出生前診断は保険適用外?
費用の不安を解消する「陽性時全額補助」と検査相場を専門医が解説
Q. NIPTや出生前診断は保険適用になりますか?
A. 原則として適用外ですが、諦める必要はありません。
出生前診断は「病気の治療」ではないため、健康保険は使えません。しかし、検査費用への不安から検査を諦めてほしくない——その一心で、ミネルバクリニックでは独自の遺伝子検査互助会を設立しました。万が一陽性だった場合、羊水検査費用(約15〜20万円相当)を全額補助し、実質的な「保険」のような安心を提供しています。
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費用の現実 → NIPTは10〜20万円。陽性ならさらに羊水検査代がかかる「二重の負担」リスク。 -
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ミネルバの解決策 → 互助会費8,000円のみで、陽性時の追加費用負担をゼロに。 -
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最新ニュース → 2025年6月より院内で確定検査が完結。3日以内に結果が出るスピード対応を実現。 -
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専門医の使命 → 「お金がないから検査できない」を無くしたい。院長が作ったセーフティネットの全貌。
1. 出生前診断は「保険適用外」が原則|その理由と費用の現実
妊娠・出産は人生の大きなイベントですが、現実的な問題として「お金」の不安はつきものです。特にNIPT(新型出生前診断)などの出生前診断を検討する際、「健康保険は使えるの?」「医療費控除の対象になるの?」といった疑問を持つ方は非常に多いです。
結論から申し上げますと、出生前診断は原則として全額自己負担(自費診療)となります。
💡 用語解説:なぜ保険が効かないの?
日本の公的医療保険(健康保険)は、「病気やケガの治療」に対して適用される制度です。妊娠・出産は病気ではないため、妊婦健診や分娩費用も原則は自費(補助券などで補填)です。同様に、出生前診断も「胎児の状態を知るための検査」であり、「治療」ではないため、保険の対象外とされています。
また、医療費控除についても、国税庁の見解では「検査の結果、治療を行わない場合は対象外」とされることが一般的です。つまり、費用は家計にダイレクトに響くことになります。
2. 【検査別】出生前診断の費用相場一覧
では、実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。主な出生前診断の種類と費用相場を比較しました。
| 検査の種類 | 費用相場(全額自費) | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| NIPT(新型出生前診断) | 約10万〜20万円 | 精度99.9%と高いが費用も高額。 非確定検査のため、陽性時は確定検査が必要。 |
| クアトロテスト (母体血清マーカー) |
約2万〜3万円 | 安価だが精度が低い(感度約80%)。 結果が「確率」で出るため不安が残りやすい。 |
| コンバインド検査 | 約3万〜5万円 | 超音波と採血を組み合わせる。 NIPTより精度は劣る。 |
| 羊水検査(確定検査) | 約10万〜20万円 | 診断を確定させる検査。 NIPT陽性時に受ける場合、追加費用となる。 |
3. 「保険が効かない」ことの本当のリスクとは?
多くの方が「NIPTの検査費用(10〜20万円)」だけに注目しがちですが、実はもっと大きな金銭的リスクが隠れています。それは、「もし陽性だった場合、追加で羊水検査の費用がかかる」という点です。
一般的なクリニックの場合
① NIPT費用:約15万円
⬇️ もし陽性だったら…
② 羊水検査費用:約15万〜20万円(全額自己負担)
合計負担:約30万〜35万円
ミネルバクリニックの場合
① NIPT費用:プランによる
⬇️ もし陽性だったら…
② 羊水検査費用:0円(互助会が全額補助)
追加負担なしで安心
陽性という結果を受けてパニックになっているときに、「確定検査のために、さらに15万円用意してください」と言われるのは、精神的にも金銭的にもあまりに過酷です。この「二重の不安」を取り除くために生まれたのが、ミネルバクリニックの互助会システムです。
4. ミネルバの「互助会」が保険の代わりになる理由
当院では、NIPTを受検されるすべての方に「遺伝子検査互助会(カトレア会)」へのご加入をお願いしています。これは、公的な保険が効かない出生前診断において、患者様同士が支え合う「私設の保険」のような仕組みです。
なぜ「全員加入(強制加入)」なのですか?
