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羊水検査は痛い?医師が教える痛み対策と流産リスク回避の選択肢|東京・ミネルバクリニック

羊水検査は痛い?医師が教える痛み対策と流産リスク回避の選択肢|東京・ミネルバクリニック

羊水検査は痛い?
医師が教える痛み対策と流産リスク回避の選択肢

この記事でわかること
📖 読了時間:約12分
📊 遺伝専門医による徹底解説
臨床遺伝専門医監修

Q. 羊水検査はどれくらい痛いですか?麻酔はしますか?

A. 痛みは「採血と同程度」ですが、当院では麻酔を使用し緩和します。
針の太さはワクチン接種と同じくらい(25G)ですが、ミネルバクリニックでは患者様の不安と痛みを少しでも和らげるため、局所麻酔を行っています。痛み以上に知っていただきたいのは、検査に伴う1/300(0.3%)の流産リスクです。そのため、まずは流産リスクのない高精度なNIPT(新型出生前診断)でスクリーニングを行うのが世界的なスタンダードになっています。


  • 痛みの実情 → 針の太さ、当院での麻酔対応、先輩ママの体験談など、医学的エビデンスに基づいて解説。

  • 羊水検査の限界 → 実は「羊水検査では見つけられない疾患」があることをご存知ですか?

  • リスクとの比較 → 羊水検査の流産リスクと、採血だけで済むNIPT(スーパーNIPT・ダイヤモンドプラン)のメリットを比較。

  • ミネルバの独自性 → 次世代NIPT(COATE法)なら、微細欠失やデノボ変異も高精度に判定可能。

  • 安心の保証制度 → 羊水検査費用を全額負担する互助会(上限なし)や、院内確定検査によるスピード報告体制。

1. 羊水検査は痛い?針の太さと麻酔の真実

「お腹に針を刺すなんて、考えただけで怖い」
そう思うのは当然のことです。妊娠中のデリケートな時期に、未知の検査を受ける不安は計り知れません。ここでは、臨床遺伝専門医として、羊水検査の痛みの「医学的な実情」と、当院での「痛みへの配慮」についてお伝えします。

針の太さは「ワクチン接種」と同じくらい

羊水検査で使用される針は、一般的に23G(ゲージ)〜25G程度の太さです。数字が大きいほど針は細くなります。

針の種類 太さ(ゲージ) 痛みの目安
一般的な採血 21G〜22G チクッとする痛み
羊水検査 23G〜25G インフルエンザ予防接種と同程度
インスリン注射 30G〜34G 蚊に刺された程度

実は、通常の採血よりも細い針を使うことが多いのです。そのため、皮膚を刺す瞬間の痛み自体は、採血や予防接種と大きく変わりません。

ミネルバクリニックでは「麻酔」を実施します

「麻酔をしてくれない病院があるって本当?」という質問をよくいただきます。確かに、針が細いため麻酔をしない医療機関も多く存在します。

しかし、ミネルバクリニックでは、患者様の不安と痛みを少しでも和らげるために局所麻酔を実施しています。

👩‍⚕️ ミネルバクリニックの考え方

「痛かったらどうしよう」という緊張は、お腹の張りを引き起こすこともあります。リラックスして検査を受けていただくことが、安全な検査にもつながると考えておりますので、当院では麻酔による痛み緩和を標準としております。ご安心ください。

実際に羊水検査を受けた方の声

痛みには個人差がありますが、多くの妊婦様から「思っていたより痛くなかった」というお声をいただいています。

30代・初産婦の方

「麻酔のチクッとした痛みはありましたが、その後の検査の痛みはほとんど感じませんでした。『もう終わったんですか?』と聞いてしまったほどです」

40代・経産婦の方

「検査中は生理痛のような重い感覚(圧迫感)が少しありましたが、5分もかからず終わりました。検査後に少しお腹が張りましたが、翌日には普通に過ごせました」

2. 実は羊水検査では「見つけられない疾患」がある

「羊水検査は確定診断だから、すべてわかる」——そう思っていませんか?実は、一般的な羊水検査では見つけられない疾患があるのです。これは多くの方がご存じない、とても大切なお話です。

羊水検査の「核型分析(カリオタイプ)」には限界がある

羊水検査で一般的に行われる「G分染法(G-band法)」という核型分析は、染色体を染色して顕微鏡で観察する方法です。この方法で検出できるのは、5〜10Mb(メガベース)以上の大きな染色体異常のみです。

💡 用語解説:Mb(メガベース)とは?

