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胎児ドックとNIPTどっちがいい?違いと選び方を専門医が解説【2025年最新】

胎児ドックとNIPTどっちがいい?違いと選び方を専門医が解説【2025年最新】|ミネルバクリニック

胎児ドックとNIPTどっちがいい?
違いと選び方、後悔しない判断基準を専門医が解説

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
🩺 出生前診断・NIPT・胎児ドック
臨床遺伝専門医監修

Q. 結局、胎児ドックとNIPT、どちらを選べばいいですか?

A. 目的に応じて選びますが、理想は「併用」です。
染色体異常を高精度(99%以上)に知りたいならNIPT、心臓や手足などの形態異常を知りたいなら胎児ドックです。それぞれ得意分野が異なるため、「後悔」を防ぐためには両方の検査を受けることが最も確実な選択肢となります。


  • 精度NIPT:99%以上 vs 胎児ドック:約80%(ダウン症感度)

  • 得意分野 → NIPTは染色体、胎児ドックは形態(形)

  • 費用 → NIPT:10〜20万円、胎児ドック:3〜5万円

  • 検査時期 → NIPT:10週〜、胎児ドック:11〜13週(推奨)

  • 最新技術 → ミネルバクリニックのCOATE法なら微小欠失まで高精度に検出可能

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1. 胎児ドックとNIPTの基本的な違い

【結論】 胎児ドックは「超音波」で赤ちゃんの見た目の異常を調べる検査、NIPTは「血液」で赤ちゃんの染色体の異常を調べる検査です。アプローチが全く異なります。

妊娠中に「お腹の赤ちゃんは大丈夫だろうか」と心配になることは、多くの妊婦さんが経験することです。そんな不安を解消する出生前診断として、胎児ドックNIPT(新型出生前診断)という2つの主要な検査があります。

どちらも赤ちゃんの健康状態を調べる検査ですが、検査方法や得られる情報、費用などに大きな違いがあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

胎児ドックとは

📷 胎児ドック(胎児精密超音波検査)

高性能な超音波(エコー)機器を用いて、時間をかけて胎児の全身を細かく観察する検査です。

  • わかること:心臓の奇形、手足の欠損、口唇裂、NT(首の後ろのむくみ)などの形態異常
  • 特徴:赤ちゃんの様子を直接見ることができる安心感がありますが、染色体異常の確定診断はできません(確率で示されます)。

NIPTとは

💉 NIPT(新型出生前診断)

母体から採血した血液中に含まれる胎児(胎盤)由来のDNA断片を分析する検査です。

胎児ドックとNIPTの比較表

項目 胎児ドック NIPT
検査方法 超音波(エコー) 母体採血
検査時期 妊娠11〜13週(推奨) 妊娠10週〜
得意分野 形態異常(形の異常) 染色体異常(数の異常)
ダウン症検出精度 70〜80%程度 99%以上
費用相場 3〜5万円 10〜20万円
結果までの期間 当日〜数日 約1〜2週間
流産リスク なし なし

2. 詳細比較:検査時期の違い

【結論】 NIPT妊娠10週から受けられるため、最も早期に検査可能。胎児ドックは妊娠11〜13週が最適時期で、この時期を過ぎると精度が下がります。

検査時期は、お二人の検査を比較する上で非常に重要なポイントです。それぞれの検査には「最適な時期」があり、この時期を逃すと精度が下がったり、検査自体ができなくなることもあります。

1
妊娠10週〜

NIPT検査開始可能
妊娠10週から受けられるため、最も早期に赤ちゃんの染色体の状態を知ることができます。早期に安心を得たい方に最適です。

2
妊娠11週〜13週

胎児ドック最適時期
赤ちゃんの首の後ろのむくみ(NT)や鼻骨などを確認するのに最適な時期です。この時期を過ぎると、一部のマーカーが見えにくくなり、検査精度が下がってしまいます。

3
妊娠15週〜

羊水検査可能時期
スクリーニング検査で陽性となった場合の確定診断(羊水検査)は、この時期まで待つ必要があります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【検査時期で後悔しないために】

