目次
- 1 妊娠超初期とは?
- 2 月経前症候群(PMS)との妊娠超初期症状の違い
- 3 妊娠超初期症状|1.おならの回数が増える・臭くなる
- 4 おならが臭くなる原因とは?
- 5 臭いおならの解消方法とは?
- 6 おならが止まらなかったら
- 7 妊娠超初期症状、おなら以外の14の自覚症状
- 7.1 妊娠超初期症状|2.生理が予定日になってもこない
- 7.2 妊娠超初期症状|3.少量の出血がみられる着床出血
- 7.3 妊娠超初期症状|4.初期おりものがみられる
- 7.4 妊娠超初期症状|5.日中に眠気が増す
- 7.5 妊娠超初期症状|6.体のだるさを感じる
- 7.6 妊娠超初期症状|7.乳頭の違和感や胸に張りを感じる
- 7.7 妊娠超初期症状|8.お腹が急に減る・急に食欲がなくなる
- 7.8 妊娠超初期症状|9.腹痛やお腹の張りが強くなる
- 7.9 妊娠超初期症状|10.便秘がちになる
- 7.10 妊娠超初期症状|11.トイレの回数が増える
- 7.11 妊娠超初期症状|12.においに敏感になる
- 7.12 妊娠超初期症状|13.頭痛や目眩
- 7.13 妊娠超初期症状|14.熱っぽさ・基礎体温の高温期が続く
- 7.14 妊娠超初期症状|15.気分の落ち込み・イライラ
- 8 症状だけで妊娠は判断できない|確かめ方と受診の目安
- 9 よくある質問(FAQ)
- 10 まとめ
- 11 参考文献
📍 クイックナビゲーション
妊娠超初期におならが増えたり臭くなったりするのは、黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きで腸の動きがゆっくりになり、腸内にガスや便がとどまりやすくなるためと考えられています。ただし、プロゲステロンは排卵後の生理前にも増えるため、おならの変化だけで妊娠かどうかを見分けることはできません。この記事では、おならが臭くなる仕組みと食事・生活での対策、生理の遅れや着床出血など他の15の自覚症状、妊娠検査薬を使う時期と受診の目安を解説します。
Q. 妊娠超初期におならが増える・臭くなるのはなぜ?
A. 黄体ホルモン(プロゲステロン)が腸の筋肉をゆるめ、腸の動きがゆっくりになるためと考えられています。便やガスが腸にとどまる時間が長くなると、腸内細菌による発酵が進み、ガスの量が増えたり、においのもとになる硫黄を含むガスが増えたりします。同じ変化は生理前にも起こるため、おならだけでは妊娠の判断はできません。確かめるには、生理予定日の1週間後ごろから妊娠検査薬を使います。
- ➤原因 → プロゲステロンによる腸の動きの低下、便秘、食事内容、飲み込む空気
- ➤対策 → 水分・食物繊維を少しずつ増やす、よく噛んでゆっくり食べる、軽い運動
- ➤他の症状 → 生理の遅れ、着床出血、眠気、だるさ、胸の張り、頻尿など
- ➤受診の目安 → 強い腹痛、出血が続く、発熱や嘔吐をともなうときは早めに医療機関へ
妊娠超初期とは?
