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前置胎盤でダウン症の確率は上がる?|東京・ミネルバクリニック

前置胎盤でダウン症の確率は上がる?|東京・ミネルバクリニック

前置胎盤でダウン症の確率は上がる?
低置胎盤との関係も臨床遺伝専門医が解説

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
🩺 前置胎盤・出生前診断
臨床遺伝専門医監修

Q. 前置胎盤だとダウン症の確率は上がりますか?

A. いいえ、前置胎盤とダウン症候群(21トリソミー)に直接の因果関係はありません。
ただし、どちらも高齢出産でリスクが上昇するという共通点があります。そのため、前置胎盤と診断された方の中に、同時に染色体異常のリスクが高い方がいらっしゃることはあります。


  • 前置胎盤とダウン症直接の因果関係はない(別々の原因で起こる)

  • 共通のリスク要因高齢出産(35歳以上)でどちらもリスクが上昇

  • 低置胎盤 → 前置胎盤の一歩手前の状態、同様にダウン症との直接関係なし

  • NIPT検査胎盤の位置に関係なく安全に受けられる(採血のみ)

  • 年齢別ダウン症確率 → 35歳で1/350、40歳で1/100程度

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1. 結論:前置胎盤とダウン症に直接の関係はありません

【結論】 前置胎盤や低置胎盤と診断されても、それがダウン症候群の確率を直接高めることはありません。前置胎盤は胎盤の位置の問題、ダウン症は染色体の問題であり、発生メカニズムがまったく異なります

「前置胎盤と言われてから、赤ちゃんに障害があるのではと不安で眠れない」「ネットで調べるほど怖い情報ばかり目に入る」そんな思いでこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

まず、その不安は当然のことです。妊娠中に「前置胎盤」という診断を受ければ、赤ちゃんのことが心配になるのは自然な反応です。でも、どうか安心してください。医学的には、前置胎盤がダウン症の原因になることはありません

🔬 原因の違いを理解しましょう
  • 前置胎盤の原因:子宮内膜の状態、過去の帝王切開や子宮手術の既往、多産など(胎盤の着床位置の問題)
  • ダウン症の原因:卵子や精子ができる際の染色体分配エラー(21番染色体が3本になる問題)
  • 共通点:どちらも高齢出産(35歳以上)でリスクが上昇する傾向がある

💡 用語解説:前置胎盤(ぜんちたいばん)とは

胎盤が子宮の出口(内子宮口)を覆ってしまっている状態のことです。通常、胎盤は子宮の上部や側面に付着しますが、前置胎盤では胎盤が下の方に位置し、赤ちゃんの出口をふさいでしまいます。出血リスクがあるため、通常は帝王切開での出産となります。

2. 前置胎盤とは|原因・症状・リスク

【結論】 前置胎盤は妊娠全体の約0.3〜0.5%に発生し、主に高齢出産、帝王切開の既往、多産がリスク要因です。痛みを伴わない出血が特徴で、適切な管理のもとで安全に出産できます

「前置胎盤と診断されてショック」「これからどうなるの」という不安を感じていらっしゃる方も多いでしょう。前置胎盤は確かに注意が必要な状態ですが、現代の医療では適切に管理することで、ママと赤ちゃんの安全を守ることができます

前置胎盤の分類

分類 胎盤の位置 分娩方法
全前置胎盤 内子宮口を完全に覆う 帝王切開
部分前置胎盤 内子宮口の一部を覆う 帝王切開
辺縁前置胎盤 胎盤の端が内子宮口に達している 状況により判断
低置胎盤 内子宮口から2cm以内に近接 状況により判断

前置胎盤になりやすい人の特徴

🔴 リスクが高い要因

  • 高齢出産(35歳以上)
  • 帝王切開の既往(回数が多いほどリスク↑)
  • 子宮筋腫核出術の既往
  • 多産(4回以上の出産)

🟡 その他の要因

  • 多胎妊娠(双子など)
  • 喫煙習慣
  • 体外受精(IVF)による妊娠
  • 前回の前置胎盤の既往
仲田洋美院長

🩺 院長コラム【前置胎盤と診断されたら】

「前置胎盤」と聞くと、多くの妊婦さんが「赤ちゃんに何か問題があるのでは」と心配されます。お気持ちは本当によくわかります。でも、前置胎盤は胎盤の位置の問題であり、赤ちゃん自身の健康状態とは別の話なのです。

