NT(首のむくみ)指摘後の「長い待機期間」を解消|羊水検査を待たずに判定する高精度NIPTと絨毛検査
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羊水検査まで「待たなくていい」 → 妊娠16週を待つことなく、高精度NIPTと院内絨毛検査(11週〜)で早期に確定診断へ導くフローについて。 -
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NT肥厚の原因はダウン症だけじゃない → ヌーナン症候群などの「微細欠失」や「父方由来変異」を、陽性的中率99.9%以上で検出します。 -
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トリプルリスクヘッジ → 陽性時の検査費用全額カバー(互助会)、自院での確定検査、専門医による心理的サポートの全貌。
妊婦健診や胎児ドックで、エコー検査中に医師から「NT(首の後ろのむくみ)が厚いですね」と告げられ、頭が真っ白になってしまったかもしれません。
通常、NTの指摘を受けるのは妊娠11週〜13週頃です。しかし、確定診断とされる「羊水検査」が受けられるのは早くても妊娠16週以降。
つまり、「何かが起きているかもしれない」という不安を抱えたまま、約1ヶ月もの間、ただ待たなければならないのです。
この「待機期間」は、妊婦様にとって想像を絶する精神的苦痛となります。ミネルバクリニックでは、この「待つだけの時間」をなくすための体制を整えています。
1. NT指摘から羊水検査までの「空白の1ヶ月」を埋める解決策
一般的な大学病院や認可施設では、「NT肥厚(3.5mm以上など)=羊水検査(16週〜)」というフローが標準的です。しかし、12週で指摘されてから16週までの4週間はあまりにも長すぎます。
当院では、以下のステップで最短での確定診断を目指します。
STEP 1:高精度NIPT(COATE法)
まずは採血のみでリスクを精査します。当院のダイヤモンドプラン(次世代COATE法)は、感度が非常に高く、通常の染色体だけでなく微細欠失まで詳細なスクリーニングが可能です。
STEP 2:院内での絨毛検査(11週〜)
NIPTで陽性となった場合、16週を待たずに「絨毛(じゅうもう)検査」を行います。当院は2025年6月より産婦人科を併設し、専門医による確定検査を院内で実施できるようになりました。
STEP 3:最短3日で結果報告
院内で検査が完結するため、スピーディーに結果をお届けできます(マイクロアレイが必要な特殊なケースを除く)。これにより「待つだけの苦しい時間」をアクションに変えることができます。
2. なぜNT指摘時に「ダイヤモンドプラン(COATE法)」が推奨されるのか
NTの肥厚は、ダウン症候群(21トリソミー)などの染色体数異常だけでなく、微細欠失症候群や心疾患、その他の遺伝子変異とも関連していることが知られています。だからこそ、単に「3つのトリソミー(13,18,21)」を調べるだけの従来のNIPTでは不十分なケースがあります。
COATE法:精度とカバー範囲の圧倒的違い
ミネルバクリニックのダイヤモンドプランで採用している「COATE法」は、米国の4大遺伝子検査会社の一角が開発した最新技術です。SNP法(個体識別)とターゲット法(深読み)を融合させ、従来法では難しかった微細欠失の高精度検出を実現しました。
| 検査手法 | 特徴と微細欠失の精度 |
|---|---|
| COATE法 (ミネルバ採用) |
SNP法とターゲット法を融合。母体と胎児のDNAを区別しつつ深く読む。 微細欠失の陽性的中率 >99.9% |
| 従来のターゲット法 | 特定の場所を読むが、母体DNA混入の識別が弱く、微細欠失の陽性的中率は70%台にとどまる。 |
| ワイドゲノム法 | 全体を浅く読むため、胎盤性モザイクなどのノイズを拾いやすく、微細な変化は見逃しやすい。 |
染色体のほんの一部が「欠けて」しまうこと。顕微鏡で見る通常の染色体検査(Gバンド法)では見つけられないほど小さな欠けですが、重篤な障害(精神発達遅滞や心疾患など)の原因となります。NTが厚い場合、この微細欠失が隠れている可能性があります。
3. NT肥厚と「ヌーナン症候群」:見落とされがちな父方由来リスク
NT指摘の際、多くの妊婦様は「自分の年齢(卵子の老化)のせいかもしれない」とご自身を責めてしまわれます。しかし、遺伝子の変化は母親由来だけではありません。
実は、NTが厚くなる原因の代表格に「ヌーナン症候群(RASopathies:ラソパチー)」という遺伝子疾患があります。これは、染色体の数(13,18,21番など)は正常であっても、特定の遺伝子に異常があることで発症します。
🚨 ヌーナン症候群とNTの関係
研究によると、染色体核型が正常でNTが肥厚している胎児のうち、約10〜17%にヌーナン症候群などのRASopathies(遺伝子変異)が見つかったという報告があります。
父親の加齢と「新生突然変異(デノボ)」
ヌーナン症候群などの遺伝子変異は、両親からの遺伝だけでなく、父親の精子が作られる過程で新たに起こる「突然変異(デノボ変異)」によっても生じます。そして、このデノボ変異のリスクは、父親の加齢とともに増加することが分かっています。
(図:父親由来の遺伝子変異が子へ伝わるイメージ)
ミネルバクリニックのダイヤモンドプランでは、従来のNIPTでは分からなかった「父親由来の新生突然変異(56遺伝子)」もカバーしており、ここにヌーナン症候群の原因遺伝子も含まれています。
また、これらの遺伝子疾患は、重度の知的障害や心疾患を伴う「症候性自閉症」の原因ともなります。
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対象56疾患の積算リスクは1/600と言われています。
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これは35歳女性のダウン症リスク(約1/300)と比較しても決して低い数字ではありません。
4. ミネルバクリニックの「トリプルリスクヘッジ」
NTを指摘された不安定な時期だからこそ、ミネルバクリニックは「検査をして終わり」にはしません。陽性だった場合のフォロー体制こそが、私たちの最大の強みです。
1. 金銭的リスクヘッジ(互助会)
互助会費(8,000円・非課税)への加入で、陽性時の確定検査(羊水検査・絨毛検査)費用を上限なく全額カバーします。以前の上限15万円は撤廃され、現在は実費全額を保証します。
2. 時間的リスクヘッジ(院内完結)
2025年6月より産婦人科を併設。「検査できる病院を探す」「予約が取れない」といったタイムロスをなくし、最短3日で結果をお伝えします。
3. 心理的リスクヘッジ(専門医)
臨床遺伝専門医がカウンセリングを担当。また、再検査が必要にもかかわらず流産等で検体が出せない場合、検査代金を全額返金する「安心結果保証制度」もご用意しています。
5. よくある質問(FAQ)
🏥 臨床遺伝専門医へのご相談
NT指摘の不安は一人で抱えず、専門医が常駐するミネルバクリニックへご相談ください。
最短ルートでの解決策をご提案します。
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参考文献
- American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG). Screening for Fetal Chromosomal Abnormalities. Practice Bulletin No. 226. [Link]
- Norton ME, et al. Cell-free DNA Analysis for Noninvasive Examination of Trisomy. N Engl J Med. 2015. [PubMed]
- Croonen EA, et al. Prenatal diagnosis of Noonan syndrome. Prenat Diagn. 2013;33(5):493-497. [PubMed]
- ミネルバクリニック ダイヤモンドプラン(COATE法)詳細 [公式サイト]
- 陽性時の互助会制度について [公式サイト]

