9.NIPTのメリットー何のためにNIPTを選択するかー更新日12/16/2019
文責 仲田洋美(総合内科専門医、がん薬物療法専門医臨床遺伝専門医

NIPT(新型出生前診断)のメリットとは?

 

これまで,NIPTはどのような検査か,どんな特徴があるのかをご紹介してきました.
ここでは,再度NIPTを受ける目的について整理してみたいと思います.
ぱっと分かりやすいように,図にしてみました.

NIPTのメリットとして,この4つがよく上げられます.
それぞれ,整理してみたいと思います.

①胎児リスクがない

従来の絨毛検査・羊水検査のような侵襲的な検査では赤ちゃんの流産のリスクがありましたが,
NIPT(新型出生前診断)は母体の採血だけなので
検査を受けることによる流産するリスクがゼロになりました.

 

②偽陽性の減少

従来のスクリーニング検査では,
21トリソミーの検出感度の偽陽性率が5%程度と報告されていました.

しかし,NIPTでは21トリソミーの検出感度の偽陽性率が<1%と言われています.

7. ダウン症(21トリソミー)は,従来の出生前検査でどのくらい分るでしょう にも紹介していますので,
よろしければご覧ください.

 

③検査が簡便

”簡便”というと,少し語弊がありますけど,『妊婦さんの採血だけで検査可能』ということですね.

採血に関して,何か特殊な手技や装置が必要ない,ということです.
もちろん、それは受ける人であって、検体は特殊なシークエンサーにかけられて
コンピューターで解析されますので、決して簡便ではありませんが!

 

④検出率が高い

従来のスクリーニング法を組み合わせても21トリソミーの検出率(感度)は約95%だったのですが、
NIPTでは21トリソミーの検出率(感度)は>99%と報告されています.
7. ダウン症(21トリソミー)は,従来の出生前検査でどのくらい分るでしょう で紹介していますので,
よろしければご覧ください.

⑤早い時期に結果がわかり、落ち着いて選択できる

NIPTは10週から受けられ、結果も1週間とはやいので、もしも陽性になっても、そこから先 
落ち着いて選択できる、というお声を頂戴しております。 
つまり、羊水検査だけを16週で受けると、そこから2-3週間結果が出るまでにかかるため 
中絶できるのが21週6日までなので、あまり十分な時間がなくて追い立てられるようにして決断しないといけないが 
NIPTで陽性とわかってから羊水検査で確認する間に、どうするかとか、そういう気持ちで赤ちゃんと過ごせる時間を長くとれるのが 
結果的に中絶を選んだけど、大事な赤ちゃんと毎日かけがえのない時間をそうやって過ごしたので 
よかったです、って。 
陰性の場合は、落ち着いてその後の妊娠期間を過ごせるってことがいいですよね。 

⑥陰性は陰性とすっきりする

陰性が外れる(偽陰性)はあるのですが、5千~1万人に一人と非常に少ないので 
陰性は陰性ですっきりするのが何よりのメリットだと思います。

 

 

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