私がお伝えしたいのは、「心配事は分けて考えましょう」ということ。前置胎盤の管理は産科医に、染色体異常の心配はNIPTなどの出生前検査で。それぞれ専門的なアプローチがあります。一人で抱え込まず、私たち専門家を頼ってください。

3. 低置胎盤とは|前置胎盤との違い

【結論】 低置胎盤は前置胎盤の一歩手前の状態で、胎盤が内子宮口から2cm以内に近接しています。妊娠が進むにつれて胎盤の位置が上昇し、改善することも多いのが特徴です。低置胎盤もダウン症とは直接の関係はありません。

「低置胎盤と言われました」「前置胎盤との違いがわかりません」そんな声をよく聞きます。低置胎盤は前置胎盤ほど厳密な管理は必要ありませんが、経過観察は大切です。

💡 用語解説:低置胎盤(ていちたいばん)とは

胎盤が内子宮口を覆ってはいないものの、内子宮口から2cm以内の近い位置に付着している状態です。前置胎盤と異なり、子宮が大きくなるにつれて胎盤の位置が上がり、問題が解消されることも多いです。

📊 前置胎盤と低置胎盤の比較
比較項目 前置胎盤 低置胎盤
胎盤の位置 内子宮口を覆う 内子宮口から2cm以内
出血リスク 高い やや高い
自然改善の可能性 低い 高い(多くが改善)
分娩方法 帝王切開 状況により判断
ダウン症との関係 直接関係なし 直接関係なし

💡 低置胎盤の経過観察

低置胎盤と診断されても、妊娠20週頃までに約90%のケースで胎盤の位置が上昇し、問題が解消されます。子宮が大きくなるにつれて、相対的に胎盤の位置が上方に移動するためです。定期的な超音波検査で経過を観察しましょう。

4. 高齢出産という共通のリスク要因

【結論】 前置胎盤とダウン症候群には直接の因果関係はありませんが、「高齢出産(35歳以上)」という共通のリスク要因があります。そのため、前置胎盤の方の中に、同時に染色体異常のリスクが高い方がいらっしゃることはあります。

「前置胎盤でダウン症のリスクも高い」と感じる方がいらっしゃるのは、この「高齢出産」という共通の背景があるからかもしれません。でも、これは「前置胎盤がダウン症を引き起こす」ということではありません。

⚠️ 高齢出産とリスクの関係
  • 前置胎盤のリスク:35歳以上で約3倍に上昇(子宮内膜の変化が原因)
  • ダウン症のリスク:35歳で1/350、40歳で1/100(卵子の老化が原因)
  • 重要なポイント:どちらも高齢出産でリスクが上昇するが、原因は別々であり、互いに影響しない

(高齢出産と各種リスクの関係イメージ)

⚠️ 大切なこと:35歳以上での妊娠は前置胎盤とダウン症の両方のリスクが上昇しますが、これは「前置胎盤→ダウン症」という因果関係ではありません。年齢という共通の要因がそれぞれ独立して影響しているのです。

不安を抱えていませんか?

前置胎盤の診断に加え、赤ちゃんの健康も心配なら
臨床遺伝専門医に相談することで、正確な情報と安心を得られます。


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5. 年齢別ダウン症の確率一覧

【結論】 ダウン症候群の発生率は母体年齢とともに上昇します。30歳で約1/1,000、35歳で約1/350、40歳で約1/100というデータがあります。これは前置胎盤の有無に関係なく、すべての妊婦さんに当てはまる確率です。

「私の年齢でダウン症の確率はどのくらい?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。年齢別の確率を正しく知ることで、必要以上に不安になることも、楽観的になりすぎることも防げます

母体年齢別ダウン症発生率

母体年齢 ダウン症の確率 リスク評価
20歳 約1/1,500 低い
25歳 約1/1,300 低い
30歳 約1/1,000 やや上昇
35歳 約1/350 中程度
38歳 約1/175 やや高い
40歳 約1/100 高い
42歳 約1/60 高い
45歳 約1/30 非常に高い