妊娠超初期とは、一般に妊娠0週から3週(4週はじめ)ごろまでを指す呼び方で、医学用語ではなく、妊娠検査薬で陽性が出る前の時期をあらわす通称です。妊娠週数は、受精した日ではなく最後の生理が始まった日を妊娠0週0日として数えます。月経周期が28日の人では、排卵と受精が2週0日ごろ、着床が3週ごろ、次の生理予定日が4週0日にあたります。
つまり、妊娠0〜1週はまだ妊娠していない期間です。受精卵が子宮内膜にもぐりこむ着床は、排卵からおよそ6〜12日後に起こり、多くは8〜10日後であることが、尿中のホルモンを毎日測定した研究で示されています[1]。着床すると、胎盤のもとになる組織からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが出はじめ、これが妊娠検査薬で調べる対象になります。
妊娠超初期に感じる変化の多くは、排卵後に増える黄体ホルモン(プロゲステロン)によるもので、生理前の体調の変化と重なります。妊娠超初期に特有の症状は、実はほとんどありません。症状は「妊娠を確かめるきっかけ」として知っておき、判断は妊娠検査薬と医療機関の診察で行います。妊娠超初期の症状全体をチェックしたい方は、妊娠超初期の症状チェックリストもあわせてご覧ください。
妊娠している可能性がある時期は、喫煙や飲酒を控え、薬を使うときは医師や薬剤師に相談しましょう。赤ちゃんの神経管の発達にかかわる葉酸は、妊娠を考えはじめた時期からの摂取がすすめられています。
月経前症候群(PMS)との妊娠超初期症状の違い
妊娠超初期の症状と月経前症候群(PMS)の症状は、どちらもプロゲステロンが多い時期に起こるため、症状の種類だけで見分けることは難しいです。PMSは生理の3〜10日ほど前から心身の不調があらわれ、生理が始まると軽くなったり治まったりするのが特徴です。
🔍 妊娠超初期とPMSで共通しやすい症状
| 症状 | 妊娠超初期 | PMS |
|---|---|---|
| 腹痛・腰痛・お腹の張り | 起こりうる | 起こりうる |
| おならの増加・便秘 | 起こりうる | 起こりうる |
| 胸の張り・乳頭の違和感 | 起こりうる | 起こりうる |
| 眠気・だるさ・頭痛 | 起こりうる | 起こりうる |
| イライラ・気分の落ち込み | 起こりうる | 起こりうる |
| 生理が始まったあと | 生理は来ない(症状が続くことが多い) | 症状が軽くなる・治まる |
※症状のあらわれ方には個人差が大きく、どちらでも症状がほとんどない人もいます。
見分ける手がかりになるのは、症状そのものよりも「生理が予定どおり来るかどうか」です。一般的な妊娠検査薬は生理予定日の約1週間後から使えます。より早く確かめたい場合には、生理予定日の当日から使える早期妊娠検査薬もあり、薬剤師のいる薬局で購入できます。
また、妊娠検査薬で陽性でも、子宮の外に着床する異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性は検査薬では区別できません。陽性が出たら、妊娠5〜6週ごろを目安に産婦人科を受診し、超音波検査で子宮の中に胎嚢があるかを確認してもらいましょう。検査薬の使い方は妊娠検査薬はいつから使える?で詳しく解説しています。
妊娠超初期症状|1.おならの回数が増える・臭くなる

妊娠するとプロゲステロンの分泌が増えつづけ、腸の動きがゆっくりになるため、おならの回数が増えたり、いつもよりにおいが強くなったりすることがあります。お腹が張る、ゴロゴロする、げっぷが増えるといった変化をいっしょに感じる人もいます。
おならのもとになるガスは、主に2つの経路で腸にたまります。1つは、食べたり飲んだりするときにいっしょに飲み込んだ空気です。もう1つは、小腸で消化しきれなかった食物繊維や糖を、大腸の腸内細菌が発酵させるときに出るガスです。
おならが増えるのは妊娠のサイン?
妊娠超初期に「おならが止まらなくなった」「においが強くなった」と感じる人は少なくありません。ただし、おならの増加は妊娠に特有の症状ではありません。プロゲステロンは妊娠していなくても排卵後から生理前まで増えるため、生理前にお腹が張ったり便秘になったりする人でも同じ変化が起こります。
食事の内容や量、ストレス、睡眠不足でもおならは増えます。おならの変化は「体の中でホルモンが動いているかもしれない」という目安にとどめ、妊娠かどうかは生理予定日を過ぎてから検査薬で確かめましょう。
おならが臭くなる原因とは?
