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妊娠超初期の症状は?チェックリストで確認しよう

「妊娠超初期はいつから始まるのだろう?」「どんな症状が現れるの?」妊活や不妊治療に励んでいる方のほとんどが気になるのではないでしょうか。妊娠超初期とは、妊娠0週(妊娠前の最終月経)から妊娠3週までの期間のことを指し、早い人は妊娠の兆候が現れ始めます。ただし、症状は人によってさまざまです。全く症状がなくても妊娠している方もいらっしゃるので、参考程度にとどめましょう。
本記事では、妊娠超初期がいつから始まるのか、具体的にどのような症状が現れるのかチェックリストで紹介していきます。

妊娠超初期とは?

妊娠超初期と呼ばれる時期は妊娠してから0週〜3週頃を指し、以下のように初期・中期・後期と続いていきます。

妊娠期間
超初期 妊娠0週〜3週頃
初期 妊娠4週〜15週(2ヶ月〜4ヶ月)
中期 妊娠16週〜27週(5ヶ月〜7ヶ月)
後期 妊娠28週〜39週(8ヶ月〜10ヶ月)

妊娠する前の最後の生理日の初日が妊娠超初期0日目となり、その日以降、体にはさまざまな変化が起こります。妊娠超初期では、妊娠検査薬で正しい反応が出ない場合があるため、妊娠したかどうかは体調の変化などで見極めたい時期です。

妊娠超初期と妊娠初期の違いは?

妊娠超初期は妊娠後に分泌されるhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の量も少ないため、妊娠超検査薬でも判定ができません。妊娠初期症状に乏しく、人によっては妊娠したことに気づいていないケースもあります。
しかし、体の中では女性ホルモンの分泌が盛んになり、妊娠期に向かって急激な変化をしています。急激な体の変化についていけなくなった結果、つわりや胃のムカムカ感などの妊娠初期症状が徐々に現れ始めるのです。

妊娠超初期症状の原因となるホルモン

妊娠超初期3

では、妊娠超初期症状はどのような理由で起きているのでしょうか。ここでは妊娠と関係しているホルモンについて解説します。

hCGホルモン

hCGホルモンは別名「ヒト絨毛ゴナドトロピン」と呼ばれる女性ホルモンであり、おなかの赤ちゃんを育てるためには必要不可欠です。妊娠中にのみ多く分泌されることから、妊娠検査薬ではこのhCGホルモンを検出して妊娠の有無を判定します。hCGホルモンはつわりの一因になると言われています。

卵胞ホルモン

卵胞ホルモンは「エストロゲン」とも呼ばれ、女性らしい身体をつくる重要なホルモンです。主な作用としては、皮膚や骨の健康維持、感情や自律神経への働き、母乳をつくるための乳腺を発達させるなどがあげられます。妊娠すると母乳を作るために乳房が大きくなり、硬くなったり、圧痛を感じることがあります。

黄体ホルモン

受精卵が着床する際に手助けをするホルモンであり、プロゲステロンと呼ばれます。この黄体ホルモンは、主に子宮内膜をふかふかにして受精卵の着床に備える役割を果たします。さらに妊娠後は、基礎体温を上昇させる、食欲を増進させるなどの作用で妊娠を安定させます。
プロゲステロンは腸の働きを遅くする作用を持っているので、妊娠中は便秘になる妊婦さんが多いです。

【チェックリスト】妊娠超初期の代表的な症状20選

妊娠超初期5

妊娠超初期の代表的な症状は、以下の通りです。チェックリストにしたので、ご自身の症状と照らし合わせて確認してみましょう。

□おりものの量・色・ニオイが変化する
□少量出血がある(着床出血の可能性)
□微熱が持続(増強はしない)
□風邪に似た症状が続く
□頭痛
□めまいや立ちくらみなどの貧血症状が出る
□胸が張る
□下腹部の痛みや違和感
□腰痛
□食欲の急激な変動(過食・拒食)
□胃のムカムカ感
□吐き気
□味覚の変化(敏感・鈍感)
□便秘になる
□全身のむくみ・だるさ
□肌トラブルが生じやすい
□トイレが近い
□強い眠気を感じる
□情緒不安定
□生理が来ない

代表的な症状をお伝えしましたが、これらの妊娠超初期症状に気づかない方もいます。そのため「何かいつもとは違う」という感覚があれば、妊娠の可能性も考えましょう。
また、妊娠初期症状について詳しく知りたい方は「妊娠検査薬以外で妊娠は見抜ける?初期症状や妊娠の予感がしたら注意するべきこと」の記事が参考になります。ぜひ、ご覧ください。

妊娠超初期と生理前の症状の違いは?

