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「妊娠したらお腹はどんな出方をするの?」「妊娠初期からお腹は出てくるの?」とお腹が出てくる時期や出方についてもお悩みをお持ちの妊婦さんがいると思います。
妊娠すると身体の中は、初期段階から出産をする準備のために変化をしていきます。それに伴い見た目も変化していきますので、できれば事前に準備しておきたいことがたくさんあるでしょう。今回の記事ではお腹が出る時期や出方について詳しく紹介しています。知っておけば、準備もしやすくなりますので妊活中の女性にもご覧いただけると幸いです。
お腹の大きさはこんなに変化をする
妊娠初期から赤ちゃんが生まれるまで大きく見た目が変化するのはお腹です。一体どういった出方をするのか気になると思います。そこで下の画像をご覧ください。
(ワコール: からだの変化とマタニティインナー選び> おなかの変化より引用)
妊娠前と妊娠初期でも実は結構な変化があるのがおわかりいただけると思います。それはお腹の中にいる赤ちゃんの成長が理由です。それによってお腹の出方が時期によって変わってきます。
お腹が出るのはいつ頃から?
お腹が出てくるのは大体妊娠4~5ヵ月くらいです。先輩ママも同じくらいの時期に膨らんできたのを実感しています。一方、周りの人にお腹が出てきたと気づかれたのは少し遅めで妊娠5~6カ月くらいだそうです。
お腹が出てくるのはご存じのように赤ちゃんがお腹の中で成長してきたからです。子宮が大きくなるとともに、お腹がぐんぐん前にせり出していき、皮膚もおへそを中心に放射状に伸びていきます。妊娠前の子宮の大きさはニワトリの卵位の大きさですが、妊娠後期になると約15倍までになります。
妊娠初期の膨らみ具合
3週目に着床した受精卵は、子宮内膜の中で胎盤を作ってから自分の身体を形成していきます。まだまだ赤ちゃんも小さく、脳といった重要な臓器や神経が作られていく時期です。ちなみに赤ちゃんの体の構造が未熟な状態だと「胎児」とは呼びません。妊娠8週ごろまでは胎のうの中にいる赤ちゃんを「胎芽」と呼びます。
妊娠7週目になると大きさ約1cm、重さが4gくらい育ちます。頭と胴体の境がはっきりしてきて、手足と顔のパーツもわかるようになり、人らしい姿へとなっていくのです。
妊娠初期にお腹が出る理由
ここまでご紹介してきたように妊娠するとお腹の出方が気になってくるのは妊娠4ヵ月から5ヵ月くらいです。妊娠初期にあたりますけど、赤ちゃんが「胎児」と呼ばれる前の段階であれば目立つことはありません。
しかし、赤ちゃんの成長以外にもお腹がぽっこりと出てきて目立つことがあります。それは、一つは便秘になったときです。妊娠初期は、女性ホルモンの変化や子宮が腸を圧迫し便秘になりやすくなります。そのため妊娠初期の女性はお腹の出方がぽっこりとしている場合があるのです。もし便秘になったら無理をしない程度の運動をしたり、主治医に相談したりして早めに解消をしておきましょう。
もう一つは「食べづわり」です。妊娠初期の症状であるつわりの一種です。空腹になると気持ち悪くなってしまうという症状で、ムカムカを軽減するために、何かを口にしてしまいます。ひどいときは常に食べている状態になるのでお腹もぽっこりとした出方になってしまい、体重が急激に増えていきます。
妊娠初期にお腹が出る場所
時期に限らずぽっこりとした出方が始まるのは下腹部からです。妊娠初期の症状である便秘も同じように下腹部から膨れてくる出方になります。
胎児が成長してお腹が出てくるときも同じで下腹部から出てきます。妊娠が進んでいくと大きくなり、体型もふっくらとしていきます。先輩ママさんの体験によると「とにかく嬉しい」「ママになる実感がわいた」「つわり中も頑張れた」といった感想が目立っています。
ぽっこりとした出方を防ぐには姿勢を意識することです。立つときは肩と背中を一直線にして、背筋を伸ばし、胸を張ってください。反り腰にならないようにお腹を引っ込めるようにするのがコツです。椅子に座るときは深く腰かけて、背筋を伸ばしましょう。
それからさらに週数が進むと、生殖器が作られ、手足の指が分かれていきます。口や歯ができるのもこの時期です。成長が進んでいき、体長も約4cm、重さ約30gまでに育ちます。妊娠12~15週目(4ヵ月)に入ると大きさは約16cm、重さが100gほどになります。多くの身体の器官が作られていき、筋肉が育ち、皮膚も厚くなっていきます。
妊娠超初期の状態