私のクリニックには「胎児ドックの最適時期を過ぎてしまった」という方が多くいらっしゃいます。胎児ドックは妊娠13週を過ぎると精度が大幅に低下してしまいます。一方、NIPTは妊娠10週から検査可能で、時期的な制約が比較的緩やかです。

私がお勧めするのは、妊娠10週でまずNIPTを受け、11〜13週で胎児ドックを受けるという流れです。これにより、染色体異常と形態異常の両方を最適な時期に確認できます。妊娠がわかったら、早めに検査計画を立てることが大切です。

3. 検査精度の違い

【結論】 「精度」という点で見ると、染色体異常の検出においてはNIPTが圧倒的に優れています(99%以上 vs 約80%)。ただし、何についての精度なのかが異なります。

「どちらの検査の方が精度が高いですか?」というご質問をよくいただきます。しかし、この質問に一言で答えることは難しいのです。なぜなら、それぞれの検査が得意とする分野が異なるからです。

NIPTの精度:染色体異常

  • ダウン症候群についての感度は99%以上
  • 18トリソミー、13トリソミーも高精度で検出
  • 偽陽性率が低く、陰性的中率は99.99%
  • 陰性であれば、ほぼ確実に安心できる

胎児ドックの精度:形態異常

  • ダウン症候群についての感度は約80%
  • 最適時期(11-13週)を過ぎると精度は約50%に低下
  • 形態異常(心奇形など)の検出は得意
  • 検査技師のスキルや胎児の向きに依存する

💡 精度の違いが意味すること

胎児ドックでダウン症の検出感度が約80%ということは、ダウン症の赤ちゃん5人に1人(20%)は見逃される可能性があるということです。一方、NIPTの99%以上という感度は、見逃しが100人に1人未満であることを意味します。染色体異常について確実に知りたい場合は、NIPTの方が適しています。

4. 費用の違い

【結論】 胎児ドックは3〜5万円、NIPTは10〜20万円が相場です。費用だけでなく、得られる情報の質と検査の目的を考慮して選びましょう。

胎児ドック

3〜5万円程度

  • 比較的手軽な費用
  • 妊婦健診の延長として受けやすい
  • 追加検査(血液マーカー等)は別料金

NIPT

10〜20万円程度

  • 高精度な技術料が含まれるため高額
  • 施設により価格幅がある
  • 陽性時の羊水検査費用が含まれる施設も

💰 費用対効果を考える:NIPTは費用が高いですが、染色体異常に関しては99%以上の精度があります。胎児ドックは費用が手軽ですが、ダウン症検出感度は約80%です。「安心を買う」という観点では、NIPTの費用対効果は高いと言えます。

どの検査を選べばいいか迷っていませんか?

費用・精度・時期…様々な要素があって判断が難しいですよね。
臨床遺伝専門医と直接お話しすることで、あなたに最適な検査プランがわかります。


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5. どっちを選ぶべき?判断基準

【結論】 費用、時期、その他いろいろな要素が絡んできますが、着目したいのは「何を知りたいか」と「精度」です。ご自身の優先順位に合わせて選びましょう。

NIPTを選ぶべき人

こんな方にNIPTがおすすめ
  • 染色体異常(ダウン症など)について白黒はっきりさせたい
  • 99%以上という高精度な検査結果を求める方
  • 早期(妊娠10週〜)に検査を受けて安心したい方
  • 高齢出産などで染色体異常に対する不安が強い方
  • 微小欠失症候群など幅広い染色体異常を調べたい方

胎児ドックを選ぶべき人

こんな方に胎児ドックがおすすめ
  • 費用をできるだけ抑えたい方
  • 形態異常(心臓や手足など体の構造)について詳しく知りたい方
  • 超音波で赤ちゃんの動く姿をじっくり見て実感したい方
  • 検査当日に結果を知りたい方

6. 胎児ドックやNIPTを受けて「後悔」することはある?

【結論】 「片方の検査だけを受けて安心していたら、もう片方の検査でわかる異常を見逃してしまった」というケースで後悔される方がいらっしゃいます。検査の限界を知ることが大切です。

インターネット上で「胎児ドック 後悔」「NIPT 後悔」といった言葉を目にすることがあるかもしれません。どのような場合に後悔が生じるのでしょうか?

