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カリオセブン症例集・微細欠失症候群

カリオセブン症例集|微細欠失症候群の検出例を専門医が解説|ミネルバクリニック

カリオセブン症例集
微細欠失症候群の検出例を臨床遺伝専門医が解説

この記事でわかること
📖 読了時間:約10分
🩺 NIPT・微細欠失症候群
臨床遺伝専門医監修

Q. カリオセブンで微細欠失症候群は見つかりますか?

A. はい、カリオセブンは従来のNIPTでは検出できない微細欠失症候群を検出できます。
本記事では、微細欠失症候群の代表である22q11.2欠失症候群(ディジョージ症候群)がカリオセブンで検出され、羊水検査で確定診断された症例を詳しく解説します。


  • カリオセブンの特徴 → 全染色体の7Mb以上の欠失・重複9種類の微細欠失症候群を検出

  • 症例1 → 22q11.2領域の4Mb欠失をcfDNAで検出、羊水アレイCGHで確定

  • 症例2 → 22q11.2領域の2.5Mb欠失をcfDNAで検出、羊水アレイCGHで確定

  • 22q11.2欠失症候群 → 約4,000人に1人の頻度、先天性心疾患・免疫不全などを伴う

  • 従来のNIPTとの違い → トリソミーのみ検出のNIPTでは微細欠失は検出不可能

\ 臨床遺伝専門医が直接担当します /


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※オンライン診療で全国対応可能です

1. カリオセブンとは

【結論】 カリオセブンは、現在最も技術的に進歩した全ゲノム対応のNIPTです。従来のNIPTでは検出できなかった染色体構造異常(7Mb以上の欠失・重複)9種類の微細欠失症候群を検出できます。

カリオセブンは、母体血漿から検出されるセルフリー胎児DNA(cfDNA)を分析し、全染色体の全領域において染色体異常を検出する次世代のNIPTです。

🔬 カリオセブンの検出対象
  • 全染色体の異数性(トリソミー・モノソミー)
    21、18、13トリソミーはもちろん、全22対の常染色体+性染色体の異常を検出
  • 染色体構造異常(7Mb以上)
    全染色体の全領域で7Mb(700万塩基対)以上の欠失または重複を検出
  • 9種類の微細欠失症候群
    日本で最多の9疾患微細欠失症候群を検出

⚠️ 技術的な注意点:通常のワイドゲノム法では微小欠失は検出できません。カリオセブンは、9種類の微小欠失症候群についてはターゲット法を併用することで高精度な検出を実現しています。7Mb以上の構造異常はワイドゲノム法で、特定の微小欠失症候群はターゲット法で、それぞれ検出しています。

2. カリオセブンで検出できる微細欠失症候群

【結論】 カリオセブンは日本で最多の9種類の微細欠失症候群を検出できます。これらは従来のトリソミー検査のみのNIPTでは検出不可能です。

微細欠失症候群とは、染色体の一部が欠損することで生じる遺伝性疾患です。欠失のサイズが小さい(数Mb程度)ため、従来の染色体検査やトリソミーのみのNIPTでは検出が困難でした。

疾患名 染色体領域 頻度 主な症状
22q11.2欠失症候群 22q11.2 1/4,000 先天性心疾患、免疫不全、口蓋裂
1p36欠失症候群 1p36 1/5,000〜10,000 知的障害、先天性心疾患、特徴的顔貌
ウルフ・ヒルシュホーン症候群 4p16.3 1/50,000 成長障害、知的障害、てんかん
猫鳴き症候群 5p15 1/15,000〜50,000 猫のような泣き声、知的障害
プラダー・ウィリ症候群 15q11-q13 1/10,000〜30,000 筋緊張低下、過食、肥満
アンジェルマン症候群 15q11-q13 1/12,000〜20,000 重度知的障害、てんかん、運動失調
ヤコブセン症候群 11q23 1/100,000 血小板減少、先天性心疾患
ランガー・ギーディオン症候群 8q24 骨異常、知的障害、特徴的顔貌
15q13.3欠失症候群 15q13.3 知的障害、てんかん、自閉症

💡 なぜ微細欠失の検出が重要なのか

22q11.2欠失症候群は約4,000人に1人と、ダウン症候群に次いで頻度の高い染色体異常です。しかし、母体年齢とは無関係に発生するため、若い妊婦さんでもリスクがあります。トリソミーのみのNIPTでは見逃されてしまうこれらの疾患を、カリオセブンなら検出できます。

