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性交痛で妊娠・出産をあきらめない。性交痛治療を受けた方の事例を紹介

妊娠・出産の前段階であるパートナーとの性交渉の時点で、性交痛がありうまくできず、長い間悩んでいる方が数多くいらっしゃいます。

今回は、婦人科形成の専門医で、なおえビューティークリニックの院長を務める喜田直江先生に性交痛とその治療についての事例をご紹介いただきます。

性交痛とは

性交痛とは、性交渉の時に痛みを感じることです。 痛みの程度や感じ方には個人差があり、痛みはあるけれど性交渉は最後までできる人から、挿入すらできない人までさまざま。また、もともと痛みなくできていたはずが、痛みを感じるようになってしまった方もいます。

つらい痛みによって性交渉に対して恐怖や嫌悪を感じるようになると、妊娠・出産に大きな影響を与えてしまうこともありますので、早めに医師へ相談することをおすすめします。

参照:性交痛の原因と治療法 | 婦人科形成なら銀座駅徒歩0分のなおえビューティークリニック

性交痛(処女膜強靭症)の治療

性交痛にはさまざまな原因がありますが、生まれつき処女膜が厚く硬い場合があり、これを「処女膜強靭症」といいます。 処女膜強靭症の方は、何度トライしても痛くて性交渉ができない、毎回出血してしまうなどのお悩みを抱えています。

性交痛の症状がある方は、手術が必ず必要な場合とそうでない場合がありますが、処女膜強靭症であれば、診察を受けたうえで実際に手術が必要になる方は9割ほどです。しかしその判断は、処女膜に精通した医師でなければとても難しいため、信頼できるクリニックやドクターを探して相談するようにしましょう。

参照リンク:処女膜強靭症のセルフチェック方法は?処女膜切開・切除手術も解説 | 婦人科形成なら銀座駅徒歩0分のなおえビューティークリニック

性交痛治療を受けられた方の事例

事例1:自然妊娠を目指して

30代後半の女性の症例です。

彼女は20代の頃、初めてのパートナーと性交渉を試みましたが、強い痛みのために行為を続けることができず、何度か挑戦するも結局うまくいきませんでした。この経験が原因で関係は破局。その後も、同じような状況を繰り返すことへの恐怖から、新しいパートナーを作ることを避けていたと言います。

しかし、30代半ばで出会った現在の配偶者は「痛いなら無理にしなくていい」と彼女の気持ちに寄り添ってくれました。このおかげで安心して交際を続けることができ、結婚に至ります。

その後、年齢的にも子どもが欲しいという思いから性交渉を試みましたが、再び痛みが原因で行為が困難であることが判明。このままでは自然妊娠が難しいと感じ、不妊治療のクリニックを受診しました。そこで人工授精を提案されましたが、費用の問題もあり、別の方法を探していた際になおえビューティークリニックを見つけられました。

診察の結果、処女膜部分が硬く突っ張っており、膣口が十分に広がらないことが痛みの原因であると判明しました。医師からは処女膜切開手術を行えば、性交渉が可能になる可能性が高いことを説明。人工授精ではなく手術を希望されたため、処女膜切開手術を受けられました。

手術後1か月半で、無事に性交渉が可能となり、現在はまず自然妊娠を目指しているとのことです。

事例2:性交渉ができるか不安を抱えていた

続いては30代半ばの女性の症例です。

彼女はこれまでパートナーとのご縁がなく、性交渉の経験がありませんでした。学生時代、旅行中にタンポンを使用しようとしましたが、膣口が狭く挿入が困難だった経験があります。その後も性交渉の機会がないまま、婦人科を受診することもなかったそうです。

最近になり、お付き合いに発展しそうな相手ができたものの、性交渉ができるかどうか不安を感じ、なおえビューティークリニックを受診されました。

診察の結果、処女膜の開口部が非常に小さく、小指1本分ほどの穴しか広がっていないことがわかりました。この状態では、性交渉はもちろん婦人科検診も困難であるため、処女膜切開・切除手術を提案しました。手術を受け、膣口の問題がない状態にすることができました。

術後しばらくしてからお付き合いが始まり、性交渉もスムーズに行うことができたとのことです。現在は結婚も視野に入れてお付き合いを続けていらっしゃいます。

性交痛は「自分のせい」ではありません

性交痛は、誰にも言えずに悩んでいる方がとても多い症状です。 痛みが原因でパートナーとお付き合いできなかったり関係がうまくいかなかったりと、大きなトラウマになっている方もいらっしゃいます。

妊娠・出産を望んでいながらも性交痛に悩んでいる方は「自分の体が悪いんだ」「私が我慢するしかない」と諦めてしまわずに、まずは信頼できる医師、クリニックに相談してみてください。

今回お話を伺った専門医

喜田直江(なおえビューティークリニック院長)

産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験後、形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。大手美容外科にて美容外科・美容皮膚科全般を習得したのち、東京銀座でなおえビューティークリニックを開院。婦人科形成の専門医として、どこまでも女性に寄り添う治療を提供しています。クリニックでは性交痛治療のほか、小陰唇縮小手術膣縮小治療なども受けられます。

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