胎児ドックだけ受けて後悔するケース

最も多いのが「胎児ドックで『首のむくみなし、異常なし』と言われたのに、生まれてきたらダウン症だった」というケースです。前述の通り、胎児ドックのダウン症検出感度は80%程度です。つまり、5人に1人(20%)は見逃される可能性があります。「染色体異常について確実に知りたい」という目的で胎児ドックのみを選択すると、このようなリスクが残ります。

NIPTだけ受けて後悔するケース

逆に「NIPTで陰性だったのに、心臓の重い病気や、指の欠損などが見つかった」というケースです。NIPTはあくまで染色体の数を調べる検査であり、心臓の形や口唇裂などの形態異常は分かりません。染色体は正常でも、体の構造に異常がある赤ちゃんはたくさんいます。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「後悔」を防ぐために知っておくべきこと】

私のクリニックには、他院で検査を受けた後に「もっと早く知っていれば…」とおっしゃる方がいらっしゃいます。多くの場合、検査の限界を知らないまま受けてしまったことが原因です。

胎児ドックで「異常なし」と言われても、それは「形態的に見える異常がない」という意味であり、染色体異常がないとは限りません。同様に、NIPTで「陰性」でも、心臓奇形などの形態異常は調べられていません。

大切なのは「何がわかり、何がわからないか」を理解した上で検査を受けることです。当院では検査前の遺伝カウンセリングで、この点を丁寧にご説明しています。

7. 両方受けることは可能?(併用について)

【結論】 「どっちか選べない」「後悔したくない」という方には、両方の検査を受ける(併用する)という選択肢が最も推奨されます。

NIPTと胎児ドックは、それぞれ得意分野が異なる「補完的な関係」にあります。両方受けることで、「死角のない」包括的な情報を得ることができます。

✅ 併用受検の最大のメリット

NIPTと胎児ドックは補完的な関係にあるため、両方受けることで「死角のない」包括的な情報を得ることができます。

  • NIPT:染色体異常を高精度(99%以上)で検出し、ダウン症等の見逃しを防ぐ
  • 胎児ドック:NIPTでは分からない形態異常や構造的な問題を早期に発見する

予算が許すのであれば、まず妊娠10週でNIPTを受けて染色体のリスクを排除し、その後妊娠11〜13週で胎児ドックを受けて形態を確認するのが、最も安心できる理想的な流れと言えるでしょう。

理想的な検査スケジュール

時期 検査 わかること
妊娠10週 NIPT 染色体異常(ダウン症など)の可能性
妊娠11〜13週 胎児ドック 形態異常(心臓・手足など)の有無
妊娠15週以降 羊水検査(必要時) 確定診断(NIPTで陽性の場合)

8. ミネルバクリニックの最新NIPT技術

ミネルバクリニックでは、従来のスーパーNIPTからさらに進化したCOATE法による最新のNIPTを提供しています。これにより、より高精度な検査が可能になっています。

🔬 COATE法の革新性

最新の次世代NIPT技術により、微細欠失症候群の陽性的中率が従来検査の70%台から99.9%以上へ飛躍的に向上しました。

🏥 院内で確定検査まで対応

2025年6月より産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査も院内で実施可能に。転院の必要がなく、心理的負担を軽減できます。

👩‍⚕️ 臨床遺伝専門医が常駐

臨床遺伝専門医が検査前後の遺伝カウンセリングを担当。結果の説明から今後の選択肢まで、専門家が寄り添います。

💰 互助会で費用面も安心

互助会(8,000円)に加入いただくと、陽性時の確定検査(羊水検査)費用を全額カバー上限なしで安心です。

🌟 ミネルバクリニックの強み
  • 国内最大12か所13疾患微小欠失症候群を検査可能
  • 24時間サポート:陽性時の手厚いフォロー体制
  • オンライン対応:全国どこからでも受検可能
  • 確定検査を自院で完結:院内に産婦人科を併設し、羊水検査・絨毛検査も対応

一人で悩まず、専門医を頼ってください

不確かな情報で不安になる前に、
医学的根拠に基づいた「正しい選択肢」を知りましょう。


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よくある質問(FAQ)

Q1. 胎児ドックとNIPTはいつから受けられますか?

