目次
妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用で体温が上がりやすく、妊娠初期に37℃前後の微熱が続くのは珍しいことではありません。体温は妊娠中期に入るころから少しずつ下がり、後期には妊娠前の平熱に近づいていくのが一般的です。一方で、38℃以上の発熱や、せき・のどの痛み・腹痛・出血などを伴う熱は「妊娠による体温上昇」ではなく、病気のサインとして扱います。この記事では、妊婦さんの体温の推移と微熱の原因、受診の目安、そして臨床遺伝専門医の立場から、妊娠中の発熱や感染症が赤ちゃんの先天異常とどう関係するのかを解説します。
Q. 妊婦の微熱は何度まで大丈夫ですか?
A. 37.5℃未満で、ほかに症状がなく、元気に過ごせているなら、妊娠に伴う体温上昇の範囲と考えられることが多いです。妊娠初期は高温期が続くため、37℃台前半はよく見られます。38℃以上の熱、37.5℃以上が続く熱、せき・のどの痛み・腹痛・出血・おなかの張りを伴う熱は、かかりつけの産婦人科に連絡してください。
- ➤妊娠初期 → 高温期がそのまま続き、37℃前後になることもある
- ➤妊娠中期〜後期 → 少しずつ下がり、妊娠前の平熱に近づく
- ➤受診の目安 → 38℃以上、または熱以外の症状があるとき
- ➤赤ちゃんへの影響 → 初期の高熱と神経管閉鎖障害の関連、風疹・サイトメガロウイルスなどの感染症
1. 妊娠中の体温は何度が正常?初期・中期・後期の推移
妊娠中の体温は、妊娠初期にいちばん高く、妊娠中期に入るころから少しずつ下がり、後期には妊娠前の平熱に近づくという経過をたどるのが一般的です。ただし、体温の高さや下がり始める時期には個人差が大きく、「何度なら正常」と一律に決められるものではありません。大切なのは、妊娠前の自分の平熱と比べてどのくらい高いか、そして熱以外の症状があるかどうかです。
ここでいう「体温」には2種類あります。朝起きてすぐ、体を動かす前に婦人体温計で測る「基礎体温」と、日中にわきの下などで測るふだんの体温です。日中の体温は、食事や活動、室温の影響を受けて基礎体温より高めに出ます。妊娠中の体温の推移を考えるときは、どちらの体温の話なのかを分けておくと混乱しません。
🌡️ 妊娠時期ごとの体温の目安
| 時期 | 体温の傾向 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 妊娠初期(〜13週) | 高温期がそのまま続く。日中は37℃前後になることもある | 黄体ホルモン(プロゲステロン)が体温調節の中枢に作用する |
| 妊娠中期(14〜27週) | 中期に入るころから少しずつ下がる | 体が妊娠の状態に順応していく。下がる仕組みは完全には解明されていない |
| 妊娠後期(28週〜) | 妊娠前の平熱に近づくが、暑さや熱っぽさは感じやすい | 代謝の増加、循環血液量の増加、胎児が産生する熱 |
※この表の初期・中期の区分は国際的に用いられる区分です。日本では妊娠初期を15週まで、中期を16〜27週とする区分も用いられます。体温が下がる時期には個人差があります。体温の数字だけで妊娠の経過の良し悪しは判断できません。
妊娠初期:高温期が続くため37℃前後でも正常範囲のことが多い
妊娠初期は、排卵後に始まった高温期が下がらずに続いている状態で、日中の体温が37℃前後になっても多くは正常範囲です。排卵後、卵巣にできる黄体からプロゲステロンが分泌され、脳の視床下部にある体温調節中枢に働きかけて、体温の「設定値」を少し引き上げます。米国国立医学図書館の医学教科書(StatPearls)では、排卵後の基礎体温は低温期よりおよそ華氏0.5〜1度(摂氏約0.3〜0.6℃)上がり、黄体期のあいだその状態が続くと説明されています[1]。
妊娠が成立すると、着床した胚の栄養膜から分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が黄体を維持するため、プロゲステロンの分泌が続き、生理予定日を過ぎても体温が下がりません。ただし、基礎体温の上昇幅を日中のわきの下の体温にそのまま当てはめることはできず、測定部位や時刻によって値は異なります。この時期には「風邪のような熱っぽさ」「体のだるさ」を感じることもあり、妊娠初期症状のひとつとして知られています。
反対に、妊娠初期でも体温があまり上がらない人もいます。測り方や睡眠時間の影響も大きく、体温が高くないこと自体は異常のサインではありません。基礎体温の測り方や、妊娠初期に体温が下がったときの考え方は妊娠初期の体温(基礎体温)の解説で詳しく扱っています。
妊娠中期:中期に入るころから少しずつ下がる
