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妊娠安定期はいつからいつまで?12週と16週どっち・安定期の計算・過ごし方と注意点

目次

仲田洋美 医師

この記事の監修:仲田洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。臨床遺伝専門医として出生前診断・遺伝医療に携わっています。

妊娠の安定期は、一般に妊娠16週0日(妊娠5か月)から27週6日(妊娠7か月の終わり)ごろまでを指す言葉です。ただし「安定期」は医学用語ではなく、はっきりした定義はありません。「12週から」という説明を見かけるのは、流産の多くが妊娠のごく初期に起こり、12週を越えると流産の起こる割合が大きく下がるためです。安定期に入っても、流産や早産の可能性がゼロになるわけではありません。この記事では、12週と16週のどちらが安定期なのか、自分の安定期がいつからかの計算方法、過ごし方、安定期でも受診すべき症状を順に解説します。

この記事でわかること
📖 読了時間:約13分
🤰 安定期・妊娠週数・過ごし方
★ 臨床遺伝専門医監修

Q. 妊娠の安定期はいつから?12週と16週のどっち?

A. 一般には妊娠16週(5か月)からを安定期と呼びます。12週は、流産の多い時期を越える節目として「ひと区切り」とされることがある週数です。安定期は医学用語ではないため、どちらかが正解と決まっているわけではありませんが、母子手帳や多くの解説では16週からの考え方が使われています。安定期の終わりは27週ごろ(妊娠後期に入る前)までが一般的です。

  • ➤いつから → 一般には妊娠16週0日(5か月)から
  • ➤いつまで → 27週6日(7か月の終わり)ごろまで
  • ➤計算 → 最終月経の開始日+112日、または出産予定日−168日
  • ➤注意 → 安定期でも出血・規則的なお腹の張り・破水感はすぐ受診

1. 妊娠安定期とは?医学用語ではない「目安」

安定期とは、つわりが落ち着き、流産の起こる割合も下がって、妊娠経過が比較的落ち着きやすい時期を表す一般的な呼び方です。産科の正式な用語として決められた言葉ではないため、健診で医師が「安定期」という言葉を使わなくても不思議ではありません。

医学的に使われる区分は「妊娠初期・中期・後期」で、こちらは週数で厳密に決められています(第3章で表にまとめます)。安定期は、その区分とは別に、妊婦さんや家族の間で生活の目安として使われてきた言葉だと考えると整理しやすくなります。

なぜ「安定期」と呼ばれるのか

この時期が「安定」と呼ばれる理由は、大きく3つあります。1つめは流産の起こる割合が下がることです。日本産科婦人科学会によると、妊娠の約15%は自然流産に終わり、その多くは妊娠12週未満の早い時期に起こります[1]。流産とは、妊娠22週より前に妊娠が終わることをいいます[1]。

2つめは胎盤ができあがり、ホルモンの状態が落ち着くことです。妊娠のごく初期は、卵巣の黄体(排卵後にできる組織)から出るホルモンが妊娠を支えています。妊娠が進むと、その役割が胎盤に移り、妊娠15〜16週ごろには胎盤が形の上でほぼ完成します。基礎体温をつけていた人は、このころに高温期が終わって体温が下がってくることに気づくことがあります。

3つめはつわりが落ち着く人が多いことです。つわりは妊娠5〜6週ごろに始まり、多くは12〜16週ごろまでに軽くなります。食事がとれるようになり、体を動かしやすくなるため、「体調が安定した」と感じやすい時期です。ただし、つわりの終わり方には個人差が大きく、16週を過ぎても続く人もいます。

戌の日(妊娠5か月)との関係

日本には、妊娠5か月に入って最初の戌(いぬ)の日に、腹帯を巻いて安産を祈る「帯祝い」の習わしがあります。犬はお産が軽く、たくさんの子を産むことから、安産の象徴とされてきました。妊娠5か月はちょうど16週からにあたるため、「5か月の戌の日=安定期に入った区切り」という感覚が昔から広まっていたと考えられます。

つまり「16週から安定期」という考え方は、医学的な流産の減り方に加えて、こうした生活の節目とも重なって定着してきたものです。どちらも「この日を境に急に安全になる」という意味ではなく、あくまで目安として受け止めてください。

💡 用語解説:胎盤(たいばん)

胎盤は、子宮の内側にできて、へその緒を通して赤ちゃんに酸素や栄養を送り、二酸化炭素や老廃物を受け取る臓器です。妊娠を続けるためのホルモンもつくります。妊娠初期にはまだ発達の途中で、妊娠15〜16週ごろに形の上でほぼできあがり、その後も赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっていきます。