おならの成分の大部分は、窒素・水素・二酸化炭素・メタンなど、においのないガスです。においの主なもとは、ごく少量含まれる硫化水素などの硫黄を含むガスです。健康な人のおならを調べた研究では、においの強さが硫化水素の濃度とよく相関していました[2]。
腸は、ぜん動運動という波のような動きで内容物を肛門の方向へ送り出しています。ぜん動運動が弱まったり、ストレスで乱れたりすると、便やガスが腸の中にとどまる時間が長くなります。そのあいだに腸内細菌による発酵が進むと、ガスの量が増え、硫黄を含むガスも増えやすくなります。肉や卵など、硫黄を含むたんぱく質が多い食事も、においが強くなる一因です。
つわりが始まると、においに敏感になり、自分のおならのにおいで気分が悪くなることもあります。においが気になるときは、次の章の方法で腸の動きを整えていきましょう。
妊娠とおならの関係
妊娠を続けるために欠かせないプロゲステロンには、腸などの平滑筋をゆるめて、収縮をおさえる働きがあります[3]。その結果、腸の動きがゆっくりになり、便秘やおならの増加が起こりやすくなります。
腸の動きが鈍くなると、便が腸にとどまる時間が長くなり、大腸で水分が吸収されて便が硬くなります。便秘になるとさらに発酵が進んでガスが増え、においも強くなるという循環が生まれます。妊娠中の便秘は、妊娠中期から後期にかけてさらに増えることが知られています[4]。
💨 おならが増える・臭くなる主な要因
| 要因 | 起こること |
|---|---|
| プロゲステロンの増加 | 腸の動きがゆっくりになり、ガスや便がたまりやすい |
| 便秘 | 腸内で発酵が進み、ガスの量とにおいが増える |
| たんぱく質の多い食事 | 硫黄を含むガスが増え、においが強くなる |
| 豆類・芋類・乳製品・炭酸飲料 | 発酵や炭酸によってガスの量が増える |
| 早食い・ガムをかむ習慣 | 飲み込む空気が増える |
※乳製品でお腹が張りやすいかどうかには個人差があります。
臭いおならの解消方法とは?
便秘を予防する・改善する
おならのにおいを和らげる基本は、便秘を防いで便とガスを腸にためこまないことです。水分をこまめにとり、食物繊維を意識して、ウォーキングなどの軽い運動を習慣にしましょう。妊娠中の便秘について調べたコクラン・レビューでも、食物繊維を補うと排便回数が増え、便がやわらかくなることが示されています[4]。
便秘が続いてつらいときは、自己判断で市販の便秘薬を使わず、妊娠の可能性があることを伝えて医師や薬剤師に相談してください。
ストレスを避けて規則正しい生活を
腸の動きは自律神経の影響を受けるため、ストレスや睡眠不足で乱れやすくなります。食事の時間をなるべくそろえ、睡眠を十分にとりましょう。朝食をとると腸が動きはじめるきっかけになり、排便のリズムを整えやすくなります。
果物なども取っておいしく食物繊維と水分を取りましょう
食物繊維が不足すると便のかさが減り、腸の中に長くとどまるあいだに水分が吸収されて硬くなります。ごぼう・ひじき・きのこ・海藻・果物などを組み合わせ、水分補給もあわせて行いましょう。
ただし、食物繊維を急に大量に増やすと、腸内細菌の発酵が一時的に増えて、かえっておならやお腹の張りが強くなることがあります。少しずつ量を増やし、体の様子を見ながら調整するのがコツです。
オレイン酸などの良質の脂肪酸を取りましょう
オリーブ油やナッツ、アボカドなどに含まれるオレイン酸は、体内でもつくることができる脂肪酸で、必須脂肪酸ではありません。適量の油は便をなめらかにし、出しやすくする助けになると考えられています。ただし、脂質のとりすぎは胃もたれや体重増加につながるため、料理に使う程度の量にとどめましょう。
腸内の善玉菌を育てましょう
ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜や海藻などの食物繊維を日々の食事にとり入れると、腸内環境を整える助けになります。効果の感じ方には個人差があるため、特定の食品に頼るよりも、食事全体のバランスを意識することが大切です。
おならが止まらなかったら
おならが止まらないときの対策は、においを和らげる方法と基本的に同じで、腸の動きを整え、ガスのもとを減らすことです。具体的には、次のような工夫があります。
- よく噛んでゆっくり食べ、飲み込む空気を減らす
- 炭酸飲料やガムをひかえる
- 豆類・芋類など、お腹が張りやすい食品をとる量を調整する
- 肉や脂質の多い食事に偏らず、野菜もいっしょにとる
- 体を冷やさず、軽く体を動かす
おならを無理にがまんすると、お腹の張りや不快感が強くなることがあります。周りが気になる場面では、トイレなどで出してしまうほうが体は楽です。
⚠️ こんなときは早めに受診を