当初、互助会は任意加入(会費1,000円)でスタートしました。しかし、「自分は若いから大丈夫」「家系に異常はいないから」と加入されない方が8割近くいらっしゃいました。
そして悲しいことに、実際に陽性判定が出た方に限って、互助会に入っていないというケースが多発したのです。「あの時入っておけばよかった」と涙する患者様を見て、「いざという時に何もしてあげられないのでは意味がない」と痛感しました。
ヨーロッパ諸国が入国時に旅行保険を義務化しているように、「万が一の備えは、全員で支え合うからこそ成立する」。その信念のもと、現在は会費8,000円(非課税)での全員加入とさせていただき、誰一人取り残さない体制を整えました。
🤝 互助会の保証内容(最新版)
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陽性時の羊水検査・絨毛検査費用を全額補助(上限なし)
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提携施設だけでなく、どの医療機関で確定検査を受けても対象
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院内での確定検査ももちろん対象(自己負担ゼロ)
5. 費用だけじゃない!ミネルバの「トリプルリスクヘッジ」
ミネルバクリニックが提供するのは、お金の保証だけではありません。患者様が抱える「時間的な焦り」や「心の負担」も取り除く、「トリプルリスクヘッジ」体制を構築しています。
① 金銭的リスクヘッジ
前述の通り、互助会により陽性時の追加費用負担をゼロにします。経済的な理由で確定検査を諦める必要はありません。
② 時間的リスクヘッジ
2025年6月より産婦人科を併設。陽性後の確定検査を自院で行えるようになり、結果が出るまでの時間を大幅に短縮(最短3日以内)しました。待つ時間の不安を減らします。
③ 心理的リスクヘッジ
臨床遺伝専門医である院長が、検査前から陽性後のフォローまで一貫して担当。たらい回しにすることなく、心に寄り添い続けます。
💡 さらに:2025年1月開始「安心結果保証制度」
「再検査が必要とわかったのに、結果が出る前に流産してしまい、再検査の検体が提出できない」という悲しいケースに対応するため、その場合は検査代金を全額返金する制度(6,000円)も開始しました。流産のリスクがある時期だからこそ、患者様に損をさせない仕組みを作りました。
6. 安さだけで選ぶと危険?「認可」と「無認可(ミネルバ)」の検査精度の違い
費用を抑えたい気持ちは分かりますが、「安さ」だけで検査施設を選ぶのはリスクがあります。特に、アルバイト医師がマニュアル通りに行う検査や、古い技術を使っている検査では、「偽陰性(異常があるのに陰性と出る)」のリスクが高まります。
ミネルバクリニックは「非認証施設(無認可)」ですが、それは「認証施設ではできない高度な検査を提供するため」です。私たちは、世界的水準の技術を持つ米国4大遺伝子検査会社と提携し、COATE法(次世代NIPT)を採用しています。
COATE法(次世代NIPT)の特徴
従来の手法では、微小欠失症候群(染色体の微細な欠け)の陽性的中率は70%台でした。しかし、COATE法はSNP法とターゲット法を融合させることで、この的中率を>99.9%まで劇的に向上させました。
「安くても、間違った結果が出たら意味がない」。だからこそ、私たちはコストがかかっても世界有数の高精度な技術を選んでいます。
7. 父親の年齢もリスクに?男性側の要因と検査費用
出生前診断というと「高齢出産(母体の年齢)」ばかりが注目されますが、実は「父親の年齢」も赤ちゃんの健康に影響します。精子は年齢とともにコピーミス(突然変異)が増え、これが「症候性自閉症」(重い知的障害などを伴う自閉症)の原因となることが分かっています。
(図:父親由来の遺伝子変異が子へ伝わるイメージ)
💡 用語解説:デノボ変異(新生突然変異)
両親の遺伝子には異常がないのに、精子や卵子が作られる過程で偶然起こる遺伝子の変化のことです。特に父親が高齢になると、精子のデノボ変異が増加し、特定の遺伝子疾患(56疾患)のリスクが高まります。
ミネルバクリニックのダイヤモンドプランでは、この「父親由来の変異」も検査可能です。一般的にリスクは1/600と言われていますが、当院の実績ではなんと1/60人の方で陽性反応が出ています。ダウン症候群(1/700程度)よりも頻度が高いのです。このプランを選ぶことで、より包括的な安心を得ることができます。
よくある質問(FAQ)
🏥 お金の不安をなくし、赤ちゃんと向き合う準備を
保険適用外だからこそ、専門医が作った「互助会」というセーフティネットがあります。
一人で悩まず、ミネルバクリニックにご相談ください。
参考文献