2. 安定期はいつから?12週と16週どっち

安定期は、一般には妊娠16週0日(妊娠5か月)からとされています。一方で「12週から安定期」と説明されることもあり、検索でも「12週と16週のどっち?」という疑問がとても多く見られます。答えを先に言うと、16週は「体調と経過がおおむね落ち着く時期」、12週は「流産の多い時期を越える節目」で、何を基準にするかの違いです。

一般的には妊娠16週(5か月)から

多くの解説で安定期の始まりを16週とするのは、この時期に胎盤がほぼ完成し、つわりが落ち着く人が多く、妊娠5か月の帯祝いとも重なるためです。妊娠の月数は4週を1か月として数えるので、16週0日〜19週6日が妊娠5か月にあたります。

「安定期 何週」「安定期 何ヶ月から」と調べる人の答えは、16週・5か月です。ただし、ここで切り替わるのは「平均的にみて落ち着きやすくなる」ということで、16週0日の前日と当日で体の中が急に変わるわけではありません。

妊娠初期0〜11週・流産が多い時期
▶
12〜15週流産は減るが体調はまだ変化
▶
安定期16週0日〜27週6日ごろ
▶
妊娠後期28週0日〜

「12週から」と言われる理由

12週という数字が出てくるのは、流産の起こる時期が妊娠のごく初期に偏っているからです。日本産科婦人科学会は、妊娠12週未満の流産を「早期流産」、12週以降の流産を「後期流産」と分けています[1]。流産のほとんどは前者の早期流産です。

胎児の心拍が確認できた後は、週を追うごとに流産の起こる割合が下がっていくことも分かっています。症状のない妊婦さん697人を登録したオーストラリアの研究では、1人が追跡不能となり、解析できた696人のうち、初診時に胎児の心拍が確認できた人のその後の流産率は全体で1.6%でした。初診の週数別にみると、6週で9.4%、7週で4.2%、8週で1.5%、9週で0.5%と、週数が進むほど低くなっていました[2]。

このように、12週を過ぎるころには流産の起こる割合がかなり小さくなります。「12週で安定期」という言い方は、この流産の減り方に注目した表現です。ただし、12〜15週はまだつわりが続いていたり、胎盤が発達の途中だったりするため、体調まで含めて「安定」とするなら16週からのほうが実感に合う人が多いでしょう。

なぜ12週を越えると流産が減るのか(遺伝の視点)

妊娠初期の流産の多くは、赤ちゃんの染色体の数の違いによって起こり、お母さんの行動が原因になることはほとんどありません。日本産科婦人科学会によると、妊娠12週未満の早期流産で最も多い原因は赤ちゃん側の異常で、流産した組織の染色体を調べると約80%に異常がみられます[1]。

人の細胞には通常46本(23対)の染色体があります。卵子や精子ができる途中で染色体がうまく分かれないと、受精卵の染色体が1本多い(トリソミー)、1本少ない(モノソミー)といった状態になります。こうした染色体の数の違いがあると、染色体の組み合わせによっては、妊娠のごく初期に発育が止まり、その時点で妊娠が終わることがあります。

つまり、妊娠初期の流産の多くは、受精卵に生じた染色体数の異常などによって正常な発育を継続できなくなることが主な原因です。12週を越えて妊娠が続いているということは、そうした初期の大きな関門をすでに通過していることを意味します。これが、12週以降に流産が大きく減る医学的な理由です。

また、卵子の染色体の数の違いは母体の年齢とともに増えるため、流産の割合も年齢とともに上がります。日本産科婦人科学会は、40歳を過ぎると妊娠しても40%以上が流産するといわれている、としています[1]。年齢による差は、主に赤ちゃんの染色体の側の変化によるものです。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【初期の流産は、誰かのせいではありません】

妊娠初期の流産について「重いものを持ったから」「仕事を休まなかったから」と自分を責める方は少なくありません。けれども、臨床遺伝専門医として染色体の側から見ると、早期流産の多くは受精の時点で決まっている染色体の数の違いによるもので、妊娠後の生活で防げるものではないと考えています。

だからこそ、「安定期まで何もしてはいけない」と過度に我慢する必要はありません。12週や16週という数字は、注意をやめる日ではなく、体の状態が変わってくる目安です。その目安を知ったうえで、体調に合わせて過ごしていただきたいと考えています。

