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胎児ドックはいつから?NIPTとの併用がおすすめな理由【医師監修】

胎児ドックはいつから?NIPTとの併用がおすすめな理由【医師監修】

妊娠中の赤ちゃんの健康状態を詳しく確認したいけれど、「胎児ドックはいつから受けられる?」「胎児スクリーニングはいつがベスト?」「NIPTを受けていれば胎児ドックは不要?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実は、NIPTと胎児ドック(胎児スクリーニング)は検査対象が異なるため、併用することでより包括的な安心が得られます。ミネルバクリニックでは、お母さんと赤ちゃんの両方の安全を第一に考えた検査プランをご提案しています。

胎児ドック・胎児スクリーニングの最適な時期

胎児ドック(胎児スクリーニング検査)は、いつ受けるかによって検査内容と検出精度が大きく変わります。妊娠週数に応じた最適なタイミングを理解することで、より効果的な検査を受けることができます。

? 胎児スクリーニング検査の時期別ガイド

時期 妊娠週数 主な検査内容 検出率
妊娠初期 11-13週 NT測定、心臓初期構造、脳構造 約80%
妊娠中期 18-20週 臓器詳細、心臓構造、四肢 約90%
妊娠後期 28-31週 成長確認、最終チェック 約95%

妊娠初期(11-13週):胎児スクリーニングで最も重要な時期

妊娠初期の胎児スクリーニングは最も重要な時期です。この時期の胎児ドックでは以下の検査が可能です:

  • NT(Nuchal Translucency)測定:胎児の首の後ろのむくみを測定し、染色体異常のリスクを評価
  • 心臓の初期構造確認:重篤な心疾患の早期発見
  • 脳の基本構造チェック:無脳症、水頭症などの検出
  • 四肢の基本確認:手足の欠損や奇形の確認

⚠️ 重要なポイント

妊娠初期の胎児スクリーニングは13週6日までが理想的です。この時期を過ぎると、NT測定の精度が大幅に低下し、検出率が約50%まで下がってしまいます。

妊娠中期(18-20週):詳細な胎児スクリーニング

妊娠中期では、臓器の形成が進むため、より詳細な胎児スクリーニングが可能になります:

  • 心臓の詳細構造と機能:四腔断面、大血管の走行確認
  • 脳の詳細構造:大脳・小脳・脳室の詳細観察
  • 消化器系臓器:胃、腸管、肝臓の形態確認
  • 泌尿器系:腎臓・膀胱の構造と機能

妊娠後期(28-31週):最終胎児スクリーニング

妊娠後期の胎児スクリーニングでは、胎児の成長と発達の最終確認を行います。この時期には妊娠中期で見つからなかった異常が発見されることもあります。

NIPTを受けても胎児スクリーニングが必要な理由

「NIPTを受けたから胎児スクリーニングは不要では?」と考える方もいらっしゃいますが、実際には検査対象が全く異なるため、両方を受けることでより包括的な診断が可能になります。

? NIPT検査

染色体異常(ダウン症・18トリソミー・13トリソミーなど)に特化した血液検査

? 胎児スクリーニング

形態異常、心疾患、構造異常を発見する超音波検査

NIPTでは発見できない重要な異常

NIPTは染色体異常の検出に特化した優れた検査ですが、以下の重要な異常は検出できません:

  • 先天性心疾患:全先天性疾患の約30%を占める最も頻度の高い異常
  • 脳の構造異常:無脳症、水頭症、脊髄髄膜瘤など
  • 四肢の欠損・奇形:手足の形成異常、多指症、合指症など
  • 臓器の形態異常:腎臓無形成、消化管閉鎖症など
  • 口唇口蓋裂:外科的治療により改善可能な疾患

? 実際の臨床データ

NIPTで陰性(正常)と判定された妊婦さんでも、胎児スクリーニングで重要な異常が発見される例は決して珍しくありません。特に心疾患は出生後すぐに治療が必要になるケースもあるため、事前の発見が重要です。

胎児スクリーニングとNIPTの違い早見表

項目 胎児スクリーニング NIPT
検査方法 超音波検査 血液検査
検査対象 形態異常、構造異常、機能異常 染色体異常(21、18、13トリソミーなど)
最適な時期 11-13週、18-20週、28-31週 10週以降
費用相場 3-5万円 10-20万円
精度(ダウン症検出) 約80%(11-13週) 99%以上
結果判明 当日 1-2週間

ミネルバクリニックの胎児スクリーニング+NIPT併用プラン

? ミネルバクリニックの特徴

? COATE法NIPT

最新の次世代NIPT技術により最高精度を実現(微細欠失症候群の陽性的中率70%台→99.9%)

?‍⚕️ 臨床遺伝専門医常駐

専門医による遺伝カウンセリング

? オンライン対応

全国どこからでも受検可能

? 確定検査対応

NIPT検査から陽性時の確定検査までワンストップで対応

? ミネルバクリニックの独自性

非認証施設で唯一、臨床遺伝専門医がNIPTを行うクリニックとして、2025年6月より産婦人科を併設し、確定検査(羊水・絨毛検査)を自院で実施できるようになりました。

  • 国内最大12か所13疾患の微小欠失症候群を検査可能
  • 国内唯一父親の高齢化により精子に生じる突然変異による疾患を56遺伝子検査可能
  • 24時間サポート体制による陽性時の手厚いフォロー

胎児スクリーニングはいつまでに受けるべき?

胎児スクリーニングを受ける最適なタイミングは、検査の目的によって異なります。以下のガイドラインを参考にしてください:

? 目的別・最適なタイミング

  • 染色体異常のスクリーニングが主目的:妊娠11-13週(13週6日まで)
  • 心疾患の詳細診断が必要:妊娠18-20週
  • 全体的な形態異常チェック:妊娠18-22週
  • 成長・発達の最終確認:妊娠28-32週

✅ おすすめの受診パターン

最も効果的なのは、妊娠初期(11-13週)と中期(18-20週)の2回受診です。初期で染色体異常リスクを評価し、中期で詳細な形態学的評価を行うことで、包括的な診断が可能になります。

NIPTと遺伝カウンセリングのご相談はミネルバクリニックへ

ミネルバクリニックでは、NIPT(新型出生前診断)を専門に提供しています。検査前後の遺伝カウンセリングでは、検査の内容や意味、結果の解釈について詳しくご説明します。不安やご質問があれば、専門医にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

❓ 胎児スクリーニングはいつから受けられますか?

⏰ 胎児スクリーニングはいつまでに受ければよいですか?

? NIPTを受けていれば胎児スクリーニングは不要ですか?

? 胎児スクリーニングの費用はどのくらいですか?

? 胎児スクリーニングで異常が見つかったらどうなりますか?

? オンラインでも相談できますか?

まとめ

胎児スクリーニング(胎児ドック)とNIPTは、それぞれ異なる強みを持つ検査です。いつ受けるかが検査の効果を大きく左右するため、最適なタイミングでの受診が重要です。

ミネルバクリニックでは、最新のCOATE法NIPTと経験豊富な臨床遺伝専門医による、質の高い出生前診断をご提供しています。




プロフィール

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、1995年に医師免許を取得して以来、のべ10万人以上のご家族を支え、「科学的根拠と温かなケア」を両立させる診療で信頼を得てきました。『医療は科学であると同時に、深い人間理解のアートである』という信念のもと、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医としての専門性を活かし、科学的エビデンスを重視したうえで、患者様の不安に寄り添い、希望の灯をともす医療を目指しています。


仲田洋美の詳細プロフィールはこちら

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