妊娠中期に入るころ(おおむね14〜16週前後)から体温はゆるやかに下がり始め、中期のうちに妊娠前の平熱に近づいていく人が多いです。この時期は胎盤がほぼ完成し、つわりも落ち着いて、体調が安定してくる時期でもあります。
ここで知っておいていただきたいのは、「胎盤ができてホルモンが減るから体温が下がる」わけではないという点です。妊娠7〜9週ごろを境に、プロゲステロンを作る主役は卵巣の黄体から胎盤へ移りますが、プロゲステロンの血中濃度そのものは妊娠の終わりまで上がり続けます。それでも体温が下がってくるのは、体がホルモン環境に順応することや、同じく増えていくエストロゲンの作用、皮膚の血流が増えて熱を逃がしやすくなることなどが関係していると考えられていますが、仕組みは完全にはわかっていません。
妊娠中期に入っても37℃台の日がある、という人もいます。体調がよく、ほかに症状がなければ、すぐに異常を疑う必要はありません。妊娠中期の体の変化や過ごし方は妊娠中期はいつからいつまでかの解説にまとめています。
妊娠後期:平熱に近づくが、暑さ・熱っぽさは感じやすい
妊娠後期の体温は、多くの人で妊娠前の平熱かそれに近い値に落ち着きますが、体感としては「暑い」「ほてる」と感じやすい時期です。体温計の数字はそれほど高くないのに熱っぽく感じるのには、いくつかの理由があります。
まず、妊娠後期には母体の基礎代謝が増え、体の中で作られる熱の量が多くなります。循環血液量も妊娠前より大きく増え、皮膚に流れる血液が多くなるため、顔や手足がほてりやすくなります。さらに、おなかの赤ちゃんは自分でも熱を作っていて、その熱は胎盤を通じて母体へ逃がされています。赤ちゃんが大きくなるほど、母体が処理する熱は増えていきます。皮下脂肪が増えることも、熱がこもる感覚につながります。
このため、妊娠後期は夏場の熱中症や脱水に注意が必要です。こまめな水分補給と室温の調整を心がけてください。一方で、後期に37.5℃以上の熱が出た場合は、尿路感染症や子宮内の感染など、妊娠中に注意したい病気が隠れていることがあります(第3章・第4章で説明します)。
体温の数字だけで流産や赤ちゃんの異常はわからない
妊娠中の体温が高い・低い・下がったという変化だけで、流産や赤ちゃんの異常を判断することはできません。体温は測る時刻、睡眠、室温、測る部位でかんたんに変わるため、1日や2日の上下に意味を読み取るのは難しいものです。
赤ちゃんの状態は、妊婦健診での超音波検査(心拍、発育、羊水の量など)で確認します。体温の変化が気になるときも、出血や強い腹痛などの症状がなければ、まずは次の健診で相談すれば十分なことがほとんどです。逆に、体温の数字が平熱でも、出血・腹痛・おなかの張りが続くときは、体温とは関係なく連絡してください。
2. 妊婦の微熱は何度まで大丈夫?微熱・発熱・高熱の線引き
妊婦さんの場合、37.5℃未満で、ほかに症状がなく、数日のうちに落ち着く熱なら、妊娠に伴う体温上昇の範囲として様子を見てよいことが多いです。反対に、38℃以上の熱、37.5℃以上が続く熱、熱以外の症状を伴う熱は、妊娠によるものではない可能性を考えて産婦人科に相談します。
微熱・発熱・高熱の目安
「微熱」には医学的に統一された定義はありません。日本では37.5℃以上を発熱の目安として扱うことがありますが、「微熱」「高熱」の区切りは測定部位や場面で異なります。この記事では38.0℃以上を、妊娠中に当日中の連絡が必要な発熱の目安とします。日本人の平熱は36℃台後半の人が多いものの、もともと36℃前後の人もいれば37℃近い人もいて、同じ37.2℃でも人によって意味が違います。
🌡️ 妊娠中の体温の受け止め方の目安
| 体温 | よくある状況 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 平熱〜37.4℃ | 妊娠初期の高温期、暑い日、食後や活動後 | ほかに症状がなければ経過観察。体を休めて水分をとる |
| 37.5〜37.9℃ | 感染症なども考慮。妊娠による上昇と数字だけでは区別できない | 休息後も続く、平熱より明らかに高い、または症状を伴うなら産婦人科に相談 |
| 38.0℃以上 | 妊娠による体温上昇ではまず説明できない | 当日中に産婦人科へ連絡し、指示を受ける |
※あくまで目安です。出血・強い腹痛・おなかの張り・破水感・胎動の減少があるときは、体温にかかわらず連絡してください。
38℃以上を受診相談の目安にするのは、通常の妊娠に伴う生理的変化だけでは説明しにくい発熱だからです。排卵後の基礎体温が約0.3〜0.6℃上がるという記述[1]は、日中の体温の正常上限を定めるものではありません。38℃を超える熱が出たら、何か別の原因(多くは感染症)が加わっていると考えるのが自然です。
妊娠初期の微熱はいつまで続く?