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3. 安定期はいつまで?妊娠初期・中期・後期との関係

安定期の終わりは、一般に妊娠27週6日(妊娠7か月の終わり)ごろまでとされています。28週0日からは妊娠後期に入り、お腹が大きくなって体への負担が増え、早産や妊娠高血圧症候群などにもより注意が必要になるためです。安定期と同じく、終わりにも明確な定義はなく、「臨月まで」と広くとらえる説明もあります。

一般的には27週ごろ(妊娠7か月)まで

妊娠8か月(28週)以降は、子宮が大きくなって胃や膀胱、腰を圧迫し、むくみや腰痛、動悸、息切れなどが出やすくなります。眠りにくさを感じる人も増えます。旅行や遠出、体力を使う準備を「安定期のうちに」と勧められることが多いのは、このような後期の負担の増え方を見込んでのことです。

「安定期 いつからいつまで」をまとめると、16週0日〜27週6日ごろ(妊娠5〜7か月)です。ただし、この期間中も体の変化は続きます。お腹の張りやすさ、貧血、体重の増え方などは個人差が大きいため、健診での指摘を優先してください。

妊娠初期・中期・後期と安定期の区分表

医学的な区分では、日本産科婦人科学会の用語集にもとづき、妊娠初期は13週6日まで、妊娠中期は14週0日〜27週6日、妊娠後期は28週0日以降とされています[3]。安定期はこの「妊娠中期」と大部分が重なりますが、中期の始まり(14週)と安定期の始まり(16週)は一致しません。

📘 妊娠の時期の区分と安定期

区分 週数 月数の目安 補足
妊娠初期(学会の区分) 0週0日〜13週6日 1〜4か月の途中 流産の多くがこの時期に起こる
妊娠初期(一般向けの区分) 0週0日〜15週6日 1〜4か月 月数で区切る資料や母子手帳の説明で多い
妊娠中期(学会の区分) 14週0日〜27週6日 4か月の途中〜7か月 安定期と大部分が重なる
安定期(一般的な目安) 16週0日〜27週6日ごろ 5〜7か月 医学用語ではなく定義はない
妊娠後期 28週0日〜 8〜10か月 出産予定日は40週0日

※学会の区分は日本産科婦人科学会の用語集(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」に掲載)[3]による。一般向けの区分は資料によって異なります。

妊娠初期はいつまで?定義が2つある理由

「妊娠初期はいつまで?」の答えは、学会の区分では13週6日まで、月数で区切る一般向けの説明では15週6日(4か月の終わり)までです。両方の数字が出回っているのは、月数(4週=1か月)で区切る説明では妊娠4か月の終わり(15週6日)までを初期とするのが自然で、以前はこの考え方が広く使われていたためです。現在の学会の区分は、妊娠をおよそ3分の1ずつに分ける国際的な考え方(三半期)に近い形で、14週を境にしています[3]。

どちらの数字を見ても間違いではありませんが、医療機関の説明や検査の時期を考えるときは学会の区分(初期=13週6日まで)が基準になります。安定期の始まり(16週)は、どちらの「初期」よりも後に来るという点を押さえておくと混乱しません。妊娠中期の体の変化や症状については、妊娠中期はいつからいつまでで詳しく扱っています。

4. 自分の安定期はいつから?計算方法と早見表

自分の安定期が始まる日は、最終月経の開始日に112日を足すか、出産予定日から168日を引けば分かります。どちらも「16週0日」を求める計算です。妊娠週数は、最終月経の始まった日を0週0日として数えます。排卵や受精の日は人によって正確に分からないため、誰でも確認できる最終月経の開始日を起点にするしくみです。

最終月経の開始日から計算する方法

16週0日は、最終月経の開始日から数えて16週×7日=112日後です。たとえば最終月経の開始日が1月1日なら、112日後の4月23日が16週0日になります。同じように、安定期の終わりの目安である27週6日は開始日から195日後、流産の多い時期を越える12週0日は84日後です。

この計算は、月経周期が28日前後で、月経開始から約14日後に排卵した場合を前提にしています。周期が長い人や不規則な人は、実際の排卵が遅れていることがあり、その場合は妊娠初期の超音波検査で赤ちゃんの大きさ(頭からおしりまでの長さ)を測って週数が修正されます。修正された週数があれば、そちらで計算し直してください。

出産予定日から計算する方法

母子手帳や健診で出産予定日が決まっていれば、予定日から逆算するのが簡単です。出産予定日は40週0日なので、16週0日は予定日の168日前(24週前)、27週6日は予定日の85日前にあたります。