DNAの長さの単位です。1Mb = 100万塩基対。人間のDNA全体は約30億塩基対(3,000Mb)あります。5Mbというと、全体の0.17%程度。顕微鏡で見える限界がこのサイズなのです。

つまり、5Mb未満の小さな染色体異常は、羊水検査では見つけられないのです。

検査方法 検出できる異常のサイズ 検出できない疾患
羊水検査(G分染法) 5〜10Mb以上 微細欠失症候群、単一遺伝子疾患
マイクロアレイ検査 約400Kb〜(約100倍細かい) 単一遺伝子疾患
次世代NIPT(COATE法) 微細欠失も高精度で検出 56遺伝子のデノボ変異も検査可能

羊水検査で見つからない代表的な疾患

微細欠失症候群

22q11.2欠失症候群(ディジョージ症候群)、1p36欠失症候群、プラダー・ウィリ症候群など、300種類以上の微細欠失/重複症候群が5Mb未満のため核型分析では検出不可。

単一遺伝子疾患(デノボ変異)

父親の加齢に伴う精子の新生突然変異(デノボ)による疾患。症候性自閉症、骨系統疾患、心疾患などの原因となる56遺伝子は、染色体検査では原理的に検出不可能

「羊水検査で異常なしと言われたから安心」と思っていても、実は見つけられていない疾患があるかもしれない——これが、私が皆様に知っておいてほしい事実です。だからこそ、より広範囲の疾患を検出できる次世代NIPTを先に受けておくことに意味があるのです。

3. 痛みよりも知っておくべき「流産リスク」のこと

痛みは一時的なものですが、羊水検査には赤ちゃんに関わる重大なリスクが存在します。これこそが、多くの妊婦様が羊水検査を躊躇する最大の理由であり、私が皆様に本当に知っておいてほしいことなのです。

⚠️ 流産のリスク:約1/300

羊水検査を受けた方の約0.3%(300人に1人)が、検査が原因で流産に至ると報告されています。これは決して低い数字ではありません。

⚠️ 破水・出血・感染症

針を刺すことで卵膜が破れ、羊水が漏れ出たり、子宮内で感染が起きたりするリスクがあります。稀ですが、母体の健康に影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

💡 用語解説:流産リスク 1/300とは?

1000人の妊婦様が羊水検査を受けた場合、約3人が検査が原因で流産してしまう可能性があるということです。「たった0.3%」と思うかもしれませんが、ご自身やお腹の赤ちゃんがその「3人」に入ってしまう可能性はゼロではないのです。

羊水検査は「確定診断」のための重要な検査です。しかし、リスクがある以上、「いきなり受ける」のではなく、「本当に受ける必要があるか」を見極めることが大切です。

4. 「痛み」と「リスク」を回避するNIPTという選択肢

「流産のリスクは絶対に避けたい」「でも、赤ちゃんのことは詳しく知りたい」——そんな妊婦様の切実な願いに応えるのが、採血だけで行えるNIPT(新型出生前診断)です。

NIPTと羊水検査の比較
比較項目 NIPT(ミネルバ) 羊水検査
検査方法 母体採血のみ お腹に針を刺す
痛み 通常の採血と同じ 圧迫感・鈍痛あり
流産リスク ゼロ(0%) 約1/300(0.3%)
検査時期 妊娠9週〜(早期は6週〜) 妊娠15週〜18週
結果までの期間 約10日〜14日 約2〜3週間

まずはリスクのないNIPTでスクリーニングを行い、「陰性」であれば、羊水検査を受ける必要はありません。実際、NIPTで陰性と判定された方の99.9%以上は、その結果通りです。痛い思いや怖いリスクを負ってまで、最初から羊水検査を受ける必要はないのです。

5. ミネルバクリニックの「ダイヤモンドプラン」の特長

ミネルバクリニックは、日本で唯一の臨床遺伝専門医が遺伝子検査を行うために開業した日本初のクリニックです。当院の最上位プランであるダイヤモンドプランは、米国の4大遺伝子検査会社の一角が開発した、FDA認可済の先進技術「COATE法」を採用した次世代NIPTです。

🔬 微細欠失も高精度に検出

一般的なNIPT(第1・第2世代)では陽性的中率が70%台にとどまっていた「微細欠失症候群(染色体の微細な欠け)」を、COATE法(SNP法×ターゲット法)により陽性的中率>99.9%という画期的な精度で検出します。

👨 父親由来のリスクもカバー

父親の加齢とともに精子に増える「新生突然変異(デノボ)」を含む56遺伝子も検査可能。これらは「症候性自閉症」(重い知的障害や合併症を伴う自閉症)の大きな原因となります。56遺伝子の積算リスクは1/600ですが、当院の実績では1/60人が陽性となっています。

💡 用語解説:デノボ(新生突然変異)とは?