💡 確率の見方:「1/100」とは、同じ年齢の妊婦さん100人のうち1人にダウン症の赤ちゃんが生まれる可能性があるという意味です。逆に言えば、99人はダウン症ではないとも言えます。確率は「高い・低い」だけでなく、自分にとってどう感じるかも大切です。

⚠️ 出生前診断の対象について

基本的に出生前診断の対象となるのは、自立して生活することに支障が出るレベルの重篤な疾患が主です。ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーなどの染色体異常がこれに該当します。軽度の異常や、生活に大きな影響のない状態は、一般的に出生前診断の対象とはなりません。

6. 前置胎盤でもNIPT検査は受けられる?

【結論】 はい、前置胎盤や低置胎盤でもNIPT検査は安全に受けられます。NIPTは母体の腕から採血するだけの検査で、子宮や胎盤に一切触れません。胎盤の位置に関係なく、安心して受検いただけます。

「前置胎盤なのに検査できるの?」「出血のリスクが心配」という声をいただくことがあります。ここで大切なのは、NIPTと羊水検査の違いを理解することです。

💡 用語解説:NIPT(新型出生前診断)とは

NIPTは、母体の血液中に含まれる胎児由来のDNA断片(cell-free DNA)を分析し、ダウン症候群などの染色体異常の可能性を調べる検査です。腕からの採血だけで済むため、流産リスクはゼロ。胎盤の位置に影響されることもありません。

NIPTと羊水検査の比較

比較項目 NIPT 羊水検査
検査方法 腕からの採血のみ お腹に針を刺して羊水採取
流産リスク なし(0%) 約0.1〜0.3%
前置胎盤での実施 問題なし 出血リスクあり
検査時期 妊娠10週〜 妊娠15〜18週
検査の位置づけ スクリーニング検査 確定診断
ダウン症検出率 99%以上 ほぼ100%
✅ 前置胎盤でNIPTを受けるメリット
  • 子宮・胎盤に触れない:採血のみなので、出血リスクを増やさない
  • 早期に検査可能:妊娠10週から受けられ、早めに結果がわかる
  • 陰性なら羊水検査を避けられる:前置胎盤で出血リスクのある羊水検査を回避できる可能性
  • 不安の軽減:前置胎盤と染色体異常の両方の心配を分けて考えられる
仲田洋美院長

🩺 院長コラム【前置胎盤だからこそNIPTを】

前置胎盤と診断された妊婦さんから「染色体異常も心配だけど、検査で出血したらどうしよう」というご相談をよくいただきます。

実は、前置胎盤の方こそNIPTをお勧めしたいのです。なぜなら、NIPTは採血だけで済むため、胎盤の位置に一切影響しません。そしてNIPTで陰性であれば、出血リスクのある羊水検査を受ける必要性が大幅に下がります。

当院では、検出率99%以上の高精度なスーパーNIPT偽陰性ゼロのエビデンス)を提供しています。前置胎盤でお悩みの方も、安心してご相談ください。

7. ミネルバクリニックのサポート体制

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の専門性を活かした診療体制を整えています。前置胎盤で不安を抱える妊婦さんにも、正確な情報と心のケアを提供いたします。

🔬 高精度な検査技術

スーパーNIPT(偽陰性ゼロ)COATE法(陽性的中率>99.9%)を採用。世界レベルの検査精度を提供しています。

🏥 院内で確定検査まで対応

2025年6月より産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査も院内で実施可能に。転院の必要がなく、心理的負担を軽減できます。

👩‍⚕️ 臨床遺伝専門医が常駐

臨床遺伝専門医が検査前後の遺伝カウンセリングを担当。結果の説明から今後の選択肢まで、専門家が寄り添います。

💰 互助会で費用面も安心

互助会(8,000円)に加入いただくと、陽性時の確定検査費用を上限なしでカバー。安心して検査を受けられます。

💡 遺伝カウンセリング料金について

当院の検査費用には遺伝カウンセリング料(33,000円相当)が内包されています。これは当日の説明だけでなく、陽性時の何度でものカウンセリング、妊娠経過中の不安(サイトメガロウイルス感染など)への相談も含まれます。「お金がかかるから相談しにくい」ということがないよう配慮しています。

一人で悩まず、専門医を頼ってください

前置胎盤の不安、染色体異常の心配、どちらも一人で抱え込まないで。
医学的根拠に基づいた「正しい選択肢」を一緒に考えましょう。


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よくある質問(FAQ)

Q1. 前置胎盤だとダウン症の確率は上がりますか?