たとえば出産予定日が9月30日なら、安定期の始まり(16週0日)は4月15日、終わりの目安(27週6日)は7月7日です。予定日は超音波検査で修正されている場合もあるため、母子手帳に書かれた最新の予定日を使ってください。予定日の決まり方や計算のしくみは出産予定日の計算方法で詳しく解説しています。

安定期の早見表(最終月経の開始日から)

📅 最終月経の開始日別・安定期の早見表

最終月経の開始日 12週0日 安定期の始まり(16週0日) 安定期の終わり(27週6日) 出産予定日(40週0日)
1月1日 3月26日 4月23日 7月15日 10月8日
2月1日 4月26日 5月24日 8月15日 11月8日
3月1日 5月24日 6月21日 9月12日 12月6日
4月1日 6月24日 7月22日 10月13日 1月6日
5月1日 7月24日 8月21日 11月12日 2月5日
6月1日 8月24日 9月21日 12月13日 3月7日
7月1日 9月23日 10月21日 1月12日 4月6日
8月1日 10月24日 11月21日 2月12日 5月7日
9月1日 11月24日 12月22日 3月14日 6月7日
10月1日 12月24日 1月21日 4月13日 7月7日
11月1日 1月24日 2月21日 5月14日 8月7日
12月1日 2月23日 3月22日 6月13日 9月6日

※うるう年でない年を例に計算しています。期間中に2月29日をまたぐ場合は、表の日付より1日早くなります。開始日が1日でない場合は、表の日付にその日数のずれを足してください(例:1月10日開始なら、16週0日は5月2日)。

「今妊娠したら安定期はいつ?」「4月に妊娠したら安定期は?」という疑問にも、この表で目安が分かります。妊娠に気づくのは通常、最終月経から4〜6週ほどたってからなので、「妊娠が分かった月」ではなく「最終月経が始まった日」で表を見てください。

💡 用語解説:週数の修正(CRLによる補正)

CRL(頭殿長:とうでんちょう)は、超音波で測る赤ちゃんの頭からおしりまでの長さです。妊娠初期のCRLは個人差が小さく、週数をよく反映するため、最終月経から計算した週数と大きくずれていると、CRLにもとづいて週数と出産予定日が修正されます。修正後は、安定期の始まりや健診・検査の時期もその週数で数えます。

5. 安定期の赤ちゃんとママの体

安定期の約3か月間に、赤ちゃんは100g余りから1kg前後まで大きくなり、胎動として動きを感じられるようになります。ママの体も、お腹のふくらみが目立ちはじめ、妊娠中らしい体つきに変わっていく時期です。

赤ちゃんの成長の目安

世界保健機関(WHO)が10か国の妊婦さんの超音波測定をもとに作成した胎児発育曲線では、推定体重の中央値は16週で100g余り、20週で約260g、24週で約580g、27週で900g台となっています[4]。安定期の初めと終わりで、体重はおよそ8〜9倍に増える計算です。

👶 安定期の赤ちゃんの推定体重の目安

週数 推定体重(中央値の目安) この時期の主な変化
16週 100g余り 骨や筋肉が発達し、手足をよく動かす
20週 約260g 胎動を感じる人が増える時期
24週 約580g 肺の発達が進み、体の形がはっきりする
27週 900g台 体重の増え方が大きくなり、後期へ向かう

※WHO胎児発育曲線[4]の推定体重の中央値を丸めた目安です。赤ちゃんの大きさには幅があり、健診では発育曲線の範囲に入っているかで評価します。

「安定期の赤ちゃんは約300g」といった数字を見かけることがありますが、この重さは20週前後の目安です。16週の時点ではまだ100g余りで、安定期の終わりに向けて体重の増え方が大きくなっていきます。超音波で測る推定体重は、頭の大きさ、お腹まわり、太ももの骨の長さから計算する値で、実際の体重とはある程度の誤差があります。週数ごとの成長は、1回の数字ではなく、健診ごとの推移が発育曲線に沿っているかで確認します。

胎動を感じ始める時期

胎動とは、お腹の中で赤ちゃんが手足や体を動かす動きを、ママが感じとるものです。英国の国民保健サービス(NHS)は、多くの人が妊娠16〜24週の間に初めて胎動を感じると案内しています[5]。つまり、胎動を感じ始めるのはちょうど安定期の中です。

初めての妊娠では、腸が動くような感覚と区別しにくく、気づくのが遅めになることがあります。2回目以降の妊娠では早めに気づく人が多いとされます。胎盤が子宮の前側にある場合も、感じ方が弱くなることがあります。胎動を感じ始める時期そのものに個人差があるので、20週で感じなくても多くは心配いりませんが、いったん感じるようになった胎動が明らかに減った・弱くなったと感じたときは、早めにかかりつけの産婦人科に連絡してください[5]。