妊娠初期と生理前の症状の決定的な違いは、基礎体温の変化です。厚生労働省の基礎体温と女性ホルモンの関係について表したグラフが参考になります。

妊娠超初期2
厚生労働省 ヘルスケアラボ/基礎体温より画像引用)

基礎体温は妊娠継続をするために分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)によって変化します。妊娠が成立した場合、黄体ホルモンの分泌は続くので基礎体温は高温期を維持し続けるでしょう。
一方の生理になると黄体ホルモンの分泌がなくなり、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が始まるため基礎体温は低温期に戻ります。その他にも妊娠超初期には胃がムカムカしたり、胸が張ったりするなどの症状があります。しかし、これらの妊娠超初期症状は生理前のものと似ており、症状だけで見分けるのは難しいでしょう。
基礎体温の正しい測定方法やタイミングについて詳しく知りたい方は「無排卵が原因?基礎体温がガタガタな人に考えられる原因と対処法」の記事が参考になります。ぜひ、ご覧ください。

※参考資料:厚生労働省 ヘルスケアラボ/基礎体温

妊娠しているかも?と思ったら確認する方法

生理が予定日になってもこない場合は、生理予定日から1週間以降を目安に妊娠検査薬を使い、妊娠しているかどうかを確かめてみましょう。長く不妊治療をしてなかなか子供を授からず、諦めたところ生理が遅れたのですが「妊娠しているはずがない」と思い込んでいたところ、実は妊娠していたという妊婦さんもいらっしゃいます。妊娠反応は子宮外妊娠などの異所性妊娠やhCG産生腫瘍でも陽性になるため、妊娠検査薬で陽性になったら必ず早めに産婦人科病院を受診しましょう。
もう1つの確認方法は基礎体温をチェックすることです。妊娠をすると基礎体温が平熱よりも0.3~0.5度上昇します。もし1週間以上続くならば産婦人科で検査を受けたほうがいいでしょう。

妊娠超初期症状の思い込みといえば想像妊娠

想像妊娠とは、実際には妊娠していないのに、妊娠のいろんな症状がみられる心身症、つまり心の状態から臓器症状を引き起こす症候群をいいます。妊娠を強く望んだり、過度に妊娠を恐れたりする女性に認められた症状で、医師が「想像妊娠です」と伝えるとそれらの症状がなくなるのが特徴です。
原因としては、月経に関係する性腺刺激ホルモンは脳下垂体や視床下部から分泌されるのですが、心身症における精神的負荷がこうした中枢性のホルモンの分泌異常をきたし、そのために月経がなくなったりします。ホルモンの作用で皮下脂肪が増えてしまったり、便秘になったりして腹部が膨満したり、蠕動運動を強く感じたりして胎動と勘違いすることにより想像妊娠がもたらされます。
昨今、hCGという受精胚からしか分泌されないホルモンの有無を調べることで正確な妊娠判定ができるようになったことや、超音波検査の普及により、思い込みで妊娠、ということは殆どみられなくなりました。また、近年では家長制度の崩壊により、跡継ぎを産むようにという圧力を女性が感じることも少なくなったことも想像妊娠がほとんど見られなくなった背景として考えられます。

