欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

基礎体温の変化をグラフ別に紹介|ホルモンバランスの変化から詳細解説

基礎知識

皆さんは基礎体温を計測することの重要性をご存じですか?

基礎体温を継続して測定している女性の多くが、最終的に妊娠を目標としていることも多いため、「妊娠のチャンスを増やすことにつながるのかな?」と感じられている方は多いかと思います。

確かに、結果的に妊娠のチャンスを増やすことにもつながっていきますが、これだけでなく身体の機能、特に卵巣や子宮といった生殖器官が正常に働いているかを知ることもでき、支障がないかをスピーディーに手軽にチェックできるバロメーターとしても活用できます。

チェックのためには継続的な測定による一定期間での基礎体温の変化を知る必要があり、グラフを用いれば身体状態の把握もよりスムーズに行えるようになります。この記事ではそんな基礎体温の変化をグラフの形ごとに身体状態と併せて紹介していますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

基礎体温とは

基礎体温とは

はじめに、基礎体温に関して確認していきましょう。

基礎体温とは、”体の動きが最も安静にしている状態にある際の体温”のことを表しています。”最も安静している状態”というのは目覚めてから起床することなく体を横にしたままの状態のことを指しています。

人は就寝する際、体温の低下が生じており、この体温低下が睡眠への導入を促すことも明らかになっています。そして、目覚めてからしばらくすると、日中のさまざまな活動を行うために・行うことで体温は上昇していくのです。

上記のような仕組みでの体温変化はもちろんのこと、後述するホルモンバランスの変化がもたらす作用”によっても体温変化が生じます。つまり、基礎体温は、食事や睡眠など生活上欠かせない活動によって生じる体温変化を極力排除し、身体作用(ここでは特に、ホルモンバランスの変化)によってのみ生じる体温変化を考慮して測定される体温であるといえます。

基礎体温が変化する仕組み

先に示したように、ホルモンバランスの変化は体温(基礎体温)に影響を与えます。男性・女性ともに体内でホルモンの分泌が行われていますが、女性の場合にはこの体温変化が月経・排卵の周期と深い関係性を持っています。

女性の月経・排卵のサイクルでは①卵胞・卵子の成熟、②排卵、③妊娠または月経、が繰り返し行われています。このサイクルの中では特にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン黄体ホルモン)のホルモンバランスが変化しており、プロゲステロンが優位にあるとき、女性の基礎体温は高くなります。

プロゲステロンが優位になる期間は、主に排卵間近の時期から卵子が受精機能を有している時期までとなります(※)。この時期は基礎体温も高くなるため、基礎体温を基準に”高温期”と呼ばれることもあります。

また、プロゲステロンよりもエストロゲンが優位にある場合には、プロゲステロンの作用である基礎体温の上昇も顕著に現れないため、基礎体温は平熱と同様の状態となります。この期間は高温期に対応する形で”低温期”とも呼ばれています。

※プロゲステロンには妊娠に向けた身体づくりを促進する機能があり、これが優位になることで体温が高く保たれたり、子宮内膜がふかふかで厚い状態に変化していったりします。排卵・月経の周期の中ではこのような機能が先に立ちますが、卵子が精子と受精し、妊娠に至った場合には継続してプロゲステロンが優位な状態が続き乳腺の発達や子宮の収縮の抑制などにも寄与するようになっています。

基礎体温の測り方

次に、基礎体温の測り方を確認してみましょう。基礎体温は”体の動きが最も安静にしている状態にある際の体温”であるため、基本的には目覚めた直後、起床せずに体を横にしたまま体温を測ることで求められます。

また、基礎体温の変化は非常に僅かである(高温期と低温期の差は約0.3~0.5℃といわれています)ため外気などの影響を受けないように口に咥えて測ることが一般的です。更に、起床後、体を起こすことはなくとも、寝たままの状態で体を大きく動かすことで基礎体温に影響を与えてしまいもするため、極力体を動かさないことも大切となります。

基礎体温は継続的な計測によって排卵期を推定することが可能となります。しかしながら、基礎体温を測定する時間がバラバラだと正確な体温の変化を読み取れなくなってしまうので、体温を測定する時間もできる限り同じようにすることも重要となってきます。

基礎体温の変化に違いはある?

違い

次に、基礎体温の変化にどのような違いがあるのかを確認していきましょう。

基礎体温は一般的に”高温期”と”低温期”が繰り返されていますが、これらの体温の現れ方や、移行の仕方には個人差があります。主なパターンとしては以下の6つに分類できます。

  • ・高温期と低温期がはっきりと変化するタイプ
  • ・低温期から高温期への変化が緩やかに行われるタイプ
  • ・高温期における体温が安定しないタイプ
  • ・低温期が比較的長いタイプ
  • ・高温期が比較的短いタイプ
  • ・低温期と高温期の区分が確認できないタイプ

それぞれのタイプを詳しく見ていきましょう。

高温期と低温期がはっきりと変化するタイプ

基礎体温の高温期と低温期がはっきりと変化するタイプ

このタイプの体温の変化(月経・排卵の周期が28日)をグラフとして見てみると、上の図のようになります。

高温期が12~14日ほど続くとともに、低温期から高温期への移行が1~2日ほどで完了するのがこのタイプの特徴です。排卵の準備に向けた身体作用(LHサージ:排卵日間近に生じる黄体形成ホルモン・黄体ホルモンの活発な分泌)が適切に行われることで、その結果が”高温期”としてきちんと現れているパターンであり、健康的なホルモンバランスであることが伺えます。