3. 症例1:22q11.2欠失(4Mb)の検出例

【症例概要】 カリオセブン(cfDNA解析)で22q11.2領域の約4Mb欠失を検出し、羊水のアレイCGHで確定診断された22q11.2欠失症候群(ディジョージ症候群)の症例です。

📌 出典について:本症例は検査会社(ベリファイ/Fulgent Genetics社)提供のパンフレットに掲載された症例画像です。カリオセブンの検出精度を示す代表的な症例として紹介しています。

22q11.2欠失症候群(4Mb)の検出例

左側:カリオセブン(cfDNA解析)

  • 検査対象:22番染色体
  • 検出領域:Del(22q11.21) – 約4Mb
  • グラフの見方:灰色波形がcfDNAのリード深度
  • 所見:22q11.2領域で波形が左に凹む→DNA量減少=欠失を示唆

右側:アレイCGH(羊水検査)

  • 検査材料:羊水細胞
  • 確定結果:Del(22q11.21) DiGeorge Syndrome – 4Mb
  • グラフの見方:Log2 Ratio(対数比)で表示
  • 所見:赤い点が下方シフト→欠失(コピー数減少)を確定

✅ 症例1のポイント

  • 4Mbの比較的大きな欠失を母体血cfDNAから正確に検出
  • 羊水アレイCGHで真陽性(偽陽性ではない)であることを確認
  • 従来のトリソミーのみのNIPTでは検出不可能だった症例

4. 症例2:22q11.2欠失(2.5Mb)の検出例

【症例概要】 症例1と同じ22q11.2欠失症候群ですが、欠失サイズが約2.5Mbとより小さい症例です。小さな欠失でも正確に検出できるカリオセブンの精度を示しています。

📌 出典について:本症例も検査会社(ベリファイ/Fulgent Genetics社)提供のパンフレットに掲載された症例画像です。

22q11.2欠失症候群(2.5Mb)の検出例

左側:カリオセブン(cfDNA解析)

  • 検査対象:22番染色体
  • 検出領域:22q11.2領域 – 約2.5Mb
  • 特徴:症例1より欠失範囲が狭いが、明確に検出

右側:アレイCGH(羊水検査)

  • 検査材料:羊水細胞
  • 確定結果:Del(22q11.21) DiGeorge Syndrome – 2.5Mb
  • 所見:赤い点の下方シフト領域が症例1より狭い範囲

症例1と症例2の比較

項目 症例1 症例2
欠失サイズ 約4Mb 約2.5Mb
染色体領域 22q11.21 22q11.21
診断名 ディジョージ症候群 ディジョージ症候群
カリオセブン検出 ✓ 検出 ✓ 検出
羊水検査で確定 ✓ 真陽性 ✓ 真陽性

💡 欠失サイズと症状の関係

22q11.2欠失症候群では、欠失サイズが必ずしも症状の重症度と相関しないことが知られています。2.5Mbの小さな欠失でも重症になることがあり、逆に4Mbの大きな欠失でも比較的軽症のこともあります。欠失内に含まれる遺伝子の種類や個人差が症状に影響します。

微細欠失症候群の検出をご希望ですか?

トリソミーだけでなく、22q11.2欠失症候群などの
微細欠失も検査したい方にはカリオセブンがお勧めです。


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※オンライン診療で全国対応可能です

5. 22q11.2欠失症候群(ディジョージ症候群)とは

【結論】 22q11.2欠失症候群は、22番染色体の長腕(q)11.2領域の欠失により生じる疾患で、約4,000人に1人の頻度で発生します。先天性心疾患、免疫不全、口蓋裂、学習障害などの多彩な症状を呈します。

22q11.2欠失症候群は「ディジョージ症候群」「VCFS(Velo-cardio-facial syndrome)」「CATCH22」など様々な名称で呼ばれてきましたが、現在は染色体の欠失部位にちなんで「22q11.2欠失症候群」と統一されています。

🏥 22q11.2欠失症候群の主な症状
  • 先天性心疾患(約75%)
    ファロー四徴症、大動脈弓離断、心室中隔欠損など
  • 免疫不全(約75%)
    胸腺低形成によるT細胞減少、感染症に罹りやすい
  • 口蓋裂・鼻咽腔閉鎖不全(約70%)
    口蓋裂、粘膜下口蓋裂、構音障害の原因に
  • 低カルシウム血症(約50%)
    副甲状腺機能低下による、新生児期のけいれんの原因に
  • 発達の遅れ・学習障害(約70〜90%)
    軽度〜中等度の知的障害、言語発達の遅れ
  • 精神疾患リスク(約25%)
    統合失調症、不安障害、ADHDなどの発症リスク上昇