ママの体の変化

安定期には子宮が大人の頭ほどの大きさになり、お腹のふくらみが外から分かるようになります。乳腺の発達でバストが大きくなったり、肌が乾燥しやすくなったりする人もいます。血液の量が増えるため、貧血や立ちくらみが出やすくなるのもこの時期の特徴です。

お腹が大きくなるにつれて、子宮を支える靭帯が引っ張られて脇腹やお腹の下が痛んだり、軽いお腹の張りを感じたりすることも増えます。妊娠中期の体の変化や症状の対処法は、妊娠中期の解説でまとめています。

6. 安定期の過ごし方

安定期は、体調を見ながら運動や外出、出産の準備を進めやすい時期です。ただし「何をしても大丈夫になる時期」ではありません。健診で特に指示がなく、体調がよいことが前提です。切迫流産・切迫早産などで安静を指示されている場合は、その指示を優先してください。

運動の目安

日本臨床スポーツ医学会の「妊婦スポーツの安全管理基準(2019)」は、妊娠経過が正常で、後期流産や早産の経験がなく、合併症がない単胎妊娠であることを条件に、妊娠中の運動の目安を示しています[6]。妊娠してから新しく運動を始める場合は、原則として妊娠12週以降とされています[6]。

運動の強さは、心拍数で150拍/分以下、自覚的には「ややきつい」以下が望ましく、続けて行う運動では「やや楽である」程度にとどめるよう示されています[6]。頻度は週2〜3回、1回60分以内が目安です[6]。ウォーキングや水泳、マタニティヨガ、ストレッチなどが取り入れやすい運動です。

一方、お腹に直接衝撃が加わる運動、転倒や落下の危険がある運動、人とぶつかる可能性が高い運動は避けるよう示されています[6]。また、お腹が大きくなってから長く仰向けで行う運動は、子宮が背中側の太い静脈を圧迫して血圧が下がる「仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)」を起こすことがあるため、横向きや座った姿勢に切り替えてください。

食事と体重管理

つわりが落ち着くと、食べる量が急に増えることがあります。厚生労働省の「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」は、主食・主菜・副菜をそろえた食事を基本に、妊娠中の体重増加を妊娠前の体格に応じた量に保つよう勧めています[7]。体重増加の目安は、妊娠前のBMIが18.5未満なら12〜15kg、18.5以上25.0未満なら10〜13kg、25.0以上30.0未満なら7〜10kgで、30.0以上は個別に相談しながら上限5kgを目安にするとされています[7]。

体重が増えすぎると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群につながることがあります。反対に、増え方が少なすぎると赤ちゃんの発育に影響することもあります。たばことお酒は、安定期に入っても避けてください[7]。

歯の治療

妊娠中は、ホルモンの変化やつわりで歯みがきがしにくかった影響で、歯ぐきの炎症や虫歯が起こりやすくなります。出産後は通院の時間をとるのが難しくなるため、体調が落ち着いている安定期のうちに歯科で一度診てもらうのがよい時期です。受診するときは、妊娠中であることと週数を必ず伝えてください。多くの自治体が妊婦歯科健診を行っているので、母子手帳と一緒に配られる案内も確認しておきましょう。

旅行・飛行機・温泉

体調が安定していれば、安定期は妊娠中の旅行を計画しやすい時期です。ただし、旅行先で急に出血やお腹の張りが起こることもあるため、出かける前に健診で医師に伝え、行き先の近くの産婦人科を調べておくと、いざというときに慌てずにすみます。母子手帳、健康保険証、診察券は必ず持っていきましょう。

飛行機は、出産予定日が近づくと搭乗条件が厳しくなります。たとえば日本航空(国内線)では、出産予定日の28日前から8日前の搭乗には搭乗日の7日以内に作成された医師の診断書が、7日前以内では診断書に加えて医師の同伴が必要とされています[8]。安定期の範囲であれば通常は条件にかかりませんが、航空会社によって規定が異なるため、予約前に確認してください。長時間座りっぱなしになると血栓(血のかたまり)ができやすくなるので、こまめに水分をとり、足を動かすことも大切です。