想像妊娠しやすい人とは

想像妊娠しやすい人は2つのパターンが見受けられます。1つ目は「どうしても赤ちゃんが欲しい!」「周囲から子どもを期待されている」と妊娠を強く望んでいる人です。特に前回の妊娠で流産してしまったり、子どもが欲しいと強く望んでいたりする人が想像妊娠しやすくなります。
もう1つは、「絶対に妊娠したくない!」「避妊に失敗したかもしれない……」と妊娠に対して恐怖心がある人です。こうした思いを抱いている人は、妊娠に対するトラウマ(心的外傷)が見られます。そのため望まない妊娠に対して強い不安感が出て、想像妊娠してしまうのです。
双方に共通しているのは「排卵期に避妊せずにセックスした」「避妊に失敗したかも」と、身に覚えがあるからです。妊娠への願望やその逆の恐怖心が引き金となり、心身症の一種である“偽妊娠”が起こりやすくなるといえるでしょう。以下では想像妊娠によく見られる症状をご紹介するので、想像妊娠かも?と感じる方は参考にしてみてください。

生理の遅れ

生理の遅れは、その前の排卵が遅れている場合が多いです。生理周期が28日ならば、生理初日を1日目と数えて14日目です。生理周期が32日だと排卵日は18日後になります。このように生理日数がずれてしまうと排卵日にまで影響を及ぼしてしまうのです。特に生理が規則的に来る人が勘違いしやすくなります。

少量の出血

着床出血と同じ症状のため勘違いしてしまいがちです。ただ、生理前症状でも出血はしますので判断が難しいといえます。目安としては出血が4日以上続くならば何かしらありますので病院へ診察を受けるようにしましょう。ちなみに着床出血が起きる確率は約25%です。起きる可能性のほうが低い症状です。

吐き気と食欲不振

いわゆる「つわり」に似た症状です。匂いにも敏感になったりするので勘違いしてしまいます。吐き気や食欲不振は妊娠していなくても起きる症状です。一方、つわりは必ずしも起きるわけではなく、まったく起きない人もいます。吐き気や食欲不振が起きたら医師に診てもらって原因を探るのが確実です。

体温が高いまま

体温が高いままで維持されている場合、いくつかの原因が考えられます。1つ目は排卵日がずれてしまった。2つ目は無精卵の周期で高温期がガタガタになっている。3つ目は体調不良による熱です。もし高温が続くようなら、妊娠検査薬を使ってみてください。妊娠の判定がでたら産婦人科へ行きましょう。

妊娠超初期症状を確認した人が次に行うこと

妊娠超初期4

妊娠超初期症状を確認したら、次に以下の行動をしましょう。

・妊娠検査薬で妊娠の有無を確認(生理予定日から1週間以降)
・妊娠検査薬で陽性反応だったら産婦人科を受診

妊娠検査薬はドラッグストアで販売しており、値段も1000円前後とそれ程高くはありません。尿検査で簡単に行える上に検査結果も15分程度で分かるため、「妊娠したかな?」と感じた方はすぐに検査しましょう。
妊娠検査薬で陽性反応だった方は、確定診断のため産婦人科を受診します。詳しい検査内容や持参物については、「妊娠検査薬以外で妊娠は見抜ける?初期症状や妊娠の予感がしたら注意するべきこと」の記事が参考になるので、ご覧ください。

先輩ママの体験談・私が妊娠に気づいたきっかけ

ここでは、先輩ママさんに妊娠に気づいたきっかけを体験談として紹介します。人によって全然違うので驚かれるかもしれませんね。

わけもなく些細なことで言い争いになった

結婚式の打ち合わせをしているときのことでした。その日は引き出物か何かを誰に渡そうか?という話をしていたんです。特におかしな会話もないのに涙が止まりませんでした。そうしたら旦那が「妊娠しているのでは?」と言ってくれたので、妊娠検査薬で調べてみたらその通りでした。実は1週間くらい前に着床出血していたんです。そのときは遅れていた生理が始まったのだおうという思い込みをしていました。でも兆候はあったんですね。まさか妊娠しているなんて。あとで考えると笑えましたが、そのころは妊娠なんてしていないという思い込みがあったのか、考えたこともありませんでした

妊娠したときは気持ちが不安定なりやすいですからね。気づいて指摘してくれた旦那さんが素晴らしいですね。

風邪っぽい症状があった

多分、着床したくらいの時期に鼻水が出たり、少しだけ熱っぽかったりしていたんです。身体のだるくて風邪みたいな症状があったけど明日は家族と温泉旅行に行ってきました。温泉のお湯をつかったら、いつも平気なのに肌がピリピリというかチクチクという感覚がしました。お昼に食べた月見そばも鼻から抜けるにおいが気持ち悪いし、普段はしない車酔いもして「変だな」と思って病院へ行ったら妊娠だとわかりました。妊娠ではないという思い込みを取り払うのは、意識しないと難しいと感じました

