかったら、いつも平気なのに肌がピリピリというかチクチクという感覚がしました。お昼に食べた月見そばも鼻から抜けるにおいが気持ち悪いし、普段はしない車酔いもして「変だな」と思って病院へ行ったら妊娠だとわかりました。妊娠ではないという思い込みを取り払うのは、意識しないと難しいと感じました
いつもとは違う感覚に襲われるのも妊娠がわかるきっかけですよね。
生理がきそうでこなかった
生理予定日の4日程前から生理がいつきてもおかしくない感じの腹痛がありました。いつもの生理痛だと思って、早く生理こないかな……と何日待っても生理はこず。それでも、いつもの生理前の腹痛と変わらない痛みだったので生理はくると思っていたんです。同じ頃お酒がいつもと違って美味しくないと感じてしまいひと口飲んですぐに飲むのをやめちゃいました。その時に「もしかして妊娠では?」と思い、妊娠検査薬を試したところ、すぐに陽性反応が出たので産婦人科へ行ったら妊娠しているのがわかりました。
生理予定日と着床出血が起きる時期はほぼ同じのため勘違いしやすいのはよくあるケースです。ふとしたきっかけで判明することが多いので違和感を覚えたら調べてみるのがいいかもしれませんね。
着床出血と腹痛を「生理だ」と思い込み
もともと、いつはじまったのかわからないくらい生理不順の上に記録もしていませんでした。
後から考えたら、すごく少ない生理というかすごく濃い茶色い出血が少量あって、着床出血もしていたけど「変な生理がきたんだ」と思い込みをしていました。
そしたら急に気持ち悪くなって下腹部もいたくなったから調べてみたら妊娠していたんです。
先輩ママさん達はみんな色々な出来事で「妊娠したかも?」と思うので、少しでも気になったら妊娠検査薬で調べてみたり、産婦人科でみてもらったりするのがいいでしょう。早くわかれば会社への相談やNG習慣になどを早く予防することができます。
生理がこないのは閉経だと思い込みました
何度も体外受精をして妊娠できなかったのであきらめて、別荘で暮らし始めたんです。犬と暮らそうと思って。
そしたら生理も来なくなって「閉経かぁ~」と思い込みました。7年も頑張ったんですよ。体外受精。生理が遅れてだんだんと気持ち悪くなり、今度は胃がんかなとか思い込み、内科に駆け込んだんですよね。
そしたら妊娠反応が出てますと言われて、驚きました。「不妊治療をやめた途端に妊娠した」という話を聞いたことがありましたが、まさか自分がそうなるなんてと今でも信じられません。
生理が遅れたことをとてもネガティブに思い込んでしまうぐらい、7年にも及ぶ体外受精できっと身体的にも精神的にも大変な思いをされたと思います。妊娠おめでとうございます!
「妊娠した」と思ったら
もし妊娠検査薬で陽性と判定されたら、子宮外妊娠などの異常がないかも含めて産婦人科で検査を受けてきてください。検査結果でも妊娠と判明したら「おめでた」となります。
ただし、妊娠は必ずしも順調には進みません。ご存知の通り妊娠初期は流産になる確率が高いので、赤ちゃんの心拍が聞こえる妊娠5~6週目くらいまでは喜ぶのは待ったほうがいいかもしれません。
まとめ
妊娠のサインとなる妊娠超初期症状の特徴や、妊娠超初期に気をつけるべき7つの生活習慣をご紹介しましたが参考になりましたか?
妊娠超初期と呼ばれる時期は妊娠0週〜3週頃であり、このくらいから乳頭に違和感がある・おりものの量が増えた・頭痛や立ちくらみを起こすなどの特徴的な兆候が現れてきます。妊娠超初期症状の特徴を理解しておかないと思い込みによって妊娠発覚が遅れる可能性もあるため、妊活の段階から知識を深めておくことをおすすめします。
妊娠初期になってからは、胎児が染色体異常症を持つ可能性を検査できるNIPTを始めとした出生前診断が受けられるようになってきます。東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。
妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。