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エコーによる妊娠週数の決まり方|妊娠週数はなぜ次に行かないと正確に決まらないの?

妊娠週数は月経周期が28日周期の超規則的な女性でも、最近ではエコーの赤ちゃんの大きさから決めるというのが通常ではないでしょうか。

最初に行って、まず胎嚢を確認して。
次に赤ちゃんが見えたら、今度は赤ちゃんの大きさを頭殿長CRLで測って、という手順で産婦人科の診療が進んでいくと思います。
しかし、次に来ないと正確な週数が割り出せません、と言われてモヤモヤした経験はありませんか?
そこで、この記事では、2回赤ちゃんの大きさを測定することで何を見ているのか?という皆さんの疑問に答えてみたいと思います。

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エコーによる妊娠週数の確認と予定日の修正

生理不順や最終月経や排卵日が不明な場合、妊娠週数や出産予定日をエコーで赤ちゃんの大きさから計算するのですが、正常値というのは95%の赤ちゃんがこの週数ならこの大きさに入ります、という値なので、実際には2回測定することで赤ちゃんの大きくなり方から本当にこの週数であっているのかという確認作業が必要となります。

妊娠初期の胎芽の時期には個体差がほとんどないと考えられているため、必要と考えられる場合には妊娠12~14週までのあいだに妊娠の週数の修正を行います。そこから先の胎児の大きさは個体差が大きくなるためです。

予測される計測値による妊娠週数とどの程度誤差があったら修正しないといけないのかに関しては議論があるが,平均値か
ら3~4日(平均値を含む7日以内範囲)以上ずれている場合は修正する方がよいとする意見が多くなっています。

これに対して基礎体温などで排卵時期が確定できる女性では、CRLから求めた週数で誤差を補正すべきではないとされています。早産や低出生体重児など先天的な異常がある場合は初期から赤ちゃんが小さいとする報告があり、妊娠週数の修正を行う場合は必ず複数の日付(計測ポイント)で計測値を参考にして、修正をした場合はその後の発育経過を追跡することが非常に重要となります。

妊娠9週前後のCRL、妊娠12週前後のBPD(赤ちゃんの頭部の大きさ)を用いて妊娠週数を確定するのがもっとも精度が高いと考えられています。

頭殿長と妊娠週数

例えばこの2点で測ったCRLの場合、赤ちゃんの大きくなり方(傾き)と一番近いところに平行移動すると、1.5週間くらいずれてたんだな、ということになります。(極端な例をわかりやすく掲載しているんだと思います)このようにして、2点で計測し、求めた妊娠週数であっているのかを確かめるために産婦人科では「次に来たら妊娠週数が確定します」という返答になるのでしょう。

まとめ

妊婦のみなさんから、「次に行かないと妊娠週数ちゃんと教えてくれないって言われたんです」という声をよく聞きます。

最近ではNIPTができて、9週(ほかの医療機関では10週)から赤ちゃんの染色体異常などが調べられるため、「早く妊娠週数を確定してよ」と産婦人科に不満をもつ妊婦さんたちもおられますので、この記事を書いてみました。

これからも、皆さんのお役に立つ記事を書いていこうと思いますので、是非ご欄ください。東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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