いつもとは違う感覚に襲われるのも妊娠がわかるきっかけですよね。

生理がきそうでこなかった

生理予定日の4日程前から生理がいつきてもおかしくない感じの腹痛がありました。いつもの生理痛だと思って、早く生理こないかな……と何日待っても生理はこず。それでも、いつもの生理前の腹痛と変わらない痛みだったので生理はくると思っていたんです。同じ頃お酒がいつもと違って美味しくないと感じてしまいひと口飲んですぐに飲むのをやめちゃいました。その時に「もしかして妊娠では?」と思い、妊娠検査薬を試したところ、すぐに陽性反応が出たので産婦人科へ行ったら妊娠しているのがわかりました。

生理予定日と着床出血が起きる時期はほぼ同じのため勘違いしやすいのはよくあるケースです。ふとしたきっかけで判明することが多いので違和感を覚えたら調べてみるのがいいかもしれませんね。

着床出血と腹痛を「生理だ」と思い込み

もともと、いつはじまったのかわからないくらい生理不順の上に記録もしていませんでした。
後から考えたら、すごく少ない生理というかすごく濃い茶色い出血が少量あって、着床出血もしていたけど「変な生理がきたんだ」と思い込んでいました。
そしたら急に気持ち悪くなって下腹部もいたくなったから調べてみたら妊娠していたんです。

先輩ママさん達はみんな色々な出来事で「妊娠したかも?」と思うので、少しでも気になったら妊娠検査薬で調べてみたり、産婦人科でみてもらったりするのがいいでしょう。
早くわかれば会社へ働き方を相談できますし、妊婦さんのNG習慣などを知って早く予防することができます。

生理がこないのは閉経だと思い込みました

何度も体外受精をして妊娠できなかったのであきらめて、別荘で暮らし始めたんです。犬と暮らそうと思って。
そしたら生理も来なくなって「閉経かぁ~」と思い込みました。7年も頑張ったんですよ。体外受精。生理が遅れてだんだんと気持ち悪くなり、今度は胃がんかなとか思い込み、内科に駆け込んだんですよね。
そしたら妊娠反応が出てますと言われて、驚きました。「不妊治療をやめた途端に妊娠した」という話を聞いたことがありましたが、まさか自分がそうなるなんてと今でも信じられません。

生理が遅れたことをとてもネガティブに思い込んでしまうぐらい、7年にも及ぶ体外受精できっと身体的にも精神的にも大変な思いをされたと思います。妊娠おめでとうございます!

【状況別】妊娠超初期に気をつける5つのこと

では、もし妊娠していたらどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは以下の5つを解説していきます。

・状況①:食事
・状況②:運動
・状況③:仕事
・状況④:姿勢
・状況⑤:服装

状況①:食事

妊娠中の食事は、胎児の発育とお母さんの健康管理の2つの意味で非常に重要です。食事で気をつけることは、以下の2つです。

・バランスの良い食事を心がける
・食中毒に注意する

バランスの良い食事を心がけましょう。妊娠初期に胎盤が作られるとお母さんの食べた栄養素が胎児へ直接届けられます。良質なタンパク質(大豆食品など)やカルシウム(乳製品など)は、胎児のカラダや骨を作るのに不可欠です。例えば、赤身肉や大豆製品が良いでしょう。
女性は生理で普段から貧血気味であるうえ、妊娠すると赤ちゃんにも血流を回さなければなりません。貧血にならないよう、鉄分を多く含むレバーや海藻類の摂取がおすすめです。また、妊娠超初期が終わり妊娠初期に差し掛かるとホルモンの影響で便秘になりやすい状態に。食物繊維の豊富なきのこ類を摂取して、お通じを促してあげることもポイントになります。
なお、最も気をつけたいのが食中毒です。特に魚の食べ方には注意が必要です。食事について気をつけたいことは、厚生労働省の「これからママになるあなたへ」という資料に目を通しておくと安心です。食事のバランスについては「妊産婦のための食事バランスガイド」を見てみてください。