妊娠初期の微熱っぽさは、高温期の続きとして妊娠初期のあいだ続き、妊娠中期に入るころから少しずつ落ち着いていくのが一般的です。生理予定日のころから熱っぽさを感じ始め、つわりが落ち着く時期と前後して体温も下がってくる人が多く見られます。
ただし、「妊娠初期だから微熱は当たり前」と決めつけないことも大切です。妊娠初期は免疫の働き方が変わり、一部の感染症では重症化リスクが高まりますが、すべての感染症にかかりやすくなるわけではありません。37℃台前半の熱でも、のどの痛み、鼻水、せき、関節の痛み、強いだるさがある場合は、妊娠による体温上昇ではなく感染症による発熱の始まりかもしれません。熱以外の症状の有無が、見分けるための一番の手がかりです。
自分の平熱を知っておくと判断しやすい
妊娠中の熱を正しく判断するには、自分のふだんの体温を知っておくことが役に立ちます。体調のよい日に、朝・昼・夕など同じ時刻に何日か測っておくと、自分の体温の幅がわかります。体温は1日のうちでも変動し、一般に早朝が低く、夕方にかけて高くなります。
測るときは、毎回同じ体温計で、同じ部位(わきの下なら汗をふいてしっかりはさむ)を使い、食事や入浴、運動の直後は避けます。熱が出たときは、何時に何度だったかをメモしておくと、産婦人科に電話で相談するときに状況を正確に伝えられます。
3. 妊娠中に微熱・発熱が出る原因
妊娠中の微熱の多くはホルモンと体の変化によるものですが、熱が高い・続く・ほかの症状を伴う場合は、感染症など別の原因を考えます。原因によって対応が大きく変わるため、ここで主なものを整理します。
ホルモンと体の変化による体温上昇
第1章で説明したとおり、妊娠初期の体温上昇はプロゲステロンの作用によるもので、病気ではありません。これに加えて、妊娠中は基礎代謝が増え、循環血液量が増加し、心拍数も少し上がります。こうした変化が重なって「体がほてる」「熱っぽい」と感じやすくなります。
このタイプの熱っぽさは、体温が37℃台前半にとどまり、のどの痛みやせきなどの症状がなく、食欲や元気がおおむね保たれているのが特徴です。数日から数週間にわたって同じような体温が続き、急に上がることはありません。
風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症
妊娠中の発熱では、風邪などの呼吸器の感染症が主な原因のひとつです。妊娠中は、赤ちゃんを異物として攻撃しないよう免疫の働き方が変化しているうえ、心臓や肺への負担も増えています。米国疾病予防管理センター(CDC)は、妊娠中の免疫・心臓・肺の変化によって、呼吸器ウイルスで重症化するリスクが高まると説明しています[2]。
インフルエンザは、38℃以上の急な高熱、関節や筋肉の痛み、強いだるさで始まることが多く、妊娠中は肺炎などの合併症を起こしやすいことが知られています。新型コロナウイルス感染症も、妊娠中は重症化しやすいグループに含まれます。どちらも、妊娠中に使える抗ウイルス薬があり、早く治療を始めるほど効果が期待できます。家族がインフルエンザと診断された、あるいは自分に急な高熱が出たときは、自己判断で様子を見ず、まず電話で相談してください。妊娠中の予防接種については、かかりつけの産婦人科で確認できます。
ふつうの風邪(かぜ症候群)であれば、赤ちゃんに直接影響することは基本的にありません。ただし、熱が高い状態が続くと母体の体力を奪い、水分がとれないと脱水につながります。市販の風邪薬には妊娠中に避けたい成分を含むものもあるため、薬を使う前に相談してください。
尿路感染症・腎盂腎炎や子宮内の感染
妊娠中に38℃以上の熱が出て、せきや鼻水などのかぜ症状がない場合は、尿路感染症や子宮内の感染も考えます。妊娠中はプロゲステロンの作用で尿管がゆるみ、大きくなった子宮に圧迫されることも加わって、尿が流れにくくなります。そのため膀胱炎から腎臓まで細菌が上がる腎盂腎炎(じんうじんえん)を起こしやすく、高熱、寒気、背中や腰の痛み、排尿時の痛みなどが出ます。腎盂腎炎は早産のきっかけになることがあるため、入院して点滴で抗菌薬治療を行うことも少なくありません。
妊娠中期から後期にかけての発熱で特に注意したいのが、子宮内の卵膜や羊水に細菌が感染する絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)です。発熱に加えて、おなかの張りや痛み、子宮を押したときの痛み、においの強いおりもの、母体や赤ちゃんの脈が速くなるといった所見がみられます。破水のあとに起こりやすく、早産の原因にもなります。破水と感染の関係は前期破水の解説で詳しく説明しています。
💡 用語解説:絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)
赤ちゃんと羊水を包む膜(絨毛膜と羊膜)や羊水に細菌が感染した状態です。多くは腟から細菌が上がってくることで起こり、破水のあとに起こりやすくなります。母体の発熱、子宮の痛み、おりもののにおい、母体と赤ちゃんの頻脈などが手がかりになり、早産や赤ちゃんの感染症の原因になるため、疑われた時点で抗菌薬による治療や分娩の時期の判断が行われます。