事前に知ることのメリット

22q11.2欠失症候群を出生前に知ることには、大きなメリットがあります。

🏥 出産環境の準備

先天性心疾患を合併する可能性が高いため、小児心臓外科のある周産期センターでの出産を選択できます。

👶 新生児期の対応

低カルシウム血症によるけいれん予防のため、出生直後からのカルシウム値モニタリング体制を整えられます。

💉 免疫学的対応

免疫不全のリスクを考慮し、生ワクチン投与前の免疫評価や感染予防策を事前に計画できます。

👨‍👩‍👧 心の準備

ご家族が疾患について理解し、心の準備をする時間を持つことで、出産後の適応がスムーズになります。

仲田洋美院長

🩺 院長コラム【22q11.2欠失症候群の検出意義】

22q11.2欠失症候群は、ダウン症候群に次いで頻度の高い染色体微細欠失症候群です。しかも、母体年齢とは無関係に発生するため、若い妊婦さんにも同様のリスクがあります。

「うちは若いから大丈夫」と思っている方にこそ、カリオセブンをお勧めしたいのです。トリソミーだけのNIPTでは、この疾患は見逃されてしまいます。

もちろん、検査で陽性が出た場合には、必ず羊水検査による確定診断が必要です。当院では羊水検査も院内で実施でき、臨床遺伝専門医がその後のサポートまで一貫して対応いたします。

6. カリオセブンの技術的優位性

【結論】 カリオセブンは、従来のNIPTでは検出できなかった染色体構造異常と微細欠失症候群を検出できる、現在最も進んだ全ゲノムNIPTです。今回の症例が示すように、2.5〜4Mbという小さな欠失も正確に検出できます。

従来のNIPTとの違い

検出項目 トリソミーのみNIPT カリオセブン
21、18、13トリソミー
性染色体異常 △(オプション)
全染色体の異数性
7Mb以上の欠失・重複
22q11.2欠失症候群
その他の微細欠失(9種類)

💡 今回の症例が示すこと

本記事で紹介した2つの症例は、いずれもカリオセブンで検出され、羊水検査で真陽性が確認されました。これは、カリオセブンが高い精度で微細欠失を検出できることを実証しています。

従来のトリソミーのみのNIPTでは、これらの症例は見逃されていた可能性があります。22q11.2欠失症候群の頻度(約4,000人に1人)を考えると、微細欠失検出機能を持つNIPTを選択する意義は大きいと言えます。

7. ミネルバクリニックのカリオセブン検査体制

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の専門性を活かした検査体制を整えています。カリオセブンの結果説明から、陽性時の確定検査まで一貫してサポートいたします。

🔬 検査会社との連携

カリオセブンはベリファイ(Fulgent Genetics社)が提供。当院は検査会社と共同発表を行うなど、密接な連携体制を構築しています。

🏥 院内で確定検査まで対応

2025年6月より産婦人科を併設。カリオセブンで陽性の場合も、羊水検査・絨毛検査院内で実施可能です。

👩‍⚕️ 臨床遺伝専門医が常駐

遺伝カウンセリングから結果説明、陽性時のフォローまで、臨床遺伝専門医が一貫して対応します。

💰 互助会で費用面も安心

互助会(8,000円)加入で、陽性時の羊水検査費用を全額カバー(上限なし)。安心して検査を受けられます。

項目 内容
検査可能時期 妊娠10週以降(当院では妊娠6週から対応)
検査方法 採血のみ(母体・胎児への侵襲なし)
結果までの期間 約10〜14日
受診方法 来院またはオンライン診療(全国対応)
陽性時の対応 羊水検査・絨毛検査(院内で実施可能)

微細欠失症候群まで検査したい方へ

トリソミーだけでなく、22q11.2欠失症候群など
頻度の高い微細欠失も検査できるカリオセブンをご検討ください。


📅 カリオセブンを予約する

※オンライン診療で全国対応可能です

よくある質問(FAQ)

Q1. カリオセブンで微細欠失症候群は確実に検出できますか?

カリオセブンは9種類の微細欠失症候群を検出対象としています。本記事の症例のように、22q11.2欠失症候群の2.5Mb〜4Mbの欠失を正確に検出できることが実証されています。ただし、NIPTはスクリーニング検査であり、陽性の場合は羊水検査による確定診断が必要です。

Q2. カリオセブンと通常のNIPTの違いは何ですか?