状況②:運動

息の上がるような激しい運動は控えましょう。運動で気をつけることは、以下の4つです。

・産婦人科医に相談してから運動する
・息が上がるようなスポーツは避ける
・球技や重たい機材を扱うスポーツは避ける
・性行為は安定期までは控える

大前提として、産婦人科医に相談してから運動しましょう。「そもそも運動をして良いか」や「運動の程度」などは、それぞれで違います。妊娠中は胎児への血流の確保が最優先されます。そのため、息が上がる激しいスポーツは胎児への血流低下の恐れがあり、お母さんと同じように胎児も酸欠になる恐れがあるからです。
バスケットボールやサッカーなどの球技は、お腹に当たると子宮収縮を誘発する危険性があります。妊娠初期から中期にお腹へ過度な刺激が加わると、子宮収縮を助長して流産や切迫流産になるリスクも十分考えられます。また、旦那さんとのスキンシップや関係性を大切にしたい方もいらっしゃるでしょう。妊娠全期を通して性行為をしてはいけないわけではありませんが、安定期に入るまでは控えましょう。
理由は以下の通りです。

・子宮収縮を誘発する(妊娠32週以降も同じ)
・感染症になる可能性がある
・膣内を傷つけてしまう

旦那さんにマッサージをしてもらったり、いつもよりも会話を増やしてみたりするなど、別の方法でスキンシップをしてみる工夫も必要そうですね。また、安定期に入り性行為をする際は必ずコンドームの着用をして、感染症予防や膣内を保護することが重要です。お母さんや赤ちゃんを守るために、旦那さんにも協力してもらいましょう。

状況③:仕事

仕事で気をつけることは、以下の3つです。

・重たい荷物は持たない
・長時間同じ姿勢で仕事はしない
・妊婦健診のための休暇申請をする

重たい荷物を運ぶことや危険な場所での作業はやめましょう。基本的には胎盤ができる時期(妊娠12〜15週目あたり)までは、お母さんの行動が胎児へ直接影響することはないと考えられています。しかし、お腹で体重を育てていることに変わりはありません。
体に負担になる行動は、妊娠初期症状を強め、体調不良の原因にもなります。カラダの変化に追いつかず、心身ともに疲労やストレスが溜まりやすい妊娠初期だからこそ、仕事での負担を軽減することが大切なのです。また、 定期的に妊婦健診が受けられるように、早めに休暇申請をしましょう。会社や仕事の状況によっては、急に休めないという方もいるのではないでしょうか。
しかし、妊婦健診はあなたや赤ちゃんの健康状態を確認して、安心して妊娠生活を送るために必要です。妊娠報告とともに、その場で妊婦健診のスケジュールを伝えておくと話をスムーズに進められるでしょう。

状況④:姿勢

姿勢で気をつけることは、以下の2つです。

・猫背にならない
・うつ伏せにならない

背筋を伸ばして過ごすように意識しましょう。妊娠超初期はお腹が大きくないため、姿勢を維持するのにそれほど困りません。しかし、妊娠中期以降は胎児の成長とともに急激にお腹が大きくなり、カラダのバランスを取るのに猫背や反り腰になりがちです。
猫背は胎児のいる子宮へ、反り腰は腰へ負担になる恐れがあるため、背筋を伸ばした姿勢で過ごすことに越したことはありません。そのためにも、妊娠超初期のうちから正しい姿勢で生活できるように意識しておくことが重要なのです。

状況⑤:服装

服装で気をつけることは、以下の2つです。

・ゆったりと余裕があること
・冷え対策ができる

妊娠超初期につわりなどがあれば、締め付けの強い服は苦痛になることも考えられます。できるだけゆったりとした服装で過ごしましょう。スキニーパンツやヒールの高い靴は、下半身への負担が大きく血流が悪くなる原因になるため、注意が必要です。下着はマタニティウェアに切り替えるのも1つの方法です。
また、冷え対策ができる服装で過ごすのも大切です。体が冷えると血流が悪くなり、子宮の働きが低下します。特に胎盤ができる妊娠12〜15週になると、胎児へ十分な酸素や栄養素を送れず、胎児発育不全の危険性もあるでしょう。