両親から受け継いだものではなく、精子や卵子ができる過程で新たに発生する遺伝子の変異のことです。特に父親の年齢が高くなるほど、精子にこの変異が増えることがわかっています。従来のNIPTでは検出できませんでしたが、ダイヤモンドプランなら検査可能です。

父親の加齢による精子の遺伝子変異(デノボ)とNIPT検査のイメージ図

(図:父親由来の遺伝子変異が子へ伝わるイメージ)

6. 「もしも」の時も一人にしない。ミネルバのトリプルリスクヘッジ

ミネルバクリニックは、検査の精度だけでなく、万が一陽性だった場合のサポート体制(リスクヘッジ)も徹底しています。患者様を金銭的、時間的、心理的な負担から守るための仕組みです。

① 金銭的リスクヘッジ(互助会)

互助会(カトレア会)」にご入会(会費8,000円・非課税)いただくことで、NIPT陽性時の確定検査(羊水検査・絨毛検査)費用を、当院が全額負担します(上限なし)。万が一の「いざ」という時の備えとして、現在は強制加入とさせていただいております。

② 時間的リスクヘッジ(院内完結)

2025年6月より産婦人科を併設し、確定検査(羊水・絨毛検査)を自院で行えるようになりました。ほとんどの場合、3日以内に結果をお出しできるスピーディーな体制です。待っている間の不安な時間を可能な限り短縮します。※マイクロアレイが必要な場合は2週間ほどかかります。

③ 心理的リスクヘッジ(専門医サポート)

臨床遺伝専門医である院長が、検査前から検査後まで一貫してサポートします。大学病院レベルの遺伝カウンセリングを、転院することなくワンストップで受けられるため、精神的な負担が大幅に軽減されます。

💝 【2025年1月開始】新・安心結果保証制度

「再検査が必要とわかったのに、結果が出る前に流産してしまい、再検査の検体が提出できない」という悲しいケースに対応するため、その場合は検査代金を全額返金する制度を開始しました(6,000円で加入可能)。流産リスクの高い時期だからこそ、患者様に不利益が出ないよう配慮しています。

7. ミネルバクリニックの特徴まとめ

🏥 臨床遺伝専門医常駐

日本で唯一、臨床遺伝専門医が遺伝子検査のために開業したクリニック。厳しい目で選んだ世界水準の検査を提供します。

🔬 次世代NIPT・COATE法採用

従来70%台だった微細欠失症候群の陽性的中率が>99.9%へ飛躍的に向上。偽陰性ゼロを目指す高精度な技術です。

🌐 オンライン対応

オンラインNIPTで全国どこからでも受検可能。ご自宅で専門医のカウンセリングを受けられます。

📞 24時間サポート

陽性時の手厚いフォロー体制。不安な気持ちに寄り添い、次のステップを一緒に考えます。

🏥 2025年6月〜 確定検査対応

産婦人科併設により、羊水検査・絨毛検査を自院で実施可能に。NIPTから確定検査までワンストップ。

📷 4Dエコー導入済み

NIPT前に当日の胎児の状態を超音波検査で確認してから採血可能。より安心して検査を受けていただけます。

8. 検査を受ける方へのご案内【アクセス・外来情報】

ミネルバクリニックでは、妊娠6〜8週の早期NIPTも臨床研究として実施しています。「少しでも早く安心したい」というお気持ちに寄り添い、12週を超えてからの中期中絶(身体的・精神的負担が大きい)を避けるための選択肢を提供しています。

🏥 外来のご案内

  • 対象:妊娠6週〜(早期NIPTは臨床研究)
  • 4Dエコー:検査当日の胎児の状態を超音波検査で確認してから採血可能
  • 施設区分:非認証施設(臨床遺伝専門医常駐)

📍 アクセス

  • 所在地:東京都港区北青山2-7-25 神宮外苑ビル1号館2階
  • 最寄駅:東京メトロ銀座線「外苑前駅」2b出口から徒歩1分
  • 遠方の方:オンラインNIPTをご利用いただけます

よくある質問(FAQ)

Q1. 羊水検査はどれくらい痛いですか?

個人差がありますが、多くの妊婦様は「採血と同じくらい」と感じるようです。使用する針は23〜25Gと非常に細いですが、ミネルバクリニックでは患者様の不安と痛みを軽減するため、局所麻酔を実施しておりますのでご安心ください。

Q2. 羊水検査で流産する確率は?

一般的に約1/300(0.3%)と言われています[1]。この数字は自然流産の確率と比較するとわずかな増加ですが、リスクがゼロではないことを理解しておく必要があります。このリスクを回避するために、まずはNIPTを受ける方が増えています。

Q3. NIPTと羊水検査、どちらを受けるべきですか?