いいえ、前置胎盤とダウン症候群に直接の因果関係はありません。前置胎盤は胎盤の位置の問題、ダウン症は染色体の問題であり、発生メカニズムが異なります。ただし、どちらも高齢出産(35歳以上)でリスクが上昇するという共通点があります。

Q2. 低置胎盤でもダウン症の確率は変わりませんか?

はい、低置胎盤もダウン症の確率には影響しません。低置胎盤は前置胎盤の一歩手前の状態で、胎盤の位置が低いだけです。染色体異常のリスクは母体年齢によって決まり、胎盤の位置とは無関係です。

Q3. 前置胎盤でもNIPT検査は受けられますか?

はい、前置胎盤でも安全にNIPTを受けられます。NIPTは母体の腕から採血するだけの検査で、子宮や胎盤に一切触れません。胎盤の位置に関係なく、出血リスクを増やすことなく検査できます。むしろ、前置胎盤の方こそNIPTをお勧めします

Q4. 35歳でダウン症の確率はどのくらいですか?

35歳でのダウン症候群の発生率は約1/350(約0.3%)です。これは前置胎盤の有無に関係なく、すべての35歳の妊婦さんに当てはまる確率です。40歳では約1/100、45歳では約1/30と年齢とともに上昇します。

Q5. 前置胎盤で羊水検査はできますか?

前置胎盤での羊水検査出血リスクが高くなる可能性があります。胎盤の位置によっては、針が胎盤を通過する必要があるためです。そのため、まずNIPTで染色体異常の可能性を確認し、陽性の場合にのみ慎重に羊水検査を検討するという流れが安全です。

Q6. 前置胎盤は治りますか?

妊娠初期〜中期に前置胎盤と診断されても、子宮が大きくなるにつれて胎盤の位置が上昇し、問題が解消されることがあります。特に低置胎盤は約90%が自然に改善します。ただし、妊娠後期まで前置胎盤が続く場合は帝王切開が必要となります。

Q7. 40歳で前置胎盤です。検査は受けた方がいいですか?

40歳でのダウン症候群の確率は約1/100と比較的高いため、出生前検査を検討される方は多いです。NIPTは採血のみで前置胎盤でも安全に受けられます。検査を受けるかどうかは個人の価値観によりますので、まずは臨床遺伝専門医に相談されることをお勧めします。

Q8. 遠方ですが検査を受けられますか?

はい、オンラインNIPTにより全国どこからでも受検可能です。臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングもオンラインで受けていただけます。前置胎盤で移動が心配な方でも、お近くの医療機関での採血が可能です。

🏥 一人で悩まないでください

前置胎盤の不安、ダウン症の心配、何でもお気軽にご相談ください。
臨床遺伝専門医があなたとご家族に寄り添います。

参考文献

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  • [7] National Down Syndrome Society. Down Syndrome Facts. [Official Site]
  • [8] Royal College of Obstetricians and Gynaecologists. Placenta Praevia and Placenta Accreta: Diagnosis and Management. Green-top Guideline No. 27a. [RCOG]
  • [9] 日本産科婦人科学会. 前置胎盤の診療. [日本産科婦人科学会]
  • [10] 厚生労働省. 出生前検査に関する情報提供. [厚生労働省]


プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科・腫瘍学を軸に、
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断・遺伝学的検査においては、検査結果そのものだけでなく
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年、国際誌『Global Woman Leader』および『Medical Care Review APAC』の2誌で立て続けに表紙(Cover Story)に抜擢。
「日本のヘルスケア女性リーダー10名」や「アジア太平洋地域のトップ出生前検査サービス」として、世界的な評価を確立しています。


▶ 仲田洋美の詳細プロフィールはこちら

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