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生理がきそうでこないのに下腹部痛は妊娠の前兆?先輩ママの体験談
先ずは生理きそうでこなくて心配な先輩ママの体験談からご紹介します。
私は1人目を妊娠した時がずっと生理痛のような痛みが続いていました。なので、生理が来ると思っていたのですが、一向に生理が始まらないので検査薬を試すと陽性。すぐに病院に行ったのですが、受診が早すぎて胎蓑が確認できず、年末だったこともあり2週間後にまた来てね。と言われて帰りましたが、年末年始ずっと鈍痛があって寝て過ごしました。安静にして、とは言われなかったのですが、怖くて自己判断で安静にしてました・・結局2回目の受診で心音も確認できて、無事に出産しましたが。
体に異変があると心配ですよね・・
(Pigeon公式サイト「陽性反応!ですが生理前のようなお腹の痛み – 妊娠初期」より引用)
生理予定日3日ほど前から、時々、下腹部に鈍痛がするので、生理がくるかと思ったところ、予定日に生理はきませんでした。
基礎体温も計っていたのですが、体温も高温期のままだったので、早いかなと思いつつ、1週間後から判定可能な妊娠検査薬を使ったところ、終了線が出るよりも先に、クッキリと陽性反応が出て驚きました。
(発言小町「生理はこないけど下腹部痛が」より引用)
このような症状が起きたときは妊娠の前触れかもしれません。
妊娠している場合
もし妊娠していたら下腹部痛は妊娠の痛みはチクチクしたり、脇腹が引っ張られるような痛みからもしれません。
下腹痛は妊娠超初期の症状の一つです。子宮が少しずつ大きくなり始めたり、出産するために女性ホルモンのバランスが変わったり、着床痛がおきたりするからです。
着床痛によって出血したりする方もいます。生理開始予定日から1週間が過ぎたら市販の妊娠検査薬を使ってチェックしてみてください。
妊娠超初期の腹痛については下記の記事で詳しく解説をしています。
妊娠ではなかった場合
ストレスや過度なダイエット、体重増加による生理不順やPMS(月経前症候群)の可能性が考えられます。特にPMS(月経前症候群)だと下腹痛が症状と現れるので注意が必要です。
もしPMS(月経前症候群)であれば腹痛以外に頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りといった身体的な症状と情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感などの精神神経面での症状が出てきます。20代から40代の女性に多く、月経前に毎月現れ、月経開始後には和らぐことが特徴です。
もし腹痛と一緒に上記の症状が出ている場合は産婦人科の医師に相談をしてみてください。
生理がきそうでこない原因
生理がきそうでこない原因は、妊娠以外にも多くの可能性があります。まずは、生理がこないと考えられる原因を確認してみましょう。
妊娠している場合
妊娠している場合は先述した腹痛や様々な症状が現われます。主な症状は以下の通りです。
- ・月経の遅れ
- ・乳房の張り、痛み
- ・身体のほてり、だるさ
- ・嗅覚、味覚の変化
- ・つわり(吐き気・嘔吐)
- ・精神的に不安定(イライラ・抑うつ・涙もろいなど)
- ・眠気
- ・頻尿
- ・便秘
- ・腰痛
- ・おりものが増える
こうした症状が10日から2週間ほど続いて生理がこない場合は妊娠している可能性が高いので妊娠検査薬で調べてみてください。
その他の原因の場合
妊娠以外に生理きそうでこない場合はいくつかの症状が考えられます。主な原因として挙げらえるのが以下の6つです。
- ・血行不良
- ・過度なダイエット
- ・ストレスの蓄積
- ・冷え
- ・早期閉経
- ・甲状腺の病気
血液は、酸素や栄養を末梢の細胞まで送り届け、そこから二酸化炭素や老廃物を回収して運ぶ働きがあります。血の流れが悪くなると栄養や酸素が体中に行き届かなくなり、疲労物質や耐性物質が残り、肩こりや腰痛、冷え性、むくみ、生理不順などの原因となります。対処法としてはストレッチやヨガ、ウォーキングなどの軽い運動を続けることで血液の流れをよくなります。