妊娠超初期からすべき行動【※必須】胎児を守りたいあなたへ

妊娠超初期は胎児の発育において非常に重要な時期です。そして、妊娠全期を通して最も流産しやすい時期でもあります。胎児への健康被害を最小限にするためにも、お母さんが妊娠超初期からすべき行動は以下の7つです。

1.タバコやお酒をやめる
2.カフェイン摂取を控える
3.内服は医師に相談する
4.レントゲンは避ける
5.感染症に注意する
6.歯科治療を済ませておく
7.葉酸を摂取する

ここでは5と6について詳しく解説します。

すべき行動①:歯科治療を済ませておく

妊娠初期のうちに歯科治療を済ませておくことも重要です。なぜなら、妊娠中期以降は胎児が成長するとともにお腹が大きくなり、長い時間仰向けになれないからです。特に妊娠後期に仰向けになるとお腹の重みで下大静脈を圧迫して、全身の血流障害になり、低血圧(仰臥位低血圧症候群)になりかねません。
また、胎盤が完成(妊娠12〜15週あたり)すると内服薬が胎児に直接影響します。治療後の痛み止めや抗生剤が使えないと、スムーズに治療ができません。そのため、治療や薬による影響が少ない妊娠初期に歯科治療を済ませておくことが望ましいでしょう。
妊娠中の歯科治療について詳しく知りたい方は、日本歯科医師会のサイトが参考になるので、ぜひご覧ください。

参考資料:日本歯科医師会/妊娠時の歯やお口のケア

すべき行動②:葉酸を摂取する

妊娠初期から葉酸を摂取しておくと、以下の2つの予防ができます。

・貧血
・神経管閉鎖障害

なぜなら、葉酸には以下の2つの働きがあるからです。

・赤血球の産生を促す
・DNA合成をサポートする

葉酸は、鉄分と一緒に摂取することで赤血球の産生が促され、貧血予防ができます。妊娠後は胎児への血流を優先するため、多くの妊婦さんは貧血傾向です。また、分娩で胎盤が排出された際に大量の出血が予測されることからも、妊娠中から貧血予防が重要なのです。
そして、葉酸はDNA合成をサポートする働きがあります。もしDNA合成に不具合が生じたら「二分脊椎」などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高まります。葉酸サプリメントはドラッグストアで購入できるため、今日から始めてみましょう。

参考資料:一般社団法人 日本脊椎外科学会/ 二分脊椎

まとめ

妊娠のサインとなる妊娠超初期症状のチェックリストや、妊娠超初期に気をつけるべきことをご紹介しましたが、参考になりましたか?妊娠超初期と呼ばれる時期は妊娠0週〜3週頃であり、このくらいから乳頭に違和感がある・おりものの量が増えた・頭痛や立ちくらみを起こすなどの特徴的な兆候が現れてきます。妊娠超初期症状の特徴を理解しておかないと、思い込みによって妊娠発覚が遅れる可能性もあるため、妊活の段階から知識を深めておくことをおすすめします。
また、妊娠超初期に気をつけることは、以下の5つに分類できましたね。

・食事
・運動
・仕事
・姿勢
・服装

まずは栄養バランスの良い食事と適度な運動が基本です。その上で赤ちゃんの体作りに重要なタンパク質やカルシウムを多く含む食品の摂取が望ましいでしょう。例えば、赤身肉や大豆製品がおすすめです。
また心身の負担やストレスは胎児へ健康被害を及ぼす危険性があります。仕事中は協力してもらったり、しんどくなったら落ち着くまで休ませてもらったりするのも大切です。妊娠4週以降の妊娠初期になってからは、胎児が染色体異常を持つ可能性を検査できるNIPTを始めとした出生前診断が受けられるようになります。
東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。
ご希望の方は妊娠6週から受けていただけますので、妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、ぜひ、ご相談ください。何かと不安の多い妊娠超初期ですが、この記事で解説したことを理解しておけば安心して過ごせます。この記事があなたの不安を少しでも和らげられたなら幸いです。

この記事の著者:仲田洋美(医師)

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ミネルバクリニックでは、以下のNIPT検査を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度な検査を提供してくれる検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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