温泉は、妊娠していること自体で入浴を避ける必要はありません。ただし、長湯や熱いお湯でのぼせること、濡れた床での転倒には注意してください。

性生活

健診で特に止められておらず、体調がよければ、安定期の性生活を控える必要はありません。お腹を圧迫しない姿勢を選び、感染症を防ぐためにコンドームを使ってください。性交後に出血がある、お腹の張りや痛みが続く、という場合は控えて、かかりつけの産婦人科に相談しましょう。前置胎盤や切迫早産と言われている場合は、医師の指示に従ってください。

両親学級と出産の準備

自治体や産院では、妊娠中期から両親学級・母親学級が開かれていることが多く、出産の流れや赤ちゃんのお世話、妊婦体験などを学べます。パートナーと一緒に参加すると、産後の役割分担を話し合うきっかけにもなります。

安定期のうちに、出産する施設の分娩予約、里帰り出産の手続き、ベビー用品のリストアップ、入院準備なども進めておくと、後期に慌てずにすみます。無痛分娩を希望する場合は、受け入れ人数に限りのある施設が多いため早めに確認してください。外出のときはマタニティマークを見えるところに付けておくと、体調が悪くなったときに周りの人に気づいてもらいやすくなります。

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7. 妊娠の報告はいつ?安定期まで言わない理由

家族や友人への妊娠の報告は、安定期(16週ごろ)に入ってからにする人が多い一方、職場にはもっと早く伝えたほうがよい場合があります。安定期まで言わない人が多いのは、流産の多くが妊娠初期に起こるため、もし流産した場合に周りに気をつかわせたくない、という考えからです。

ただし職場については、つわりや体調の変化で仕事の調整が必要になることが少なくありません。重い荷物を持つ、立ち仕事が長い、通勤が混雑しているといった負担がある場合は、早めに上司に伝えておくと配慮を受けやすくなります。最初は直属の上司など必要な人に限って伝え、同僚全体への報告は安定期に入ってからにする、という段階的な伝え方もあります。

妊娠中の働く女性には、法律で保護される仕組みがあります。通勤緩和や休憩、医師の指導にもとづく措置、産前産後休業などの制度や、職場への伝え方については、妊婦を守るための法律と職場へ報告するタイミングで詳しく解説しています。

8. 安定期でも起こるトラブルと受診の目安

安定期でも流産や早産、妊娠に伴う病気は起こりえます。症状が出たときにどのくらい急ぐべきかを知っておくと、迷わず行動できます。カレンダー上の「安定期」より、いまの体のサインを優先してください。

安定期でも流産は起こる?

妊娠12週以降、22週未満に起こる流産は「後期流産」と呼ばれ、安定期に入ってからも起こることがあります[1]。頻度は妊娠初期の流産よりずっと低いものの、原因は初期と異なり、子宮頸管の問題、子宮内の感染、子宮の形の異常、母体の病気などが関わることが多くなります。後期流産の確率や原因、治療については妊娠中期の流産で詳しく扱っています。

お腹の張り・出血・腹痛

安定期に入ると、お腹が張る感覚を自覚する人が増えます。横になって休むとおさまる軽い張りは、子宮が大きくなる過程でよくみられます。一方、休んでもおさまらない張り、1時間に何度も規則的にくり返す張り、出血や痛みを伴う張りは、早産の前ぶれのことがあります。日本産科婦人科学会は、妊娠22週から36週までの間の出産を早産とし、日本の早産の割合は5.7%としています[9]。

お腹の張りや痛みが規則的にあり、子宮の出口(子宮頸管)が開き始めている状態を切迫早産といいます[9]。張りの見分け方や対処法は妊娠中期のお腹の張り、切迫早産の症状や治療は切迫早産とはで解説しています。

子宮頸管無力症

子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)は、妊娠中期に、お腹の張りや出血などの症状がないまま子宮頸管が静かに開き、赤ちゃんを包む袋(胎胞)が出てきてしまう状態です[9]。自覚症状に乏しいため、安定期の健診で行う子宮頸管の長さの測定(経腟超音波検査)が、早く見つけるための手がかりになります。

過去に妊娠中期の流産や早産を経験した人、子宮頸部の手術を受けたことがある人は、健診の担当医にその経過を必ず伝えてください。必要に応じて、頸管を縫って補強する手術(頸管縫縮術)が検討されることがあります。

💡 用語解説:子宮頸管(しきゅうけいかん)

子宮頸管は、子宮の下の端にある細い筒状の部分で、腟とつながっています。妊娠中はしっかり閉じて赤ちゃんを子宮の中に保ち、お産が近づくと短く柔らかくなって開いていきます。妊娠中期に頸管が早く短くなったり開いたりすると、後期流産や早産につながることがあります。

妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・前置胎盤

妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降に血圧が上がる病気で、むくみや頭痛、目がちかちかする、急な体重増加などが手がかりになることがあります。妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて見つかる血糖の異常で、多くは妊娠中期の血糖検査で見つかります。前置胎盤は、胎盤が子宮の出口をふさぐ位置にある状態で、痛みのない出血がきっかけで見つかることがあります。いずれも自覚症状だけでは気づきにくいため、妊婦健診で血圧・尿・体重などを確認し、必要に応じて超音波検査などで評価していくことが大切です。

すぐ受診すべき症状のチェック表

🚨 安定期でも、次の症状はすぐにかかりつけの産婦人科へ連絡を

・生理のような出血、または少量でも出血が続く
・休んでもおさまらないお腹の張りや痛み、規則的にくり返す張り
・水っぽいおりものが流れ出る、下着がぬれる(破水の可能性)
・胎動が明らかに減った、弱くなったと感じる
・激しい頭痛、目がちかちかする、急なむくみ
・38℃以上の発熱、強い腹痛、転倒してお腹を打った

夜間や休日でも、これらの症状があるときは、まず電話で受診先に指示をあおいでください。受診するかどうか迷う程度の症状でも、週数と症状を伝えれば、受診が必要かどうかを判断してもらえます。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【「安定期だから大丈夫」で受診を遅らせないで】

安定期という言葉には、ほっとさせてくれる力があります。一方で、その言葉が「もう心配しなくていい」という思い込みにつながり、出血や張りがあっても様子を見てしまう原因になることもあると考えています。

後期流産や早産、妊娠高血圧症候群は、初期の流産とは原因もしくみも異なり、早く気づいて対応することで経過が変わることがあります。カレンダーではなく体のサインで判断する、という考え方を大切にしていただきたいと思います。

9. 週数の確定とNIPTの受検時期

赤ちゃんの染色体を調べるNIPT(新型出生前診断)は、安定期よりも前の妊娠初期に受ける検査です。NIPTは、お母さんの血液に含まれる赤ちゃん由来(正確には胎盤由来)のDNAの断片を調べ、ダウン症候群(21トリソミー)などの染色体の数の変化の可能性を調べる検査です。第2章で触れた「染色体の数の違い」を、妊娠が続いている赤ちゃんについて調べるものといえます。

一般的なNIPTは、血液中の赤ちゃん由来のDNAの割合が十分になる妊娠10週ごろ以降に行われています。ミネルバクリニックでは、高感度の検査技術を用い、臨床研究として妊娠6週0日から受検できる体制をとっています。いずれの場合も、検査の時期は妊娠週数で決まるため、超音波検査で週数が確定(修正)していることが前提になります。最終月経から数えた週数と、CRLで修正された週数がずれている場合は、修正後の週数で受検時期を考えてください。

NIPTで陽性となった場合、診断を確定するには羊水検査などの確定検査が必要で、その結果が出るまでに一定の期間がかかります。結果を受けてどうするかを考える時間を確保するためにも、検査を受けるかどうかは、安定期を待たずに妊娠初期のうちに情報を集めておくと、選択肢を狭めずにすみます。ミネルバクリニックには常駐する臨床遺伝専門医がいて、検査前後の遺伝カウンセリングから確定検査まで院内で対応しています。検査の内容や費用はNIPT(新型出生前診断)についてでご確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 妊娠4か月(12〜15週)は安定期ですか?

一般的な考え方では、妊娠4か月はまだ安定期の手前です。安定期は妊娠5か月(16週)からとされることが多く、4か月の12〜15週は「流産の多い時期を越えたが、つわりや胎盤の発達はまだ途中」という移行期にあたります。12週を過ぎると流産の起こる割合は大きく下がるため、「12週から安定期」と説明されることもあります。

Q2. 安定期は何週目・何ヶ月からですか?

一般には妊娠16週0日、妊娠5か月からです。終わりは27週6日(7か月の終わり)ごろまでが目安です。最終月経の開始日に112日を足すか、出産予定日から168日を引くと、自分の安定期が始まる日を計算できます。

Q3. 安定期でも流産することはありますか?割合は?

あります。妊娠12週以降22週未満の流産は後期流産と呼ばれます。流産の大部分は12週未満の早期流産で、胎児の心拍が確認された後は週数が進むほど流産の割合は下がりますが、ゼロにはなりません。後期流産は子宮頸管の問題や感染などが関わることが多いため、出血やお腹の張りがあればすぐに受診してください。

Q4. 安定期に入るまで妊娠を言わないのはなぜですか?