熱中症・脱水によるもの
妊娠中は熱を作る量が増える一方で、汗や皮膚からの放熱が追いつかなくなることがあり、暑い環境では体温が上がりやすくなります。特に妊娠後期の夏場は、室内でも熱中症になることがあります。水分不足で尿の量が減っている、めまいや頭痛がある、汗が急に出なくなった、といったときは熱中症や脱水を疑い、涼しい場所で休んで水分と塩分をとってください。意識がぼんやりするときは119番に連絡し、水分を無理に飲ませず体を冷やします。意識がはっきりしていても水分がとれないときは、すぐに医療機関に連絡します。
4. 受診の目安:38℃以上やほかの症状があるとき
妊娠中に38℃以上の熱が出たとき、または熱に加えてほかの症状があるときは、当日中にかかりつけの産婦人科へ電話で連絡してください。感染症の可能性がある場合、待合室での感染拡大を防ぐため、いきなり受診せず先に電話で指示を受けるのが基本です。妊娠していることがわかる前の時期で内科などを受診する場合も、妊娠の可能性があることを必ず伝えてください。
すぐに連絡したい症状
次のような場合は、熱が37℃台でも早めに連絡します。妊娠に関係する病気や、重症化しつつある感染症が隠れていることがあるためです。
🚨 発熱とあわせて連絡したい症状
| 症状 | 考えられること |
|---|---|
| 38℃以上の熱、急な高熱と関節痛 | インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などのウイルス感染症 |
| 息苦しさ、胸の痛み、ぐったりしている | 肺炎など重症化しつつある感染症 |
| 背中や腰の痛み、排尿時の痛み、寒気とふるえ | 腎盂腎炎などの尿路感染症 |
| おなかの張り・痛み、においの強いおりもの、破水感 | 絨毛膜羊膜炎、切迫早産 |
| 発疹、首のリンパ節の腫れ | 風疹、りんご病(伝染性紅斑)、水ぼうそうなど |
| 出血、胎動が減った | 体温にかかわらず赤ちゃんの状態の確認が必要 |
※夜間・休日は、かかりつけ医の時間外連絡先や地域の救急相談窓口を利用してください。
熱が出たときの過ごし方と解熱剤の考え方
妊娠中に熱が出たら、まず水分をとって体を休め、薬は医師の指示のもとで使います。体を冷やすときは、寒気がなければ、首のつけ根、わきの下、足のつけ根などを無理のない範囲で冷やします。寒気や震えがある間は強く冷やさず、冷却だけで感染症の治療や解熱薬の代わりにはなりません。冷却シートは貼っている部分がひんやりして心地よく感じるものの、体温を下げる効果は大きくありません。使うのは問題ありませんが、それだけで熱が下がると期待しないほうがよいでしょう。
妊娠中の解熱鎮痛薬として、医療機関で一般に使われているのはアセトアミノフェンです。一方、イブプロフェンやロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、妊娠中期以降の使用に注意が必要です。米国食品医薬品局(FDA)は2020年、妊娠20週以降のNSAIDsの使用で胎児の腎臓に影響が出て羊水が減ることがあるとして、医師の指示がない限り使わないよう勧告しました。妊娠30週ごろ以降は、赤ちゃんの心臓近くの血管(動脈管)が早く閉じてしまうおそれもあるため避けるべきとされています[3]。
市販の総合感冒薬や解熱鎮痛薬には、NSAIDsを含む製品が多くあります。自己判断で飲まず、産婦人科や薬剤師に相談してから使ってください。薬を飲んでしまった場合の考え方や、妊娠週数ごとの薬の影響は妊娠中の薬との付き合い方で詳しく解説しています。
🩺 院長コラム【「我慢して薬を飲まない」は正解ではありません】
妊娠中は「赤ちゃんのために薬は飲まないほうがいい」と考えて、高い熱を我慢してしまう方が少なくありません。けれども、次の章で説明するように、妊娠初期の高熱そのものが赤ちゃんの先天異常と関連するという研究があります。熱を放置することにも、それなりのリスクがあるのです。
大切なのは、薬を使うか使わないかの二択で考えることではなく、妊娠中に使える薬を、必要なときに、医師の判断のもとで使うことだと考えています。38℃を超える熱が出たら、我慢せずに相談してください。
5. 遺伝の視点:妊娠中の発熱・感染症と赤ちゃんの先天異常
妊娠初期の高熱は神経管閉鎖障害などの先天異常のリスク上昇と関連すると報告されており、また風疹やサイトメガロウイルスなど一部の感染症は、熱の高さとは別に赤ちゃんに直接影響することがあります。ここからは、臨床遺伝専門医の立場から、妊娠中の発熱と先天異常の関係を、時期と原因に分けて整理します。
前提として、先天異常(生まれつきの体の形や働きの違い)は、どの妊娠でも一定の割合で起こります。原因には、染色体や遺伝子の変化、薬や感染症などの環境要因、その組み合わせがあり、多くは原因を特定できません。全体像は先天異常とはで解説しています。発熱や感染症は、その環境要因のひとつにあたります。
