東京でNIPTをはじめとする遺伝子検査を提供するミネルバクリニックです。このページではNIPTを受けるには妊娠何週がいいのかについてお伝えします。
目次
赤ちゃんのDNAは妊娠何週から検出できるの?
最近ではズバリ、妊娠4週で検出されるという論文があります!!
Noninvasive Digital Detection of Fetal DNA in Plasma of 4-Week-Pregnant Women following In Vitro Fertilization and Embryo Transfer
赤ちゃんのDNAで妊娠何週からNIPTできるの?
妊娠8週で男女の性別が判定可能とかという論文もありますね。
Accurate fetal sex determination from maternalblood at 8 weeks gestation
一番はやく男女を判定している論文は何と!!妊娠5週です。
しかし。一番はやくNIPTをできるとうたっているのは9週です。
*これについては後程述べます。
赤ちゃんのDNA量と妊娠週数の関係は?
妊娠10週0日から妊娠10週6日では赤ちゃんの由来のcfDNAの中央値(平均値)は10.2%と報告されています。
妊娠10週から21週ではで赤ちゃん由来のDNA(cffDNA)の割合は週に0.1%増加します。
妊娠21週間を超えると、胎児cfDNAは1週間あたり1%増加します。
胎児のcfDNAの割合は、妊娠期間に比例し、母体の体重には反比例します。
これは、母体の体重が増えると循環する血液の量が増えるため、相対的に赤ちゃんのDNAが薄まってしまうためだと考えられます。
NIPTをするのに必要な赤ちゃんのDNA量(胎児分画)は?
ズバリ、4%です。
妊娠9週から可能、胎児分画2%でできるとうたっている検査会社もありますが、検査の精度が論文化されていないので、私たちがその検査の科学的な良しあしを確認することは今のところできていません。
10週では2%の妊婦さんはcffDNAが4%未満と報告されています。
1回目の血液で胎児cfDNAが不十分(4%未満)だったため再検査になったサンプルでは、約半数がが2回目の採血サンプルで4%を超える胎児cfDNAを有していて、適切に検査を遂行することが可能でした。
obgyn.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/pd.4119
結局NIPTをいつ受けるのがいいの?
ミネルバクリニックでは9週をすぎていたら検査できます。
(イルミナ・ベリナタの検査は10週からです)
また、ミネルバクリニックで扱っているスーパーNIPTは、DNAを修飾するメチル基の分布の違いから赤ちゃんのDNAの断片をより濃く抽出するエンリッチメントという国際特許をもつプロセスを経ますので、妊娠9週でも赤ちゃんのDNAが多くなるため、妊娠9週からで差し支えありません。
さらに、ミネルバクリニックで扱っているかリオセブンは世界中でNIPT検査を展開している巨大グループが行っている検査ですので、無名の検査機関が2.5%の胎児分画で可能と言っているのとは一線を画していると考えていますし、この会社では試験成績を査読を受けて論文化もしています。大企業のすることなら安心か、というのも同等でないことは確かですが、専門医として検査を出す中で会社組織として信用できるのかどうかも、いろいろなやり取りの中から吟味して、ミネルバクリニックの検査として提供しておりますので、ご安心ください。
NIPTの一番いいところは、やっぱり陰性は陰性と99.99%の確率で確定するところなので。
不安な時期が少なくなるようにするには10週で検査するのが一番いいのかな、と思っています。
ミネルバでは何週までに受けないといけない、という決まりも作っていませんので、まれに22週を過ぎてから受けに来られる方もいます。
検査の意味は患者さん本人が考えることですので、医師はそれに寄り添うだけ、と私は思ってます。
検査が可能な週数で最適な週数というのは特にないように考えますが、陽性になったときのことを考えると、時間が十分あって考える余裕があるほうがいいのかなと思います。