次に過度なダイエットは、生理がこない原因の一つです。栄養不足になりがちなので卵巣へ届けられるはずの栄養が後回しにされるため生理きそうでこない状態になってしまいます。またダイエットが長期に及ぶと卵子が成長せず、女性ホルモンの分泌が止まることもあります。もし生理が止まってしまったらすぐに医師の診察を受けてください。
ストレスは女性の体にとって天敵です。特に生理に関係している2つの女性ホルモン「プロゲステロン」と「エストロゲン」は、ストレスを強く感じることでバランスが崩れてしまいます。そのせいで生理きそうでこなくなってしまうのです。対処法は日頃からストレスを解消しておくことです。バランスの良い食生活や睡眠時間の確保、自分の趣味に打ち込むのがいいでしょう。
冷えを感じると、体は生命維持に必要な内臓機能を守るために、まずは内臓周りに血液を集めます。そのため手足や皮膚の表面、さらには子宮や卵巣などが後回しにされてしまい、生理不順や無月経になることもあるのです。
もう一つ可能性として考えられるのが早期閉経です。卵巣不全によって起こってしまいます。更年期障害のような症状が現れる場合と、特に症状が出ない場合があります。卵巣が卵子を放出しなくなる原因としては遺伝子異常、 甲状腺炎や白斑、重症筋無力症などの自己免疫疾患、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)、がんに対する化学療法、放射線療法、卵巣の外科的切除などです。喫煙者も早期閉経する恐れがあります。血液検査で判明するので気になる方は病院で診察を受けるようにしましょう。
最後に原因としては挙げられるのが甲状腺の病気です。バセドウ病や橋本病など、甲状腺ホルモン疾患が原因で生理が止まることがあります。甲状腺の病気は20〜40歳くらいの女性に多く見られ、流産や不妊症の原因になる可能性もあります。体温が高い・脈が速くなる・暑い・痩せる・情緒不安定・下痢気味・落ち着きがなくなるなどの症状が見られる場合は、内分泌代謝科や内分泌内科を受診しましょう。
生理前に下腹部痛が起きる原因
生理の前に下腹が痛くなるのは子宮の収縮が原因かもしれません。月経の少し前から月経前半にかけて、子宮内膜の中ではプロスタグランジンという物質ができます。 これが子宮の収縮を促し、はがれ落ちた子宮内膜を体外に押し出す役目をします。このときに子宮の収縮が強くなると、生理痛の症状として、下腹部が痛くなったり、腰がだるくなったりします。また、腸の壁に水分が溜まることにより起きるという説もあります。
対処法
体が冷えてしまうと痛みが感じやすくなるので温めるようにしてください。特に下腹部の冷えに注意しましょう。
下腹部を温める方法としては、血液が酸化してドロドロになっているかもしれませんので抗酸化作用が強く、余分な塩分や水分を排出するカリウムが豊富な緑黄色野菜を摂るようにしてください。入浴中に湯の中で手を当てたりゆっくり動かすとよりポカポカになります。
また、運動不足の人におすすめなのが、早歩きをすることです。早歩きは太ももやふくらはぎの筋肉を充分に刺激することになり、代謝もアップします。
生理じゃないのに生理痛のような痛みが起きるのは
一方で、生理がきていないのに生理痛のような痛みが出る場合があります。こうしたケースの場合、以下の2つが考えられます。
- ・子宮筋腫
- ・子宮内膜症
子宮筋腫は子宮の筋肉に良性腫瘍ができる病気です。20代~40代の女性が発症しやすいと言われています。痛みが起きるのは、腫瘍が大きくなってしまい他の臓器を圧迫してしまうためです。
原因ははっきりしていませんが、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲン(卵巣ホルモン)によって、成長することがわかっています。2〜3個できる人から多くなると数え切れないほど複数できる人まで様々です。腫瘍は良性ですが、重い生理痛を引き起こし、過多月経の原因となります。
子宮内膜症は、子宮内膜と似ている組織が子宮の外側(卵巣、腹膜など)に形成されてしまう病気です。原因はわかっておらず、月経血が腹腔内に逆流する現象(90%の女性でみられる生理的な現象)が深く関わっていると考えられています。
生理痛が重い方が発症しやすいと言われており、晩産化や少子化がすすんでいる現代女性の間では増えていると考えられています。