通常のNIPT(トリソミー検査)は21、18、13トリソミーのみを検出します。一方、カリオセブン全染色体の異数性+7Mb以上の欠失・重複+9種類の微細欠失症候群を検出できます。22q11.2欠失症候群(約4,000人に1人)などは、通常のNIPTでは見逃されてしまいます。

Q3. 22q11.2欠失症候群は母体年齢と関係ありますか?

いいえ、母体年齢とは無関係に発生します。これがダウン症候群との大きな違いです。ダウン症候群は母体年齢が上がるとリスクが上昇しますが、22q11.2欠失症候群は若い妊婦さんにも同様のリスクがあります。約90%は新生突然変異(de novo)で発生します。

Q4. カリオセブンで陽性だった場合、次のステップは?

カリオセブンで陽性(微細欠失の可能性あり)と判定された場合は、羊水検査または絨毛検査による確定診断が必要です。当院では羊水検査・絨毛検査を院内で実施できるため、転院の必要がありません。臨床遺伝専門医がその後のサポートまで一貫して対応します。

Q5. 本記事の症例画像はどこから提供されたものですか?

本記事で紹介した2つの症例画像は、検査会社(ベリファイ/Fulgent Genetics社)のパンフレットに掲載された症例です。カリオセブンの検出精度を示す代表的な症例として、検査会社の許可のもと掲載しています。ミネルバクリニックの患者様の症例ではありません

Q6. カリオセブンはいつから受けられますか?

一般的なNIPTと同様に妊娠10週以降から検査可能です。当院ではスーパーNIPTとの組み合わせにより、妊娠6週からの検査にも対応しています。詳しくはお問い合わせください。

Q7. 遠方ですがカリオセブンを受けられますか?

はい、オンラインNIPTにより全国どこからでも受検可能です。臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングもオンラインで受けていただけます。採血は最寄りの医療機関で行い、検体を当院に送付する形で検査を実施します。

🏥 微細欠失症候群の検査をご検討の方へ

トリソミーだけでなく、22q11.2欠失症候群などの微細欠失も検査したい方、
カリオセブンについて詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
臨床遺伝専門医があなたとご家族に寄り添います。

参考文献

  • [1] McDonald-McGinn DM, et al. 22q11.2 deletion syndrome. Nat Rev Dis Primers. 2015;1:15071. [PubMed]
  • [2] Wapner RJ, et al. Expanding the scope of noninvasive prenatal testing: detection of fetal microdeletion syndromes. Am J Obstet Gynecol. 2015;212(3):332.e1-9. [PubMed]
  • [3] Gross SJ, et al. Clinical experience with single-nucleotide polymorphism-based non-invasive prenatal screening for 22q11.2 deletion syndrome. Ultrasound Obstet Gynecol. 2016;47(2):177-183. [PubMed]
  • [4] Benn P, et al. Position statement from the Chromosome Abnormality Screening Committee on behalf of the Board of the International Society for Prenatal Diagnosis. Prenat Diagn. 2015;35(8):725-734. [PubMed]
  • [5] Shaffer LG, et al. The use of chromosomal microarray analysis in prenatal diagnosis. Prenat Diagn. 2012;32(4):327-333. [PubMed]
  • [6] American College of Obstetricians and Gynecologists. Screening for fetal chromosomal abnormalities: ACOG Practice Bulletin, Number 226. Obstet Gynecol. 2020;136(4):e48-e69. [PubMed]
  • [7] Fulgent Genetics. Verify Prenatal Test Clinical Validation Data. [Official Site]
  • [8] 日本産科婦人科学会. 出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解. [日本産科婦人科学会]
  • [9] 厚生労働省. NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書. [厚生労働省]
  • [10] GeneReviews. 22q11.2 Deletion Syndrome. [NCBI Bookshelf]


プロフィール
仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科・腫瘍学を軸に、
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断・遺伝学的検査においては、検査結果そのものだけでなく
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。

2025年、国際誌『Global Woman Leader』および『Medical Care Review APAC』の2誌で立て続けに表紙(Cover Story)に抜擢。
「日本のヘルスケア女性リーダー10名」や「アジア太平洋地域のトップ出生前検査サービス」として、世界的な評価を確立しています。


▶ 仲田洋美の詳細プロフィールはこちら

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