強い腹痛が続く、お腹の片側だけが強く痛む、出血が続く・量が増える、発熱や吐き気・嘔吐をともなう、便に血が混じる、といった場合は、おならや便秘だけでは説明できない病気が隠れていることがあります。妊娠の可能性がある場合は異所性妊娠などの可能性もあるため、早めに医療機関を受診してください。
妊娠超初期症状、おなら以外の14の自覚症状

ここからは、妊娠超初期から妊娠初期にかけて感じることがある、おなら以外の14の自覚症状を紹介します。どの症状も妊娠していなくても起こりうるもので、症状がまったくないまま妊娠がわかる人も少なくありません。「当てはまるから妊娠」「当てはまらないから妊娠していない」とは考えず、体の変化に気づくための目安にしてください。
妊娠超初期症状|2.生理が予定日になってもこない
生理の遅れは、妊娠のもっとも代表的なサインです。ただし、ストレスや体重の急な変化、生活リズムの乱れでも生理は遅れるため、必ずしも妊娠しているとは限りません。生理予定日から1週間ほど過ぎても来ない場合は、妊娠検査薬で確かめましょう。
これまで順調だった生理が3か月以上止まっている場合は、続発性無月経といい、ホルモンの分泌を調節する脳の視床下部や卵巣などの働きに問題が起きている可能性があります。妊娠検査薬が陰性でも、婦人科を受診してください。
妊娠超初期症状|3.少量の出血がみられる着床出血
着床のころに、生理とは別の少量の出血が見られることがあり、着床出血と呼ばれます。起こるのは生理予定日の前後が多く、生理と勘違いしやすいのが特徴です。数日続く生理とくらべて、出血の量が少なく、期間も短いことが多いとされますが、着床出血が起こらない人のほうが多く、量や期間だけで生理と見分けるのは難しいものです。
「着床痛」という言葉を目にすることがありますが、着床そのものによる痛みは医学的に確かめられた概念ではありません。出血が多い、長く続く、強い腹痛をともなうといった場合は、早めに産婦人科を受診してください。詳しくは着床出血と生理の見分け方で解説しています。
妊娠超初期症状|4.初期おりものがみられる
妊娠するとホルモンの影響で、おりものの量が増えたり、色や粘り気が変わったりすることがあります。ただし、おりものは排卵期や生理前にも変化するため、妊娠の判断材料にはなりません。
においが強い、かゆみがある、黄緑色やポロポロした状態になったといった変化は、妊娠のサインではなく、腟炎などの感染症のサインのことがあります。気になる変化があるときは、婦人科で相談しましょう。
妊娠超初期症状|5.日中に眠気が増す
しっかり寝たはずなのに日中に強い眠気を感じることがあります。プロゲステロンには眠気を誘う作用があるためと考えられています。生理前にも同じような眠気が出るため、ほかの変化とあわせて様子を見ましょう。
妊娠超初期症状|6.体のだるさを感じる
いつもの仕事や家事をこなすのがつらく感じたり、体が重く感じたりすることがあります。妊娠に気づかないまま無理を重ねていることもあるため、だるさを感じるときは休息を優先しましょう。
妊娠超初期症状|7.乳頭の違和感や胸に張りを感じる
ホルモンの分泌が増えることで、生理前と似た胸の張りや乳頭のチクチクした違和感を覚えることがあります。妊娠している場合、生理予定日を過ぎても張りが続くことが多いのに対し、生理前の張りは生理が始まると治まっていくのが一般的です。
妊娠超初期症状|8.お腹が急に減る・急に食欲がなくなる
妊娠すると、食欲が増したり、逆に食欲がなくなったりと、食欲に変化が出ることがあります。好みも変わりやすい時期ですが、食べやすいものばかりに偏ると栄養が偏るため、少量ずつでもさまざまな食品をとるよう心がけましょう。
妊娠超初期症状|9.腹痛やお腹の張りが強くなる
妊娠するとプロゲステロンの影響で腸の動きが弱まり、便やガスが腸にたまって、腹痛やお腹の張りを感じることがあります。腸は、切ったり熱を当てたりする刺激には痛みを感じにくい一方、ガスや便で引き伸ばされる刺激には痛みを感じます。下腹部に生理痛に似た軽い痛みを感じる人もいます。
ただし、お腹の片側だけが強く痛む、痛みがだんだん強くなる、出血をともなうといった場合は、異所性妊娠などほかの原因を考える必要があります。我慢せずに早めに受診してください。腹痛については妊娠超初期の腹痛でも詳しく解説しています。
妊娠超初期症状|10.便秘がちになる
排卵後、卵巣の黄体(排卵のあとに卵胞が変化したもの)からプロゲステロンが分泌されます。プロゲステロンは受精卵が着床しやすいように子宮内膜を整える一方、腸の平滑筋をゆるめて収縮をおさえるため、腸の動きが鈍くなります[3]。
生理前に便秘がちになる人が多いのも、同じくプロゲステロンが増えるためです。妊娠すると黄体からの分泌が続き、やがて胎盤からも分泌されるため、便秘が長引きやすくなります。便秘はおならの増加やにおいの原因にもなるため、早めに生活の工夫をはじめましょう。