どちらの場合もすぐに医師の診察を受けたほうがいいので、早めに病院へ行くようにしてください。
生理がきそうでこないときにこさせる方法
ここからは生理をこさせる方法について詳しく解説をしていきます。
こさせる方法は以下の6つです。
- ・低用量ピルを飲む
- ・漢方薬を飲む
- ・ストレスを解消する
- ・適正な体重を維持する
- ・バランスの良い食事を摂る
- ・適度に運動する
詳細についてはこれからご紹介します。
低用量ピルを飲む
生理はエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌が関係しています。
低用量ピルには、この2つの女性ホルモンが合成されており、内服すれば脳がホルモンは必要ないと判断して排卵を中止してくれます。
そして決まった量の女性ホルモンをバランスよく服用すれば、乱れた女性ホルモンのバランスが整う働きが期待できるのです。
生理周期も安定し、生理がきそうでこないということも少なくなります。
漢方薬を飲む
実は産婦人科でも、漢方薬を生理不順改善の目的で使用する場合があります。
低用量ピルが服用できない場合は漢方薬を試してみるといいかもしれません。
下の表は生理がきそうでこない場合におすすめしたい漢方薬です。
漢方薬の種類 | 期待できる効果 |
---|---|
温経湯 | ホルモン分泌を促進・抑制させる作用 |
当帰芍薬散 | 足腰の冷えや貧血、生理不順の改善 |
桂枝茯苓丸 | 足が冷える人の生理痛や生理に伴うイライラに効果的 |
桃核承気湯 | 便秘がちな人の生理痛、生理時の精神不安に効果的 |
ただ、漢方薬を扱っている産婦人科は数が少ないので事前に確認の上、処方してもらいましょう。
ストレスを解消する
ストレスは、脳の下垂体や視床下部に影響を与え、ホルモン分泌の乱れに繋がります。
そのため溜まったストレスを解消することできそうでこない生理が起きるようになるのです。
ストレス解消法はゆっくりと休息を取ったり、美味しいもの食べたりといった方法がありますのでご自分にあったやり方で発散してください。
適正な体重を維持する
痩せすぎや太り過ぎは生理不順が起きる原因の一つです。
適正な体重を維持することは、生理がきそうでこない状態を遠くしてくれます。
計算方法は【体重(kg))÷【身長(m)×身長(m)】です。
- ※18.5未満「低体重」
- ※18.5以上25未満「普通体重」
- ※25以上「肥満」
BMIが22になる体重が標準体重となっていますのでご確認ください。
バランスの良い食事を摂る
生理がきそうでこないのを改善するためには食生活も大切です。
以下の食材を摂るとホルモンバランスが整いやすくなります。
- ・大豆食品全般(大豆イソフラボン)
- ・マグロ、カツオ(ビタミンB6)
- ・アーモンドなどのナッツ類(ビタミンE)
- ・アボカド、卵(パントテン酸)
女性ホルモンと同様の働きをし、ホルモンバランスを整える働きがあります。
特におすすめなのが、約1パックの摂取で1日の必要量を満たす納豆です。
納豆は、原料となる大豆が発酵することによって吸収率が高まります。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの代謝に働きかけ、ホルモンバランスを整えます。
脳下垂体や卵巣に働きかけてホルモン分泌をコントロールします。
また、血液循環を改善し、生理痛を和らげる効果が期待出来ます。
ストレス緩和作用のある副腎皮質ホルモンの合成・促進に関与しています。
また、女性ホルモンの分泌に効果的なビタミンB6・Eを積極的に摂取するのがおすすめです。
適度に運動する
自律神経が活性化され、ホルモンバランスを整える働きをしてくれます。
そのため適度な運動をすると生理周期を整いやすくなるのです。
普段あまり運動をしない人はウォーキングやホットヨガなどから初めてみるといいでしょう。
まとめ
ここまで生理きそうでこない先輩ママの体験談や原因、対処法について解説をしてきました。生理と妊娠は密接に関係をしているので心配になる方が多いでしょう。
ご自分の体調や基礎体温を知ることで生理きそうでこないのは妊娠なのか他の原因なのかすぐにわかると思います。まずは基礎体温チェックから始めてみるといいかもしれません。ご自分の体調チェックに取り入れてみてください。