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「この日に会えたらいいな」と思って妊活をしている妊婦さんはたくさんいると思います。実際に出産したい日から逆算して妊活のタイミングを測っている方も珍しくありません。
排卵日や最終生理日から出産予定日の計算はできますし、いつ性交渉すれば狙った日に近いところでの出産が可能な計算方法もあります。今回は狙った日の近くで出産する方法をご紹介します。
出産予定日の計算方法
まずはじめに、出産予定日の計算方法を確認していきましょう。出産予定日までの妊娠の経過は7日を1週間、4週間(28日)を1ヵ月としてカウントしていきます。
そして、妊娠経過のスタート時点(妊娠0週0日)は”妊娠以前での最終月経開始日”と定められています。この妊娠0週0日にあたる日付に”280日(40週)”を加えた日付が出産予定日になるとされています。このように妊娠以前の最終月経開始日を用いた計算の考え方は”月経後胎齢(げっけいごたいれい)”と呼ばれています。
一方で、出産予定日の算出の考え方には”受精後胎齢(じゅせいごたいれい)”というものもあります。これは、排卵や受精があったと考えられる推定日に”266日(38週)”を加えた日付を出産予定日と定めるものになります。
出産予定日を算出する方法は、280日、または266日を足していくだけですので決して難しいものではありません。しかしながら、いざカレンダーなどを見ながら数えていくのは大変に感じるのではないでしょうか?
ここでは、そのような場合にぜひ活用して頂きたい”ネーゲレの概算法”というものを紹介したいと思います。
ネーゲレの概算法では、最終月経開始日を用いて以下の計算をするだけで出産予定日が割り出せるようになっています。
- 出産予定月の算出:『最終月経開始月-3(最終月経開始月が4月以降の場合)』または、『最終月経開始月+9(最終月経開始月が1月~3月の場合)』
- 出産予定日の算出:『最終月経開始日+7』
上記の2つの方法を行うだけで出産予定日が割り出せるため、非常に簡単ですよね?ぜひご活用なさってください。
性交渉のタイミングを算出する逆算方法
ネーゲレの概算法に基づいて、性交渉のタイミングを算出する逆算方法は以下の通りです。
- 性交渉のタイミング(月):『理想の出産予定月+3(出産予定月を1月~9月にする場合)』または、『理想の出産予定月-9(出産予定月を10月以降にする場合)』
前者(出産予定月を1月~9月にする場合)の計算では、性交渉のタイミングと理想の出産予定月に1年のずれが生じるため注意しましょう。例えば、出産予定月を(2022年の)4月にしたい場合には「4+3=7」、つまりは7月に性交渉のタイミングを合わせればよいということになりますが、算出される7月は”2021年の7月”を意味しているということです。後者(出産予定月を10月以降にする場合)の計算では、上記のような年のずれは生じません。
ネーゲレの概算法を使用する際の注意点
注意点として、以下の方法に該当する場合には、割り出された出産予定日に対して追加の修正を加える必要が出てきます。修正方法も合わせて記載していますので、出産予定日が正しいものか確認を忘れないようにしましょう。
- 排卵・月経周期が28日でない場合:『ご自身の周期-28』の結果を割り出された出産予定日に加えて修正する
- 出産予定日(3月以降)がうるう年である場合:割り出された出産予定日に更に1日加えて修正する
- 割り出された出産予定日が本来はない日付になった場合:前月への繰り下げ、または次月への繰り越しを行って修正する
妊娠初期・中期・後期の違いとは
妊娠をすると「妊娠何ヶ月ですか}と聞かれることが多くなります。ただ、妊娠0~3週は妊娠0ヶ月ではなく1ヶ月と計算されるので少しややこしいのが悩みどころ。
下の表を参考にして数えてみてください。ただし、1~4ヵ月を「妊娠初期」、5~7ヵ月を「妊娠中期」、8~10ヵ月を「妊娠後期」と呼ぶこともあるので注意をしてください。
(アカチャンホンポ|出産予定日ってどうやって決まるの?より画像引用)
妊娠2ヶ月から3ヶ月は、体が赤ちゃんを産む準備をするためホルモンの分泌量が変化をしていいきます。そのため「つわり」を感じやすい人が多い時期です。妊娠中期と呼ばれる5ヶ月から7ヶ月頃は赤ちゃんが成長してきてお腹が大きくなってきたり、胎動を感じたりしてきます。妊娠後期にあたる8ヶ月以降は出産に向けて準備をする時期です。お腹も一段と大きくなってくるせいか腰痛やむくみに悩む人も出てきます。また早産で急に入院が必要になる場合もあるので出産の準備は万全にしておきましょう。
出産予定日よりも早かったり遅かったりすると赤ちゃんに良くない?
出産予定日はあくまでも目安ですのでずれても特に気にする必要はありません。多少ずれる程度(予定日の前3週間から後2週間まで)ならば問題はありませんが、あまりにもズレが大きいと注意が必要です。
もし早産だったら赤ちゃんが未熟児で生まれてくる恐れがあります。反対に出産予定日から2週間経っても生まれてこないと赤ちゃんの状態や胎盤の機能が悪くなることがあります。
早産の場合
妊娠10ヶ月(37周目以降)に入った状態で出産をするのは「正期産」と呼ばれておリ、それよりも前(妊娠22~36週)に出産をするのが「早産」です。原因は母体側と胎児側のそれぞれにあり、定期健診で早期発見をするのが大切となります。
原因として挙げられるのが以下の症状と生活習慣です。
- ・子宮内感染
- ・子宮頸管無力症
- ・多胎妊娠
- ・子宮の異常
- ・妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病といった合併症
- ・喫煙
- ・ママがやせすぎ
兆候としては出血、お腹の張り、おりものの変化の3つです。気づいたら早めに病院へ連絡をして医師の指示を受けてください。
過期産の場合
一方で、正期産となる妊娠42週目(臨月)を過ぎても出産しないことを「過期産」といいます。原因はまだはっきりとしていません。ただし、妊娠40週以降は、おなかの中の赤ちゃんや胎盤、羊水などに変化が起きることがわかっています。
妊娠40週を過ぎると下記の症状が起きる可能性があります。
- ・羊水過少
- ・胎便吸引症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん)
- ・巨大児
- ・胎盤の機能低下
- ・胎児死亡や新生児仮死
子宮の中で20~40分間のサイクルで眠ったり目覚めたりしているので、いつもより胎動が少ないと思う場合や胎動を感じられない場合はすぐに産院へ電話をして医師の診察を受けてください。
体の変化に気づいたら
イライラしたり、熱っぽかったり、体のだるかったりするともしかしたら妊娠の初期症状かもしれません。もしそんな症状が続いているならば妊娠検査薬でチェックしてみましょう。
妊娠検査薬は妊娠したときに大量に分泌されるホルモンを感知してくれます。調べてみて陽性反応が出たら産婦人科で診察を受けてください。