胎児ドック:妊娠11〜13週(推奨期間)。この時期が最も精度が高くなります。
NIPT妊娠10週〜。より早期に結果を知ることができます。

Q2. どちらの検査も痛みはありませんか?

NIPT、胎児ドックいずれもスクリーニング検査ですので、母体や胎児への身体的負担はほとんどありません。胎児ドックは超音波検査のためお腹にゼリーを塗るだけ、NIPTは採血のみです。どちらも流産のリスクはありません。

Q3. 陽性が出た場合はどうなりますか?

どちらもスクリーニング検査のため、陽性の場合は確定診断(羊水検査や絨毛検査)が必要です。ミネルバクリニックでは、NIPT陽性時の確定検査の費用はNIPT検査料に含まれています(互助会加入の場合)。

Q4. 費用はどのくらい違いますか?

胎児ドックの費用は3〜5万円前後、NIPTの費用は10〜20万円程度です。NIPTは費用が高額ですが、染色体異常に対する精度が99%以上と非常に高いのが特徴です。

Q5. 年齢制限はありますか?

胎児ドック、NIPTともに年齢制限はありません。現在は35歳未満の方でも希望すれば受検可能です。ミネルバクリニックでは年齢に関係なくすべての妊婦さんを対象としています。

Q6. 両方の検査を受けた方がいいですか?

「後悔しない」という観点では、両方受けることをお勧めします。NIPTは染色体異常、胎児ドックは形態異常が得意分野です。予算が許せば、妊娠10週でNIPT、11〜13週で胎児ドックという流れが理想的です。

Q7. NIPTで陰性なら安心していいですか?

NIPTで陰性の場合、染色体異常(ダウン症など)についてはほぼ安心できます(陰性的中率99.99%)。ただし、心臓奇形や手足の異常などの形態異常はNIPTではわかりません。形態異常も知りたい場合は胎児ドックの併用をお勧めします。

Q8. 胎児ドックの最適時期を過ぎてしまいました。どうすればいいですか?

胎児ドックは13週を過ぎると精度が下がりますが、NIPTは妊娠10週以降であれば時期的な制約は比較的緩やかです。染色体異常を知りたい場合はNIPTを、形態異常については妊娠中期(18〜20週頃)の詳細超音波検査を検討してください。

Q9. 遠方ですが検査を受けられますか?

はい、オンラインNIPTにより全国どこからでも受検可能です。臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングもオンラインで受けていただけます。

🏥 迷っているならご相談ください

NIPTと胎児ドック、どちらを受けるべきか、あるいは併用すべきか。
専門医があなたの不安や希望を伺い、最適なプランをご提案します。
オンラインでも相談可能です。

参考文献

  • [1] Gil MM, et al. Analysis of cell-free DNA in maternal blood in screening for fetal aneuploidies: updated meta-analysis. Ultrasound Obstet Gynecol. 2017;50(3):302-314. [PubMed]
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  • [5] Nicolaides KH. Nuchal translucency and other first-trimester sonographic markers of chromosomal abnormalities. Am J Obstet Gynecol. 2004;191(1):45-67. [PubMed]
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  • [8] The Fetal Medicine Foundation. First trimester screening. [Official Site]
  • [9] 日本産科婦人科学会. 出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解. [日本産科婦人科学会]
  • [10] 厚生労働省. NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書. [厚生労働省]


プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科・腫瘍学を軸に、
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断・遺伝学的検査においては、検査結果そのものだけでなく
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年、国際誌『Global Woman Leader』および『Medical Care Review APAC』の2誌で立て続けに表紙(Cover Story)に抜擢。
「日本のヘルスケア女性リーダー10名」や「アジア太平洋地域のトップ出生前検査サービス」として、世界的な評価を確立しています。


▶ 仲田洋美の詳細プロフィールはこちら

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