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カリオセブン症例集・欠失例

カリオセブンは、現在最も技術的に進歩した全ゲノムの非侵襲的出生前検査(NIPT)です。 母体血漿からが検出されるセルフリー胎児DNA(cfDNA)を分析いたします。染色体の異数性と染色体構造異常(7mbの大きさの欠失または重複)を全胎児ゲノムを全染色体の全領域において検出。さらに日本で最多の9疾患の微細欠失症候群を検出します。

カリオセブンについてはこちらからご覧ください

今までの検査では見つからなかった欠失が見つかった例

1. 第5番染色体短腕部分欠失

第5番染色体が途中からなくなっている症例です。5p-(5pマイナス)症候群はネコなき症候群を来します。
関連記事:5p-(5pマイナス)症候群

2.第18番染色体長腕遠位部欠損

第18番染色体q21.32から末端までが欠損している症例です。この領域にはTCF4遺伝子が含まれ、発育に重大な影響をがあります。

3.X染色体短腕欠失

X染色体短腕欠失は、家族性ターナー症候群の原因となります。

4. 5pマイナス症候群

第5番染色体のp13.3から末端のp15.3までが欠失している症例です。ネコなき症候群を来します。

5. 20番染色体のp12.3とp12.2の間の部分欠失

20p12.2の欠失はアラジール症候群など様々な疾患を発症します。20p12.3の欠失は低身長、顔面異形、骨格異常を来します。

6. 8番染色体の短腕部分欠失

8p22からp23.3、つまり末端までの欠失を認めた症例です。

7. 4番染色体の短腕部分欠失

4p15.31からp16.3の部分欠失を認めた症例です。

プロフィール
仲田洋美医師

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、1995年に医師免許を取得して以来、のべ10万人以上のご家族を支え、「科学的根拠と温かなケア」を両立させる診療で信頼を得てきました。『医療は科学であると同時に、深い人間理解のアートである』という信念のもと、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医としての専門性を活かし、科学的エビデンスを重視したうえで、患者様の不安に寄り添い、希望の灯をともす医療を目指しています。特に遺伝カウンセリング分野では15年以上の経験を持ち、全国初のオンライン遺伝カウンセリングを確立して、地方在住の方々にも質の高い遺伝医療を提供しています。


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