妊娠初期の高熱と神経管閉鎖障害
妊娠初期に母体が高い熱を出すと、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが上がることが、複数の研究で報告されています。神経管とは、胎児の脳と脊髄のもとになる管状の構造で、受精後およそ4週(妊娠週数でいうと6週ごろ)までに閉じます[4]。この時期に管がうまく閉じないと、無脳症や二分脊椎(にぶんせきつい)が起こります。神経管が閉じる時期は、多くの人がまだ妊娠に気づいていないか、気づいたばかりのころにあたります。
発熱と神経管閉鎖障害の関係を調べた研究をまとめたシステマティックレビュー・メタ解析では、妊娠初期の母体の高体温が神経管閉鎖障害のリスク上昇と関連し、統合オッズ比は1.92(95%信頼区間1.61〜2.29)でした。高体温がヒトの催奇形因子である可能性があると結論づけています[5]。米国の大規模な症例対照研究(全米先天異常予防研究)では、妊娠初期に風邪やインフルエンザで発熱したと答えた母親で、無脳症の調整オッズ比が1.52、二分脊椎が1.39、口唇裂(口蓋裂を伴うものを含む)が1.23などと、8種類の先天異常との関連がみられました[6]。高体温が先天異常に与える影響については、動物実験から臨床研究までをまとめた総説も出ています[7]。
この数字の受け止め方には注意が必要です。オッズ比は、発熱を申告した群と風邪・インフルエンザを申告しなかった群の「発生確率から求めたオッズ」の比です。まれな疾患ではリスク比に近い値になりますが、個人の発生確率を直接示す数字ではありません。研究ごとに値は異なり、神経管閉鎖障害はもともとまれな先天異常です。妊娠初期に熱を出した人の赤ちゃんの大多数には、神経管閉鎖障害は起こりません。また、この研究は母親の記憶に基づく回答を使っており、熱の高さや続いた期間、発熱の原因となった病気そのものの影響を完全には分けられていません。
💡 用語解説:神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)
胎児の脳や脊髄のもとになる神経管が、妊娠のごく初期にうまく閉じないことで起こる先天異常の総称です。頭側で閉じないと無脳症、背中側で閉じないと二分脊椎になります。原因には遺伝的な要因と環境要因の両方が関わり、妊娠前からの葉酸の摂取でリスクを下げられることがわかっています。
神経管閉鎖障害の予防策として確立しているのは、妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸の摂取です。発熱のリスクを過度に心配するより、妊娠を考えた時点で葉酸をとり始めることのほうが、できる対策としてはずっと確実です。葉酸と神経管閉鎖障害の関係は神経管閉鎖障害の原因と葉酸の予防効果、葉酸サプリメントのとり方は葉酸サプリメントの効果で解説しています。
熱を下げることの意味と、アセトアミノフェンをめぐる議論
妊娠中の高熱は、薬を使ってでも下げることが勧められています。ただし、熱を下げれば先天異常を確実に防げると証明されているわけではありません。国際産婦人科連合(FIGO)は2025年の声明で、治療されない妊娠初期の発熱は流産、神経管閉鎖障害、口蓋裂、心臓の異常のリスク上昇と関連すると述べ、必要なときにはアセトアミノフェン(パラセタモール)を妊娠中の第一選択の鎮痛解熱薬として使い続けるよう勧めています[8]。一方、先ほどの全米先天異常予防研究の著者らは、解熱薬の使用が発熱と先天異常の関連を弱めるかどうかは、今後の研究で確かめる必要があるとしています[6]。
2025年9月には、米国政府が妊娠中のアセトアミノフェン使用と子どもの自閉症との関連に言及する発表を行い、日本でも不安が広がりました。これに対し、日本自閉スペクトラム学会は、母親のアセトアミノフェン使用と自閉スペクトラム症の関連を示唆する観察研究はあるものの一致した結果は得られておらず、強い原因候補と考える根拠は不十分だとする声明を出しています。同学会は、妊娠中の発熱を伴う病気そのものが、鎮痛薬の服用とは関係なく子どもの神経発達に影響しうる点も指摘しています[9]。
この議論で重要なのが、スウェーデンで約248万人の子どもを追跡した研究です。きょうだい比較を行わない多くの要因を調整した解析では、妊娠中にアセトアミノフェンを使った母親の子どもで自閉症のハザード比が1.05とわずかに高く見えましたが、同じ母親から生まれたきょうだいどうしで比べると0.98となり、関連は消えました。ADHDと知的障害でも同様の結果でした[10]。きょうだい比較では、家庭環境や遺伝的な背景といった家族に共通する要因の影響を抑えられるため、それまで見えていた関連は薬そのものではなく、こうした家族要因で説明できる可能性が高いと考えられます。