妊娠超初期症状|11.トイレの回数が増える
妊娠すると、hCGなどのホルモンの影響で腎臓へ流れる血液の量が増え、尿がつくられやすくなります。さらに子宮が大きくなると膀胱が圧迫されるため、週数が進むにつれてトイレの回数が増えていきます。ただし、はっきりと頻尿を自覚するのは、妊娠超初期よりも妊娠初期に入ってからのことが多いです。
冬は体が冷えて、妊娠と関係なくトイレが近くなることもあります。排尿時の痛みや残尿感、尿のにごりがある場合は膀胱炎の可能性があるため、受診してください。詳しくは妊娠超初期の頻尿をご覧ください。
妊娠超初期症状|12.においに敏感になる
においに敏感になるのは、つわりとともに妊娠初期によくみられる変化で、妊娠超初期から感じる人もいます。特定のにおいで気分が悪くなる、においの強い食べ物が口に入らなくなるなどの変化があり、食事の工夫が必要になることもあります。
妊娠超初期症状|13.頭痛や目眩
妊娠初期には、ホルモンの影響で血管が広がり、血圧が下がりやすくなるため、頭痛やめまい、立ちくらみが起こることがあります。急に立ち上がらない、水分をとるといった工夫で和らぐことがあります。
ふだんから片頭痛がある人は、妊娠による変化に気づきにくいこともあります。頭痛薬を使う前には、妊娠の可能性があることを医師や薬剤師に伝えて相談しましょう。頭痛がひどい場合や、目がチカチカする・手足がしびれるなど、いつもと違う症状をともなう場合は早めに受診してください。詳しくは妊娠初期の頭痛で解説しています。
妊娠超初期症状|14.熱っぽさ・基礎体温の高温期が続く
排卵後はプロゲステロンの働きで基礎体温が上がり、高温期に入ります。妊娠していない場合は生理とともに体温が下がりますが、妊娠するとプロゲステロンの分泌が続くため、高温期がいつもより長く続きます。そのため、体が熱っぽい、風邪のひきはじめのようにだるいと感じる人もいます。
基礎体温をつけている人は、高温期がいつもの長さを超えて2週間以上続くかどうかが、妊娠を考えるひとつの目安になります。ただし、発熱が続く、のどの痛みやせきがあるといった場合は、感染症などの可能性もあるため受診を検討してください。
妊娠超初期症状|15.気分の落ち込み・イライラ
ホルモンの変化によって、理由もなくイライラしたり、涙もろくなったり、気分が落ち込んだりすることがあります。生理前のPMSでもよくみられる症状です。
妊娠がわかったあとも、体調の変化や将来への不安から気持ちが不安定になるのは自然なことです。気分の落ち込みが2週間以上続く、眠れない日が続くといった場合は、ひとりで抱えこまずに医療機関に相談してください。
症状だけで妊娠は判断できない|確かめ方と受診の目安
妊娠超初期の症状はどれも生理前の変化と重なるため、症状の組み合わせから妊娠かどうかを判断することはできません。妊娠していても症状をほとんど感じない人もいれば、妊娠していなくてもいくつもの症状が出る人もいます。確かめる手順は、次のとおりです。
🗓️ 妊娠を確かめる流れの目安(28日周期の場合)
| 時期 | 目安 | できること |
|---|---|---|
| 生理予定日(4週0日) | 生理が来るかを確認 | 早期妊娠検査薬なら当日から使える |
| 生理予定日の約1週間後(5週ごろ) | 一般的な妊娠検査薬が使える時期 | 陽性なら産婦人科の受診を予約する |
| 5〜6週ごろ | 超音波で胎嚢が見えはじめる時期 | 子宮の中に妊娠しているかを確認する |
| 6〜8週ごろ | 心拍が確認できる時期 | 出産予定日が決まっていく |
※生理周期が長い人や不規則な人では、時期が後ろにずれます。検査薬が陰性でも生理が来ない場合は、数日〜1週間あけて再検査するか、産婦人科に相談してください。
早すぎる時期に受診すると、超音波で胎嚢がまだ見えず、再受診が必要になることがあります。一方で、強い腹痛や出血がある場合は時期を待たずに受診してください。
🩺 院長コラム【症状は「答え」ではなく「確かめるきっかけ」】
妊娠超初期の症状は、ホルモンが同じように動く生理前の変化と区別がつきません。おならや眠気が増えたことを手がかりに一喜一憂するよりも、生理予定日を過ぎたら検査薬で確かめる、陽性なら適切な時期に受診する、という手順のほうが確実です。
妊娠がわかると、赤ちゃんの健康について考える時間が始まります。妊娠初期の過ごし方や、出生前検査という選択肢があることも、早めに知っておくと落ち着いて考えられます。
妊娠がわかったあとに気をつけたい生活や薬のこと、出生前検査を考える時期については、妊娠初期に気をつけることでまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 妊娠超初期のおならは、いつから増えますか?
