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一般的に妊娠中期頃から感じはじめるママが多い胎動。それまでつわりの時期で体が辛かったママも、徐々におさまってきて食欲も増してくる頃です。徐々に胎動を感じはじめる方も多くなってくるので、いつ感じるかとワクワクしているのではないでしょうか。
ただ、はじめて胎動を感じる瞬間や感じ方は人によって違うため、はじめのうちは胎動だと気がつかない初産婦さんもいます。
しかし、最初はわかりにくかった胎動も徐々にはっきりとしたものになり、妊娠後期にはほとんどの妊婦さんが胎動を自覚してきます。
胎動は、ママが超音波検査以外で赤ちゃんの存在を感じられる唯一の瞬間です。赤ちゃんからのサインを逃さないためにも、胎動をどんなふうに感じられるのかを知っておくと、はじめての胎動もわかりやすくなるでしょう。
この記事では、時期別の胎動の特徴と家族にも感じてもらうためのコツをご紹介します。
最後に胎動を感じやすい人と感じにくい人の差についてもご紹介するので、なかなか胎動が感じられないママは参考にしてみてください。
時期別の胎動の特徴
胎動は、お腹の赤ちゃんが元気に動いている証拠です。
しかし、胎動を感じる時期は赤ちゃんの大きさやママによって個人差が大きいため、まだ感じたことのないママは「胎動はいつから感じるの?」「胎動ってどんな感じなの?」と不安になってしまうものです。
そこでここでは、胎動の特徴を時期別にご紹介します。
妊娠中期
妊娠中期に入ると、胎盤が完成して徐々にお腹も大きく服の上からでもわかるくらい大きくなってきます。
実はお腹の赤ちゃんは、ママが胎動として赤ちゃんの動きを感じるよりずっと前から動いています。
しかしその頃はまだ赤ちゃんが小さく、ママの子宮壁にぶつからないために胎動を感じません。
経産婦さんなどで、早いと妊娠初期の段階で胎動を感じるママもいますが、一般的にはじめて胎動を感じるのは妊娠5か月の中頃から妊娠6か月に入る頃です。
ただし、はじめて胎動を感じる時期はママによる違いが大きく、その感じ方も変わってくるので妊娠中期に胎動が感じられなくても焦らないようにしましょう。
はじめて胎動を感じると、お腹の中から感じる今までとは違う感覚に、これが胎動なのかと不思議に思うママもいるようです。
下記は、妊娠中期のママが実際に感じた胎動の感覚です。
「お腹にガスが溜まっているような感覚で、おならがお腹の中でぽこぽこ動くような感じ!」
「ウニョーっとお腹の中で自分とは別のものが動いた感覚。サワサワーっと移動するような違和感があった。」
「はじめて胎動を感じたときは、お腹で食べ物を消化しているような感じでした。妊娠週数が進んでくると、徐々にポンポンと足で蹴られているとわかるようになりました。」
先輩ママの多くは、最初の胎動を腸が動くような感覚に近いと感じたようでした。
最初は微かに感じた胎動も、妊娠週数とともにはっきりと感じるようになります。ママにとっては赤ちゃんが自分のお腹にいるとあらためて実感できる貴重な時間です。
胎動が待ち遠しくて、お腹に集中する時間が増えたママも多いことでしょう。
妊娠後期
胎動を感じることにも慣れてくる妊娠後期は、子宮底が上がるにつれて胎動を感じる位置も上に上がってきます。お腹の赤ちゃんは、ママのお腹の中を自由にぐるぐる動き回り、お腹全体で胎動を感じられるようになります。
赤ちゃんの筋力がついてくるため、胎動もだいぶ力強くなり、妊娠中期のかわいい胎動とは違う感じ方になるようです。
リラックスした体勢のときは、赤ちゃんがパンチやキックをしている様子がお腹の外からでもわかるほどです。赤ちゃんの力が強すぎて、ときには痛みで飛び上がってしまうママも。
夜静かになると胎動が激しくなる赤ちゃんも多く、そのためにぐっすり眠れないこともあるかもしれません。
しかし、激しい胎動も妊娠週数が進んでいくと徐々に弱まっていきます。これはお腹の赤ちゃんが大きくなり、子宮が狭くて思うように動けなくなるためです。
胎動を感じられる時間は限られています。赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。
下記は、妊娠後期のママが実際に感じた胎動の感覚です。
「ときおり内臓がひっくり返るような強烈なキックで目が覚めます。はっきりいって、痛いです!」
「お腹の中で伸びをするように、グニューっという動きを感じる。ドンッとなったりボコってなったり、忙しく動いています。」
「ノックされるような感じでした。赤ちゃんが成長するにつれてノックからキックに変わっていきました。」