臨床遺伝専門医として付け加えると、自閉スペクトラム症は遺伝的な要因の関与が大きいことが知られており、「薬を飲んだ母親」と「飲まなかった母親」を単純に比べると、薬以外の違いが結果に入り込みやすいのです。現時点の根拠に基づけば、妊娠中に高い熱が出たときは、医師の指示のもとでアセトアミノフェンを使って熱を下げるのが妥当な選択だと考えています。
赤ちゃんに影響しうる感染症(TORCH症候群)
妊娠中の感染症のなかには、母体の熱の高さとは関係なく、病原体そのものが胎盤を通って赤ちゃんに感染し、先天異常や病気を起こすものがあります。代表的なものは、頭文字をとってTORCH(トーチ)症候群と呼ばれ、トキソプラズマ、風疹、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルスのほか、梅毒、水痘(水ぼうそう)、パルボウイルスB19などが含まれます。これらは母体では軽い風邪のような症状や微熱で終わったり、まったく症状が出なかったりすることも多いため、「熱が高くなかったから大丈夫」とは言い切れません。
🦠 妊娠中に注意したい主な感染症と赤ちゃんへの影響
| 感染症 | 母体の症状 | 赤ちゃんへの主な影響 | 予防・対策 |
|---|---|---|---|
| 風疹 | 発熱、発疹、リンパ節の腫れ。無症状のことも | 先天性風疹症候群(白内障、先天性心疾患、難聴など)。妊娠初期ほど起こりやすい | 妊娠前のワクチン接種。妊婦健診で抗体を確認 |
| サイトメガロウイルス | 多くは無症状か軽い発熱・だるさ | 難聴、小頭症、発達の遅れなど | 子どもの唾液や尿に触れたあとの手洗い |
| トキソプラズマ | 多くは無症状か軽い発熱・リンパ節の腫れ | 脈絡網膜炎、水頭症など。初期の感染ほど重症になりやすい | 生肉を避け、肉は中心まで加熱。土や猫のふんに触れたら手洗い |
| パルボウイルスB19(りんご病) | 発熱、頬の赤み、関節痛。無症状のことも | 胎児貧血、胎児水腫、流産。形の異常は起こさない | 流行時の手洗い、子どもとの食器の共用を避ける |
| リステリア | 発熱、筋肉痛、胃腸症状 | 流産、死産、早産、新生児の重い感染症 | ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモンなどに注意 |
※主な内容は国立健康危機管理研究機構[11]、各原著論文[12][13]、国際産婦人科超音波学会[14]、CDC[15]、厚生労働省[16]による。
風疹は、妊娠初期に感染するほど赤ちゃんに影響が出やすい感染症の典型です。国立健康危機管理研究機構(旧・国立感染症研究所)の資料では、妊娠1か月での感染で50%以上、2か月で35%程度に先天性風疹症候群が起こるとされ、妊娠20週以降の感染では異常がないことが多いと説明されています[11]。風疹ワクチンは生ワクチンのため妊娠中は接種できません。妊婦健診の抗体検査で抗体が少ないとわかった場合は、妊娠中は人混みを避け、同居する家族にワクチン接種を勧め、自分は出産後に接種するのが一般的な対応です。
トキソプラズマは、生肉や土、猫のふんなどを通じて感染する寄生虫(原虫)です。欧州の研究では、母体が妊娠中に初めて感染した場合、赤ちゃんに感染する確率は妊娠13週で6%、36週で72%と、週数が進むほど高くなりました。一方、早い時期に感染した赤ちゃんほど症状が重くなりやすいことも示されています[12]。感染しやすさと重さが逆向きに動くのが、この感染症の特徴です。
パルボウイルスB19は、子どものりんご病(伝染性紅斑)の原因ウイルスです。国際産婦人科超音波学会(ISUOG)の資料によると、妊娠中の感染の30〜50%で赤ちゃんに感染が及び、胎児の貧血や胎児水腫、流産を起こすことがありますが、形の異常(先天奇形)を起こすことはありません[14]。胎児水腫については胎児水腫の解説をご覧ください。
リステリアは、TORCHには含まれませんが、妊娠中に特に注意したい食中毒菌です。CDCは、妊娠中の女性はリステリアに感染する可能性が10倍高いとしています[15]。冷蔵庫の中でも増える性質があり、厚生労働省は、加熱せずにそのまま食べるナチュラルチーズ、生ハム、肉や魚のパテ、スモークサーモンなどを注意が必要な食品として挙げています[16]。母体は軽い症状でも、赤ちゃんに影響が出ることがあります。避けたい食品の詳細は妊娠中の食事の解説にまとめています。
頻度が高いのは先天性サイトメガロウイルス感染症
TORCH症候群のなかで、日本で最も頻度が高いのは先天性サイトメガロウイルス感染症です。日本の多施設研究では、新生児21,272人の尿を調べたところ66人(0.31%)が先天性サイトメガロウイルス感染症と診断され、そのうち20人(30.3%)に症状や頭部画像の異常がありました[13]。おおよそ300人に1人の赤ちゃんが感染して生まれてくる計算になり、決して珍しい感染症ではありません。