プロゲステロンは排卵後から増えるため、生理予定日より前の時期からおならやお腹の張りを感じる人もいます。ただし、この時期の変化は生理前にも同じように起こるため、いつから増えたかで妊娠を判断することはできません。
Q2. おならが増えたら妊娠している可能性が高いですか?
いいえ、おならの増加だけで妊娠の可能性が高いとはいえません。生理前のホルモンの変化、便秘、食事内容、ストレスでも増えます。生理予定日の1週間後ごろから妊娠検査薬で確かめるのが確実です。
Q3. おならが臭いと、お腹の赤ちゃんに影響はありますか?
おならのにおいが強いこと自体が、赤ちゃんに直接影響することは考えにくいです。においのもとは腸内でできる硫黄を含むガスで、腸の動きや食事内容を整えることで和らぐことがあります。
Q4. 妊娠の可能性があるとき、便秘薬や整腸剤は使ってよいですか?
自己判断で使う前に、妊娠の可能性があることを伝えて医師や薬剤師に相談してください。まずは水分・食物繊維・軽い運動など、生活の工夫から始めるのが基本です。
Q5. 妊娠検査薬はいつから使えますか?
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から使えます。早期妊娠検査薬は生理予定日の当日から使えますが、時期が早いと陰性になることもあるため、生理が来なければ日をあけて再検査してください。
Q6. どんな症状があれば受診したほうがよいですか?
強い腹痛が続く、お腹の片側だけが強く痛む、出血が続く・量が増える、発熱や嘔吐をともなうといった場合は、早めに医療機関を受診してください。妊娠検査薬で陽性の場合は、妊娠5〜6週ごろを目安に産婦人科を受診します。
まとめ
妊娠超初期におならが増えたり臭くなったりするのは、黄体ホルモン(プロゲステロン)が腸の動きをゆっくりにし、ガスや便が腸にとどまりやすくなるためと考えられています[3]。においの主なもとは硫化水素などの硫黄を含むガスで[2]、便秘を防ぎ、水分と食物繊維を少しずつ増やし、よく噛んで食べることが対策の基本です。
おならをはじめ、生理の遅れ、着床出血、眠気、だるさ、胸の張り、頻尿など15の自覚症状を紹介しましたが、どれも生理前の変化と重なり、症状だけで妊娠を判断することはできません。生理予定日を過ぎたら妊娠検査薬で確かめ、陽性なら適切な時期に産婦人科を受診しましょう。強い腹痛や出血があるときは、時期を待たずに受診してください。
🧬 妊娠がわかったら、NIPTという選択肢も
NIPT(新型出生前診断)は、妊婦さんの血液を採るだけで、赤ちゃんの染色体の数の変化などを調べる検査です。ミネルバクリニックでは、妊娠9週以降は通常の検査として、妊娠6〜8週は臨床研究として受け付けています。検査を受けるかどうか、結果をどう受け止めるかを含めて、臨床遺伝専門医にご相談いただけます。
参考文献
- [1] Wilcox AJ, Baird DD, Weinberg CR. Time of implantation of the conceptus and loss of pregnancy. N Engl J Med. 1999;340(23):1796-1799. [DOI]
- [2] Suarez F, Springfield J, Levitt M. Identification of gases responsible for the odour of human flatus and evaluation of a device purported to reduce this odour. Gut. 1998;43(1):100-104. [PMC1727181]
- [3] Progesterone inhibitory role on gastrointestinal motility. Physiol Res. 2022;71:193-198. [PMC9150547]
- [4] Jewell D, Young G. Interventions for treating constipation in pregnancy. Cochrane Database Syst Rev. 2001;(2):CD001142. [PMC10799666]