低温期から高温期への変化が緩やかに行われるタイプ

基礎体温の低温期から高温期への変化が緩やかに行われるタイプ

このタイプの体温の変化は上のグラフのようになります。

前述した、”高温期と低温期がはっきりと変化するタイプ”と比較して、低温期から高温期への移行にやや時間を要するのがこのタイプです。

高温期への移行には先に述べたLHサージが深く関係しており、この際に分泌が活発となる黄体形成ホルモン・黄体ホルモンの作用によって体温が高くなる仕組みとなっています。また、LHサージが生じてから36~40時間後に排卵が起きると考えられています。このタイプは高温期への移行がやや緩やかである分、排卵期や排卵日を推定することが少々難しい側面がありますが、妊娠のための大きな心配はないと考えていただいて構いません

基礎体温の高温期における体温が安定しないタイプ

上のグラフに見られるような体温変化がこのタイプに該当します。

”高温期”、”低温期”と一言にいっても1日ごとの体温には僅かながらに違いがあります。しかしながら、このタイプは高温期における体温の違いが大きく、安定性がないという特徴があります。

先にも触れたように、体温が高く保たれる要因には黄体形成ホルモン・黄体ホルモンが深く関わっていいます。高温期における体温の安定性が見られないこのタイプは、そのような黄体ホルモンの分泌や、黄体ホルモンの作用が何らかの理由から十分に機能していない可能性が考えられます。

黄体ホルモンは女性が妊娠してからの、お母さん・お腹の中で成長する赤ちゃんの健康を維持するために大切なホルモンでもあるため、心配を感じられる場合には産婦人科を受診なさってみてください。

基礎体温の低温期が比較的長いタイプ

これまで紹介したタイプは排卵・月経の周期が28日であることを前提としていましたが、このタイプは低温期が平均よりも長く、これに伴って周期も28日より長くなっていることが大きな特徴です(※)。

低温期には先に触れた、排卵に向けた卵胞・卵子の成熟が行われており、この期間が長い人は卵胞・卵子の発育に時間を要していることになります。低温期は14日程度であることが理想とされていますが、低温期が20日以上ある場合には、卵胞・卵子の成熟開始の合図となっている卵胞刺激ホルモン・成熟を促す卵胞ホルモンが十分に分泌されていない可能性が考えられます。

”排卵・月経の周期が長い”イコール”排卵の機会の減少・妊娠のチャンスの減少”ともなってくるため、赤ちゃんを授かろうと考えている場合には改善が必要となってきます。

高温期が比較的短いタイプ

基礎体温の基礎体温の高温期が比較的短いタイプ

低温期が14日程度であることが理想とされている一方で、高温期もまた14日ほどであることが理想とされています。そして、このタイプは高温期が短いことに大きな特徴があります。

特に高温期が10日以下である場合には、”高温期が安定しないタイプ”と同様に黄体ホルモンの分泌や作用に何らかの支障が出ていることで、”高温期が維持されない”という結果が生じている可能性が考えられます。

低温期と高温期の区分が確認できないタイプ

基礎体温の低温期と高温期の区分が確認できないタイプ

上のグラフを見ると明らかなように、体温変化を”低温期”と”高温期”に区分することができないほどに体温のバラつきが生じているのがこのタイプの特徴です。

排卵・月経の周期の中で変化するホルモン・ホルモンバランスの作用によって基礎体温にも変化が生じ”高温期”と”低温期”の2層に分かれるようになっています。裏を返せば、”2層に分かれていない”イコール”ホルモン・ホルモンバランスに乱れが生じている”ということにもなり、排卵が起こっていない可能性も考えられます。

体温の変化に着目していますが、ホルモンバランスの乱れによって体調が優れないことや、生理がやってこないなどの変化も確認できるようになっているかと思いますので、これらにあてはまる場合には産婦人科の受診を強くお勧めします。

まとめ

正しい知識をもって笑顔で妊娠に取り組む女性たち

基礎体温の変化をグラフの形ごとに身体状態と併せてご説明してきましたが、ご理解いただけたでしょうか?

冒頭でも触れたように、基礎体温の継続的な測定は、排卵日の推定・妊娠のチャンス増大だけでなく、女性の生殖器官の健康状態を確認するためにも大変役立つものです。

基礎体温を記録し始めた女性は、この記事を参考にご自身の身体(生殖器官)がどのような状態にあるかをおおまかにでも理解していただければ嬉しく思います。

また、この記事を通じて基礎体温の測定に興味を持たれた方は、以下のコラムにて基礎体温計の選び方などを紹介していますので、お時間の許す際にそちらにも目を通してもらえればと思います。

東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。

関連記事:基礎体温関連コラム

ミネルバクリニックNIPTトップページ
ミネルバクリニックNIPTメニュー
スーパーNIPT|スーパーNIPT(13トリソミー・18トリソミー・21トリソミー)・スーパーNIPTプラス(+微小欠失4疾患)・スーパーNIPTgeneプラス(100遺伝子の重篤な遺伝病を検出)
マルチNIPTカリオセブン|全部の染色体を7Mbでスキャン+微小欠失9疾患。胎児のDNA2.5%から可能なので9週から検査できます。
マルチNIPTデノボ|父親の加齢と相関する25遺伝子44疾患
ペアレントコンプリート:通常のNIPT(母親の側に原因がある疾患をチェック)+デノボ(父親側に原因がある疾患をチェック)
コンプリートNIPT:ペアレントコンプリート+カリオセブンの全部が入っています
イルミナVeriseq2(全染色体を7Mbで欠失・重複のスキャンが可能。但し、胎児のDNAが8%ないと正確性を担保できないため、妊娠11週からとなります)
オンラインNIPT:全国どこにお住まいでもミネルバクリニックのNIPTが受けられます

コラム一覧

NIPTトップページへ遷移