サイトメガロウイルスは、多くの大人が子どものころに感染しているありふれたウイルスで、乳幼児の唾液や尿に多く含まれます。母体は感染しても無症状か、軽い発熱やだるさ程度で終わることが多いため、妊娠中に感染したことに気づかないのがふつうです。生まれた赤ちゃんの難聴や発達の遅れの原因となることがあり、上の子がいる妊婦さんでは、子どもの食べ残しを食べない、おむつ交換のあとや唾液に触れたあとはよく手を洗うといった対策が勧められています。詳しくは先天性サイトメガロウイルス感染症とはで解説しています。
💡 用語解説:催奇形因子(さいきけいいんし)
妊娠中に母体を通じて胎児に作用し、先天異常を起こしうる外的な要因のことです。一部の薬、アルコール、放射線、風疹ウイルスなどの病原体、そして高体温が含まれます。影響の出方は、作用した時期(器官ができる妊娠5〜10週ごろが最も影響を受けやすい)や量によって大きく変わります。
風疹やサイトメガロウイルス、高体温のように、胎児の発生に影響する外的な要因をまとめて催奇形因子(テラトゲン)と呼びます。催奇形因子による影響と、染色体や遺伝子の変化による先天異常は、原因も、わかる検査も異なります。
発熱や感染のあと、赤ちゃんの状態を知るには
妊娠中に高熱や感染症にかかったあとの赤ちゃんの状態は、主に超音波検査と、必要に応じた血液検査や羊水検査で確認します。NIPT(新型出生前診断)は染色体の数の変化を調べる検査で、発熱や感染症による影響はわかりません。
神経管閉鎖障害のような体の形の異常は、妊娠中期の詳しい超音波検査で多くが見つかります。感染症については、母体の血液検査(抗体検査)で感染の時期を推定し、赤ちゃんへの感染が疑われる場合には、超音波での所見の確認や羊水を使ったウイルス検査が検討されます。体の形を詳しく調べる超音波検査については胎児ドック(胎児超音波スクリーニング検査)とは、どの異常がいつ、どの検査でわかるかは胎児の障害はいつわかるかの解説にまとめています。
一方、NIPTでわかるのは、ダウン症候群(21トリソミー)などの染色体の数の変化です。染色体の変化は受精の時点やそのごく初期に決まっているもので、妊娠中に熱を出したことで生じるものではありません。「高熱を出したから染色体異常が心配」という不安に対しては、発熱と染色体の変化は関係がないと説明できます。そのうえで、年齢などを理由に赤ちゃんの染色体について知っておきたいと考える方にとって、NIPTは選択肢のひとつになります。妊娠初期の高熱と検査の考え方は妊娠初期に高熱、赤ちゃんへの影響は?で解説しています。
🩺 院長コラム【「熱の影響」と「染色体」は分けて考える】
妊娠中に熱を出すと、「何か異常が起きたのでは」と、あらゆる先天異常をひとまとめに心配してしまいがちです。けれども、発熱や感染症による影響と、染色体や遺伝子の変化による先天異常は、起こる仕組みも、調べる方法もまったく違います。
遺伝医学では、発熱・感染症の影響と染色体の変化を分けて評価することが大切です。熱の影響が心配なら超音波検査、感染症が心配なら抗体検査、染色体が気になるならNIPTというように、知りたいことに合った検査を選ぶことで、検査の対象と限界を確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 妊娠中に37.5℃くらいの熱が続くのは大丈夫ですか?
37.5℃を妊娠に伴う体温上昇の上限とみなす根拠はありません。まず安静にして同じ方法で測り直し、平熱より明らかに高い状態が続く場合や、のどの痛み・せき・腹痛・おなかの張りなどがある場合は、かかりつけの産婦人科に相談してください。
Q2. 妊娠初期に38℃の熱が1日だけ出ました。赤ちゃんに影響しますか?
妊娠初期の高体温と神経管閉鎖障害の関連は報告されていますが、38℃の熱が1日出た場合の個別のリスクは、この情報だけでは計算できません。メタ解析の統合オッズ比は1.92ですが、研究対象の発熱時期や原因、持続時間はさまざまです。神経管閉鎖障害はもともとまれで、発熱した妊娠の大多数には起こりません。発熱中なら産婦人科に連絡し、回復後も健診で発熱の時期と経過を伝えてください。体の形の異常は超音波で評価しますが、すべてを検出できるわけではありません。
Q3. 妊娠初期の微熱はいつまで続きますか?
妊娠初期の微熱っぽさは高温期の続きで、妊娠初期のあいだ続き、妊娠中期に入るころ(おおむね14〜16週前後)から少しずつ下がるのが一般的です。時期には個人差があり、中期以降も37℃台の日がある人もいます。
Q4. 妊娠中に冷却シートや解熱剤は使えますか?
冷却シートは使っても問題ありませんが、体温を下げる効果は大きくありません。解熱剤は、医療機関では一般にアセトアミノフェンが使われます。イブプロフェンやロキソプロフェンなどのNSAIDsは妊娠20週以降は避けるよう勧告されているため、市販薬は自己判断で使わず、医師や薬剤師に相談してください。
Q5. 妊娠中に体温が下がったら流産のサインですか?