妊娠は最後の生理日を0週0日として数えています。ところが妊娠1週目は正確に言うと妊娠したわけではありません。特に妊娠しやすい時期です。2週目になると受精卵ができて、1週間ほどで子宮に到達をします。その間、1日1回のペースで細胞分裂を繰り返しています。3週目に子宮粘膜に着床して妊娠が成立です。このときの胎児の大きさは1mmほどと言われています。
妊娠中期の胎児の状態とお腹の出方
この時期くらいからお腹の出方が気になるくらい赤ちゃんが大きくなります。妊娠19週目には約20cm、重さも150gほどまで成長しています。
妊娠20~23週目(6ヵ月)に入ると生殖器もできあがり、赤ちゃんの向き次第では超音波検査で性別が判別できる時期です。聴覚も備わってくるので、ママの声やお腹の外の音が聞こえているかもしれません。顔立ちもさらにはっきりし、それぞれの臓器も完成していき、活動を開始します。
妊娠24週~27週目(7カ月)に入ると身体も約30cm、重さ約1000gまで大きくなり、お腹の出方も目立ってきます。
妊娠後期の胎児の状態とお腹の出方
妊娠中期までに赤ちゃんの体の組織はほぼできあがりです。妊娠後期は、出産に向けて赤ちゃんの身体が大きくなっていく時期です。筋肉や神経が活動的になり、指を動かすといった細かい動作もできるようになります。
妊娠32週~35週目(9ヵ月)に入ると成長は加速し、大きさは45cm、重さ約2200gにまでに成長します。新生児と同じような感覚で寝起きする時期です。そして臨月には、胎児の発育はほとんど完成しており、ママのお腹から出た後の生活に順応できるよう準備をしています。大きさが約50cm、重さが約3000gにまで大きくなっており、お腹の出方はすいか一つ分くらいにまでなっています。
お腹の出方で性別はわかるのか
お腹の出方で、生まれる前に男の子か女の子はわかるという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかしながらお腹の出方だけでは性別は分かりません。
現在では超音波検査で性器を見て判断する方法や、無認可施設でNIPTを受けて性別判定を希望された場合のみです。
以前から「お腹が前の方へせり出し、とがっているような出方」だと男の子、「丸く大きくなり、横に広がっている」だと女の子という言い伝えはありました。しかしながら医学的な根拠はありません。
どうしてこうした言い伝えが出てきたのか不明ですが、一人ひとりお腹の出方が違うからかもしれません。実際に骨盤の広さや腹筋の量でもお腹の出方は変わります。
例えば、筋肉量が少ないとお腹が早く出てきたり、反対に筋肉量が多いと目立ちにくかったりします。人それぞれ出方が違っているので、言い伝えについては参考程度にしてください。
妊娠初期のマタニティーウェア選びのポイント
妊娠による体型の変化は人それぞれですが、一般的に妊娠16週目(4ヵ月)くらいまではお腹が目立ってきません。そのため妊娠初期は今まで持っていた服を着ることになると思います。ただし、インナーに関してはいくつか注意点がありますのでご確認ください。
- ・お腹の変化をさまたげないこと
- ・ウエストやお腹をしめつけたり、押さえつけたりしないように、お腹部分がよく伸びる素材に
- ・お腹や腰を冷やさないように
- ・おりものに対処し、快適さを保つ
着る時期は特に決まっていません。今までのインナーや服が窮屈に感じたら早めでもマタニティ用にしてしまってもいいでしょう。つわりがひどくて締めつけが苦しいときはお腹が目立たない時期からでもマタニティーウェアにするのがおすすめです。
まとめ
ここまで妊娠中のお腹の出方や出てくる理由について紹介をしました。妊娠初期でも胎児の成長以外にぽっこりと出てくる可能性があるので気をつけてください。しかしながら、妊娠中にお腹が目立ってくると赤ちゃんが成長していると実感できることでしょう。徐々にお腹が出てきて赤ちゃんの胎動が聞こえてくればますます喜びを感じられるかもしれません。長いようで短い10ヵ月、赤ちゃんの成長に寄り添いながら妊娠生活を過ごしてみてください。
東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。ミネルバクリニックでは、妊娠9週から受けられる赤ちゃんの健康診断である「NIPT」を業界最新の技術と業界随一の対象疾患の広さで行っております。遺伝のエキスパートである臨床遺伝専門医が出生前診断を提供しておりますので、是非、お気軽にご相談ください。妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。