妊娠後期に入ったばかりの頃は、かなりダイナミックな動きをするようで、痛いと感じるママも多いようです。中には肋骨を蹴られて飛び上がったというママも。
お腹を目で見て赤ちゃんの動きがわかることもあり、元気に育っていることを実感できます。
赤ちゃんの動きによる違い
お腹の中で赤ちゃんはさまざまな動きをしています。赤ちゃんの動きによる胎動の違いを知っておくと、胎動がますます楽しみになるでしょう。
赤ちゃんが羊水の中で回転しているとき
お腹の中がぐるぐる大きく動いているように感じたら、赤ちゃんが羊水の中を勢いよく回転しているかもしれません。
赤ちゃんが手足を曲げ伸ばししているとき
お腹の中をグニューっと動かされている感覚のときは、赤ちゃんが手足を曲げ伸ばししているかもしれません。妊娠後期には、お腹の外に手や足の形が浮き上がることも。
キックやパンチでは、お腹を強く引っ張られるように感じ、服の上からでもお腹の揺れがわかることもあります。
赤ちゃんがしゃっくりをしたとき
一定の間隔でお腹が痙攣するような胎動を感じたら、お腹の中で赤ちゃんがしゃっくりしています。長時間続くこともあるので、赤ちゃんに何かあったのではと心配になってしまうママもいますが、異常ではありません。
胎動を家族に感じてもらうためのコツ
胎動はお腹の赤ちゃんが順調に育っていることを感じられる嬉しいサインです。ママは毎日感じられますが、家族はなかなか感じられない場合もあり、がっかりしてしまうことも。
ここでは、胎動を家族にも感じてもらうためのコツを3つご紹介します。
毎日同じタイミングで話しかける
胎児の聴覚は、妊娠5か月頃に発達してきます。つまり、お腹の中でママや家族の声、外の音が聞こえているということです。
ママの声は、体の中から響いて聞こえています。そのため、赤ちゃんは家族の声や外の音とママの声を聞き分けられるといわれています。
中には、ママ以外の声や音がすると急に胎動が止まってしまうこともあるようです。
家族はいつでもママのそばにいる大切な存在であることを赤ちゃんにわかってもらうためにも、毎日同じ時間にお腹に向かって話しかけるようにしましょう。
また、胎動があるとつい慌てて家族に知らせてしまいがちですが、それでは赤ちゃんが驚いて動くのをやめてしまいます。
お腹を触るのは、リラックスしている時間にするとよいでしょう。
お腹に耳を当てて話しかける
毎日同じ時間に赤ちゃんに話しかけているにもかかわらず、なかなか胎動を感じられない場合は、ママのお腹に耳を当てて話しかけてみましょう。
直接お腹に耳を当てて話すと、喋るときの振動が赤ちゃんに伝わりやすくなります。
また、赤ちゃんに伝わりやすいだけでなく、へその緒の中を流れる臍帯音が聞けたり、妊娠後期には赤ちゃんの心音も聞ける場合があります。
家族の背中にママのお腹をくっつける
お腹の赤ちゃんは、夜ママがリラックスしている時間によく動くといわれています。そのタイミングで家族の背中にそっとママのお腹をくっつけて、静かにしてみてください。
とくに妊娠後期になると、赤ちゃんが動く様子を背中で感じられるかもしれません。
胎動を感じやすい人と感じにくい人にはどんな差があるの?
お腹の赤ちゃんは、ママが楽しいと感じているときによく動くといわれています。これは、ママの快感ホルモンやストレスホルモンがお腹の中に伝わっているためです。
- 1:楽しい
- 2:悲しい
- 3:緊張
- 4:怒り
赤ちゃんがよく動くのは、上記の順だといわれています。ママがストレスを感じていると胎動は感じにくく、リラックスしているときは感じやすいのです。
また、胎動の感じやすさにはママの体型も関係しており、お腹に脂肪が多いママよりも、痩せているママの方が胎動を感じやすい傾向にあります。
まとめ
時期別の胎動の特徴と家族にも感じてもらうためのコツをご紹介しました。
胎動は、お腹の中で小さな命が一生懸命育っていることを感じられる神秘的な出来事です。胎動を感じられる時期については個人差が大きいため、焦らずにそのときを待ちましょう。
感じ方には人それぞれ違いもありますが、赤ちゃんは成長とともにお腹の中でさまざまな動きをしています。
妊娠後期になると、あまりの衝撃にママも驚いてしまうことがあるかもしれませんが、優しくお腹を撫でて声をかけてあげましょう。
胎動は、家族にも感じてもらおうと思うとなかなか難しいものです。そんなときは焦らず今回ご紹介したコツを試してみてくださいね。
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