体温が下がったことだけで流産かどうかは判断できません。体温は測る時刻や睡眠でも変わり、妊娠中期に入れば自然に下がっていきます。出血や強い腹痛がなければ、次の健診で相談すれば十分なことがほとんどです。
Q6. 妊娠中に熱を出したあと、NIPTで赤ちゃんへの影響はわかりますか?
わかりません。NIPTは染色体の数の変化を調べる検査で、発熱や感染症による影響は対象外です。染色体の変化は妊娠中の発熱で生じるものではありません。発熱や感染の影響は、超音波検査や母体の抗体検査などで確認します。
まとめ
妊娠中の体温は、妊娠初期にプロゲステロンの作用で高温期が続き、日中は37℃前後になることもあります[1]。妊娠中期に入るころから少しずつ下がり、後期には妊娠前の平熱に近づきますが、代謝や血流の増加で暑さは感じやすくなります。37.5℃未満でほかに症状がなければ、多くは妊娠に伴う体温上昇の範囲です。
一方、38℃以上の熱や、せき・腹痛・出血・おなかの張りなどを伴う熱は、妊娠によるものではないと考えて、当日中に産婦人科へ連絡してください。妊娠初期の高熱は神経管閉鎖障害などのリスク上昇と関連すると報告されており[5][6]、高い熱は医師の指示のもとでアセトアミノフェンなどを使って下げることが勧められています[8]。また、風疹やサイトメガロウイルスのように、熱の高さとは関係なく赤ちゃんに影響しうる感染症もあります。発熱や感染症の影響と染色体の変化は別のものとして、知りたいことに合った検査で確認していくことが大切です。
🧬 赤ちゃんの染色体について知りたい方へ
ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医が常駐し、NIPT(新型出生前診断)を妊娠10週から行っています。検査の前後には、結果の意味やその後の選択肢について臨床遺伝専門医が説明し、陽性の場合の確定検査までを一貫してサポートします。
参考文献
- [1] Steward K, Raja A. Physiology, Ovulation And Basal Body Temperature. StatPearls. NCBI Bookshelf. Updated July 17, 2023. [NCBI Bookshelf]
- [2] People at Increased Risk for Severe Respiratory Illnesses. Centers for Disease Control and Prevention. [CDC]
- [3] FDA recommends avoiding use of NSAIDs in pregnancy at 20 weeks or later because they can result in low amniotic fluid. U.S. Food and Drug Administration. 2020. [FDA]
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- [5] Moretti ME, Bar-Oz B, Fried S, Koren G. Maternal hyperthermia and the risk for neural tube defects in offspring: systematic review and meta-analysis. Epidemiology. 2005;16(2):216-219. [DOI]
- [6] Waller DK, Hashmi SS, Hoyt AT, et al. Maternal report of fever from cold or flu during early pregnancy and the risk for noncardiac birth defects, National Birth Defects Prevention Study, 1997–2011. Birth Defects Res. 2018;110(4):342-351. doi:10.1002/bdr2.1147. PMID:29094488. [CDC Stacks]
- [7] Graham JM Jr. Update on the gestational effects of maternal hyperthermia. Birth Defects Res. 2020;112(12):943-952. doi:10.1002/bdr2.1696. [PubMed 32686349]
- [8] Paracetamol (acetaminophen) use during pregnancy and autism risk: evidence does not support causal association. International Federation of Gynecology and Obstetrics (FIGO). 2025. [FIGO]
- [9] 日本自閉スペクトラム学会. 自閉症の原因と治療に関するアメリカ政府の発表に関する声明. 2025年9月26日. [日本自閉スペクトラム学会]
- [10] Ahlqvist VH, Sjöqvist H, Dalman C, et al. Acetaminophen Use During Pregnancy and Children’s Risk of Autism, ADHD, and Intellectual Disability. JAMA. 2024;331(14):1205-1214. [DOI]
- [11] 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト. 先天性風疹症候群に関するQ&A(2013年9月). [JIHS]
- [12] Mother-to-child transmission of toxoplasmosis: risk estimates for clinical counselling. Lancet. 1999;353(9167):1829-1833. [The Lancet]
- [13] Koyano S, Inoue N, Oka A, et al. Screening for congenital cytomegalovirus infection using newborn urine samples collected on filter paper: feasibility and outcomes from a multicentre study. BMJ Open. 2011;1(1):e000118. doi:10.1136/bmjopen-2011-000118. PMID:22021766. [BMJ Open]
- [14] Parvovirus B19 infection in pregnancy. International Society of Ultrasound in Obstetrics and Gynecology (ISUOG). [ISUOG]
- [15] Safer Food Choices for Pregnant Women. Centers for Disease Control and Prevention. [CDC]
- [16] 厚生労働省. 消費者の皆さまへ「リステリア」による食中毒に注意してください. [厚生労働省]