流産の多くが妊娠初期に起こるため、もし流産した場合に周りに気をつかわせたくない、という理由で安定期まで待つ人が多くいます。ただし職場には、体調や業務の調整が必要になることがあるため、必要な人には早めに伝えておくほうが配慮を受けやすくなります。

Q5. 安定期の旅行や飛行機は大丈夫ですか?

健診で異常がなく体調がよければ、安定期は旅行を計画しやすい時期です。出かける前に医師に伝え、母子手帳・保険証・診察券を持ち、行き先近くの産婦人科を調べておきましょう。飛行機は出産予定日が近づくと診断書や医師の同伴が必要になる航空会社があるため、予約前に規定を確認してください。

Q6. 安定期に性行為をしてもいいですか?

健診で止められておらず体調がよければ、控える必要はありません。お腹を圧迫しない姿勢にし、感染症を防ぐためにコンドームを使ってください。出血やお腹の張り・痛みがあるとき、前置胎盤や切迫早産と言われているときは控えて医師の指示に従ってください。

Q7. 安定期に入ってもつわりがぶり返すのはなぜですか?

つわりの終わる時期には個人差が大きく、16週を過ぎても続く人や、いったん落ち着いた後に気持ち悪さが戻る人もいます。妊娠中期以降は、大きくなった子宮が胃を押し上げることや、ホルモンの影響で胃腸の動きがゆっくりになることも胸やけや吐き気の原因になります。水分がとれない、体重が減り続けるといった場合は受診してください。

Q8. 赤ちゃんの性別は安定期に入るといつわかりますか?

超音波検査では、外性器の形が見えやすくなる妊娠中期以降に分かることが多くなります。ただし、赤ちゃんの向きや姿勢によって見えにくいこともあり、分かる時期には個人差があります。

まとめ

妊娠の安定期は、一般に妊娠16週0日(5か月)から27週6日(7か月の終わり)ごろまでを指す言葉で、医学用語ではありません。「12週から」という説明は、流産の多くが12週未満に起こり、その多くが赤ちゃんの染色体の数の違いによるものであることに注目した考え方です[1][2]。学会の区分では、妊娠初期は13週6日まで、中期は14週0日〜27週6日です[3]。

自分の安定期は、最終月経の開始日+112日、または出産予定日−168日で計算できます。安定期は運動や旅行、出産の準備を進めやすい時期ですが、出血、規則的なお腹の張り、破水感、胎動の減少などがあれば、週数にかかわらずすぐにかかりつけの産婦人科に連絡してください。

🧬 赤ちゃんの染色体を調べる検査をお考えの方へ

NIPTは、妊娠初期にお母さんの採血だけで、赤ちゃんの染色体の数の変化の可能性を調べる検査です。ミネルバクリニックでは、常駐する臨床遺伝専門医が検査前後の遺伝カウンセリングを行い、陽性の場合の確定検査まで院内で対応しています。受検できる時期は妊娠週数で決まるため、週数を確認したうえでご予約ください。

参考文献

  • [1] 流産・切迫流産. 公益社団法人 日本産科婦人科学会. [日本産科婦人科学会]
  • [2] Tong S, Kaur A, Walker SP, Bryant V, Onwude JL, Permezel M. Miscarriage risk for asymptomatic women after a normal first-trimester prenatal visit. Obstet Gynecol. 2008;111(3):710-714. DOI: 10.1097/AOG.0b013e318163747c. PMID: 18310375. [PubMed 18310375]
  • [3] 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2020年版)各論 2 対象特性 2-1 妊婦・授乳婦. [厚生労働省]
  • [4] Kiserud T, Piaggio G, Carroli G, et al. The World Health Organization Fetal Growth Charts: A Multinational Longitudinal Study of Ultrasound Biometric Measurements and Estimated Fetal Weight. PLoS Med. 2017;14(1):e1002220. DOI: 10.1371/journal.pmed.1002220. PMID: 28118360. [PLoS Medicine]
  • [5] NHS England. Reduced fetal movements (infographic). [NHS England]
  • [6] 日本臨床スポーツ医学会 学術委員会 産婦人科部会. 妊婦スポーツの安全管理基準(2019). [日本臨床スポーツ医学会]
  • [7] 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針(リーフレット). 健やか親子21. [健やか親子21]
  • [8] 日本航空. 妊娠中のお客さま(国内線). [JAL]
  • [9] 早産・切迫早産. 公益社団法人 日本産科婦人科学会. [日本産科婦人科学会]

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プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載
されました。

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