まずはリスクのないNIPT(スクリーニング検査)を受けることを推奨します。NIPTの精度は非常に高く、特にミネルバクリニックのダイヤモンドプランなら微細欠失やデノボ変異も検査可能です。NIPTで「陰性」であれば、羊水検査に伴う痛みや流産リスクを避けることができます。万が一「陽性」の場合のみ、確定診断として羊水検査に進むのが一般的な流れです。

Q4. ミネルバクリニックの羊水検査費用はいくらですか?

当院でNIPTを受け、互助会(カトレア会)(会費8,000円)に入会されている場合、万が一陽性となった際の羊水検査・絨毛検査費用は全額当院が負担いたします(上限はありません)。他院でNIPTを受け、陽性となった方の羊水検査のみのご依頼も承っております(その場合は全額自費となります)。

Q5. 羊水検査の痛みはいつまで続きますか?

個人差がありますが、検査後数時間は下腹部に生理痛のような鈍痛や違和感が残ることがあります。通常は1〜2日で治まりますが、激しい痛みや出血、発熱がある場合はすぐに医師に相談してください。

Q6. 症候性自閉症もNIPTでわかりますか?

はい。当院のダイヤモンドプランでは、父親の加齢とともにリスクが高まる56の遺伝子変異を検査可能です。これらには、重篤な合併症を伴う「症候性自閉症」の原因遺伝子が多く含まれています。従来のNIPTでは検出できなかったリスクも、次世代NIPT(COATE法)なら検査できます。

Q7. 羊水検査は何週目に受けるのがベストですか?

羊水検査は一般的に妊娠15週〜18週に行われます。これは、羊水量が十分に確保でき、かつ検査結果を踏まえた判断に時間的余裕があるためです。ただし、まずはNIPTを妊娠9週〜(早期は6週〜)で受けておくことで、羊水検査が本当に必要かどうかを事前に判断できます。

Q8. 羊水検査の結果が出るまでどれくらいかかりますか?

ミネルバクリニックでは、ほとんどの場合3日以内に結果をお出しできます。他院では2〜3週間かかることが多いため、待つ間の不安を大幅に軽減できます。※マイクロアレイ検査が必要な場合は約2週間かかります。

🏥 一人で抱え込まないでください

ネットの情報に疲れたら、一度専門医の話を聞きに来ませんか?
あなたと赤ちゃんを守るための最良の選択を、一緒に考えましょう。

参考文献

  • [1] Akolekar R, et al. Procedure-related risk of miscarriage following amniocentesis and chorionic villus sampling: a systematic review and meta-analysis. Ultrasound Obstet Gynecol. 2015;45(1):16-26. [PubMed]
  • [2] Mujezinovic F, Alfirevic Z. Analgesia for amniocentesis or chorionic villus sampling. Cochrane Database Syst Rev. 2011;(11):CD008580. [PubMed]
  • [3] Gordon MC, et al. Does local anesthesia decrease pain perception in women undergoing amniocentesis? Am J Obstet Gynecol. 2007;196(5):55.e1-7. [PubMed]
  • [4] Kong A, et al. Rate of de novo mutations and the importance of father’s age to disease risk. Nature. 2012;488(7412):471-5. [PubMed]
  • [5] ミネルバクリニック「互助会(カトレア会)について」[公式サイト]
  • [6] 日本産科婦人科学会「母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)に関する指針」[日本産科婦人科学会 PDF]
  • [7] Chen Y, et al. Application of chromosome microarray analysis in prenatal diagnosis. BMC Pregnancy Childbirth. 2020;20(1):696. [PMC]
  • [8] Zhang Y, et al. Clinical application of chromosome microarray analysis and karyotyping in prenatal diagnosis in Northwest China. Front Genet. 2024;15:1466819. [PMC]
  • [9] Hu HX, et al. Familial 5.29 Mb deletion in chromosome Xq22.1-q22.3 with a normal phenotype. Mol Cytogenet. 2023;16(1):11. [PMC]
  • [10] FMF胎児クリニック東京ベイ幕張「羊水検査(費用は?)」[公式サイト]



プロフィール
仲田洋美医師

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、1995年に医師免許を取得して以来、のべ10万人以上のご家族を支え、「科学的根拠と温かなケア」を両立させる診療で信頼を得てきました。『医療は科学であると同時に、深い人間理解のアートである』という信念のもと、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医としての専門性を活かし、科学的エビデンスを重視したうえで、患者様の不安に寄り添い、希望の灯をともす医療を目指しています。特に遺伝カウンセリング分野では15年以上の経験を持ち、全国初のオンライン遺伝カウンセリングを確立して、地方在住の方々にも質の高い遺伝医療を提供しています。


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